連続テレビ小説「ちゅらさん」79話「ガジュマルの樹の下で」ネタバレ

グアテマラ

琉美子「まったくね 世の中で 私ぐらいのもんだよ。」

恵里「何が?」

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琉美子「新婚旅行に 行く前にさ 新郎が 昔ほれてた女の所を 尋ねるなんてさ 私くらいだよ。」

恵里「はあ…。」

琉美子「そう思いますよね?」

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真理亜「え? ああ まあ そうかもね。」

琉美子「そうですよね。」

恵里「ハハハハ で 何? 顔 見せに 来てくれたの?」

琉美子「うん 恵里 きっと忙しくて 沖縄へ 帰ってこられないから『こっちから 行こう』って 決めてたの 最初からね。」

恵里「琉美子… ありがとう。」

琉美子「それにさ 私も誠も どっか 東京には つらい思い出 あるからさ 2人で 来たかったの。『どうだ 私たちは 幸せになってるぞ』って 東京に 見せたかったの。」

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恵里「そうかぁ。」

琉美子「こないださ 恵里の家にも あいさつに行った。 その時 聞いたよ 例の文也君 同じ病院で 働いてるって?」

恵里「ああ うん。」

琉美子「まだ 何も言いだせないんだって?」

恵里「うん…。 え? 誰が 言ったの? そんなこと。」

琉美子「あんたの兄い兄いさぁ ゴーヤーマンの…。」

恵里「おしゃべり。」

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琉美子「何とかしてもらえないかな 恵里。 あんたが いつまでも そうやってると 誠が あんたの事 いつになってもあきらめない…。」

恵里「は?」

琉美子「だから 勇気出して 捕まえなさい。 あんなに 好きだったさぁ あんた。」

恵里「うん。」

琉美子「私は ちゃんと 捕まえたよ。 それが 沖縄の女だよ 恵里。」

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琉美子「だらしないですよねぇ。」

真理亜「うん だらしない!」

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マンデリン

誠「ここが 恵里の部屋か…。」

恵達「は?」

誠「違う女と結婚して やっと 入れるとはな 皮肉なもんさ。」

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恵達「はあ…。」

誠「久しぶりに見たけどよ やっぱり いい女だな 恵里は。」

恵達「そうですかね~? でも 先輩 新婚なんでしょ? そんなこと言ってて いいんですか?」

誠「バカだな 後輩。」

恵達「え?」

誠「お前の姉え姉えはさ 俺にとっては アイドルさ。」

誠「アイドル?」

誠「アイドルさ そういうのと同じさ いくら結婚したって アイドルを 好きな気持は全然変わらんだろう。」

恵達「はあ 分かったような 分からんような…。」

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誠「そうだ 聞いたよ そろそろ デビューするんだってな? おめでとう。 カッコいい! 後輩。」

恵達「え? 誰に 聞いたんですか?」

誠「お前の兄い兄いさぁ あの ゴーヤーマンの…。」

恵達「おしゃべり。」

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誠「お前さ 那覇北の皆 そして 沖縄の皆が 応援するから…。 俺も 鼻が高いしよ 頑張れ 後輩。」

恵達「はあ ありがとうございます。」

誠「ここが 恵里の部屋か… 結婚する前に 入りたかったなぁ。」

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恵達「は?」

北栄総合病院

恵里は 朝早く もう一度 誠と琉美子に『おめでとう 行ってらっしゃい』と言って 仕事に出かけましたが…

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恵里「は? チョ チョット 何やってるの?」

琉美子「あ 恵里。」

誠「恵里 お前の王子様は どこに?」

恵里「え? 何で?」

琉美子「私も 会ってみたくてさ。」

恵里「何言ってる? やめて ダメさ。」

琉美子「そう?」

誠「ま いっか。 会ったら 何か 一回言ってしまいそうだ…。」

恵里「え?」

琉美子「誠が 恵里に 最後に ひと言 言いたいことが あるからって。」

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恵里「何?」

誠「お前 ウジウジしてるみたいだな 恵里。 まだ 間に合う 籍 入れてないし。」

恵里「は?」

琉美子「何よ? それ。」

誠「いや 冗談。 お前が ちゃんとしないと この幸せな 若い新婚家庭を 壊すことになるんだよ お前。」

恵里「はあ?」

琉美子「だから 何よ? それは。」

誠「冗談だってば。 俺が言いたいのは。」

琉美子「恵里 勇気を出して。 沖縄の女でしょう? 恵里は…。」

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恵里「うん…。」

誠「そうさ そうしないと…。」

琉美子「もう 黙ってなさい あんたは。」

誠「はい…。」

琉美子「じゃ 行ってくるね 恵里。 ほら 行くよ。」

誠「バイバイ!」

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恵里「ありがとう…。」

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