月曜ドラマシリーズ 「ちゅらさん3」4話「かりゆしの笑顔」

そして

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遥「言われちゃったんです 彼女に『ウソつき』って…」

真理亜「へ~え…」

容子「そうなんだ… それで 落ち込んでたんだ」

遥「でも そうだなあと思っちゃって… 私から見れば 失敗はしてないし ウソなんて ついてない でも 彼女から見れば ウソつきなんだなって…」

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遥「だからといって 私には 解決できるわけじゃないんだけど… でも 私 打たれ弱いんですよね 子供の頃から… 恵理ちゃんみたいな人が うらやましいと思うことがある」

恵理「え?」

遥「あ そうなりたいわけじゃ ないんだけど…」

恵理「え? ちょ ちょっと」

真理亜「あぁ 分かる」

遥「ですよね 打たれ強いじゃないですか? …っていうか 打たれても 打たれても 平気で 笑顔で はい上がってくるじゃないですか なんか もう そういうの 信じられないんですよ 何やっても 大丈夫っていうか」

真理亜「あ~ 分かる」

遥「ですよね」

恵理「ちょ ちょっと 待って下さいよ 容子さん 何か言って下さいよ」

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容子「ごめん 恵理ちゃん 否定できない 私も…」

恵理「ええっ?」

奈々子「ハッハハハ… ごめん 私も ノーコメント」

恵理「そんな…」

遥「でも… みんな 心配してくれて うれしかったです ありがとう」

兼城「いいもんだねえ やっぱり 人はさ… そういった人がいるって いうのは いいよね」

遥「はい …あ 似ている…」

容子「ええっ?」

奈々子「わ…」

真理亜「マジで?」

遥「似ている… あれは 小学校 6年生の時 私の初恋だった 私は 成績も優秀で 生徒会の会長でもあり 自他ともに認める 優秀な子供だった でも… でも 恋に関しては… おくてだった そんな私が恋をしたのは 自分とは 全く違うタイプの男の子 成績は悪いし 問題児だし どうしようもない…」

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遥「でも 格好いい男の子だった 田辺将太君… 私は 混乱した ふだん 冷静沈着で 先生にすら 授業についって アドバイスをしていた 私は どうしていいか 分からなかった… 彼の顔を見るだけで うろたえてしまったものだった そんな ある日の事… ひとりで帰っていた私は 私の後ろを 彼が ついてきていることに 気がついた」

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遥「あ… 緊張して 私は まるうで ロボットのようになってしまったのだ 私の後ろを 彼が歩いていると 思うだけで 私の頭には血が上り ろくに前を見ずに歩いていた私は 早足のまま… そのまま 電信柱に顔から激突した うわっ」

真理亜「『どうした? 大丈夫かよ?」

遥「『だだ だだ だ… 大丈夫です なんでもありません』」

真理亜「『大丈夫じゃないじゃん バッカじゃないの ハッハハハ…』」

遥「彼は笑った そして 私を 学校の保健室まで 連れていってくれたのだった 生まれた初めて 人に『バカ』と言われた瞬間だった あの時の… あの時の空気に… 似ている」

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容子「ほぉ~」

奈々子「いい話だ…」

恵理「であるよねえ」

遥「失礼しました…」

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一風館
サロン

柴田「今… なんか 大切のものを 奪われたような気がした 似ている? 似ている 似ている! あ~ そうだ 似ている! ああ 似ている この感じ!」

みづえ「どうしたの?」

柴田「はい…」

島田「うるさいねえ この 真夜中に… もうちょっと静かに できないかねえ 君 眠いんだから… もう 寝よ 寝よ」

柴田「どうも… すみませんでした」

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