ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「あまちゃん」107回「おら、地元に帰ろう!?」

【 連続テレビ小説「あまちゃん」】107回のネタバレです。

あらすじ

春子(小泉今日子)の立会いのもと、アキ(能年玲奈)たちGMTがレコーディングしたデビュー曲。しかし、仕上がりが気に入らない太巻(古田新太)は、勝手にアレンジして全く違う印象の曲に作り変えてしまう。春子は、怒り心頭で太巻のもとにどなり込むが、二人の対立が原因で、アキと水口(松田龍平)の運命も大きく変わってしまう…。

107回ネタバレ

黒川家

<実家に届いた GMT5のデビュー曲『地元に帰ろう』のCD。 それが ママの逆鱗に触れました>

春子「何これ…。」

東京EDOシアター

(5人の歌声)

(手拍子)

(5人の歌声)

荒巻「ダ~ッ! 地元感が足りないよ ステップに地元感が! (5人)はい! 例えば 君 沖縄だろ?」

真奈「佐賀です。」

荒巻「佐賀だろ! もっと 佐賀感を!」

真奈「はい!」

荒巻「パッションだから!」

5人「はい!」

しおり「もう一回お願いします!」

♬『川崎』

荒巻「どこまで話したっけ? あ~ そうそう 上海ではね…。」

春子「(CDをたたきつける音)」

アキ「ママ…。」

春子「これ 取り直して下さい。」

テレビ

ナレーション『太巻が新しく世に出す アイドルグループのレコーディングに向かった』

河島「密着ですか?」

荒巻「そうそう もう参っちゃったよ。 コンビニの中まで ついてくるんだもん。 聴かせて。」

河島「お願いします。」

録音・GMT5♬『地元に帰ろう 地元で会おう』

ナレーション『その日 録った音源を聴いた 太巻の反応は… 厳しかった』

荒巻「普通だな」

河島「普通というのは つまり…。」

荒巻「よくも悪くも ないという事だよ。」

河島「なるほど。」

<緊張 そして 沈黙>

荒巻「黙るなよ 今やれる事やろうよ。 ちゃんと回しておいてね。 ここからが… 太巻マジックなんだから はい 音 出して。」

ナレーション『太巻の目に鋭い光が宿った。 クリエーターの目だ』

荒巻「じゃあ もう一回 頭 戻して 頭。 頭 戻して。」

<歌いだしを繰り返し聴いては スタッフに指示を出し また聴く>

荒巻「『じ』だけボリューム上げて」

録音・GMT5♬『地元に』

荒巻「そうそう そういう事。」

<その度に 楽曲に命が吹き込まれ 変化していく>

荒巻「ここで歌詞オフ!」

<まさに 太巻マジックだった>

荒巻「よし! 元に戻そう!」

河島「ファースト・インプレッションを 重んじる姿勢っていうんですか。 少年の顔と 何て言うか 商売人の顔とを 使い分けてますよね。 天才ですよね。」

数日後

荒巻「パッションだから!」

5人「はい!」

<数日後 ちょっとしたトラブルが発生する>

(CDをたたきつける音)

アキ「ママ…。」

春子「これ 取り直して下さい。」

<『地元に帰ろう』のラフミっクスを 聴いて メンバーの保護者の一人が クレームをつけてきたのだ>

春子「だって こんなの うちの娘の声じゃないもの!」

<スタッフに緊張が走る。 メンバーにも緊張が走る>

春子「私ね レコーディング立ち会ったんです。 この子たち こんなふうに歌ってな…。 何 撮ってんの!?」

東京EDOシアター
奈落

荒巻「1回ぐらい止めようか。 参ったな… 何が気に入らないのか 知らないけれど とりあえず もう一度 聴いてみましょうか。 河島。」

河島「はい。」

春子「何って…。 そのロボットみたいな 宇宙人みたいな声よ!」

荒巻「…ロボット?」

春子「何か やったでしょ 機械で。」

ラジカセ・GMT5♬『地元に帰ろう』

春子「ほら これ!」

荒巻 河島「フフフフフッ。」

春子「何よ 笑い事じゃないでしょ。」

河島「お母さん Perfume(パフューム)とか知ってます?」

春子「知ってますけど! 何 まねしたの!?」

荒巻「最初 聴いた時に 普通だったから ちょっと いじっただけ じゃないですか。」

春子「何で?」

荒巻「だって 面白くない。」

春子「だから 面白くないと 何が いけないの?」

荒巻「面白くないと売れないでしょ。」

春子「売れるためなら 何やっても 許されるっていう事ですか?」

水口「お母さん 今 社長 取材中だから…。」

荒巻「いい いい。 面白いから回していこうか。」

春子「ちょ… ちょっと!」

荒巻「大丈夫。 モザイクかけて 声も変えるから。 改めて 説明しましょう。 このGMTの基本的なコンセプトは 地方色を前面に打ち出していく。」

荒巻「つまり 素朴さとか 親しみやすさとか けれど それだけじゃ弱い。 インパクトがない。 だから あえて 対極に振ってみたんです。 テクノとか ハウスとか 近代的なギミックを引用する事で それによって生まれる違和感…。」

春子「要するに 奇をてらったって訳ね。」

荒巻「バッサリだな…。」

春子「よかれと思って やったんですね。 分かりました。 文句はありません。 まあ 売る事を考えるのが あなたたちの仕事でしょうから。 一つ 問題なのは 本人たちの了承を あらかじめ 得たのかっていう事なんですよ。」

