【 連続テレビ小説「あまちゃん」】55回のネタバレです。
あらすじ
お座敷列車イベントの成功で、アキ(能年玲奈)とユイ(橋本愛)は、地元では誰もが知る有名人になった。そして、アキは春子(小泉今日子)との約束を守って活動を休止し、いつもの高校生活に戻る。漁協では、さらに観光客を呼び込もうとミーティングが開かれた。アキのユニークなアイデアに、海女クラブ全員が大乗り気! そのアイデアとは…。一方、ユイは謎を秘めた水口(松田龍平)に詰め寄り、その正体を暴こうとする。
55回ネタバレ
観光強化
アキ「袖が浜に 海女クラブが運営する 海女カフェを造りましょう!」
かつ枝「んだ!」
菅原「カ… カフェ?」
夏「夏までに 何らかの回答がなければ 今年は潜んねえど!」
一同「んだ んだ!」
菅原「来た~ 切り札! 海女ストライキだよ これ。」
<アキたちが 海女カフェの建設を 迫っていた そのころ リアスでは…>
ユイ「…っていうか 何なんですか!? この間から 隠れて こそこそ 写真撮ったり 急に話しかけたり! 何が目的なんですか?」
<ユイが食ってかかったのには 理由がありました。 ユイは 水口さんを 芸能事務所のスカウトマンだと 疑っているのです>
回想
水口「2人とも キャラはいいんで 問題は歌ですね。 歌唱力が…。 いや 母親のガードが堅くて… なまってる子の。 海女さんの方です。」
回想終了
春子「ユイちゃん 何か 今日 変だよ。」
ユイ「分かってます! ごめんなさい。」
<まさに ガードの堅い母親が 目の前にいるため うかつな事は言えない ユイでした>
(ドアベル)
夏「春子 ビール5つとコーラ!」
春子「何よ 昼間っから…。」
かつ枝「海女カフェ建設に向けての 決起集会だ!」
アキ「あっ ユイちゃん お疲れ!」
(ドアベル)
ユイ「…。」
北三陸駅
ユイ「ありがとうございまいた。」
受付「お疲れさまでした。」
水口「あの! 何か 誤解を 生んでしまったみたいで ごめんね。」
ユイ「…。」
水口「ちょ… ちょっと待って。 写真を撮ったのは 親戚に君の… ユイちゃんの大ファンがいて その子に送るためでした。 ついでに言うと お座敷列車の動画も撮って 送りました。 ごめんなさい。」
ユイ「これ メアドと 最近 更新してないけど ブログです。」
水口「え?」
ユイ「親戚の方に渡して下さい。」
喫茶・リアス
春子「スカウト?」
アキ「じゃないかって ユイちゃん言ってた。」
春子「ミズタクが?」
アキ「うん。 電話で それっぽい事 言ってるの 聞いたんだって。」
弥生「バカ言うでねえ。 あれは ただの年増好きの 琥珀掘りだ。 なあ 美寿々?」
美寿々「私 スカウトされちゃったのかしら。」
春子「…で アキは? 何か言われたりしてないの?」
アキ「水口さんに?」
春子「うん。」
アキ「う~ん『パソコンの動画見たよ』とか その程度だな。」
夏「スカウトされたら どうする?」
春子「ちょっと 変な事 言わないでよ! あんな ぼんやりした 押しの弱い スカウトマン いる訳ない。」
アキ「どっちにしろ 今は無理だ。 海女カフェで 頭いっぺえだもの。」
夏「んだ んだ。」
かつ枝「アキが言い出しっぺだからな。」
観光協会
大吉「海女カフェかあ…。」
吉田「海女カフェなあ…。」
菅原「海女カフェねえ…。」
大吉「どう思うよ。 菅原君。」
菅原「悪ぐはねえと思う。 アキちゃん目当てで 客も来るだろうし 夏の観光の目玉にもなる。 ただ… 海女クラブの連中の相手をするのが 面倒くさい!」
栗原「あ~あ 言っちゃった。」
大吉「同感だ。 カフェなんか始めたら あれが 延々 続く訳だべ。『自給上げろ』とか『交通費出せ』とか。」
菅原「『送り迎えしろ』か。」
吉田「あの勢いで攻め込まれたら 太刀打ちできねえ。」
栗原「ノイローゼになっちゃいます。」
菅原「一人一人は物分かりのいい ばばあだけど 集団になったら グルーブ感が増すんだよな。」
ヒロシ「ばばあって…。」
吉田「ばばあで いきましょうよ もう! アキちゃんに比べりゃ 全員ばばあでしょ!?女子高生ウィズ5人のばばあでしょう!」
菅原「ばばあだな!」
栗原「ですよね! アハハハッ!」
大吉「トップは夏ばっぱだ。 あれが元気で頑固だから 始末が悪いんだ。」
喫茶・リアス
夏「大体 おら 町のために 40年から潜ってんだぞ! それに対する敬意が ねえ!」
