ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「あまちゃん」14回「おら、友だちができた!」

【 連続テレビ小説「あまちゃん」】14回のネタバレです。

あらすじ

アキ(能年玲奈)は、祖母・夏(宮本信子)、母・春子(小泉今日子)と、3人での生活を始めた。張り切って海女修業に打ち込むが、早くも大きな壁にぶつかっていた。いまだにウニを一匹も取ることができないのだ。秋が近づき、このまま海女漁の季節が終わってしまうことに焦るアキは、夏との約束を破って危険な時間帯に海に潜ってしまう。海の中で、大きな潮の流れにのみこまれて身動きが取れず、アキは絶体絶命の危機に!

14回ネタバレ

<9月になると 観光客は ますます減り 浜へ出るのも 交代制になります。 今日の当番は 弥生さんと美寿々さん そして…>

アキ「美寿々さん 2名様です。」

<アキ>

美寿々「さっ こちら どうぞ!」

「えっ 君が潜るんじゃないの?」

美寿々「すいません。 まだ この子 ウニ取れねえんです。」

アキ「すいません。」

<長く潜れるようになったものの アキは まだ ウニを取る事ができません>

回想

夏「ウニだと思うから 取れねえんだ。 これからは 銭だと思え。」

回想終了

<ウニが銭だとしたら アキは まだ 一円も稼いでない事になります>

ヒロシ「こんにちは。」

アキ「あっ ユイちゃんのお兄ちゃんの…。 足立…。」

ヒロシ「ヒロシ! 東京行かなかったって リアスで聞いたんで。」

アキ「はい! …っていうか ユイちゃんと 毎朝学校行ってますけど。」

ヒロシ「ごめん。 妹とは もう何年も しゃべってねえから。」

アキ「そうなんだ。」

美寿々「しゃっこい しゃっこい。 あっ さあさあ さあさあ!」

ヒロシ「どうも。」

弥生「あら! おめえ 足立先生んとこの せがれの 足立…。」

ヒロシ「ヒロシって そんな難しい名前ですか?」

弥生「ウニ食うか? うめえど!」

ヒロシ「じゃあ 1個。 あっ アキちゃんが 潜る訳じゃないんだ。」

美寿々「アキは まだ…。」

アキ「取ってくる!」

美寿々「じぇ!」

アキ「ちょっと 時間かかっても いいですか? 私 取ってきます!」

ヒロシ「1時間か…。 今日は ウニ少ないんですか?」

弥生「いや うじゃうじゃいる。」

ヒロシ「え?」

美寿々「あの子 まだ ウニ取った事ねえんだよ。」

ヒロシ「えっ 一個も!?」

美寿々「んだ。 一個もだ。」

ヒロシ「海女って難しいんすね。」

弥生「いや 簡単だ。」

美寿々「まあ 誰でも いきなり 取れるもんじゃねえが アキの場合は ちょっと ひどすぎるな。」

弥生「運動神経が鈍いんでねえか?」

ヒロシ「取れないのに 何で自分から…。」

弥生「そりゃ おめえ 乙女心だべ。」

美寿々「いいとこ見せてえんだべ。」

弥生「どうせ しゃっこい海さ潜るなら 若くて かっこいいメンズのために 潜った方がいい。

回想

夏「ウニだと思うから。 取れねえんだ。 これからは 銭だと思え。」

美寿々「1個 500円。 10個で 5,000円。 そう思ったら なんぼでも取れっぺ!」

回想終了

アキ「取った! 取ったど!」

弥生「どれ? 見せてみろ!」

美寿々「それ 取ったじゃなくて 拾っただな。」

天野家

<娘や 孫のおかげで 私こと 天野 夏の生活スタイルにも 変化が起こりました。 一緒に暮らすにあたり 私たちは いくつかのルールを作りました>

夏「よし! どれ 飯にすんべ。」

アキ「うん!」

3人「頂きま~す!」

<朝御飯は 必ず 3人一緒に食べる事。 それぞれが 食べたいものを 食べたい分だけ食べる>

<大吉っつぁんの車で ウニ丼を北三陸駅まで運び…>

アキ「行ってきま~す!」

夏 春子「行ってらっしゃ~い!」

道中

ユイ「う~ん ごま!」

アキ「ごま? マ… マントヒヒ!」

<アキが学校で勉強している頃…>

北鉄

夏「おっ!」

「相変わらず きれいだなあ!」

<半分を私が車内で売り…>

喫茶・リアス

春子「2,400円です。 は~い お釣りね。 どうぞ。 ありがとうございました。 気を付けて。」

<残り半分を 春子がリアスで売る>

<ウニ丼が売れたら 海女クラブの会長として 浜に出ます>

喫茶・リアス

春子「あと よろしく。」

<一方 春子は 副駅長の吉田君と交代します>

夏「ああ アキ アキ! ほらほら行くぞ!」

アキ「はい!」

<放課後 アキが合流し 接客しながら素潜りの練習>

<夜のスナックタイムは 少々複雑です。 まず 月曜と水曜は 春子と弥生が店に出るため アキは夏ばっぱと晩御飯を食べる>

天野家

アキ「うめえ!」

夏「ヘヘヘヘッ どんだ。 うめえか?」

アキ「うめえ!」

<火曜と金曜は 夏と美寿々が店に出るため アキは 春子と晩御飯>

春子「学校どうだった?」

アキ「朝会でね 先生が ずっと鼻毛出てんの。」

春子「うわっ マジか…。」

アキ「先生たち すっごい形相だった。」

春子「アハハハハッ!」

