【 連続テレビ小説「あまちゃん」】148回のネタバレです。
あらすじ
鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)が東北でチャリティーコンサートを開くことが決まり、北三陸にもやってくることに。春子(小泉今日子)が歌の特訓をする一方、アキ(能年玲奈)はコンサート会場となる海女カフェの再建に燃えていた。しかし、町の復興が難航する中、海女カフェの再建は思うように進まず、人々の心にも影を落とす。そんな中、アキたちはできることからはじめようと、がれきの撤去作業に取りかかる。
148回ネタバレ
北三陸駅
アキ「じぇ 吉田さん 何これ?」
<鈴鹿さんが 東北で チャリティーライブを やると言いだしました>
アキ「歌うのか?」
スリーJプロダクション
鈴鹿「どうかしら?」
春子「やりましょう!」
鈴鹿「フフフフッ!
北三陸駅
大吉「あ… 海女カフェで?」
アキ「じぇじぇじぇ!」
電話・春子『そうなの。』
スリーJプロダクション
春子「岩手 宮城 福島って回る 予定なんだけど その前に アキのつくった 海女カフェで歌いたいって 本人の希望なの。 でも あれよね 地震でね…。」
北三陸駅
大吉「んだな 流されちゃったもんな。 再建設の計画もあるし 可能性は ゼロじゃねえが…。」
スリーJプロダクション
電話・大吉『ちなみに時期は いつごろを考えてる?』
春子「う~ん 鈴鹿さんは…。」
北三陸駅
大吉「あ その前に春ちゃん。」
電話・春子『何?』
大吉「再婚おめでとう!」
スリーJプロダクション
春子「ありがとう。」
北三陸駅
大吉「海女カフェ担当に代わります。」
ヒロシ「もしもし! お電話代わりました 足立です。」
電話・春子「あ どうも どうも!」
スリーJプロダクション
春子「あのね 震災から ちょうど1年だし 鈴鹿さんは 3月っていうふうに 言うんだけど。」
北三陸駅
ヒロシ「3月?」
大吉「じぇじぇじぇ!」
アキ「無理 無理 無理!」
スリーJプロダクション
春子「そう無理なの! こっちにしても 準備が間に合わないの それじゃ。」
電話・ヒロシ『準備?」
春子「アキに代わってくれる?」
北三陸駅
アキ「もしもし!」
電話・春子『あんたさ! あの事は くれぐれも みんなには ないしょだからね!」
北三陸駅
アキ「ああ 言わねえ。 でも どうすんの? また ママが 落ち武者になるの?」
スリーJプロダクション
春子「アキ アキ アキ!」
北三陸駅
アキ「ごめん!」
大吉「春ちゃんが 落ち武者?」
スリーJプロダクション
春子「影武者は 金輪際やらない! そのために 今 歌唱指導しているの。『じぇじぇじぇ!』でしょう?」
回想
春子「♬『来てよ』だよ! ♬『来てよ』♬『来てよ』♬『来てよ』だよ!」
鈴鹿「優しく教えて下さい! 褒められて伸びてきたんです 私。」
春子「今のとこ 褒めるとこ 一個もないの!」
回想終了
北三陸駅
アキ「大変だな。」
電話・春子『そういう訳で。』
スリーJプロダクション
春子「海女カフェの 再開の めどが立ったら教えて。」
観光協会
菅原「要するに 海女カフェば 建て直せば 鈴鹿ひろ美が来るって事か?」
吉田「そんな映画ありましたよね。『それをつくれば 奴が来る』。」
栗原「『フィールド オブ ドリームス』ですね。」
大吉「海女カフェつくれば ひろ美が来る。 つくるか 菅原!」
菅原「うん 前は なんぼ かかったっけ?」
かつ枝「2,000万だ。」
2人「無理 無理 無理!」
かつ枝「ローンの未払いは 災害保険で なんとかなるけども 新しぐ立て直すとなると とても とても。」
ヒロシ「前みたいに 立派なものじゃ なくてもいいんです! 小さくても ステージがあって 音響設備があれば。」
長内「それどころじゃねえよ! おらとこの 住むうちも まだ ねえんだぞ!」
ヒロシ「すいません。」
大吉「諦めろ 海女カフェ担当。 今は北鉄を 宮古まで通す事が最優先だ。」
菅原「んだ 1に北鉄 2が市民ホール。 3 4がジオラマと ガールズバー。 海女カフェは 5番だ。」
長内「ジオラマは 最後でいいべ!」
吉田「んだ んだ! ジオラマの中だけで 復興しても むなしいだけだ!」
栗原「ガールズバーって 要りますか?」
吉田「要るよ。」
袖が浜漁協 仮事務所
美寿々「ふざけんな! おらたちは 隙間風の入るプレハブで 冬 越そうとしてんだぞ!」
弥生「んだ んだ! 海女カフェが最優先だ!」
ヒロシ「だったら 皆さんで 組合長 説得して下さいよ!」
弥生「それは できねえ。 おらと かつ枝さんの友情に 亀裂が入るべ。」
安部「確かに かつ枝さんも 仮設住宅さ入ったはいいが 先の見通しは 何も立ってねえもんなあ!」
