【 連続テレビ小説「あまちゃん」】50回のネタバレです。
あらすじ
種市(福士蒼汰)に振られたショックで真冬の海に飛び込み、寝込んでしまったアキ(能年玲奈)。心配したユイ(橋本愛)が訪ねてきても、アキは一切、口をきこうとしない。さらにお座敷列車のイベントに参加しないと言いだし、町は大騒ぎに。「このままでは北鉄は廃線になってしまう」と焦った大吉(杉本哲太)や吉田(荒川良々)たちは、種市を観光協会に呼び出し、アキとつきあうように無理難題を押しつける。
50回ネタバレ
天野家
居間
春子「ユイちゃん…。」
ユイ「こんばんは。」
春子「こんばんは。」
<憧れの種市先輩を 親友のユイちゃんに 取られちゃった>
(作業場に逃げるアキ)
春子「アキ!」
作業場
ユイ「アキちゃん ごめん! でも つきあってはないの 本当に! 種市先輩が誤解してるだけ! ごめん。 でも こんな事で アキちゃんと 気まずくなりたくないから…。」
春子「謝らなくてもいいんじゃないの?」
ユイ「え?」
春子「ユイちゃん 一つも悪くないでしょ。 ただ 種市君にとって アキより ユイちゃんの方が 魅力的だったって話じゃん。 いいの いいの この年になって 失恋した事ない方が どうかしてんだから。」
居間
ユイ「彼氏とか必要ない人なんです 私。」
春子「え?」
ユイ「だから… 浮ついてる アキちゃん見て イライラしたし ちょっと 嫉妬したのかもしれません。」
春子「正直だなあ…。」
ユイ「『何で ユイじゃなくて アキちゃんなの?』って 思ってたし 見た目かっこいいし 普通に。 あと… 東京行くって言うし…。」
春子「ああ 東京に 彼氏が欲しかったんだね。」
ユイ「…。」
春子「ああ ごめん。 私 ユイちゃんの お母さんじゃないからさ どうしても アキ寄りっていうか きつい言い方になっちゃったね。 でもね やっぱり 自分の娘は かわいいのよ。」
ユイ「ごめんなさい。」
春子「でも あの子 変わったよ。 さっき ユイちゃんの事 突き飛ばして出てったでしょう。 あれ 本気で悔しかったんだよ。 前は そんな事 出来る子じゃなかったのに。 アキも強くなったのよ。」
作業場
アキ「あ~ もう! 腹減った 腹減った 腹減った! 腹減った 腹減った~!」
春子「アキ…。」
(ノック)
春子「ユイちゃん帰るよ。」
ユイ「早く よくなってね。 おやすみ。」
春子「わざわざ ありがとね。」
ユイ「いやいや だって…。」
春子「親友だもんね。」
ユイ「ごちそうさまでした。」
春子「うん。 気を付けてね。」
<2日後 アキは学校に行けるまで 回復しました>
北鉄
ユイ「おはよう。」
アキ「…。」
ユイ「おはよう。」
アキ「…。」
<しかし 2人の関係は もはや 修復不可能です>
喫茶・リアス
大吉「ちょ… ちょっとまって。 やらないって 何を?」
夏「だから お座敷列車のイベント アキは やらねえって言ってる。 悪いなあ…。 本人が そう言ってっから。」
大吉「じぇ~! それは だって じぇじぇ! もう準備じぇ 準備じぇじぇ じぇんぶじぇんぶ…!」
弥生「『じぇ』抜きで しゃべれ! イライラする!」
大吉「チケットも完売 列車の内装も完璧 総工費1,000万 お料理 お飲み物の発注もやって あとは アキちゃん ユイちゃん 乗るだけだよ!?」
弥生「その2人が 男の取り合いで 泥沼だもんな。 泥沼列車だ。」
大吉「とにかく やってもらわねば 困るんだ! 吉田~!」
観光協会
吉田「全く えらい事してくれたな 種市君よ。」
大吉「本当だよ。 おとなしく アキちゃんと つきあってればいいものをよ。」
ヒロシ「何が不満なんだ? アキちゃん めんこいべ。」
菅原「今からでも遅くない。 より戻せ。」
種市「いや 無理っす! 自分の気持ちに嘘をつけねえっす。」
(笑い声)
吉田「自分の気持ちなんか どうでもいいべ!?」
種市「すいません。」
大吉「北鉄は今 存続の危機に さらされてるんだよ! お座敷列車は起死回生の 町を挙げての 一大イベントなんだじゃ!」
菅原「運行中止になったら 栗原ちゃん どうなる?」
栗原「はい。 総工費1,000万 宣伝経費200万円 飲食費75万円 当日の警備費 人件費60万円 チケット払い戻しに 115万円 締めて 約1,500万円の損害ですね!」
大吉「間違いなく 北鉄は廃線だべ という現実を踏まえて もう一度 聴く。」
吉田「アキちゃんとユイちゃん 君が好きなのは…。」
種市「ユイです!」
ヒロシ「アキちゃん めんこいべ!」
