ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「あまちゃん」106回「おら、地元に帰ろう!?」

【 連続テレビ小説「あまちゃん」】106回のネタバレです。

あらすじ

アキ(能年玲奈)たちGMTのメンバーは、太巻(古田新太)から「一万枚売れなかったら解散」と告げられ、デビュー曲のレコーディングに臨む。なぜかレコーディングに立ち会った春子(小泉今日子)に何度もダメ出しをされ、悪戦苦闘。なんとか収録を終えたアキが、夏(宮本信子)に電話をすると、なんとユイ(橋本愛)が海女になるという。そして、デビュー曲の録音を聞いた太巻は、その出来を完全に否定する。

106回ネタバレ

テレビ

荒巻『GMT5デビューシングル【地元に帰ろう】発売週に1万枚売れなかったら 解散! 彼女たちは 地元に帰ります!』。

黒川家

春子「は! 出たよ 同情買って CD売るパターン! アメ女がデビューする時も 確か そうだったよね?」

黒川「アキ!」

春子「こんなのね茶番よ! あんた間違っても 土下座とか しないでよ! 分かった?」

アキ「分がった。」

レコーディングスタジオ

しおり「おはようございます!」

「おはようございます。」

<とうとう レコーディングの日が やって来ました>

水口「一応聞くけど 今日 来ないよね お母さん。」

アキ「え? 呼んじゃまずかったですか?」

春子「『ああ~ ああ ああ!』。『はい じゃ みんな 一回歌ってみようか! はい 集合! 集合 集合!』」

アキ「あ~ あ~!」

ディレクター「モニター 大丈夫ですか?」

5人『はい!』。

♬『地元で』

春子「じゃ そろそろ本番行きますね。」

5人『はい お願いしまう!』。

春子「…っていうかさ 太巻氏は? あの人プロデューサーだよね?」

河島「今日はアメ女が 群馬でコンサートを。」

春子「はあ?」

水口「向かってます。 向かってますんで 今こっちに。」

春子「そう じゃ始めちゃっていいのね?」

2人「どうぞ どうぞ。」

春子「じゃ 行きます!」

5人『はい お願いします!』。

春子「はい 出して下さい。」

♬~(『地元に帰ろう』)

♬『地元に帰ろう 地元で会おう あなたの故郷 私の地元 地元 地元 地元 地元 地元に帰ろう 好きです 先輩 覚えてますか? 朝礼で倒れた私』

<レコーディングは 順調に進みました>

ディレクター「はい OKです!」

5人「ありがとうございました!」

春子「アキ以外はOKです。」

アキ「じぇ!」

春子「『じぇ!』じゃないわよ! あんただけ間違えてんの。 ♬『私の』のメロディー全然違うから 一人 ちょっと 一回やって。」

アキ(音程のずれた歌声)♬『私の』

春子「ほら全然違う。 もう一回。」

アキ♬『私の』

春子「もう一回!」

河島「天野のお母さんって 音楽畑の人?」

水口「いえ スナックのママです。」

河島「なるほど。」

春子「それじゃさ お墓の前で 泣くやつになっちゃうでしょ。『の~』だけやって『の~』。」

アキ『の~』。

春子「できるじゃない。 で『私の』ってやって。 はい。」

アキ(音程のずれた歌声)♬『私の』

春子♬『お墓の前で』になっちゃうじゃないのよ! こんな簡単な音も 取れないんだったら 田舎 帰んなさい!」

アキ『はい!』。

春子「駄目よ帰っちゃ!」

スナック・梨明日

夏「それ災難だったな ハハハ!」

東京EDOシアター前

アキ「笑い事じゃねえよ ばっぱ。 ♬『の~』だけで30回だぞ。 厳しすぎるべ。 え? ママ? 帰ったよ パパが迎えに来て。 ああ 何だかんだ言って うまくいってるみでえだ。」

スナック・梨明日

夏「そうが まあ夫婦の事は 夫婦にしか分かんねえからな。」

東京EDOシアター前

アキ「みんな変わりねえか?」

スナック・梨明日zz

夏「それが あるんだよアキ! 大事件だぞ。 ぶったまげるぞ!」

東京EDOシアター前

アキ「え? 何 何?」

スナック・梨明日

夏「ちょ ちょっと待ってくれ! 本人にな 代わるから。」

ユイ「もしもし アキちゃん? 私。」

東京EDOシアター前

アキ「ユイちゃん? え? 何? 何かあったの?」

スナック・梨明日

ユイ「うん あのね ユイ 海女やる事にした。 今年の夏 潜ってみようと思うの。」

東京EDOシアター前

アキ「じぇじぇじぇじぇじぇ!」

スナック・梨明日

かつ枝「ぶったまげたな アキ!」

弥生「アキがいねくなって1年。 高校生海女は 頑張っちゃいるが やっぱり カリ… カリカリカリ!」

美寿々「カリスマがいねえと 駄目だっちゅう話を 梨明日でしてたら ユイちゃんが 食いついてきたんだ。」

吉田「ポスターも撮り直しど。 貼った途端に盗まれたけどな。」

大吉「今年の夏は 熱いぞ!」

弥生「やっぱり おめえ ジェラ ジェジェ ジェラシーだべ。」

東京EDOシアター前

種市「何 何 どうした?」

アキ「ユイちゃんが 海女さんやるって。」

種市「嘘だべ。」

アキ「いいのか? ユイちゃん。 無理してねえか?」

スナック・梨明日

ユイ「『してない』って言ったら 嘘になるけど。 でも ちょっとぐらい 無理していかないと 変わっていかないし。 とりあえず 長く潜れるように 北高のプールで 息止める練習してる。」

