ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「あまちゃん」18回「おら、友だちができた!」

【 連続テレビ小説「あまちゃん」】18回のネタバレです。

あらすじ

北三陸秋祭りの当日。町おこしの目玉の「ミス北鉄コンテスト」では、ユイ(橋本愛)が、初代ミス北鉄に選ばれる。地元のアイドルとして輝くユイに刺激を受けたアキ(能年玲奈)は奮起し、夏(宮本信子)に海女修業を再開させてくれるように頼み込む。そんなアキに、夏は、過去の衝撃的な出来事について語り始める。一方、観光協会では、ヒロシ(小池徹平)とアイドルオタクのヒビキ(村杉蝉之介)の行動が、思わぬ事態を招いて…。

18回ネタバレ

北三陸秋祭り

<今日は 北三陸秋祭りの日 毎年この日に向けて 各地区ごとに 豪華な山車を制作し 競い合うように 町内を練り歩く。 そんな一大イベント>

アキ「焼きそば 300円です。 いかがですか! 焼きそば 300円です。 いかがですか!

<でも 今年は いつもと違いました。 今日このステージで ミス 北鉄が 決定するのです>

菅原「栗原ちゃん ほら ベンチコート持ってきたよ。 今確認するから。 ちょっと 吉田君。」

吉田「何すか?」

菅原「水着審査あるって 言ったよね? 何これ 水着誰も着てないじゃん。」

吉田「おい 足立ヒロシ! 車通すなよ! 山車の通り道だぞ。 何すか?」

菅原「水着審査あるんだよね?」

吉田「だから う回だよ足立! 一般車両は!」

大吉「何 どうしたの?」

吉田「何か 観光協会の菅原さん うるさくて。」

菅原「うるさ…。 水着審査あるんだよね?」

大吉「ああ 今日は気温も低いんで 服装は 自由って事になったんだ。 ごめんね!」

菅原「え?」

栗原「何それ! 私 おなか出し損!」

吉田「水着でいいですよ 自由なんで。」

菅原「あのそれ 水着の方が審査に ちょっと 有利だって事?」

吉田「それは ないです 絶対。 もう結果 出てるし。」

2人「え?」

大吉「それでは 結果発表です。 え~ 初代ミス北鉄は 足立ユイちゃんに 決定!」

(ファンファーレと拍手)

菅原「終わりか? これで 終わりなのか? 準ミスだの 審査員何とか賞って ねえのか?」

吉田「ねえです。」

栗原「私 帰る!」

菅原「これ着て 帰ればいいべな。 栗原ちゃん!」

<初代ミス北鉄は あっさり決まりました>

春子「すごいね あんたの親友 グランプリだって。」

アキ「うん。」

春子「あんたも 頑張んなきゃね。」

アキ「うん。」

春子「せっかく転校までして 東京の生活捨てて こっちに来たのに 海に潜れないんじゃ 何のために来たか 分かんないもんね? 何よ 悲劇のヒロインみたいな 顔しちゃって。」

アキ「え?」

春子「ギクシャクした時間が 長引けば 元に戻るのにも 時間かかるよ。 ママみたいに。」

(掛け声)

♬~(太鼓)

アキ「すいません。 すいません。 あ ストーブさん。」

ヒロシ「アキちゃん!」

アキ「ユイちゃんの山車は まだ?」

ヒロシ「ああ こっち向かってるって。」

アキ「そうか。 もっと近くで 見でえ。 もっと近くで 見でえな。」

ヒロシ「すいません お車での見物は ご遠慮頂いてるんです。」

アキ「すいません 駐車場は 右手にございますので。」

場内アナウンス『ミス北鉄に選ばれた 足立ユイちゃんを 乗せた山車が到着しました』。

<親友のユイが 地元のアイドルになった。 まるで 自分の事のように アキは 無邪気に喜びました>

アキ「見だ? 今ユイちゃん こっち見て 手え振ったよ。」

<同い年だけど クラスメートだけど 仲良しだけど ユイと自分は 明らかに 持っているものが違う。>

回想

ユイ「私 アイドルになるの。 東京行って アイドルになるの。」

回想終了

「はい チーズ!」

ユイ「ありがとうね ありがとう!」

アキ「んだ やらなきゃ損だべ!」

ユイ「ごめん 山車 乗ってたから 酔っちゃったみたいで。 気分悪いから帰るね。 ごめんね。」

アキ「あ 待ってけろ ユイちゃん。」

ユイ「何? どうした。」

アキ「サインけろ。」

ユイ「サイン?」

アキ「んだ 今日のユイちゃん見てたら 何か 吹っ切れた。 勇気もらった気がする。 だから 記念にサインけろ!」

ユイ「はい。」

アキ「あるんだ。」

ユイ「人に頼まれて書いたの 初めて。」

アキ「ありがとう! 頑張っぺ!」

ユイ「うん。 フフフ! ありがとう。

<祭りが終わると 海女のシーズンも そろそろ終盤>

弥生「今週いっぺえだなあ。」

美寿々「んだな しゃっこくて もう駄目だ。 客も来ねえし。」

<秋祭りを過ぎ 海が冷たくなると 海女たちは 途端にふさぎ込み 弱音ばかりを 吐くようになります>

漁業協同組合

(ため息)