<木曜と土曜は 夏と春子が店に出ます。 アキは 一人で晩御飯>

アキ「アハハハッ!」

スナック・梨明日

弥生「おらの父ちゃんよ…。 樺太で死んだんだ!」

<そして 日曜 弥生と美寿々に店を任せ 3人で夕食を食べます>

天野家

夏「東京じゃ 専業主婦だったんだべ?」

春子「そうですけど? 毎晩 こんな手の込んだもん 食ってたのか?」

アキ「そうだよ。 グラタンとか ドリアとか ソースから作るし 餃子も皮から作るし 和食も ブリ大根とか得意だよね。」

春子「うん。」

アキ「パパ何でも作れんだ。」

アキ「パパ?」

春子「…何よ。」

夏「えっ とうちゃんが 晩御飯作ってたのか?」

アキ「そうだよ。」

春子「あの人ね 趣味が全然なくて ゴルフも釣りも 途中で やめちゃったんだけど 唯一 続いた趣味が料理なの。 だから やらせてあげたの。」

夏「そんなら スナックさ出る日以外は 春子に作ってもらうべ。 それからな アキ。」

アキ「何?」

夏「今日 組合長と しゃべって 潮の流れが そろそろ変わっがら 明日から アキは 夕方4時までな。」

アキ「えっ!? 1時間しか潜れないじゃん!」

夏「安全第一だ。」

アキ「みんなは?」

夏「みんなは 今までどおり 6時までさ。」

アキ「え~! 何で アキばっかり…。」

夏「危ねえからだ。 1時間で足んねえなら…。(小声で)学校サボって…。」

春子「駄目よ。」

<アキは いよいよ焦っていました>

夏「うめえな! うめえ!」

9月に入ると 水温は 日に日に低くなり 潜れる時間も短くなります>

美寿々「持って帰る?」

<このまま 夏が終わってしまったら どうしよう。 ウニ 一つ 満足に取れないで 果たして 海女と言えるのか>

かつ枝「これ アキ! ちょっとは休まねえと 足取られっぞ!」

弥生「まだ若えから大丈夫だ。 アキ! 入り江から外さ出んなよ! 潮の流れ 急だからな!」

<初めての経験でした。 すっかり 体の自由を奪われ 浮き上がる事すら 出来ません>

夏「アキは?」

かつ枝「アキ? そこで潜ってて… あれ? どこ行った? アキ! アキ~!」

弥生「アキ!」

夏「あそこだ!」

かつ枝「あそこにいる!」

美寿々「アキ~!」

美寿々「大丈夫か!?」

アキ「美寿々さん ありがとう!」

美寿々「落ち着け。 はあ~ はあ~。」

漁協

弥生「ほれ 暖まれ 暖まれ。」

アキ「ありがとう。」

春子「アキ? あんた 大丈夫なの!?」

アキ「ごめん ママ。 ちょっと 沖に 流されただけだから。」

春子「ああ…。」

安部「ケガしたって聞いたから…。」

アキ「あっ 違う違う。 足に 昆布が絡まっただけ。」

夏「笑い事でねえど! アキ! ゆうべ 何つった? 4時になったら上がるって 約束したべ。」

アキ「ごめんなさい。 でも 美寿々さんも一緒…。」

夏「言い訳すんでねえ! なんぼ 美寿々でも 波さ のまれたら 助けられんぞ! しかも おめえ 入り江の外さ出たな!?」

アキ「だって あっちの方が ウニも いっぺえいるし…。」

夏「危ねえから おらたちも めったに行がねえんだ! だから ウニが いっぺえ いるんだ! おめえみたいな あまちゃんには 100年早えよ!」

弥生「夏ばっぱ 目ぇ離した おららも 悪いんだから 今日のところはよ。」

夏「アキ もう おめえ 浜さ来んな。」

アキ「え…。」

夏「出入り禁止だ!」

春子「ちょっと お母さん。」

夏「海さなめてかかる奴 目上の人間の言う事 聞けねえ奴は 潜る資格ねえ! 海女失格だ!」

春子「いやいや ちょっと待ってよ! 危ない目に遭って 学ぶ事があるって あなた この間 言いましたよね? それなのに もう 辞めさせるんですか!?」

夏「あん時と今日とは違うべ。」

春子「何が!? 全然分かんないんだけど! アキは 一生懸命 海に潜ってただけじゃん。 たった一回のミスぐらいでさ。」

夏「たった一回で 命を落とす事があんだ!」

春子「何それ 分かんない!」

夏「何が!? 何だ おめえだって アキが 海女になりてえって言った時に あんなに反対したくせに!」

春子「あん時と今は違うでしょうよ。」

夏「何が!?」

春子「こっちで暮らすって 決めたでしょ! 海女になりたくて あんたたちと 一緒に 海に潜りたくて アキは こっちに残る事にしたんです! 東京の生活を捨てる 決心をしたんです! そんなアキから 一番の楽しみを 奪うんですか!? あんた!」

アキ「ママ やめて!」

春子「そういうね ねえ 理不尽で 一方的で矛盾だらけの態度が これくらいの娘にとって こう… どうんだけ つらい事か あんた 全然分かってないでしょ!?」

夏「ハッハッ。」

<途中から 春子自身も 何に対して怒っているのか 分からなくなりました>

春子「矛盾だらけなのよ あんた!」

<春子も分からないものが アキに分かるはずもなく せっかく仲直りしかけた 母ちゃんと ばあちゃんが 自分のせいで また けんかしている。 その事が ただ悲しかったのです>

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