ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「あまちゃん」120回「おらのばっぱ、恋の珍道中」

【 連続テレビ小説「あまちゃん」】120回のネタバレです。

あらすじ

鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)が出した条件で、映画のヒロインはオーディションで選ばれることになり、アキ(能年玲奈)もさっそく応募する。だが、この映画を企画し、メガホンを取る太巻(古田新太)にはある思惑があった…。アキは書類審査に合格し、喜々として次の審査に備える。北三陸でもアキの応援で盛り上がっていたが、ある日、異変が起きる。祖母・夏(宮本信子)が突然…!?

120回ネタバレ

スリーJプロダクション

アキ「じぇ!」

春子「出なさいよ!」

<母親ど マネージャーに にらまれながら 彼氏がらの電話さ出ま~す!>

アキ「もしも~し 天野です。]

アキ「じぇ! じぇじぇ! じぇじぇじぇ! ママ 大変!『潮騒のメモリー』が リメークされるって!」

春子「え?」

アキ「太巻さんと 鈴鹿さんが すし屋でしゃべってるって。」

春子「あんた 誰としゃべってんの? 誰よ それ。 何よ 誰よ?」

無頼鮨

種市「いや 自分(ずぶん)も断片的にしか 聞いてねんだけど 確か 天野の好きな 映画だったなと思って。」

スリーJプロダクション

アキ「覚えててくれたんだ!」

無頼鮨

種市「あったりめえだ 彼氏だもの。」

スリーJプロダクション

春子「それ 確かな情報なの?」

無頼鮨

電話・春子『ていうか どちらさん?』

種市「あ… 自分 種市です。」

スリーJプロダクション

春子「あら 南部ダイバー。 ねえ リメークっていう事はさ 映画になるのよね そうよね!」

無頼鮨

種市「いや 自分も断片的にしか。」

スリーJプロダクション

春子「主題歌は? どなたが歌うんですか?」

無頼鮨

種市「あ 何か鈴鹿さんも 同じ事 気にしてました。」

スリーJプロダクション

春子「ハハハ! そりゃそうよね! ていうか それ どこから湧いた話? 鈴鹿発信? 太巻発信? 誰発信?」

無頼鮨

種市「あ いや… 断片的にしか。」

電話・春子「太巻発信だったら私 許しませんから。」

種市「断片的にしか 分かんねえがら!」

梅頭「種! どうした。 大丈夫か?」

スリーJプロダクション

春子「ヒロインは 誰がやるの?」

無頼鮨

種市「お おお おおっ!」

スリーJプロダクション

電話・種市「おおお!」

春子「オーディション?」

喫茶・リアス

吉田「ユイちゃん これ見た?」

ユイ「何?」

大吉「じぇじぇ!『潮騒のメモリー』っつったら おめえ!」

菅原「♬『来てよ その火さ 飛び越えで』だべ?」

大吉「いやいや。♬『好きよ大吉 抱きしめて』だべ。」

吉田「いやいや!♬『駄目よ 入れ墨 お断り』だべ!」

磯野「いやいや!♬『白い鴎か 波しぶき』だべ。」

ヒロシ「いやいや!」

吉田「うるせえ 南部ダイバー。」

ユイ♬『来てよ その火を 飛び越えて』

一同♬『砂に書いた アイ ミス ユー』

一同「いいなあ~!」

ユイ「ていうか 大吉さんのは ちょっと引きました。」

大吉「なすて俺だけ?」

菅原「いやいや ちょっと読んで。」

吉田「『伝説のアイドル映画が 25年の時を 経て 今よみがえる。 メガホンを取るのは 希代のヒットメーカー 太巻さんこと 荒巻太一。 アメ横女学園 GMT5の プロデューサーにして振り付け師…』。 交代。」

