月曜ドラマシリーズ 「ちゅらさん3」2話「親子(うやっくわ)の思(うむ)い」

一風館
中庭

文也「へぇ~ そう言われたんだ」

恵理「うん」

文也「う~ん 俺も そう思うな ていうか もう 別に言うことないじゃん 俺が」

ちゅらさんの画像

恵理「…あ どう? 文也君のほうは?」

文也「うん 今は 耳鼻科じゃん 人が いないからさ 勉強どころじゃないんだよな ま… それが 勉強っていえば 勉強かも しれないけどさ」

恵理「なるほど」

文也「まだまだだね 俺も…」

恵理「私も…」

容子「あの~ 恵理ちゃん」

恵理「はい?」

容子「もし よかったら ちょっと 真理亜ルームつきあってくれるかな?」

恵理「どうかしました?」

容子「うん…」

文也「…どうぞ」

容子「悪いね」

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文也「いえ」

(真理亜のうめき声)

恵理「うわ…」

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グアテマラ

真理亜「(うめき声)

ちゅらさんの画像

中庭

容子「ねえ?」

グアテマラ

容子「どうも」

恵理「どうも どうかしました?」

真理亜「え? なにが?」

恵理「いや… 変な うめき声が聞こえるし」

真理亜「あぁ…」

容子「どうした? なんか つらい事でも あった?」

恵理「仕事ですか? 書けないんですか?」

真理亜「書けるのよ だから…」

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恵理「え?」

真理亜「…また 書いちゃったわよ あ~ あ~…」

容子「そうか そういう事か…」

恵理「なんですか?」

容子「うん この人ね… う~ん よく分かんないや 自分で説明しなさい」

真理亜「何なの? それ… いや… だからね こう~ スランプとかじゃないのよ 書けるのね なんか こう~ 中途半端なものが… ま… 大ヒットにも 名作にも ならないけど これも そこそこ 普通に売れるのよ」

恵理「はあ…」

真理亜「でも なんか こう~ つまんなのよ 私は…」

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容子「そうなんだって」

恵理「はぁ…」

恵理「ああ…」

真理亜「何よ?」

恵理「そっかぁ 真理亜さんの本か… うん」

容子「恵理ちゃん?」

恵理「うん… あ 真理亜さん」

真理亜「何よ?」

恵理「真理亜さんの本 何冊か もらってっても いいですかね?」

真理亜「え? あ いや… いいけど…」

恵理「あぁ ありがとうございます え~と これと これと…」

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真理亜「ちょっと あの… いいんだけどね 今は 私の胸のうちを聞いてさ っていう時間なんじゃないの?」

恵理「これも いいですか?」

真理亜「…どうぞ」

恵理「ありがとうございます じゃ 頂いていきましょうね あ 真理亜さん」

真理亜「え? 頑張りましょうね」

真理亜「あの… だからね『頑張っては いるんだけどさ』って そういう話で…」

容子「もう 居ないよ」

真理亜「なんなの?」

容子「恵理ちゃんに 相談したかったのにね」

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真理亜「したくないわよ 別に…」

容子「寂しいね 私で ごめんね」

真理亜「あ~っ」

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