荒巻「いいえ。」

春子「勝手にやったの?」

荒巻「はい。」

春子「どうして?」

荒巻「断る必要が ないと思ったからです。」

春子「どうして!?」

荒巻「時間が なかったから。」

春子「こっち向いて しゃべって。」

荒巻「プロデューサーとしての ひらめきを…。」

春子「アキは どう思った?」

アキ「え?」

春子「さっきの聴いて アキは どう思った?」

アキ「おら 何か変な感じって思った。 でも みんなは かっこいいねって 近未来だねって。」

春子「みんなじゃなくて アキは どう思ったの?」

アキ「変な感じって思った…。」

河島「おい 天野!」

春子「何 何? 何 何? 変なものを変って言ったら いけないんですか? ここでは。 この人 そんなに偉いんだ。 社長に 誰も意見とか できないんだ ここは。 私は嫌い。」

春子「こういうの大っ嫌い! こんなの 誰が歌っても 一緒じゃないですか。 大体 本人たちの許可も得ずに 勝手に 声 変えるなんて 歌い手に対する配慮が 足りないと思います!」

荒巻「なるほど。 貴重な意見 どうもありがとうございました。」

春子「いいえ。 まあ じゃあ いいや。 CDは これで いくとして 歌番組どうすんの? 太巻さん。 得意の口パクですか?」

荒巻「おい!」

水口「やめて 春子さん。」

春子「冗談じゃない! うちの娘 鈴鹿ひろ美と 一緒にしないで!」

荒巻「カメラ止めろ! 今の 絶対 使うな。」

3人「はい。」

しおり「鈴鹿ひろ美って 何? どういう事?」

荒巻「かなわんなあ! 素人が現場に 土足でズカズカ入ってきて偉そうに! 慈善事業ちゃいまんねえ。 商売やってまんねん。 どうせ売れんのに 要らん金 使いたないねん!」

しおり「どうせ売れん?」

荒巻「売れへんよ 君らなんか。 はっきり言うて GMTは企画倒れ! そやから こうやって テレビ 使(つこ)うて 回収できるとこから 回収しとんねん! 君らみたいなもんんが デビューできるだけでも ありがたいと せめて 親御さんには 思うてもらわんとな!」

春子「帰るよ アキ!」

アキ「え?」

春子「どうせ クビなんでしょ? こんな事務所 こっちから願い下げだけどね!」

荒巻「どうして 僕の邪魔ばっかりするんだ 君は。」

春子「こっちのセリフよ。 どこまで 器ちっちゃいの。 普通にやって 普通に売れるもん 作んなさいよ。」

春子「じゃあね! 行くよ。」

アキ「ママ…。」

春子「いいから。」

アキ「ママ!」

春子「いいから おいで!」

しおり「アキ? ねえ 待ってよ! ねえ アキ!」

玄関

アキ「離してったら。 離してけろ。」

春子「いいから 来なさい!」

アキ「離してって言ってんべ!」

春子「アキ…。」

アキ「おらは おらなりに 一生懸命やってきたんだ。 そんなに簡単に辞められねえ! ごめん…。 でも これは おらの問題だ。 ちょっと考えさせてけろ。」

喜屋武「アーキー 行かないで。」

真奈「やっと 5人で デビューのできるチャンスやなかと?」

アキ「どうしても行かなきゃ駄目か? ここで みんなと やっていく訳には いがねえのか。」

春子「…。」

アキ「分がってる…。」

春子「…ごめんね。 あんたが 私の娘じゃなかったら こういう形でもいいかもしれない。 でも ママ 嫌なの。 どうしても許せないの。」

アキ「しょうがねえ! ここさ来る前から おら ママの娘だ。」

春子「アキ…。」

アキ「水口さん 今度こそ おら 辞めます。 お世話になりました。」

小野寺「アキちゃん。」

アキ「ごめん。」

小野寺「ずっと続けるって 約束したばっかりだべ。」

アキ「ごめん。 太巻さんさ伝えてけろ。 おら 今日で辞めるが頼みがある。 GMTのデビューは 取り消さないでけろ! おらのせえで みんなが デビューできねえのは困る。」

アキ「悲しい! ただでさえ 1回流れてるし。 頼む! みんなを見捨てねえで やってけろ! 早く 奈落から 外さ出してやってけろ!」

真奈「アキちゃん!」

アキ「もともと おら 40位の繰り上げ当選だ。 おらの代わりなんて なんぼでもいるべ!  頼む! このとおりだ! GMT デビューさせてやってけろ!」

水口「分かった。 伝えておく。」

アキ「絶対だぞ! んでな しおりちゃん 真奈ちゃん 喜屋武ちゃん 小野寺ちゃん 頑張れよ!」

<今度こそ おら 本当に 事務所を クビになりました>

<そして 水口さんは おらの伝言を伝えに行き…>

社長室

荒巻「地味だな。」

河島「松阪牛ですかね。」

荒巻「牛は もういいんじゃねえか? 仙台牛と佐賀牛いるんだし。 お前も ちょっと座って考えろ。」

河島「急いで天野の代わり見つけないと。」

水口「天野の代わりは いません!」

道中

春子「こんなんじゃ 終わらせないからね! まだまだ やるからね。 ママが あんたの事 絶対 アイドルにしてやるからね!」

アキ「うん!」

春子「クビにした事 後悔させてやるんだから!」

アキ「うん!」

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