【 連続テレビ小説「あまちゃん」】47回のネタバレです。
あらすじ
種市(福士蒼汰)が気になり、アキ(能年玲奈)は歌の練習に身が入らない。そんなアキの態度に、真剣にアイドルを目指すユイ(橋本愛)は怒りだして帰ってしまう。落ち込むアキ。その夜、ユイの母よしえ(八木亜希子)が、イベント用のステージ衣装を持ってくる。「ユイは、アキちゃんと一緒だからがんばれるの」。アキは、これまで知らなかったユイの思いを知る。しかし、ユイにはまだアキに打ち明けていない秘密があった…。
47回ネタバレ
北三陸駅
ユイ「何なのよ もう… 用もないのに呼ばないでよ!」
種市「ユイ!」
ユイ「何よ…。」
種市「俺と…。」
アキ「先輩!」
種市「ちょっといい? 大事な話があるんだけど…。」
アキ「じぇじぇ!」
種市「別に 今じゃなくても いいんだけど…。」
アキ「かばん 取ってきます!」
喫茶・リアス
弥生「♬『砂に』どこさ行くんだ? レッスン中だぞ!」
アキ「ごめん デート! また明日!」
ユイ「デート…。」
(ドアベル)
ヒロシ「何だよ。」
ユイ「別に…。」
北鉄
<お座敷列車の運行日が 発表になりました。 そして 2人のグループ名は 潮騒のメモリーズに落ち着きました。 往復5,000円のチケットは 僅か数時間で完売。 気をよくした 大吉っつぁんは 臨時便の運行を決定。 銭ゲバっぷりを発揮しました>
<開通25周年記念のイベントの準備は 着々と進められていました。 廃線の危機にされされている 北鉄にとって それは 一発逆転のチャンス 失敗は許されません>
観光協会
大吉「池田さん ちゃんと撮ってよ。 あれみたいな『スパルタンX』みたいに。」
池田「『プロジェクトX』ですね。」
大吉「そうそう!『プロジェクトA』みたいに。」
吉田「ジャッキー世代なんで すいません。」
ヒロシ「遅くなりました。」
栗原「すいません。 こんな大事な日に寝坊なんて…。」
吉田「じゃ 始めて下さい。」
池田「え~ はい 回りました。」
大吉「まず 第1便が 9時に 北三陸駅を出発します。 約1時間で 畑野に到着。 お客さんには ここで 一度 降りて頂いて 写真撮影および トイレ休憩。 そして 10時半に 畑野駅を出発します。」
吉田「11時半に 北三陸駅に到着して お客さんを入れ替えます。」
大吉「という… という要領で あの~ 12時 15時の計3本の運行で 210人が乗車する見込みです。」
菅原「駅長! 3往復もして 2人は疲れないでしょうか?」
大吉「う~ん…。」
ヒロシ「本人たちは 平気だって言ってます。 こちらの栗原さんにも 手伝ってもらいます。」
栗原「頑張ります。」
吉田「2人は つきあってるんですか?」
栗原「えっ?」
吉田「2人そろって 遅刻とか 怪しいと思うんですが どうなんですか? 否定も肯定もしないんですか?」
ヒロシ「それは今 どうでもいいじゃないですか。」
栗原「…どうでもいい?」
吉田「どうでもいいですね。 はい! どうでもいいで~す!」
喫茶・リアス
弥生「はいはい はいはい! ユイちゃん 全体的に強弱をつけましょう。 特に ♬『来てよ この川 乗り越えて』これが 一番の盛り上がりだから! はい。」
アキ♬『乗り越えて』
弥生「ユイちゃんに言ってんだ。 アキは逆に もっと抑えろ!」
春子「あとね 白目むく癖 今のうちに どうにかしなさい。 怖いんだからね 見てる方は! あんなのテレビで使えませんよね?」
池田「そうですね。 ギリギリ アウトですね。」
弥生「ほれ 頭から もう一回いくぞ! 音楽!」
<その後 連日 歌の練習は続きました。 弥生さんの気合とは裏腹に アキは一向に成長せず ユイは どこか集中できずに いました>
弥生「ユイちゃん ここ!」
♬『来てよ その川 乗り越えて』
弥生「アキじゃない!」
♬『三途の川の マーメイド』
北三陸駅
ユイ「はあ~ 難しいね。」
アキ「うん。」
ユイ「うまく歌おうとしちゃ 駄目なんだよな きっと…。 でも 下手すぎても寒いし…。 はあ ホント難しい。」
アキ「うん でも楽しみ!」
ユイ「楽しみ?」
アキ「だって 動いてる電車の中で きれいな景色見ながら 御飯食べたり 歌ったりするんでしょ?」
アキ「絶対 楽しいじゃん。 種市先輩も 見に来ればいいのにな~。」
ユイ「アキちゃん…。」
アキ「東京なんか行かなきゃいいのに。 でもね 必ず帰ってくるって 先輩。 ここが好きだから。」
ユイ「あのさ アキちゃん。」
アキ「うん?」
ユイ「遊びじゃないんだよ! アキちゃんにとっては 青春の1ページっていうか 高校生活の思い出作りなのかも しれないけど 私にとっては スタート地点だし! 大事なチャンスなんだ! 真剣にやってくんないと 困るんだ!」
アキ「ごめん…。」
ユイ「こっちこそ ごめん。 何か熱くなっちゃった。 あ~ なし なし。 今のなし。 何か ストレスっていうか プレッシャーに弱いの。 足引っ張んないように頑張る。」