磯野「『コンパニオンに囲まれて カニ三昧の 宴会のあとは 魅惑の温泉が 楽園へようこそ』あ 交代。」

ヒロシ「『コンパニオン宴会 120分飲み放題』。」

純喫茶・アイドル

甲斐「リメークすんの? いらっしゃいませ!」

河島「よっ!」

水口「ごめんなさい わざわざ来て頂いて。」

河島「いえ いえ いえ。 アメ横じゃ 社長に会ったら きまずいもんな。 すいません アイスコーヒーお願いします。」

甲斐「アイスコーヒー。」

河島「読んだ?」

水口「ええ。 結構デカく 扱われてますよね。」

河島「さすがの企画力だよ。 鈴鹿ひろ美を 引っ張り出すとは。」

水口「結構集まってるんですか? 応募。」

河島「うん 2,000通くらい 集まってるみたい。」

水口「すげえな。」

河島「うん。」

水口「うちの天野アキも出しました 書類。 駄目もとで。」

河島「あ そう。」

喫茶・リアス

大吉「ユイちゃんも 送ったらいいのに。」

菅原「んだ んだ! 一般公募っつったら 誰が送ってもいいんだべ。」

ユイ「いいです 私は。」

大吉「ユイちゃんが ヒロインさ選ばれたら 北鉄の知名度は 更に上がるべ。」

磯野「うん。」

ユイ「だけど 私なんかが選ばれたら 頑張ってるアキちゃんに 悪いもん。」

菅原「さすが 自分が選ばれる事 前提だ。」

ユイ「いやいや いやいや!」

吉田「見でえなあ ユイちゃんが 蛇さ飛び越えるの。」

磯野「こういうのは あれだべ! 本人でなく お兄ちゃんが 勝手に送っちゃう パターンだべ。」

ヒロシ「え? 送った方がいい?」

ユイ「いいよ やめてよ。」

一同「またまた またまた!」

吉田「よし! 足立ヒロシ 履歴書 買ってこい。」

ヒロシ「はい。」

ユイ「本当にやめて下さい!」

一同「まあまあ まあまあ!」

純喫茶・アイドル

水口「例えば 演技経験ゼロの子でも 可能性あるんですか?」

河島「何 お前 本当に 一般公募だと思ってんの?」

水口「え? だって。」

河島「ハハハ! お前! 素人じゃねえんだから!」

水口「出来レースか。 まあ どっちみち天野は 太巻さん盾ついて 辞めたんだから 200%ありえませんよね。」

河島「それが そうでもないんだわ。」

水口「え?」

河島「こっからが本題なんだけど。 小野寺ちゃん 金づちなんだわ。 ねえ 天野泳げんだろ? 海潜って ウニ取ってたんだろ?」

水口「ああ それで呼び出したんですか。 なるほど。」

河島「水ん中だったら 背格好違うけど 分かんないと 思うんだよね。 という事で そういう前提で 書類審査は合格すると思う。

水口「吹き替え要因だったら お断りします!」

河島「し~っ おい おい おい!」

水口「バカにしないで下さいよ! ずっと 奈落に押し込められて ようやく 日の当たるとこに 出たのに 何が悲しくて またシャドウ やんなきゃ いけないんですか! しかも 昔の仲間の!」

河島「でもさ 水口さ!」

水口「この話 聞かなかった事に しますんで!」

河島「ちょっと 待てよ 水口!」

甲斐「お金! お金を。」

(ドアベル)

甲斐「うわ! 太巻ちゃん 懐かしい!」

荒巻「御無沙汰しております。」

甲斐「彼ね ここの常連だったの。 25年くらい前かな。 いくつになったの?」

荒巻「51です。」

甲斐「うわ~! あれ? 俺いくつだっけ? 65だわ! どうなってんの?」

スリーJプロダクション

アキ♬『寄せては 返す波の』

<数日後 合格通知が届きました>

黒川「236番か。」

春子「まあ 1次なんて こんなもんでしょ。 浮かてれないで 面接 ちゃんと頑張んなさいよ。」

アキ「はい!」

春子「うん。」

アキ「でも なすてだべ。」

春子「何が?」

アキ「だって ママと太巻さんは ハブとマングースだべ?」

春子「天敵っていう意味。 ね!」

アキ「その娘が なすて受かったんだべ。」

純喫茶・アイドル

荒巻「君の事務所に 悪意がある訳ではない。 ただ『潮騒のメモリー』は俺にとっても 起死回生のカードだ。 GMTをトップアイドルにするために 是非とも 小野寺でいきたい。」

甲斐「いいよね 小野寺ちゃん 熱いよね!」

荒巻「…。」

甲斐「ごゆっくりどうぞ。」

荒巻「だが 鈴鹿さんの出した条件は オーディションで ヒロインを選ぶ事。 その真意は 天野に チャンスを与えるためだと いうのは明白だ。 つまりこれは 折衷案なんだ。 どちらも 立てるためには こうするしかないんだよ。」

