【 連続テレビ小説「あまちゃん」】100回のネタバレです。
あらすじ
岩手物産展に出展する安部(片桐はいり)と、助っ人で北三陸から来たヒロシ(小池徹平)を手伝いながら、アイドルとしての売り込み活動をするアキ(能年玲奈)たち。アキは、ヒロシに、よしえ(八木亜希子)が見知らぬ男性といるところを目撃したことを打ち明ける。アキたちGMTのデビュー曲は完成しつつあったが、メンバーの有馬めぐ(足立梨花)のスキャンダルで、突然デビューの中止が宣告される。
100回ネタバレ
まごころ第2女子寮
喜屋武「おいしいね?」
アキ「うめえ!」
<太巻さんと鈴鹿さんが 昔 つきあってた。 そのせいでママは デビューできなかった>
回想
黒川♬『北へ帰るの』
<ママは アイドルの道を諦め パパと結婚して 生まれた娘が 今 鈴鹿ひろ美の付き人をしてる>
鈴鹿「結局は運よね。 運がなかったのよ その子は。」
回想終了
<いいのか? 果たして これでいいのか? 分がんね 今はもう 何もかも分がんね>
ヒロシ「アキちゃん。」
アキ「お代わり。」
広場
しおり「岩手物産展! 8階の催事場で開催してます!」
<おらたちGMTは 岩手物産展の手伝いをしました>
アキ「まめぶ汁 海女のウニ丼 岩手の名物がどっさりです!」
真奈「来月は 佐賀物産展です!」
<新曲は 間に合いませんでした。 んだげど楽しかった。 懐かしい感じでした。 絣半纏(かすりはんてん)のせいでしょうか?>
回想
♬『あの娘(こ)はいつも』
<海女クラブさ入った日の事を 思い出していました>
回想終了
アキ「わんこそばも ありますよ! 盛岡冷麺もありますよ! どうぞ お立ち寄り下さい!」
道中
ヒロシ「この辺で合ってんのかな?」
<物産展の合間に ストーブさんと おらは 原宿さ行きました>
純喫茶・アイドル
ヒロシ「こっちだな。」
アキ「ここかな?」
ヒロシ「あ おっ ここかな? やってる?」
アキ「どうだべ。 ごめんください!」
甲斐「はい! お好きな席へ どうぞ!」
甲斐「ご注文は?」
アキ「あ ミルクティー。」
ヒロシ「コーヒー。」
甲斐「はい。」
アキ「あの 私 以前ここでバイトしてた 天野春子の娘です。」
甲斐「ここにあった~!(リモコン) ハハ!」
(テレビ)『2011年7月をもって アナログ放送は終了します』。
甲斐「うん 分かってますよ。 お疲れさま。 ごゆっくり どうぞ。」
アキ「覚えてないのがな? 店の名前は 合ってんだけど。」
ヒロシ「純喫茶アイドル。 間違いようないよね?」
ヒロシ「会えてよかった。 正月は ゆっくり話せなかったもんね。」
アキ「ああ はい。 ユイちゃんは 変わりねえですか?」
ヒロシ「変わりないっていうか 変わってからは 変わりないよ。」
アキ「お母さんから連絡は?」
ヒロシ「ないけど そのうち 帰ってくるんじゃないかな。 待つしかないよ ユイも親父も俺も。 だから その件は話さないんだ。 暗黙の了解で。 アキちゃんは 東京来ても ちっとも変わらないね。」
アキ「そうがな?」
ヒロシ「うん。 あの寮の雰囲気なんて 昔の漁協みたいだよ。」
アキ「んだべ? そう思うべ?」
ヒロシ「うん。」
アキ「みんなが勝手にしゃべって 勝手に笑って 海女クラブみだいで おもしれえんだ。 水口さんは 勉さんみたいだし。」
ヒロシ「フフ!」
アキ「安部ちゃんも いつの間にか入り浸って 毎日のように 御飯作ってくれるし。」
ヒロシ「アキちゃんが いるからだよ。」
アキ「え?」
ヒロシ「アキちゃんがいる場所は ほかの場所と違って ちょっと 温度が高くて 明るいんだよ。 アキちゃんの おかげだよ。」
アキ「おいおい よせやい! 人を まるで ストーブみでえに。」
ヒロシ「ホントだって。 場所じゃなくて 人なんだよ 結局。」
アキ「『場所じゃなくて人』か…。 いい事 言うな。」
ヒロシ「前に 春子さんに 言われたんだけどね。」
アキ「ママが?」
回想
春子「田舎が嫌で 飛び出した奴って 東京行っても駄目よね。 逆にさ 田舎が好きな人っていうのは 東京に行ったら行ったで 案外 うまくやっていけるのよ きっと。 結局 場所じゃなくて 人なんじゃないかなって思う 最近。」
回想終了
アキ「確かに場所じゃねえ。 自分をしっかり持ってれば どこさ居ても 大丈夫なんだ。 奈落だろうが アメ女だろうが。」
甲斐「アメ女?」
アキ「え?」
甲斐「お嬢ちゃん アメ横女学園の メンバーなの?」
アキ「ああ いや アメ女じゃなくて その妹分の…。」
甲斐「GMT?」
アキ「じぇじぇ! 知ってんの?」
甲斐「ああ 熱いよね 今 GMT! 有馬めぐがいるでしょ? あと 小野寺ちゃん? 彼女熱いよね。 なまってて。 ブログも なまってるよね。」
ヒロシ「やけに詳しいですね?」
