ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「あまちゃん」48回「おら、ドキドキがとまんねぇ」

【 連続テレビ小説「あまちゃん」】48回のネタバレです。

あらすじ

アキ(能年玲奈)は、もうすぐ卒業して東京へ行ってしまう種市(福士蒼汰)のことが気になってしかたがない。一方、アキへの恋に破れたヒロシ(小池徹平)は観光協会職員の栗原しおり(安藤玉恵)と、海女・美寿々(美保純)は水口(松田龍平)といい雰囲気に。ついに、アキは思い切って種市に愛の告白をするが、そこで種市の口から飛び出した驚きの言葉とは?!

48回ネタバレ

北三陸

<2009年3月 北鉄開通25周年を記念した ファン感謝祭まで あと1週間>

北鉄の車庫

吉田「おい 誰だ? ここさ ネズミの絵 描いたの! 消せ消せ 権利関係 一番面倒なんだよ!」

<廃線の危機を脱するために 一致団結して 準備に追われる日々 水面下では いくつかの恋模様が 同時進行していました。>

喫茶・リアス

<幼なじみの春子を思い ずっと独身を貫いてきた大吉。 昨年末に 春子の離婚が成立してからは より積極的なアプローチを 繰り返しています>

大吉「今夜 お座敷列車の 試運転なんだ。」

春子「あ そう。」

大吉「ホントは 誰も乗せちゃ いけないんだけど。 もし よかったら 春ちゃんだけ特別に。」

吉田「駅長! 今夜の試運転中止! ネズミの絵が消えない。」

<アキに思いを寄せていた ストーブさんこと 足立ヒロシ 最近は同じ職場の 栗原ちゃんと いい感じです>

喫茶・梨明日

栗原「見で見で! ネイル変えだの 超かわいくない?」

ヒロシ「うわ マージャンの 牌じゃん。」

栗原「次は ピンフ作る。」

菅原「職場恋愛ば スナックさ 持ち込まないでほしんだよね。 酒がまずくなるから。 ねえ 美寿々さん。」

水口「出来た!」

<美寿々は 勉さんの弟子 ミズタクこと 水口君にご執心>

美寿々「え? くれるの? やだ! どうしよう!」

<不倫 略奪愛 駆け落ちという 輝かしい経歴を持つ 魔性の女だけに 勉さんも気が気じゃない>

美寿々「見合ってる?」

勉「水口君 そろそろ帰ろうか。」

美寿々「勉さんだけ お会計! ウフフ!」

<一方 アキとユイは 振り付けを思案中>

天野家

♬『寄せては返す 波のように 激しく』

春子「激しい方が いいんじゃない? こういうのとかさ。」

アキ「それ相撲でしょ 何それ?」

春子「こういうのとか?」

アキ「いいの 激しいのこれ!」

春子「いいの?」

アキ「うん。」

春子「邪魔なのね ママね ごめんなさい。」

アキ「うん そう。 2人でやるから。」

春子「頑張って! 飲んで。 よかったら。」

ユイ「ちょっと休憩しようか。」

アキ「うん。 ごめんね。 ねえ ユイちゃん 高校出たら 東京行ぐの?」

ユイ「うん。」

アキ「そっか。 いいなあ。」

ユイ「だって アキちゃん 東京 嫌いなんでしょ?」

アキ「うん。」

ユイ「いじめられてたんでしょ?」

アキ「いじめられる個性もねえほど 埋もれてた。 引きこもる勇気もねえし いい思い出 ひとっつもねえ。 でも 今ちょっと 東京が懐かしい。」

ユイ「種市先輩?」

アキ「でも 大騒ぎして こっちに残るって決めたし パパとママも離婚したし 今更 東京に戻りでえなんて 言えね。 あ~あ 遠距離恋愛なんか でぎるのかなあ。 東京には おらより めんこくて『じぇじぇ!』とか言わねえ女子 いっぺえいるべ。」