アキ「おらも頑張る。」
ユイ「ごめん…。 私 嫌な奴だ…。」
大吉「どうした?」
アキ「何でもない! 何でもないです。」
大吉「もうすぐ 宮古行き出るから。」
ユイ「ごめん 一人になりたいから 先帰って。」
アキ「うん。」
<ユイを怒らせてしまった。 たった一人の親友を 怒らせてしまった。 アキには その原因が分かりませんでした>
<ひょっとして グループ名を変えたから?>
天野家
玄関前
アキ「気に入ってたもんなあ JJガールズ。」
回想
ユイ「JJガールズは見てのとおり『じぇじぇ!』から きてるんだけど…。」
ユイ「あっ そうだ! 決めポーズも考えたの。 右手を高く上げて 左手の肘を曲げて…。 ほら『J』の形!」
回想終了
2階
夏「アキ 昨日のカレーの残りでいいか?」
アキ「うん…。」
夏「何だ 青い顔して…。 彼氏と けんかでもしたか? ヘヘヘッ。」
回想
アキ「種市先輩も 見に来ればいいのにな~。」
回想終了
アキ「そうだよ…。」
<種市先輩の名前を口にした途端 ユイの顔つきが変わったのです。 調子に乗って 種市先輩の話なんかするから…>
アキ「あ~! 種市先輩…。」
回想
種市「何か 天野としゃべってると 東京さ行ぎたくなぐなるな。」
回想終了
アキ「ヘヘヘッ…。」
春子「アキ~! ちょっと いらっしゃい!」
アキ「は~い!」
居間
よしえ「あっ お邪魔してます。」
アキ「えっ 何で?」
春子「見てよ これ ユイちゃんママが作ってくれたの。」
アキ「うわ~!」
よしえ「親バカで恥ずかしいんですけど こだわりだしたら 止まらなくなっちゃって。」
春子「ちょっと あんた これ 着てみなさいよ。」
アキ「でも…。」
春子「いいから早く! はい これ スカート。」
よしえ「着てみて サイズ合わなかったら 直すから。」
よしえ「あ~。」
春子「お~ いいじゃ~ん! サイズは?」
アキ「ぴったりです。」
よしえ「よかった~ でも ちょっと スカート短いわね。 パンツ見えちゃって 大変?」
春子「あ~ でもさ 見せパン はいときゃいいのよ。 ねっ? そうしなさい。 かわいい かわいい!」
アキ「これ デザインも お母さん?」
よしえ「ううん。 ユイがね 絵描いたの。 ほら これ。 見て。 あの子 ホントに楽しみにしてるの。 ほら ふだん 感情を表に出さないっていうか 体温低いっていうか お人形? ろう人形の館みたいでしょ。 フッ 言い過ぎ? でもね 最近 家に居て ず~っと歌ってるし もう アキちゃんの話ばっかり するのよ。」
よしえ「殻破りたいのよ あの子も。 でも 見た目が ああだし なかなか。 だから アキちゃんが 隣にいてくれて 本当に よかったって。 一人じゃ恥ずかしくて 何もできないけど アキちゃんが もっと恥ずかしい事 平気でやるから 何にも怖くないって。 アキちゃんがいるから 毎日が楽しいって言うの。 ありがとね アキちゃん。」
アキ「うばっ…!」
春子「『うばっ』って 何?」
アキ「(泣き声)」
よしえ「ごめん ごめん。」
春子「何 何? 泣いてんの?」
アキ「私 私… 頑張ります~!」
春子「汚い 汚い 汚い! 駄目 駄目 駄目! 拭いちゃ駄目 もう…。 泣くなら 脱ぎなさい これ。」
よしえ「その前に 写真撮らせて 写真。 ユイに送るから。」
春子「あ~ そうね。 撮ってもらいな 撮ってもらいな。」
よしえ「喜ぶと思うわ。」
春子「ちゃんと かわいい顔してね。」
よしえ「はい。」
(シャッター音)
よしえ「ありがとう!」
春子「大丈夫かな? これ。」
北三陸駅
ユイ「うん 届いたよ。 見たよ 写真。」
天野家
アキ「うん。 ごめんね 変な顔だったべ?」
北三陸駅
ユイ「うん。 変な顔だった。」
天野家
アキ「だって うれしかったんだもん。 ごめんね ユイちゃん。 明日から おら もっと 一生懸命やる。」
北三陸駅
ユイ「いいよ いいよ。 アキちゃんは ふだんどおりで。 それより ママは?」
天野家
アキ「ああ まだ下にいる。 2人で振り付け考えてる。」
春子「♬『来てよ』…みたいな。」
よしえ「やって…。」
春子「あと こうやって 回りながら… アハハッ! あったよね? あったよね。」
よしえ「そしたら こういうのも…。」
春子「アハハハッ あった あった!」
よしえ「こういうのとか。」
春子「こういう こういう…。」
北三陸駅
ユイ「マジで? 踊るの?」
天野家
アキ「しょうがねえべ。 ここまで来たら 思いっきり 頑張っぺ!」
北三陸駅
ユイ「分かった。 頑張っぺ。」
天野家
アキ「じゃあ 明日 学校で。」
ユイ☎『うん。 アキちゃん…。』
北三陸
ユイ「(ため息)ごめんね。」
天野家
アキ「えっ?」
ユイ☎『何でもない。 じゃあね。』
(通話が切れる音)
アキ「(ため息)」
北三陸駅
種市「終わった?」
ユイ「お待たせ。」
<あれ? あれ あれ あれ? これって もしかして…。 うわっ! 道理で メール返ってこない訳だ>