ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「あまちゃん」135回「おら、みんなに会いでぇ!」

【 連続テレビ小説「あまちゃん」】135回のネタバレです。

あらすじ

北三陸に帰りたいという思いを誰にも言えずに悩むアキ(能年玲奈)。そんなアキに、水口(松田龍平)が歌番組の企画を持ち込む。番組でGMTメンバーとともに「地元に帰ろう」を歌い終えたアキは、故郷に帰る決意を固める。

135回ネタバレ

黒川家

アキ「足立先生と 奥さん いっそん…。 あっ ストーブさん! ストーブさん 忘れでだ。」

純喫茶・アイドル

春子「やっぱり帰りたいのかしら。」

水口「えっ?」

回想

春子「何か言いたい事あるの?」

アキ「いや 特に ねえです。」

春子「アキ あの子 岩手に帰りたいのよ。」

<社長のひと言が 水口君の背中に 重く のしかかりました>

取材

2011年5月20日

アキ「今 はまってるものですか? はまってるもの…。 はまってる…。」

ライター「マイブームみたいな事なんですけど。」

<『なぜ 気付いて あげられなかったんだ』。 水口君は 自分を責めました。『タレントが今 何を考え 何を欲しているのか 先回りして考えるのが マネージャーの仕事なのに…。 何をやってるんだ 俺は!』>

アキ「ホクロから生えた毛 伸ばす事ですかね。」

ライター「これ すごいね。」

<『違う。 俺は 目を背けていたんだ』>

アキ「あっ あど 寄り目! 寄り目に はまってます! やりましょうか!」

<『アキちゃんが 岩手に帰ると言いだしたら 今までの苦労が水の泡。 だから 気付かないふりしてたんだ。 もともと ユイちゃんに誘われて 芸能界を目指した彼女に 野心は なかった。 もう 思い残す事はない。 岩手に帰って 大好きな海に潜って ウニを取りたい。 その気持ちを 誰にも打ち明けられず カメラの前で 健気に笑顔を作っている』>

ライター「そういえば アキちゃん 実家 大丈夫でした? 岩手の 確か 海沿いだったよね。」

アキ「あ… はい。 祖母が 一人で暮らしてて…。」

ライター「帰ったりしないんですか?」

(シャッター音)

水口「アキちゃん 笑顔。 笑って。」

純喫茶・アイドル

<『水口 お前は どうしたいんだ。 夏が近づいている。 このまま アキちゃんを東京砂漠に つなぎ止めるつもりか 水口』>

アキ「何ですか?」

水口「あっ いや… 何か ごめんね 変に 時間空いちゃって。」

アキ「お構いねぐ。 ゆっくり考え事したかったんで。」

<『ゆっくり考え事!? い… 岩手の事か!?』>

アキ「『マイブームは何ですか?』どが『はまってるものは?』どが アイドルらしい答えって 何なんですかね。

<『違った…』>

アキ「やっぱり 編み物どが 雑貨集めどがですかね。」

水口「あと 無難に音楽鑑賞とか コスメとかね。」

アキ「ホクロの毛 伸ばすのは まずかったですね。 パブリックイメージがありますもんね。」

水口「そうだね。」

テレビ『岩手県 大船渡市の避難所に GMT5のメンバーが慰問に訪れました。 炊き出しを振る舞い 復興を誓って ヒット曲『地元に帰ろう』を披露 会場は大盛り上がりでした』。