ユイ「そろそろ行かなきゃ。」

アキ「え? まだ早(はえ)えべ。」

ユイ「バス停まで ちょっと歩くし。 じゃあ 明日ね。」

アキ「うん。」

ユイ「ちゃんと 種市先輩と話した方が いいと思うよ。」

アキ「え?」

ユイ「あの人 なかなか本音 言わないから。 バイバイ!」

アキ「バイバイ!」

<種市先輩が 本音を言わないって どういう意味? アキには全く 見当がつきませんでした>

道中

アキ「いや~!」

学校

種市「どうした?」

アキ「何か…。 何か ちゃんと話した方が いいと思って。」

種市「何を?」

アキ「何だべ おらだちの事かな。 先輩 おら 先輩の事が好きです! ずっと好きです!」

種市「うん。 ありがとう。」

アキ「で 何つうか それだげで 十分だったんです。 今までは。」

種市「うん。」

アキ「でも そうもいかねっていうか 先輩 あと1週間で いなぐなるべ。」

種市「うん。」

アキ「何かこう 離れ離れでも 安心できる保証というか ハッキリ言うとですね。」

種市「うん。」

アキ「つぎあってほしいんです! おらと 正式に つぎあって下さい!」

種市「ごめん そりゃ無理だ 天野。 ごめん。」

アキ「そうか。 そうですか。 そうですよね。 身軽な方が いいですもんね。」

種市「いや。」

アキ「遠距離恋愛なんて 面倒くせえですもんね。」

種市「いや。」

アキ「せっかく 東京さ行くのに 地元さ彼女さいたら 重いですよね。」

種市「好ぎな人がいるんだ。 誰かは 言わなくても分かるべ。」

アキ「分がんね。」

種市「ユイだ。 自分(ずぶん) ユイが好ぎなんだ。 …つうか もうつぎあってる。 正式につぎあってる バリつぎあってる。 遠距離恋愛だ。 遠距離恋愛バリバリだ。」

道中

アキ「うあ~!」

学校

種市「ごめん。 この間 車庫の中で 言うつもりだったんだけど…。」

アキ「いづからですか?」

種市「初めて意識したのは 俺が まだ2年生の時だ。」

アキ「じぇじぇ! 天野が転校してくるより ずっと前だ。 通学の北鉄の中で 本読んでた。 じぇ! めっちゃかわいいと 思った。 でも 学年違うし 共通の話題もねえし 話かけられんねかった。 そしたら 去年の秋。」

回想

種市「何だ?」

磯野「見学だ エロすぎる…。」

ユイ「なまり過ぎる海女の 天野アキちゃんです。」

種市「種市浩一だ。」

ユイ「あ 足立です。 どうも。」

磯野「あ お前 よく見たら こんにゃろ おめえ ミス北鉄でねえか!」

回想終了

種市「天野のおかげで しょっちゅう 顔 合せるようになって それで十分だった。 自分は就職も決まってるし もし つぎあっても かえって迷惑だべと思って。 でも クリスマスに駅で声かけられて。」

回想

ユイ「待ちなさいよ!」

種市「びっくりした!」

種市<ユイは 天野に対する 自分の煮え切らねえ態度が 気に障ったみたいで。>

ユイ「アキちゃんは 先輩の事 好きなんです。 それなのに 気付かないふりして『頑張ってるな』なんて そんなの残酷だと思う。」

回想終了

アキ「ああ それで…。」

回想

種市「頑張りゃいいって もんじゃねえべ!」

回想終了

種市「そしたら また声かけられて。」

回想

ユイ「そっち?」

種市「何だよ?」

ユイ「自分の事は 自分っていうくせに 私は そっちなんだ。」

種市「いやいや 何て呼べばいいんだ?」

ユイ「知らないわよ 自分で考えて。」

種市「ユイ。」

ユイ「はい。」

種市「…。」

ユイ「何なのよ! もう! 用もないのに 呼ばないでよ!」

種市「ユイ!」

ユイ「何よ。」

種市「俺と つぎあってくれ。」

ユイ「俺?」

種市「ずっと前から 好きだったんだ。」

ユイ「ハハハ! ありえない! だって アキちゃんと私は 一連たくお!」

種市「分がってる。 だがら我慢してた。 ずっと。 でも それは 天野に対して失礼だべ。 天野さえ いなけりゃって 思うのは 頑張ってる天野に失礼だべ。 だがら 遠距離恋愛だけど つぎあってくれ。」

ユイ「やだ! 絶対にやだ! ありえない!」

種市「どこ?」

ユイ「どこ?」

種市「ん?」

ユイ「東京のどこ? どこに住むの? 練馬とか それとも…。」

種市「お台場。 会社の寮が お台場にある。 うん?」

ユイ「いいよ。」

種市「え?」

ユイ「つきあってもいいよ。 そのかわり。」

種市「何?」

ユイ「アキちゃんには ないしょ。 ていうか そっちが東京行ったら つきあおう。」

弥生「ほい 次! ユイちゃん!」

ユイ「はい!」

弥生「はいはい!」

ユイ♬『来てよ その火を 飛び越えて』

アキ「先輩!」

種市「おう。 あ ちょっといい? 大事な話が あるんだ。」

アキ「じぇじぇ!」

種市「別に今じゃなくてもいいんだけど。」

アキ「かばん取ってきます!」

回想終了

<考えもしなかった。 種市先輩に 好きな人がいたなんて。 しかも相手は アキの親友 ミス北鉄の ユイちゃんだなんて>

道中

アキ「バカ野郎~!」

<天野アキ 17歳 初めての失恋。 北鉄25周年記念イベントまで あと1週間を切った ある晴れた午後の出来事でした。 さあ どうなる北鉄! どうなる お座敷列車! 来週に続く!>

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