東京EDOシアター前

電話・ユイ『ねえ 夏は帰ってこないの?』

アキ「まだ分がんね。」

スナック・梨明日

ユイ「そっか。 一緒に潜りたかったんだけど 忙しいもんね。」

東京EDOシアター前

アキ「うん。 ごめんね。 ちょっと待って。 何ですか?」

種市「ああ みんな中で待ってっから。」

アキ「ああ すぐ行きます。」

種市「うん。」

アキ「うん 何でもねえ。 んだな お互い頑張っぺ。 ちょっと待って 代わります。」

種市「もしもし ユイか?」

スナック・梨明日

磯野「ユイじゃねえよ! 種市 この野郎!」

東京EDOシアター前

種市「じぇ! いっそん!」

スナック・梨明日

磯野「てめえ 板前になったそうだな! あ! どういうつもりだ! あ! 南部ダイバーの誇り 捨てたのか!」

電話・種市『捨ててねえっす。』

磯野「捨ててねえのか そうか よっしゃ頑張れ!」

電話・種市『はい。」

磯野「『はい』じゃねえべ。『へい』だべ。『へい いらっしゃい』だべ!」

<ユイちゃんが海女やるなんて。 誰よりも都会に憧れてだ あのユイちゃんが…>

回想

ユイ「東京行って アイドルになるの。 アイドルになりた~い!」

回想終了

無頼鮨

<そして 自然が好きで海が好きで 海女になりたかった おら なぜか 東京でアイドルやってる>

小野寺「アキちゃん 具合悪いのか?」

アキ「ううん。」

(笑い声)

アキ「じぇじぇ! アユミちゃん!」

アユミ「久しぶり!」

しおり「イエ~イ!」

一同「イエ~イ イエ~イ イエ~イ!」

しおり「いや 私が呼んだの。 ほらさ 真奈ちゃんが初めて シャドウとして舞台立った時にさ ここ来たでしょ。」

アユミ「めっちゃ懐かしいわ。」

レコーディングスタジオ

荒巻「お疲れ~! カメラいるけど気にしないで。」

河島「あれ? 密着ですか。」

荒巻「そう そう そう! もう参っちゃったよ! コンビニの中まで ついてくんだもん。 聴かせて。」

河島「お願いします。」

♬~(『地元に帰ろう』)

録音・GMT5♬『地元に帰ろう 地元で会おう あなたの故郷 私の地元』

荒巻「あ ごめん 聴いてなかった! もう一回!」

河島「もう一回掛けます。 すいません。 お願いします。」

録音・GMT5♬『地元に帰ろう 地元で会おう あなたの故郷」

無頼鮨

しおり「ていうかさ何それ?」

喜屋武「え?」

しおり「これとそれ?」

アユミ「ああ まあ これは これとして。」

しおり「気になってしょうがねえ。 そうなの?」

アユミ「はい 5か月です。」

梅頭「じぇじぇじぇ!」

しおり「ほら! ふだん渋い大将まで『じぇじぇじぇ!』って 言っちゃったよ! マジで?」

アキ「でも 待って 計算合わなぐねえ?」

真奈「5か月前って事は… え?」

アユミ「暦の上ではディセンバーやな。」

しおり「マジかよ!」

喜屋武「笑うとこじゃない。 それ生々しい!」

しおり「触らして! 私が一番最初。」

アユミ「あ 触った!」

しおり「最悪。」

<同じ奈落で アイドル目指してた仲間が もうすぐ お母さんに なろうとしています>

真奈「大将 ブリ。」

レコーディングスタジオ

録音・GMT5♬『第三京浜乗りました 川崎方面へ』

無頼鮨

アユミ「そうか ついにデビューするんやな。 おめでとう!」

小野寺「でも あれだね 子どもが大きくなったら GMTのコンサートとか 連れてこれるね。」

しおり「それ いいね!」

喜屋武「それまでやってるかな?」

小野寺「やってるよ ぜってえやってるべ。」

しおり「うん まだ始まってもないから。」

喜屋武「そっか。」

しおり「『そっか』じゃないよ。」

真奈「大将! あと おすし3人前。」

しおり「まだ食べんの? びっくりだな!」

アキ「あの~ 大将。」

梅頭「出世払いでいいよ。」

アキ「すいません。」

しおり「イエ~イ! 食べよう 食べよう!」

レコーディングスタジオ

荒巻「普通だね。」

河島「『普通』ってのは つまり?」

荒巻「よくも悪くもないという事だ。」

河島「なるほど。」

水口「もともと この曲は 彼女たちの持つ素朴さを 前面に押し出して。」

荒巻「素朴と言ってないよね。 普通と言ったんだ。」

水口「すいません。」

荒巻「普通が 一番つまんないと 思うんだよね。 要するに 引っ掛からないって事だろう? 例えばさ さっき俺 袋とじ開けながら聴いてたんだ。 頭に 全然入ってこないんだよね。 その時点で もうアウトでしょ。 ユーザーは そういうのに 金 落とさないぜ。 もっと クレバーだぜ。」

水口「すいません。」

荒巻「…で どうすんの?」

水口「あ とりあえず 彼女たち 呼び戻して。」

荒巻「そんな時間ないよ 悪いけど。 今日の最終の便で 上海 行かなきゃなんないんだから。」

水口「…。」

荒巻「黙るなよ 今やれる事やんないと。 ちゃっと回しといて! こっから 太巻マジックだから。」

黒川家

春子「おはよう!」

黒川「おはよう!」

春子「新聞は?」

黒川「テーブルの上にあるだろう。」

春子「うん? 何? これ。」

黒川「ああ バイク便で届いてたみたいよ。」

<実家に届いた GMT5のデビュー曲『地元に帰ろう』のCD>

♬~(『地元に帰ろう』)

春子「何? これ。」

春子「(ため息)」

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