大船渡市の避難所

しおり「皆さんも一緒に! 1 2 サンバ!」

純喫茶・アイドル

甲斐「熱いよね…。 どうせ 売名行為だろうけどさ 日本を元気にしてるよね。」

<『岩手め…』>

無頼鮨

水口「俺は今 岩手県と闘ってる。」

種市「うわっ!」

水口「なかなか手ごわい。 全国47都道府県の中でも 北海道に次いで 広大な面積を誇る 岩手県だからな…。 圧倒的に不利だ。」

種市「大丈夫ですか?」

水口「お前は どうなんだ? 種市浩一。 闘ってるのか?」

種市「闘ってはねえです。 仕込み中です。」

水口「アキちゃんと どうなってんだって 聞いてんだよ。 それぐらい分れよ。」

種市「1回… キスしただけです。」

水口「そんな事 聞いてない 自慢すんじゃねえよ! つうか 自慢すんじゃねえよ!」

黒川家

アキ「(ため息)」

<1か月前 アキは こんなメールを 夏さんに送りました。『夏ばっぱ。 今年の夏は潜らないよね?』。 その返事は…『お構いねぐ』>

鈴鹿「天野さ~ん? ぬれ煎餅 食べる?」

アキ「暇だったら 仕事したら どうですか?」

鈴鹿「もう… お母さんのまねして。 気晴らしに 映画でも見ない?」

テレビ・鈴鹿『浜に出て 潜った時の事… あれより つらい事は まず ないから』。

<それは 公開後1週間で 打ち切られてしまった アキのデビュー映画『潮騒のメモリー』でした>

アキ「もったいねえよ 鈴鹿さん! こんなに いい映画なのになあ…。」

鈴鹿「ホントよね。 あんたは… まあまあ。 私は… 最高。」

純喫茶・アイドル

アキ「『私らの』? 歌番組ですか?」

水口「うん。 出演依頼。」

アキ「『潮騒のメモリー』ですか?」

水口「いや…『できれば 違う曲が』って 言われてる。『いい曲なんだけど 歌詞が ちょっと』って。」

アキ「違う曲なんか ねえです。」

水口「うん 知ってる だから 断ろうとしたんだけど…。」

アキ「じぇ!」

水口「そうなんだよ。 GMTの出演が 先に決まってて 向こうが 君と共演したいって 提案してくれたんだ。『地元に帰ろう』を アキちゃんと一緒に歌いたいって。」

アキ「でも 社長が 何て言うか…。」

水口「どっちの? 太巻さん? 春子さん?」

アキ「どっちもです。」

水口「太巻さんも悔いが残ってるみたい。 覚えてる? 劇場公演が 震災で中止になった時…。」

回想

荒巻「中止じゃない 延期だぞ なっ?」

回想終了

水口「約束を 果たそうとしてくれたんだよ。 あっ もちろん 君のお母さんも やらせたがってる。」

<彼は ところどころ 嘘をついていました。 本当は 水口君の持ち込み企画で 自ら 太巻さんに直談判して 頭を下げ 成立させたのです。 アキのために>

回想

荒巻「お前の頼みだから 一肌脱ぐか! プロデューサーに話つけてやるよ。」

水口「太巻さん ありがとうございます。」

荒巻「恩売るだけだぞ。 お前に対する売名行為だ。 あっ もしもし 俺 俺! 今どこよ?

回想終了

水口「どうかな?」

アキ「分がった。 やるべ!」

甲斐「やった~! あっ ごめん。 でも うれしい。 俺 見るよ。 録画して 何度も見るよ!」

歌番組『私らの音楽』

「アキちゃん 入りま~す。」

アキ「お願いし~す!」

小野寺「アキちゃん!」

一同「アキ~!」

しおり「ちょっと 危ない 危ない。」

アキ「うん? これ?」

しおり「これは海女?」

アキ「そうだ!」

しおり「海女のやつ 改良したの?」

アキ「これ 絣半纏。」

♬『地元に帰ろう 地元で会おう あなたの故郷 私の地元 地元 地元 地元に帰ろう 好きです 先輩』

回想

水口「アキちゃんを 東京に つなぎ止めるためには 種市浩一とのラブが必要なんだよ。」

種市「いや でも CMの契約があるから 恋愛御法度。」

水口「しょうがねえ 解禁だ! 俺一人じゃ岩手に勝てねえ。」

種市「でも 天野は 岩手に 帰りてえんじゃないでしょうか。 寝る前に みんなの笑顔 思い浮かべるんだそうです。 でも ユイの笑顔だけ 思い出せないって言ってました。」

水口「それ…。」

種市「はい?」

水口「それ メチャメチャ帰りたがってるよ!」

回想終了

♬『乗りました 川崎方面へ 地元に帰ろう(好きよ) 地元で会おう(先輩) あなたの故郷(がばい) 私の地元(でーじ) 駅前 コンビニ』

荒巻「水口 泣くんなら 外で泣け。」

♬『地元 地元 地元に帰ろう』

♬『地元に帰ろう』

しおり♬『埼玉』

♬『地元で会おう』

小野寺♬『仙台』

♬『あなたの故郷』

真奈♬『佐賀』

♬『私の地元』

喜屋武♬『沖縄』

♬『私の地元』

ベロニカ♬『ブラジル』

純喫茶・アイドル

春子「岩手!」

歌番組『私らの音楽』

アキ♬『岩手』

純喫茶・アイドル

春子「…なんつって。」

甲斐「熱いよね これ。 永久保存版だよね。」

春子「もう一回 見るの?」

黒川「ねえ 春子さん。」

春子「えっ 何?」

黒川「僕の考え過ぎかもしれないけど もしかして アキは 岩手に帰りたいんじゃないかな。」

甲斐「今頃!?」

黒川「君は どうなの?」

春子「えっ?」

黒川「帰りたいんじゃないの?」

(ドアベル)

アキ「ママ! おら 岩手さ帰りでえ! 北三陸さ帰りでえ!」

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