【 連続テレビ小説「あまちゃん」】49回のネタバレです。
あらすじ
種市(福士蒼汰)から衝撃の事実を聞かされたアキ(能年玲奈)は、ショックのあまり自転車で町を疾走、真冬の海に飛び込む。そして、熱を出して寝込んでしまった。この一件は、大吉(杉本哲太)の一斉メールで、町じゅうが知るところに。春子(小泉今日子)は、地味で暗くて協調性もないアキに戻ってしまうのではないかと心配する。ユイ(橋本愛)も心配して天野家を訪ねるが、アキはお座敷列車イベントに参加しないと言いだす。
49回ネタバレ
道中
アキ「バカ野郎~!」
<天野アキ 17歳 生まれて初めての失恋です>
回想
種市「自分 ユイが好きなんだ。 …つうか もう つきあってる! 正式に つきあってる! バリつきあってる! 遠距離恋愛だ!」
<考えもしなかった。 種市先輩に 好きな人がいたなんて…。 しかも 相手は アキに親友 ミス北鉄のユイちゃんだなんて>
アキ「うわ~!」
<この日の水温7℃です>
漁協
かつ枝「ほれ ほれ ほれ! いや いや いや いや…。」
アキ「(泣き声)」
かつ枝「ほらほら ほらほら 自分で拭げ!」
花巻「『E.T.』かよ!」
アキ「?」
花巻『自転車で 空が飛べると思ったか?』という意味の例え突っ込みだ。 笑え。」
アキ「泣き声)」
かつ枝「ほら 泣いたよ。」
夏「アキ! アキ 大丈夫か!? 大丈夫か!? 早く着替えろ! 風邪ひくぞ!」
アキ「ほっといてけろ! おらなんて 風邪ひいて 鼻詰まって 死んじまえばいい!」
夏「何 言って… アキ!」
天野家
春子「振られた!?」
夏「んだ。 例の… ほれ 潜水土木の。」
春子「えっ 種市君!? ホントに? この間 デートしたばっかりなのに。」
夏「男と女の事だからな こればっかりは。」
春子「だからって バッカじゃないの。 海に飛び込んだりするなんて…。 ねえ 熱は?」
夏「寝てたら下がるべ。」
春子「いや ちょっと見てくる。」
夏「あ~ ちょっと ちょっと そっとしておいてやれよ。」
春子「駄目よ。 もともと暗い子なんだから…。 東京で暮らしてた時はね 地味で暗くて 向上心も協調性も 存在感も個性も華もない パッとしない子だったの!」
夏「よくも まあ そう スラスラと…。」
春子「本来は取り扱い注意の子なんです。 裏と表があるの。 何かの拍子にひっくり返って 裏の顔が また出てさ 地味で暗くて 向上心も協調性も 存在感も華も…。 やっぱ 見てくるわ。」
2階
春子「アキ? あんた 具合どう? おなかすいてないの? あのさ ママ 今日 ずっと起きてるから しゃべりたくなったら呼んで。」
北三陸駅
大吉「アキちゃん 学校休むってよ。」
ユイ「え?」
大吉「聞いてねえか? 風邪だと。 さっき ウニ丼 積みに寄ったが 出てこねがった。」
ユイ「そっか。 だから 返信返ってこないんだ。」
大吉「まあ ユイちゃんも 気 付けてな。 いよいよ 今週末 お座敷列車だからよ。」
ユイ「はい。」
大吉「まあ ユイちゃんは海さ落ちたり しねえだろうけどよ。」
ユイ「えっ!?」
大吉「え?」
喫茶・リアス
美寿々「失恋か~。 甘酸っぺえなあ…。 私なんか もう… 毎日 失恋した~い。」
水口「そうですか?」
美寿々「だって 失恋しなきゃ 新しい恋は生まれないじゃん。」
春子「ごめん。 という訳で 今日 これで あがらせてもらいますね。 この話 くれぐれも みんなには これでね。 勉さんもね。」
(ドアベル)
ヒロシ「アキちゃん振られたって 本当ですか!?」
春子「早(はえ)えな…。」
美寿々「しかも うれしそう! 誰から聞いたの?」
ヒロシ「大吉さんから 一斉メールで。」
天野家
(掃除機の音)
夏「アキ…。 そんな薄着で どこさ行く? 風邪ひくよ。 今な 火おこすからな。」
夏「アキ…。 アキ! アキ! 中さ入って 温まれ。 なっ?」
夏「アキ! アキ アキ…。 腹減ったか? おかゆ食うか? すぐ よっこいしょ…。」
夏「アキ!」
漁協
花巻「ジェームズブラウンかよ!」
一同「…。」
花巻「まっ 例え突っ込みだ。 分かる奴だけ 分ればいい。」
<ちなみに これです>
かつ枝「確かに かなりの重症である事は 間違いねえべ。」
夏「ふだんが うるさすぎっから 静かでいいんだが。」