夏「北鉄は どうなってんだ? 国の補助 受けれんのか?」
弥生「これで廃線になったら 公約違反だべ!」
ユイ「皆さん すいません!」
美寿々「海女カフェが出来ても そこまで 足がねえんじゃ 話になんねえ!」
ユイ「すいません! 口じゃなくて 手 動かしませんか!」
アキ「ユイちゃん。」
ユイ「これも大事な復興支援です。 1本につき100円。 ね! 大事にして下さい。」
一同「は~い。」
<みんな目に見えて イライラしている。 殺伐としたムードが 充満していました>
浜
<もうすぐ 1年がたつというのに 何一つ改善されない>
回想
(笑い声)
<活気にあふれた 2009年の夏は もう戻ってこない>
回想終了
海女カフェ
<きれいな水槽も オープンデッキも 巨大モニターも 跡形もなく消えてしまった>
アキ「え? 誰。」
<断っておきますが これは幽霊じゃありません。 だって私 生きてるし>
スリーJプロダクション
春子「♬『て~ て~』♬『て~』いい?『て~!』って。 素直に出して! ♬『て~』って。『て~』よ! ♬『て~ て~!』」
海女カフェ
<じゃあ なぜ? どうして若い頃の母の姿が アキに見えるの? 理由は よく分かりません>
ヒロシ「すいません。 遅くなりました!」
水口「いえいえ 我々も 今 来たとこですから。」
勉「これ 持ってっちゃって いいよね。」
ヒロシ「はい お願いします。 あ 種市君!」
種市「はい。」
ヒロシ「そっち持って!」
種市「天野…。」
ヒロシ「あ アキちゃん? え 何してんの?」
アキ「ストーブさんは 何してるんですか?」
ヒロシ「ああ せめて 再建のめどは 立たないけど がれきの撤去と掃除ぐらいは 自分たちで やっとこうと思って。」
種市「業者に頼むと 金かかるしな。」
ヒロシ「ユイの言うとおり 口じゃなくて 手 動かさないと。 よし!」
水口「これ重いでしょ! これは。」
ヒロシ「あ 大丈夫? 足元 気を付けて。」
種市「ああ 軍手使え ほれ。」
アキ「ありがとう!」
<こうして 有志による清掃作業が 自然発生的に始まりました>
ヒロシ「せ~の!」
勉「よいしょ!」
ヒロシ「足元 気を付けて!」
ユイ「アキちゃん! 新しい袋!」
アキ「ユイちゃん!」
北鉄車庫
スリーJプロダクション
春子「おなかに力入れて 背筋伸ばして!」
鈴鹿「はい!」
春子「頭ピュ~っと こう上に 持ち上げられてるような感じで。」
鈴鹿「はい はい!」
海女カフェ
吉田「よいしょ!」
かつ枝「後ろ後ろ 気を付けろ!」
ヒロシ「ありがとうございました。」
(拍手)
<更によい知らせが 舞い込みました>
スナック・梨明日
(拍手)
功「え~ 市長の 足立でございます! 北三陸鉄道の 復興計画が 具体的となり ここ北三陸から 畑野の区間を 7月1日の 海開きの日から 運行する事が決定しました!」
(歓声とクラッカーの音)
功「大吉君 北鉄を代表して ひと言。」
大吉「はい。」
(拍手)
大吉「皆さん ようやく この日が来ました。 7月1日といえば 1984年に 北鉄が開通した メモリアルデーです。」
弥生「んだ んだ!」
大吉「思えば 我が北鉄は 震災の5日後から。」
弥生「泣ぐな!」
大吉「はい。 震災の5日後から 半ば強引に 列車を走らせて やれ 税金泥棒だ やれ 赤字製造列車だと 陰口をたたかれながら たとえ…。 たとえ 儲からなくても たとえ 線路の両脇が がれきの山でも 変わらずに北鉄が走っている。 相変わらず 5~6人しか 乗ってねえのに走ってる。 その事実が 市民の 心の支えになるど信じて 頑張ってきました。」
弥生「(泣き声)」
大吉「弥生さんこそ 泣ぐな!」
弥生「泣いでねえ~!」
大吉「んだら おらも泣がねえ! 全線が開通する その日まで おら! おら…。」
美寿々「泣け!」
大吉「(泣き声)」
弥生「大吉!」
大吉 弥生「(泣き声)」
吉田「はい! 乾杯~!」
一同「乾杯~!」
大吉 弥生「(泣き声)」
スリーJプロダクション
鈴鹿「あらそう! よかったじゃない。 じゃあ 鈴鹿も その日にしようかしら。」
北三陸駅
アキ「じぇ! その日は…。」
電話・鈴鹿『だって お祭りでしょ? いっぱい人来るでしょ?」
アキ「だから バタバタして お構いできねえと思う。」
スリーJプロダクション
鈴鹿「じゃあ 前夜祭にしましょう 30日。」
北三陸駅
大吉「ナイス! 土曜日!」
アキ「だけど ママに聞いてみねえと。」
スリーJプロダクション
鈴鹿「社長には 私から そのように 伝えておきますから。」
北三陸駅
アキ「じゃあ 6月30日 海開きの前日で決定な!」
大吉「よし!」
(拍手)
スリーJプロダクション
鈴鹿「よっしゃ~!」