ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「あまちゃん」155回「おらたち、熱いよね!」

【 連続テレビ小説「あまちゃん」】155回のネタバレです。

あらすじ

鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)と太巻(古田新太)、大吉(杉本哲太)と安部(片桐はいり)、春子(小泉今日子)と正宗(尾美としのり)の合同結婚式が行われた。その後、「南部ダイバー」の熱唱で始まった披露宴は、大変な盛り上がり。その席で、夏(宮本信子)が重大な発表をする。翌日は、北鉄の開通式と海開きの日。アキ(能年玲奈)は期待を胸に大海原を見つめる。

155回ネタバレ

海女カフェ

春子「ママの花嫁姿 見たい?」

アキ「見でえ!」

アキ<という訳で おらのひと声で 3組の合同結婚式が 開かれたのでした>

磯野「よいしょ!」

<余興は いっそんの『南部ダイバー』に始まり>

磯野「歌は もちろん『南部ダイバー』! あっ それ!」

種市♬『白い』

アキ<種市先輩の『南部ダイバー』>

功「ほい!」

(ハトの鳴き声)

<足立先生の手品は 背広から ずっと ハトの鳴き声が聞こえてました>

功「アッハッハッハッ…。」

(ハトの鳴き声)

♬~(『ポリリズム』)

アキ<弥生さん かつ枝さん 美寿々さんのPerfumeでは ケガ人が出て…>

(肩を脱臼する音)

ヒビキ「痛い 痛い…!」

アキ<急きょ おらも加わり 3度目の『南部ダイバー』>

♬『白い鴎か』

アキ<南部ダイバーに次ぐ『南部ダイバー』。 そして 花束贈呈>

(拍手)

<とはいえ 安部ちゃんは身寄りがなく 大吉っつぁんのお母さんは 早々に酔いつぶれでしまい 結果 花束は 夏ばっぱに集中しました>

かつ枝「手伝ってやれ!」

アキ「あ~ ばっぱ! 持つよ 持つよ! ばっぱ ばっぱ はい。」

夏「あ~ びっくりした!」

黒川「お母さん これからも よろしくお願いします。」

夏「どうも ありがとうございます。」

(拍手)

菅原「はい。 夏ばっぱ まだ まだ。 それでは 春子さんのお母様で 袖が浜の 海女クラブの会長であられます あの 天野 夏さんから ひと言お願いします。」

(拍手と歓声)

夏「おら しゃべる事ねえんだがら。」

菅原「いいから。」

夏「おら そんな しゃべる事ねえがら。」

菅原「そしたら こっちのマイクで お願いします。」

(拍手と笑い声)

夏「え~っと…。 天野家の初代マーメイドでがす。」

(拍手と歓声)

夏「鈴鹿さん わざわざ こんな へんぴなとこさ来てくれて ありがとうごぜえます。」

鈴鹿「いえいえ。」

(拍手)

夏「あんたが動いてくれたおかげで 二十数年前に 拝めなかった 娘の花嫁姿を 図らずも 見る事ができました。 できれば 忠兵衛さんにも 見せたかったが ぜ~んぶ かなったら あの人 もう ここさ 帰ってこねぐなる。」

(笑い声)

夏「いやいや いやいや… どうぞ お座り下さい。 お互い若ぐねえんだから。」

(笑い声)

夏「大吉!」

大吉「はい。」

夏「今度こそ 安部ちゃん泣かしたら おら もう 北鉄乗んねえど。」

かつ枝「おらもだ。」

夏「ウニ丼 作んねえぞ!」

弥生「んだ!」

夏「分かったか!?」

大吉「はい!」

夏「座れ。」

安部「ありがとう。 ありがとう。」

(拍手)

夏「それがら 荒巻ジャケ。」

荒巻「サケでは ないんですけども… はい。」

夏「あんたみでえな金持ちが 田舎さ目ぇつけるのは いい事だ。 どんどん 金出せ。 そしたら おらたちも どんどん元気出すべ!」

弥生「んだ! んだ んだ んだ んだ!」

(拍手)

夏「座れ。」

荒巻「え~…。」

夏「座れ。」

荒巻「はい。」

夏「おととし 倒れまして 去年は地震があったりして 明日は どうなるか分がんねえ 毎日を送ってましたが 娘や孫に助けられて なんとか 生きてます。 明日は 海開きでがす! 今年は ウニも帰ってきたし 去年のリベンジでがす! いっぺえ潜って いっぺえ取って そんで 一段落したら まあ これは 毎年 言ってる事ですが 今年こそ 海女 引退するつもりです。」

かつ枝「夏ばっぱ…。」

夏「これからは おめえたちの時代だ。 老兵は去りゆく。 去る者は追わないで下さい。 最後に 本日は 皆さん おらの夢を かなえてくれて どうも ありがとう。」

(拍手)

アキ「夏ばっぱ…。」

夏「何だ?」

アキ「え…。 ごめん。 返事すると思わねがった。」

夏「ありゃま!」

(笑い声)