かつ枝「しかし あの… 種市って わらしはよ 今どき 珍しい 好青年だと思ったが とんだ タヌキだな。」
弥生「締めてやんねえとな。」
北三陸駅
ユイ「待ちなさいよ。」
種市「ユイ。」
ユイ「気安く 名前で呼ばないでよ! ねえ 何したの?」
種市「え?」
ユイ「とぼけないでよ! アキちゃん 学校休んだでしょう!?」
種市「ああ 風邪だって聞いたけど…。」
ユイ「何で 風邪ひいたと思う?」
種市「海さ飛び込んだって聞いたけど。」
ユイ「何で 海さ飛び込んだと思う?」
種市「若さ?」
ユイ「そんな訳ないじゃん!」
吉田「すいません。 ごゆっくりどうぞ。」
喫茶・リアス
大吉「何だ? 何の騒ぎだ?」
吉田「ユイちゃんが 種市 締めてます。」
美寿々「なるほど~。 女同士の友情って訳だな。」
大吉「さすが 潮騒のメモリーズ! これで 一安心だ。」
ヒロシ「それは どうかな…。」
大吉「ん?」
ヒロシ「そんな 友達思いじゃないですよ。 あいつ。」
勉「いや ユイちゃんは いい子だよ。」
水口「僕も足立さんと同意見だな。 芸能界 目指すような子は 他人のために どなるとか そういう無駄なカロリー 使わないと思いますよ。」
北三陸駅
種市「だから もう彼女いるし 天野とは つきあえないって はっきり言ったよ。」
ユイ「待って。 えっ 彼女って 誰?」
種市「いや 誰って…。」
ユイ「私…?」
種市「ほかに いねえべ。」
ユイ「やだ。 まだ つきあってないよね。 いやいや いやいや… ないから ないから ないから! 怖い 怖い 怖い 怖い! 鳥肌 鳥肌 鳥肌 鳥肌!」
種市「この間 つきあおうって 言ったべ。」
ユイ「この間のは 予約です!」
種市「予約!」
ユイ「予約っていうか 予告!? 来週から 2人は つきあうでしょうっていう!」
種市「来週から つきあうなら 今週からでも…。」
ユイ「よくない! 逆に なぜ その1週間が 待てないかな~!?」
種市「1週間後に 彼女ができるって 分かってて 天野と つきあう訳には いかねえ。 大事な後輩 裏切れねえべ。」
ユイ「結果的に裏切ったじゃん。」
種市「じゃあ 別れんのか。」
ユイ「だから まだ つきあってないって 言ってんじゃん!」
吉田「すいませんでした。」
天野家
春子「ただいま~。 はあ~ よいしょ。 えっ!? 何よ 気配消さないでよ。」
アキ「お帰り…。」
春子「おばあちゃんは?」
アキ「…漁協。」
春子「そう。 熱は? …っていうか 何か食べて?」
アキ「おかゆとクラッカー。」
春子「おいで。 焼きそば作ってあげる。 あんたさ ヒロシ君の事 笑えないよ。」
アキ「…え?」
春子「ヒロシ君が ストーブさんなら あんたは いろりを離れられない い… い… いろりちゃんだよ。」
アキ「ウヒッ。」
春子「アハハッ やっと笑った。」
アキ「…笑ってねえ。」
北三陸駅
ヒロシ「よう。」
種市「…どうも。」
ヒロシ「おい おい ちょっと待てよ。」
種市「えっ 何すか?」
ヒロシ「マネージャーとして いや ファン第1号として いや 一人の男として…。 いや やっぱり マネージャーとして 言わせてもらう。 アキちゃん 泣かせるような事すんじゃねえ。」
種市「お兄さんは関係ないでしょう。」
ヒロシ「お… お兄さん?」
天野家
春子「おいしい?」
うなずくアキ
春子「つらい時も 楽しい時も 腹は減るんだよね。 …で 焼きそば食べると 歯に青のりがつくんだよね。 早く元気になんなきゃ。 週末は 北鉄のイベントでしょ。」
アキ「やりだぐねえ。」
春子「えっ?」
アキ「お座敷列車とか無理。 歌ったり 踊ったり 今 そんあ気分じゃねえ。」
春子「そっか。 まあ 無理にやる事でもないしね。 もともと ママは反対だしね。 気分が乗らないなら いいよ やめちゃえば? でも あれだよね。 楽しみにしてる人 いっぱい いるんだろうね。」
アキ「種市先輩さ 告白した。」
春子「うん。」
アキ「遠距離でもいいがら おらと つきあってけろって。 そしたら…『ほかに 好きな女がいる』って 言われた。 ずっと前から… おらと知り合う ずっと前から 好きだった女だって。 もう つきあってるって。」
春子「…誰? ユイちゃん…。」
アキ「んだ。 だから お座敷列車さ 乗りだぐねえ。」