栗原「ヒロシ君 さっきから それしか言ってない…。」
菅原「足立君は 今でも アキちゃんの事が好きなんだよ! しかも ユイちゃんの実の兄だ。」
吉田「そりゃ 複雑だ。」
菅原「複雑すぎて 訳分かんなくなって たまたま近くにいた 栗原ちゃんと 今 職場恋愛中です。」
ヒロシ「それは 今 いいじゃないですか…。」
栗原「たまたまじゃねえし。」
菅原「その複雑な足立君が アキちゃんとの交際ば 全力で勧めてるんだ! その 気持ちば酌んで あと3~4日 こっちさ いる間だけ 彼氏になれ。」
種市「いや 無理っす! 自分の気持ちに嘘はつけねえっす。」
大吉「お前の気持ち一つで ローカル線1本 救えんだよ!」
種市「俺だって 北鉄好きだし 無ぐなってほしぐねえっす! でも… 無理っす。 第一 今更 天野に 交際申し込んだって OKしねえと思う。 不器用で バカだけど 人の本心は見抜く 勘のいい奴です。 自分は 天野を傷つけてしまった。 もう つきあう資格ねえっす。」
菅原「しかたがねえ 中止か…。」
ユイ「私一人でも やります!」
種市「ユイ…。」
ユイ「アキちゃんの分まで 頑張れます。 だから 中止にはしないで下さい。」
功「私からも頼む。 このとおり!」
大吉「先生!」
功「娘がね 毎度 お騒がせをして 申し訳ない。」
吉田「土下座はしないんですね。」
功「そこまでは悪くないと思ってな。 まあ しかし ミス北鉄としての 自覚を欠いた 身勝手な行動だったと 本人も反省してる。 何より お座敷列車の言い出しっぺは この私だ! 万一 中止になって 北鉄が廃線になんていう事に なれば 責任取って 私は… 県議会議員を辞職します!」
一同「じぇじぇじぇ!」
喫茶・リアス
ユイ「♬『潮騒のメモリー 17才は 寄せては返す 波のように 激しく』
弥生「だから 感情ってものが ねえのかって!」
ユイ「すいません。」
弥生「謝る時も無表情か? マネキンか!? マネキンだったら飾るぞ! ブティック今野に! このホルスタイン柄のカットソー着せて 立たせんぞ!」
功「あの… あの もう少し 優しく 指導して下さい。」
よしえ「そうね。 ユイは褒められて 伸びる子だもんね。」
弥生「うるせえ! ここは おらの独壇場だ! 外野は引っ込んでろ!」
よしえ「ああ…。」
功「ユイ 頑張れよ。 2人分だからな。」
ユイ「大丈夫。 たたかれても伸びる。」
弥生「歌に感情を乗せて! ♬『私の』」
ユイ♬『私の』
弥生♬『お墓の前で』
ユイ♬『お墓の前で』
ユイ 弥生♬『泣かないでください』
水口「やあ どうも。 中に 入らないの? 面白いよ。 振られただって?」
水口「怖っ… そんな目で見ないでよ。」
アキ「何で知ってんだ。」
水口「知りたくなくても 勝手に 耳に入ってくるよ。 ここの町に人らは 口を開けば アキちゃん ユイちゃんだもの。 あっ ネットの動画見たよ。 あの 海潜って ウニ取るやつ。 いや~ 感動したよ。 もっと浅瀬で チャプチャプ やってる感じだと思ってたから。」
アキ「あれは 本気獲りっつって 一年に1回 沖さ出て なんぼ取っても いい日なんだ。」
水口「へえ~ 怖くないの?」
アキ「そりゃ怖えべ! あの日は 特に 潮の流れが速がった。 でも 怖えと思っちゃ駄目だ。 何でか分かるか?」
水口「さあ?」
アキ「脳みそ使うと 酸素が足りなくなって 息が続かねえんだ。 だから 何にも考えねえで潜るんだ。 今年の夏もやっから 蛇口さんも来るといい。」
水口「惜しい。 水口。 蛇口から出る方ね。」
アキ「アハハハッ!」
水口「もともとは 東京の子だったんだよね。 どこ?」
アキ「…世田谷区。」
水口「へえ~ 世田谷の どの辺?」
アキ「東京の話はしたぐねえ。 東京なんか行ぐ奴は バカだ。 浅草寺のハトに襲われて 死ねばいい!」
水口「えっと それは 誰に対しての暴言だろう?」
回想
アキ「出発いつですか?」
種市「3月18日 卒業式の次の日だ。」
アキ「お座敷列車の日だ。」
種市「何か 天野としゃべってると 東京さ行ぎただぐなぐなるな。」
回想終了
アキ「じぇ!」
水口「あっ そうだ。 たばこ買いに出たんだ。」
種市「…風邪 治ったのか?」
アキ「はい。」
種市「そっか よかったな。」
♬~(『潮騒のメモリー』)
ユイ♬『来てよ その火を』
種市「そうだ。 東京の住所…。」
アキ「ごめんなさい!(その場を去る)」
♬「砂に書いた アイ ミス ユー』
天野家
春子「お帰り。 お帰り。 お帰り!」
<春子が思っているほど アキは まだ 強い子じゃないようです>