ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「あまちゃん」53回「おらの大失恋」

【 連続テレビ小説「あまちゃん」】53回のネタバレです。

あらすじ

いよいよ北鉄開業25周年イベントのお座敷列車が走りだした。アキ(能年玲奈)とユイ(橋本愛)のユニット「潮騒のメモリーズ」は、押し寄せた家族連れから大声援を浴びる。ウニ丼やミサンガは爆発的に売れ、喫茶リアスも大盛況。夏(宮本信子)や春子(小泉今日子)たちは大忙しだ。イベントは大成功のうちに終了。町の人々のために、お座敷列車を走らせる。そして、アキたちが歌を披露するが…。

53回ネタバレ

北鉄

(警笛)

<3月 雪景色の中を お座敷列車が走ります>

ユイ「お飲み物は いかがですか? あっ は~い!」

アキ「どうぞ!」

<乗客の大部分は 成人男性という予想は 覆されました。 親子連れや 10代の女の子も多く集まり 2人が 幅広い世代に 愛されてるいる事を 物語っていました>

(笑い声)

アキ「あっ! 左手を ご覧ください! 冬の三陸海岸が見えてきました!」

(歓声)

ユイ「ここは 北三陸随一の絶景スポットですので 写真撮影させれる方は どうぞ!」

<アキが冬の三陸海岸に 見とれている頃 おらたち 海女クラブはウニ丼 300個を作り終え 真っ白に燃え尽きていました>

天野家

弥生「寝てた…。 かつ枝さん かつ枝さん 起きろ!」

かつ枝「はっ!」

弥生「アキの歌っこ 聴きに行かねえと! 夏ばっぱ 夏ばっぱ 起きろ! 寒い 寒い! 寒い 寒い!」

畑野駅

<列車は 約1時間で 折り返し地点の畑野駅に到着。 ここで 記念撮影とトイレを済ませ 30分後 北三陸駅に向かって 出発します>

ユイ「いいのかな これ。 全然 客観的に見れないんだけど。」

アキ「大丈夫だ。 ユイちゃんは似合ってる。 問題は おらだ…。 これ アイドルか?」

ユイ「う~ん…。」

アキ「考え込まねえでよ!」

ヒロシ「もう出るけど 準備は?」

アキ「これでいいなら OKです。」

ヒロシ「う~ん…。」

アキ「何だよ 兄妹して!」

北鉄

吉田「おいっす!」

一同「おいっす!」

吉田「それでは ユイちゃんと アキちゃんの登場で~す!」

(拍手と歓声)

ユイ「2人合わせて…。」

2人「潮騒のメモリーズです!」

(拍手と歓声)

吉田「それでは出発で~す!」

(歓声)