記念撮影

ヒビキ「レンズが見える所に 顔を出して下さい。 いきます。」

アキ「あれ? 水口さんは?」

ユイ「え? あっ いないね。 えっ いつから?」

アキ「いても気付かねえのに いねえど気付くもんだな。」

坑道

水口♬『ディセンバー でも ハートは サバイバー うん? 何だ これ。」

スナック・梨明日

荒巻「微妙に 色 違うんですね。」

一同「へえ~。」

大吉「まあまあ 何にせよ おめでとうございます。」

2人「おめでとうございます。」

菅原「おめ…。」

大吉「あ…。」

菅原「何?」

吉田「見に行がれるんでしょね? 明日。お座敷列車。」

荒巻「いやいや… 見ていきたいのは やまやまなんですが 明日から 鈴鹿の 東北ツアーが始まりますんで。」

大吉「そうでしたね。 宮城だの 福島だの 回るんですよね。」

荒巻「まあ でも テレビもありますし 水口に カメラ回させますから。」

菅原「んだら 春子さんもか?」

黒川「ついていくでしょうね。」

大吉「え~? もう帰っちゃうの? もう一日ぐらい いいじゃない。」

黒川「いたいでしょ そりゃ 僕だって。 この間の お座敷列車も乗ってないし。 今日も 鈴鹿さんの歌 僕だけ聴いてないし。」

荒巻「フフッ!」

吉田「再婚しても蚊帳の外ですね。」

荒巻「フフッ。」

菅原「フフン。」

天野家

春子 鈴鹿「うわ~っ!」

鈴鹿「あっ!」

春子「ごめんなさい ごめんなさい! …っていうか 何で居るの?」

鈴鹿「え? ああ ずっと お借りしてたんです。 社長は?」

春子「ここ 私の部屋だから?」

鈴鹿「アハハハッ そうでした。 ごめんなさい。」

春子「いえいえ いえいえ 座ってて下さい! あっ お酒とか要ります?」

鈴鹿「頂いてます。」

春子「ああ! じゃあ ちょっと お邪魔して…。 いやいや いやいや…。」

(笑い声)

春子「いいですよね。 そりゃそうですよね。 フフフッ。」

鈴鹿「懐かしいわね ここ。」

春子「そうでしょ? あっ! これとか やばくないですか?」

鈴鹿「渋谷哲平! 同じの持ってる!」

春子「マジで!? え~ じゃあ これは これは? これ これ これ!」

鈴鹿「太川陽介!」

春子「そう!」

(笑い声)

鈴鹿「持ってる!」

春子「持ってます?」

鈴鹿「『LuiーLui』。」

春子「『LuiーLui』。」

♬~(ラジカセ)

北三陸駅

ユイ「はい。 どっちがいい?」

アキ「こっち。 ありがとう。 かっこよかったね 鈴鹿さん。 さすが 天下の大女優だべ。」

ユイ「アキちゃんはさ どっちが つらかったと思う?」

アキ「え? どっちが?」

ユイ「鈴鹿さんと春子さん。」

アキ「ああ 影武者問題か。」

ユイ「私は 鈴鹿さんの方が つらかったと思うんだよね。」

アキ「なして?」

ユイ「…何となく。 ステージ見てて そう思った。」

天野家

春子「何か 変な感じ。 自分の部屋に 鈴鹿ひろ美が居るなんて。 楽しかったですか? 今日。」

鈴鹿「はい。」

春子「吹っ切れた?」

鈴鹿「はい。」

春子「私も。」

鈴鹿「それは よかった。」

北三陸駅

ユイ「知ってた? 明日 全国放送のテレビも 來るんだって。」

アキ「うん。 ママに聞いた。」

ユイ「フフフッ アキちゃんは平気だよね。」

アキ「うん。 ユイちゃんがいるがら 怖ぐねえ。 東京では 一人だったがらな なまってる方だけじゃ 潮騒のメモリーズって言えねえべ。 もちろん かわいい方だけでも駄目だ。 2人そろうのは 何年ぶり?」

ユイ「3年ぶり。」

アキ「3年か…。 長かったような あっという間だったような。」

ユイ「私は長かった。」

観光協会

ヒロシ「あっ! ちょ… ちょっと 種市君! アキちゃんの方ばっか 描かないでよ!」

種市「え? んな事ねえです。 自分 平等に描いてます。 絵の具だって 5食ずつ使ってます。」

栗原「いや… ほれ 早ぐしねえと 朝になるから。」

春子<そして 翌朝>

天野家

スピーカー・鈴鹿『海女クラブの皆さん おはようございます』。

アキ「じぇじぇ! この声は…。」

スピーカー・鈴鹿『袖が浜海岸 海開きを行います』。

春子「どう? びっくりした?」

アキ「サプライズだ…。 超サプライズだ!」

海女カフェ

鈴鹿「海女クラブの皆さん おはようございます!」

3人「おはようございます。」

鈴鹿「海女クラブの皆さんは 速やかに 旧漁協前 海女カフェ前に集合して下さい。 7時より 安全祈願のご祈祷を行います。」

荒巻「鈴鹿さん 僕たちも 7時の新幹線に乗って…。」

鈴鹿「繰り返します。」

天野家

(鈴の音)

♬~(『いつでも夢を』)

春子「じゃあ行くね。」

アキ「もう行ぐの?」

春子「うん。」

アキ「せめて 開通式 見ていけばいいのに。」

春子「やめとく。 いろいろ 思い出しちゃうから。」

アキ「そっか。」

春子「頑張ってね!」

アキ「うん!」

春子<2012年7月1日 私の故郷 北三陸が 大きな一歩を踏み出します>

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