水口「うちの天野を 影武者として 使う事が 折衷案ですか?」

荒巻「『潮騒のメモリー』は 俺と鈴鹿さんが 出会った作品だ。」

水口「天野春子もですよね。」

荒巻「黙れ! 今から その話をする。 落ち着かないんだよ! 鈴鹿さんが 天野を かわいがってるのを見ると 何かこう 罪滅ぼしをしてるみたいでさ。」

回想

鈴鹿「天野さん クビにするなら 私も辞めますから。」

アキ「じぇ!」

鈴鹿「女優を辞めるんです!」

回想終了

水口「でも鈴鹿さん ご存じないんですよね? 春子さんが歌ってる事。」

荒巻「俺の前では そういう事にしている。 けど分かるだろう普通。 声 全然違うし! 片や 絶対無理音感だよ! 知ってて だまされたふり 続けてんだよ 25年も。 たち悪いよ! 罪滅ぼしなんか しなくていいんだよ! 悪いのは 全部俺なんだからさ。」

回想

荒巻「歌ってくれないかな。 鈴鹿ひろ美の代わりに。」

春子「私の声がレコードになるんですか?」

荒巻「そう。」

春子「鈴鹿ひろ美の名前で?」

春子♬『来てよ その火を 飛び越えて』

荒巻「こっちじゃない! そっちだよ!」

回想終了

(ドアベル)

河島「その方向でお願いします。 よろしくお願いします! ごちそうさまです。 社長 そろそろ 次のお仕事が。」

荒巻「ま… という訳だから。 お前の方から 天野親子の 説得頼むよ。 悪いようにはしないから。 ごちそうさま!」

甲斐「どうも!」

河島「よろしく!」

(ドアベル)

甲斐「『悪いようにしないから』か…。 何か聞いた事あるな。 あ 春ちゃんか。」

回想

荒巻「君自信のデビューの事も ちゃんと考えてる。 悪いようにはしないよ。」

回想終了

甲斐「『悪いようにしないから』って 悪い奴のセリフだよね。」

黒川家

電話・ユイ『じぇじぇ! 何それ すごくない? みんなに言っていい?」

スナック・リアス

ユイ「アキちゃん 書類審査通ったって!」

(一同の歓声)

黒川家

アキ「書類だよ 書類。 これがら 1次審査だがら つうか ユイちゃん 夏ばっぱ来てる?」

スナック・リアス

ユイ「夏さん? 来てないよ 休みだから。」

黒川家

アキ「嘘! 家さ電話したけど 出ながったよ。」

スナック・リアス

大吉「明日の朝 おらが言え寄って 伝えてやるべ。」

黒川家

電話・ユイ「でも よかったね本当に。 夢に一歩近づいたじゃん。」

スナック・リアス

勉「今のうちに サインもらわねえとな!」

ユイ「頑張ってね。」

黒川家

アキ「うん ありがとう。」

<そして オーディション当日>

天野家

大吉「おはよう! 夏ばっぱ! ウニ丼取りさ来たど! 夏ばっぱ!」

(猫の鳴き声)

大吉「まさか また海さ行ったか?」

(猫の鳴き声)

大吉「夏ばっぱ! 夏ばっぱ? ばっぱ! 夏ばっぱ! 夏さん!」

スリーJプロダクション

黒川「アキ 面白い事 言おうとしなくていいんだぞ。 ふだんどおりで 十分面白いんだから。」

(携帯の着信)

春子「お! 何だ こんな時に? ハハ! 見てよ これ。」

アキ「大吉っつぁん?」

春子「しかいないでしょ? こんな事すんの。 ふん! 気にしなくていいからね。 アキは オーディションに集中。」

アキ「ママ!」

春子「早く支度して! はい。」

(電話の呼び鈴)

春子「もしもし!」

天野家

大吉「嘘じゃねえって 今度は! 夏ばっぱ 呼んでも返事しねえんだよ!」

スリーJプロダクション

電話・大吉『もしもし 春ちゃん!』

電話・かつ枝『春ちゃん あのな…。』

アキ「どうしたの?」

電話・かつ枝『東京から戻ってからな…。』

アキ「ねえママ ばっぱ どうしたの?」

電話・かつ枝『春ちゃん どうした? 春ちゃん! 聞こえてるか?』

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