ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「あまちゃん」137回「おら、みんなに会いでぇ!」

【 連続テレビ小説「あまちゃん」】137回のネタバレです。

あらすじ

震災から3か月後。アキ(能年玲奈)は、1年半ぶりに北三陸に帰った。駅を出て町へ降り立つと、地震と津波の傷跡は生々しく、風景は一変していた。しかし、出迎えてくれた町の人々は、たくましく、前向きに日々を生きていた。

137回ネタバレ

夜行バス

春子<ついに 1年半ぶりに アキは北三陸に帰ってきました>

観光協会前

2011年6月24日

<町は閑散としていました。 まるで 3年前 初めて この土地を訪れた時のように… いや それ以上に寂れていました>

<北三陸市を襲った津波は 川を遡ったものの その川が 二股にわかれていたため 勢いが分散されたようで 町なかは 壊滅的な被害を免れました。 しかし 人的な被害も出た 沿岸部の打撃は大きく 流された車や家屋も 少なくなかったそうです。>

観光協会

<覚悟はしてきたものの アキは 言葉を失いました>

<もっと早く帰ってくれば よかった>

北三陸駅

<駅にも誰ひとりいませんでした>

アキ「一駅区間…。」

アキ♬『暦の上ではディセンバー でも ハートは サバイバー』

吉田「間違いねえです。 今 ホームで キツネど戯れでます。」

アキ♬『さまよう気分は ハンター』

北鉄

<久しぶりに かわいい電車に揺られながら アキは この土地で暮らした 3年前の日々を 思い返していました>

<この車内で 初めて ユイに出会った時の事>

回想

アキ「ありがとうございます! ありがとうございます!」

<2人で ウニ丼を売りまくった事>

ユイ「おはよう。」

<けんかもした それから お座敷列車>

<全ては思い出 今となっては 過去の出来事… いや もはや 前世の出来事ぐらい遠い記憶。 もう あの日々は 二度と返らないんだ>

一同「アキちゃ~ん!」

<おや?>

吉田「間もなく 終点 袖が浜 袖が浜に到着しま~す。」

アキ「吉田さん!」

吉田「お帰り。」

そでがはま駅

アキ「じぇじぇじぇじぇじぇ!」

吉田「安部ちゃんがら 駅長が メールもらったんだ! でも みんな どこで待っていいか 分かんなくて『でも アキちゃんなら 北鉄さ乗るはずだ』って駅長が…。」

(歓声)

大吉「アキちゃん お帰り~!」

ヒロシ「お帰り~!」

アキ「ただいま。」

(歓声)

アキ「ただいま~!」

一同「お帰り~! お帰り アキちゃん!」

アキ「ただいま~!」

菅原「お帰り! お帰り!」

(歓声)

美寿々「アキが来た~!」

弥生「アキ~! よぐ帰ってきたな!」

アキ「弥生さん かつ枝さん…。

かつ枝「いがった! また会えて いがった!」

美寿々「つまんねがった! アキちゃんが いねえがら 毎日が つまんねがった~!」

アキ「美寿々さん 会いでがった…。」

勉「アキちゃん! あっ…。」

アキ「ただいま!」

勉「お帰り!」

ヒロシ「アキちゃん! 有名になっても 何も変わんないね!」

菅原「こら こら… ちょっと いいか? アキちゃん お帰り。」

(笑い声)

アキ「みんなも ちっとも変わんねえ! ホント ご無事で よがったです。」

花巻「んだな。 こごさいだ 連中は なんとが やってる。」

アキ「夏ばっぱは?」

花巻「え!? あ~ 夏さんは…。」

大吉「さあさあ 行くべ 行くべ!」

<『みんな ちっとも変わらない』。 そう アキは言いましたが ホントは ちょっと変わったなと 思いました。 うまく言えないけど 強さと明かるさが増したというか 笑っていられる事が うれしくてたまらない。 そんな笑顔でした>

天野家

アキ「みんな ホントに変わんないね。」

かつ枝「ふさぎ込んででも しゃあねがらな。」

弥生「ほれ まめぶ入れっど。 蓋 開けてけろ~! ほれ~!」

長内「うわっ 熱!」

(笑い声)