<帰りは ジャンケンや ゲーム 北鉄グッズのオークション カラオケ大会>

♬『アイアイ』

一同♬『アイアイ』

♬『みなみのしまの』

<そして 待望の 潮騒のメモリーズによる ミニコンサート>

喫茶・リアス

水口「あ~ もう歌ってる頃だな…。 師匠 行かないんですか?」

勉「…。」

水口「誰かに似てますよね。」

トシちゃん似の男「田原俊彦です。」

春子「ちょっと ミズタク! 手伝いなさいよ! 水 入れるとか お皿洗うとか 何か やる事あんでしょ!?」

大吉「夏ばっぱ いる!?」

春子「まだ来てない!」

大吉「売店のミサンガ 売り切れだ!」

勉「じぇじぇ!」

天野家

夏「…何 ミサンガ 50本!?」

一同「じぇじぇじぇ。」

北三陸

大吉「頼む! いつもの倍 払うから! あの~ 1本400円! 50本で 2万円だぞ!」

天野家

夏「どうする?」

かつ枝「しゃあねえ やるか!」

一同「え~。」

かつ枝「手間賃 倍だど!」

北三陸

大吉「恩に着るじゃ! OK OK。」

<この調子で 正午の便 3時の便 ともに 定員を上回る盛況ぶり。 北鉄開業25周年記念イベントは 大成功のうちに幕を閉じました>

大吉「ありがとうございました! どうもありがとうございました。 いや 大成功 ダイ聖子!」

夏「…って そうは いがねえ!」

かつ枝「大吉! おらたちも乗せろ!」

弥生「貸し切りだ! 貸し切りにして 宴会やらせろ~!」

美寿々「んだ んだ! 海女クラブを接待しろ!」

大吉「ちょ… ちょっと待って! 何 そんなに怒ってんの?」

夏「当ったりめえだ! おらたち 朝4時半に集まって ウニ丼 300こせえて そのあと 50本ミサンガ編んだんだぞ!」

大吉「だから ふだんの倍 払うって!」

弥生「ばばあをこき使った代償は 重いぞ! 乗せろ 乗せろ!」

ユイ「あの! あの~! 乗り損ねた人が ここにも…。」

かつ枝「鈴木のばっぱでねえか! どうした?」

鈴木「孫が買ってくれだのに 乗り遅れた モタモタしてて…。」

アキ「大吉っつあん おらからも 頼む! せっかくだから もう一回 最後は地元の人のために 走ってけろ!」

大吉「そこまで言うなら しかたねえ! もう一往復すっぺ!」

一同「やった~!」

北鉄

夏「転ぶなよ。」

吉田「おっ 来た 来た 来た! 奥さ 奥さ 入って。」

かつ枝「一番前で見っぞ~!」

春子「いやいや 私 いいよ こういうの。」

大吉「いいから いいから 乗って。」

春子「だって どうすんの お店 まだ5時だよ?」

菅原「もう十分 儲かったべ!」

大吉「皆さん 乗りましたね。」

一同「は~い!」

大吉「え~ 忘れてる人は いませんか?」

喫茶・リアス

♬『AH もっともっと素直になれ 心の中見を空にして』

水口「すげえ ウケる。 あんた テレビ出れるよ。」

♬『涙も溶かして 素直になれ』

水口「ねえ 師匠。 あれ? あっ やべっ!」

♬『壊れそうな瞳だよ』

北鉄

大吉「それでは おかげさまで 25周年を迎えました! 北鉄の前途を祝しまして お座敷列車出発~!」

アキ「待って!」

一同「え?」

アキ「種市先輩…。」

ユイ「呼ばない方が よかった?」

アキ「早く乗って 先輩! 早く!」

種市「おう!」

水口「待って下さ~い!」

ユイ「水口…。」

(歓声)

一同「入れ 入れ!」

美寿々「キャ~ッ!」

大吉「はい 乾杯!」

(警笛)

ヒロシ「栗原ちゃん。」

ヒロシ「勉さん。」

勉「イエ~イ!」

♬~(『GHOSTBUSTERS』)

大吉「それでは 皆さん 長らく お待たせ致しました!」

春子「待ってません。」

大吉「お待たせしましました!」

春子「待ってません!」

♬~(『GHOSTBUSTERS』)

一同「イエ~イ!」

♬『(Ghostbusters)』

長内「大吉! 日が暮れる前に歌ってもらうべ。」

大吉「分かりました!」

かつ枝「夏ばっぱ 酔っ払って 寝てるど!」

アキ「ばっぱ そろそろ歌うよ!」

(拍手と歓声)

「ユイちゃん!」

「めんこい!」

アキ「大丈夫?」

ユイ「うん…。 最後だもんね 一緒に歌うの。」

アキ「うん。」

♬~(『潮騒のメモリー』)

♬『来てよ その火を 飛び越えて 砂に書いた アイ ミス ユー』

(拍手と歓声)

ユイ♬『北へ帰るの 誰にも会わずに 低気圧に乗って 北へ向かうわ』

アキ♬「彼に伝えて 今でも好きだと ジョニーに伝えて 千円返して』

♬『潮騒のメモリー 17才は 寄せては返す 波のように 激しく』

夏「どうも お疲れさまです。」

春子「あれ あれ あれ。」

夏「まあまあ 御苦労さんです。」

アキ「お疲れさまです! 夏ばっぱ どうだった?」

夏「おら 分がんねえ。 母ちゃんさ聞いてみろ。」

アキ「どうだった? ママ。」

春子「今までで 一番よかったよ。」

アキ「やった~!」

種市「お話中 すいません。 いいですか?」

春子「あ~ もう どうぞ どうぞ どうぞ どうぞ。」

種市「天野 ちょっといい?」

アキ「何?」

種市「俺… ここで バイバイするわ。 このまま 宮古方面さ乗って 仙台から 新幹線さ乗る。」

アキ「じぇじぇじぇ!」

種市「お盆には帰ってくっからよ。」

種市「そのころは 天野 潜ってんな。」

アキ「うん 潜ってる。」

(ホイッスル)

ヒロシ「そろそろ 出発するよ!」

種市「じゃあな。」

アキ♬『白い 鴎か 波しぶき』

♬『若い血潮が 踊るのさ カップかぶれば 魚の仲間 俺は海の底 南部ダイバー』

(笑い声)

種市「頑張れよ 天野。」

水口「よかったよ 歌。」

ユイ「…え?」

(ホイッスル)

吉田「アキちゃん 行くべ。」

種市「じゃあな。」

アキ♬『白い 鴎か 波しぶき 若い血潮が 先輩 またね!』

種市「またな!」

♬『来てよ その火を 飛び越えて 砂に書いた アイ ミス ユー 来てよ タクシー捕まえて 波打ち際の マーメイド』

一同「マーメイド!」

♬『早生まれの マーメイド』

今野「いいから! おめえの歌が うるせえんだって!」

♬『マーメイド 好きよ』

<2009年3月 北三陸に春が来るのは もう少し 先の事です>

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