甲斐「そりゃそうだよ。 アイドルオタク歴40年だよ~!『じぇじぇ』? 何か聞いた事あるぞ。 すっごい昔に。『じぇじぇ』?」
アキ「多分 母です! 昔 ここで バイトしていた事が…。」
甲斐「まあいいや 太巻っているじゃん。 あのプロデューサーの 荒巻太一。 あいつね 若い頃 よく ここに来てたんだよ。」
アキ「知ってます。」
甲斐「え?」
アキ「天野春子の娘なんで 私。」
甲斐「じぇじぇ! 何? 春ちゃんの娘なの? おいおい おいおい! 早く言ってよ!」
アキ「言いました! 3回言いました!」
甲斐「あ そう!」
ヒロシ「そこは『じぇじぇ』でしょ。」
甲斐「そう そう そう。 春ちゃん ふだん なまってないのに びっくりした時だけ『じぇじぇ!』って言ってたんだよ。 懐かしい! そうかい。 GMTなんだ。 春ちゃん 娘に夢を託したんだな。 そっか そっか。」
回想
鈴鹿「自分の果たせなかった夢を 娘にかなえてほしいのよ お母さん。 頑張んなきゃねえ。」
回想終了
甲斐「あ…。(沸騰してるのに気づく)」
ヒロシ「アキちゃん?」
アキ「何でもねえ。」
<そして ストーブさんは 北三陸へ帰っていきました>
上野駅
ヒロシ「あ じゃあ ここでいいよ 分がるから。」
ヒロシ「じぇ。」
アキ「じゃあな。」
ヒロシ「みんな 応援してるから。 しんどくなったら 帰ってこいよ。 大吉さんが 春子さんを待ってたように 俺も アキちゃん待ってるがら。」
アキ「うん!」
ヒロシ「元気でな!」
アキ「ストーブさん! おら お母さんと会ったど!」
ヒロシ「え?」
アキ「ストーブさんの お母さんと会ったど! 東京で。 男の人と一緒だった! ごめんな 黙ってて! ユイちゃん 傷つけたくなかったんだ! だけど もう限界だ! ごめん ホントごめん。 でも 多分帰ってこねえぞ!」
ヒロシ「ありがとう! 聞かなかった事にするわ!」
東京EDOシアター
奈落
(ラジカセ・荒巻)♬『地元に帰ろう 地元で会おう』
<デビュー曲のデモが 届きました>
(ラジカセ・荒巻)♬『あなたの故郷 私の地元 地元 地元に帰ろう 好きです 先輩』
河島「水口!」
(ラジカセ・荒巻)♬『覚えてますか 朝礼で倒れた私』
<最終的に ミディアムテンポの とても すてきな曲になりましたが おらが デビューする事は ありませんでした>
廊下
河島「有馬が抜かれた。」
水口「え?」
河島「いきなり事前に 何の連絡もなく 記事が出た。」
河島「太巻さんが呼んでる。」
社長室
河島「呼んできました。」
荒巻「レコーディングは 中止だな。 河島 奈落行って伝えてこい。」
河島「はい。」
水口「中止にしなくて よくないですか?」
荒巻「もう3回目だぞ かばいきれないよ。」
水口「いや そうじゃなくて 有馬がGMT脱退すれば 済む話じゃないですか。」
荒巻「有馬は 卒業という形にする。 ブログに謝罪文を載せて 劇場で ファンに謝罪させる。」
水口「じゃ 奈落の子たちは? とばっちりで チャンス潰されて。 また…。 また奈落でレッスンですか?」
荒巻「マメりんのいないGMTに 商品価値はない。」
水口「売る努力 してないじゃないですか!」
荒巻「お前 何 言ってんの?」
水口「すいません。」
荒巻「俺が 今回の件で 全然 傷ついてないとでも思ってんの? 作詞して 作曲して PVのプラン考えて それ 全部捨ててんだよ! ソロデビューの事なんて とっくに 考えてるよ。」
荒巻「けど それじゃ つまらないから GMTと 抱き合わせにしたんだろうが! 全部 運なんだよ! センター候補が 奈落に落ちてきて デビューが 決まったのも運! それが流れたのも 運なんだよ!」
廊下
河島「ちょ ちょっと待て 天野!」
アキ「中止って どういう事ですか?」
河島「天野!」
アキ「デビューできないんですか?」
水口「アキちゃん待って。 今 俺 話してるから。」
アキ「なすてですか? おらたち 何も悪くねえのに!」
荒巻「連帯責任だ。 いい悪いじゃない。 GMTは 実力も知名度も足りない。 有馬がいなければ 勝ち目がない。 だから 会社は金を出さない。 それが現実だ。 以上。」
アキ「やってみなきゃ 分かんねえべ! やりもしねえで 売れねえって 何で決めつける?」
河島「今じゃないって事だよ タイミングが。」
アキ「そうやって 先延ばしにして おらが ママみたいに諦めるの 待ってんですか?」
荒巻「あ?」
回想
荒巻「要するに今じゃないんだ。 今いくら売り出しても うちの事務所に 圧力をかけられる。 潰される。 君は デビューできない。」
春子「じゃ いつですか?」
荒巻「必ず。 僕に任せて。」
回想終了
アキ「母のせいですか? 天野春子の 娘だからですか? 私が。」
荒巻「そうだよ。」