大吉「いや びっくりしたべ 駅さ着いたら 誰もいねえし 観光協会は まるで 廃墟だし!」

菅原「いや 廃墟は言い過ぎだべ 先輩。 あれでも だいぶ ましになったのさ。」

アキ「駅前の看板が外されでましたね。」

ヒロシ「あ~ 余震が多かったから。」

アキ「そうが… 大変だったんですね。 あれ? お母さんは?」

琴「パートさ戻った。『よろしぐ』って。」

長内「大変だったんだ 花巻ちゃん。 家 全部 流されて。」

鈴「アキちゃんさ 一目会いでえがら パート抜けてきたんだ。」

かつ枝「まあ おらとこもな ほぼ全壊だ。 今 親戚のうちさ 世話になってる。」

長内「仮設住宅 申し込んだんだが いつになるか。 ハハハハッ。」

大吉「線路もな まだ復旧のめどは立たねえし。」

菅原「アキちゃん ユイちゃん人気で 建てた 海女カフェも…。」

ヒロシ「菅原さん。」

アキ「え?」

大吉「とにかく これからだ。 何もかんも これからさ。」

かつ枝「んだな。」

今野「アキちゃん! あらららら… アキちゃん ホントに帰ってきた!」

磯野「天野 この野郎 なすて 連絡よこさねえ!」

アキ「ごめん いっそん!」

磯野「この野郎…。 おう! 見ろ これ! サンドウィッチマン 中村 雅俊 中に若貴コンプリート そして EXILEのヒロシ!」

ヒロシ「EXILEに ヒロシはいませんよ。」

磯野「えっ?」

栗原「いるのは HIROですよ。」

磯野「なっ…! んでも『EXILEの人ですよね』って 聞いたら『んだ』って 答えたもの。 うわ… だまされだ。」

<磯野先生は復興ボランティアでがれきの撤去に 精を出してるようです>

栗原「アキちゃん 写真見る?」

<副駅長の吉田さんと結婚した 栗原さんは 女の子を出産しました>

吉田「地震のショックで 予定日が早まったんだ。」

アキ「じぇ!」

吉田「新居も 水につかって 避難所から 病院さ運んで。」

菅原「まだ停電してたから 懐中電灯で照らして 出産したんだど。」

栗原「大変だった…。 でも その分 うれしかった。」

アキ「めんこい。」

弥生「アキ だんご なんぼ食う?」

アキ「3つ! いや 4つ!」

弥生「ほれ 3つ 4…。」

かつ枝「あ~ 落ちた 落ちた!」

弥生「4つ! ほれ食え!」

(笑い声)

<温かい笑い声に包まれながら アキは この家の主の不在について 考えずにはいられませんでした>

<やっぱり 今年は潜らないんだ>

<無理もない。 あんな津波の被害のあとじゃ 潜るなんて怖くて とても。 …と思いきや>

アキ「痛っ!」

♬~(『いつでも夢を』)

<は~い 出ました! 袖が浜 海女クラブ会長 天野 夏さんは完全復活して 今年も現役バリバリです>

夏「帰ってきたのが アキ! ハハハッ!」

アキ「なすて? 夏ばっぱ なすて潜ってんだ!?」

夏「『なすて』って おもしれえがらに 決まってんべ!」

美寿々「アキ!」

アキ「じぇじぇ! な… 何? みんな 今年も潜るの?」

弥生「当たりめえだ。 来週 海開きだど。」

かつ枝「少ねえが ウニもいだ。 潜らねえ手は ねえべ。」

アキ「何だ~! じゃあ メール返してくれだら いいのに。」

夏「うん? メール?」

アキ「送ったじゃん。『今年も潜るの? 潜らねえの?』って 見てないの?」

夏「あ~ ハッハッハッハッ… やっちまった。」

美寿々「夏ばっぱ また 携帯持って 潜ったのか!」

アキ「え!?」

一同「あ~。」

夏「電気入んねえ。」

かつ枝「当たりめえだべ!」

夏「4台目だあ…。」

<2011年 夏 北の海女たちは 今年も海へ潜るのです>

アキ「うめえ~!」

(笑い声)

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