美寿々「アキちゃん!」

夏「何の用だ? 來んなって 言ったはずだぞ。」

アキ「夏ばっぱ。 やっぱ おら 潜りでえ。 海さ潜って ウニ取りでえ。 このまま 海女辞めだぐねえ。 だから また教えて下さい。」

夏「駄目だ。 おめえは 海をなめてる。 まだ ガキだ。 また 波さ のまれて 溺れる。」

アキ「もう ぜってえ溺れねえがら。」

夏「駄目だ。」

アキ「なすて?」

夏「おめえは 海女である前に おらの 大事な孫だ。 死なれたら困る。」

かつ枝「もし おらに 気 遣ってんのなら 余計な お世話だぞ 夏ばっぱ。」

春子「え 何? 何で かつ枝さんに 気 遣うの?」

長内「ああ そうか。 春ちゃん 知らねえんだな。」

かつ枝「おらの せがれも 波に のまれたのしゃ。」

アキ「え?」

春子「え? 克也君が。 いつの話?」

かつ枝「16年前か?」

春子「え?」

長内「ほら ここさ居た。」

かつ枝「地引き網の漁師でな しけだの 嵐だの 何べんも 危ねえ目に遭って それでも助かって。『母さん大丈夫だ おら悪運が強えがら』なんて 笑ってたんだけんど。」

回想

克也「何だ わらす! 何 泣いてんだ。」

克也「よっしゃ おにいさんが 取ってきてやっから。」

回想終了

春子「そういえば…。 そういえば 見ないなと 思ってたの。」

かつ枝「そういえば 見ねかったろ? フフ!」

春子「ごめんね かつ枝さん 私 何にも知らなくて。」

かつ枝「いやいやいや。 もう おらたちも ふだんは ほとんど忘れて 暮らしてんだから。」

夏「いいか アキ おめえがウニ1個 取れても取れなくても たった 500円の違いしかねえんだ。 その たった500円のために おめえ 危うく 命を落とすとこだったんだぞ。」

アキ「ごめんなさい。」

夏「たった 500円と引き換えに 命を奪うのが海だ。 甘く見るんでねえ!」

アキ「ごめんなさい!」

夏「残された人間の つらさ 考えろ。 先輩たちの 言う事聞くか?」

アキ「はい!」

夏「入り江の外さ 出ねえか?」

アキ「はい!」

夏「よし! そんなら こうすっぺ。 今月で 海女のシーズンは終わる。 今月中に ウニ1個でも 取れたら おめえを 海女として 認めてやる。」

アキ「やった~!」

夏「そのかわり 取れねがったら 二度と潜らせねえぞ。」

アキ「じぇじぇじぇ!」

かつ枝「よ~し! おらたちも アキが ウニ取れるまで 潜っぺ!」

弥生「よし!」

美寿々「んだな! しゃっこいだの 潮が速えだの 言ってらんねえ! 明日から ビシビシいくど!」

アキ「やった~!」

美寿々「今から潜っど~!」

<こうして アキは めでたく謹慎が解け 海女クラブに復帰しました。 一方 観光協会には 例の面倒くさい 青年が やって来ました>

観光協会

ヒビキ「こちらの ホームページに 掲載されている 足立ユイちゃんの 写真が 僕的に 全然 納得いかないっていうか あれじゃ ユイちゃんの魅力が 全然 伝わらないんですよね。 だから どうぞ 僕が撮った写真を 使っていいですよ的な…。 あ 動画もありますけど。」

ヒロシ「どうしましょう 菅原さん。」

菅原「うん! あの 俺は ギブ。」

ヒビキ「だから トップ画面に 動画を アップするだけで 反応 全然違いますから!」

菅原「アップ動画に トップを画面?」

ヒビキ「もうPC借りま~す!」

ユイ『ミス北鉄に選ばれた 北三陸高校2年の足立ユイです。 毎週土曜日 一日車掌として 北鉄に 乗る事になりました』。

<その僅か30秒のビデオが 北三陸市に 大変な奇跡を起こすのです>

ユイ『是非 名物のウニ丼をお供に 私に会いに来て下さい』。

北鉄

吉田「え~ この列車は 折り返し 9時20分発 宮古行きとなります。 あ! あ! じぇじぇ!」

ヒビキ「駅長さん! 北鉄のユイちゃん どこですか?」

客「あっちだ あっちだ!」

吉田「じぇえじぇ!」

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