弥生「んだ んだ!」
観光協会
大吉「しかも ナンバー2のかつ枝さんが 金に細けえんだ。」
吉田「眼鏡会計ばばあね。」
喫茶・リアス
かつ枝「大体が ウニを1個よ 観光協会が 200円も持っていくって こう どういう了見だ!」
弥生「んだ んだ!」
観光協会
菅原「漁協組合がバックについてるからって 言いたい放題なんだよな。」
大吉「そこで 火に油を注ぐのが ブティック今野の弥生さんな。」
吉田「出た 騒音ばばあ。 ダンプ!」
喫茶・リアス
弥生「んだ んだ! んだ んだ んだ! んだ んだ んだ んだ んだ んだ! よく言った!」
観光協会
吉田「♬『んだ んだ んだ んだ んだ んだ』1の2面で コイン集めてんのか!」
菅原「ハハハハハッ!」
吉田「そして 油断ならねえのが 美寿々さんだ。」
吉田「フェロモンばばあ。」
菅原「ある事 ねえ事 言い触らして たきつけるんだよな。」
喫茶・リアス
美寿々「ミサンガも これから ノルマ制になるらしいぜ!」
一同「何~!?」
観光協会
大吉「問題は あれだよ! 安部ちゃんの代わりに来た あの ほれ 白い…。」
吉田「白ばばあね。」
喫茶・リアス
花巻「下の娘は花粉症なんです! 上の娘は夜尿症なんです!」
観光協会
菅原「何に怒ってるのかが分からない。」
大吉「あ~ でも 言いてえ事 言ったら スッキリしたわ!」
吉田「まだまだ言い足りねえですけどね。」
栗原「今日は この辺にしときましょう。」
大吉「あれ? さっきから おとなしいね 足立君。」
ヒロシ「えっ そうすか?」
菅原「あ~ 仲いいもんね 海女さん連中と。」
ヒロシ「まあ そうっすねえ。 かわいがってもらってますね。」
菅原「じゃあ やってみるか? 海女カフェ。」
ヒロシ「じぇじぇ!」
漁協
菅原「という訳で 海女カフェは 足立君が担当しますので 今後は 足立君を通して やり取りして下さい。」
夏「うまく逃げたな 大吉。」
大吉「いやいや 北鉄も ちゃんと バックアップしますから。」
かつ枝「金 出すのか?」
吉田「チッ… 眼鏡会計ばばあ。」
弥生「はあ!? 今 何つった? え? 吉田 おい。 聞こえたど! おい おい!」
吉田「お金の事は まだ いいじゃないですか…。」
菅原「そうそう そうですよ そうですよ。 まずは… まずは 皆さんの夢物語ば 語って頂いて…。」
アキ「漁協を カフェに改装する事にしました。」
菅原「漁協って… え? ここか?」
美寿々「その方が安上がりだべって。」
かつ枝「あとは 今月中に 見積もり出すべって。」
大吉「現実的だな…。」
弥生「何!?」
4人「現実的だなって…。」
かつ枝「夢物語じゃねえど。」
<海女カフェ計画は 実現に向けて動き出しました>
天野家
アキ「おはよう!」
夏「おはよう!」
アキ「おはよう!」
春子「おはよう。」
アキ「あっ おじいちゃんから?」
春子「そう。 ケープタウンに 逗留してんだって。」
アキ「へえ~ すげえ。 この間まで インドだったのに。」
夏「何て書いてある?」
アキ「…読めない。」
夏「船の上だ書くからだ。」
アキ「✉『夏 春子 アキ 夏』。」
春子「アハハッ 夏 2回出てきたよ。」
アキ「✉『ケープタウンは真夏です。 フリース要らねえ』だって。『それから 春子 お誕生日おめでとう』。 あっ もう過ぎてる!」
夏「じぇじぇ。 すっかり忘れてた。 さすが 忠兵衛さん。」
アキ「何か プレゼント…。」
春子「いいよ 別に。」
アキ「ミサンガしかねえけど。」
春子「もう もらった。 勉さんと大吉さんから。」
夏「安く済ませやがって。」
春子「それより アキさ~ 葉書 もう一枚あるんだけど。」
アキ「え? じぇじぇ! じぇじぇじぇじぇ!」
春子「フ~フッフッフッ! 種市君から。」
アキ「やった~!」
種市✉『天野 元気か? 自分は今 ほとんど休みなく 働いてる。 滑走路の土台を造ってる』。」
学校
ユイ「『ここから 国際線が飛び立つと思うと 身が引き締まる思いだ。 天野も立派な南部ダイバーになれ』。」
アキ「さすが 先輩らしい直球メッセージだ。 ユイちゃんには?」
ユイ「届いてない。 あっ でも メールは毎晩してる。」
アキ「聞かなきゃよっかった…。」
<悲しいかな 種市君とユイの遠距離恋愛は 順調に進んでいました。 それが現実です>
ユイ「それよりさ お母さん 何か言ってなかった?」
アキ「…お母さん?」
ユイ「水口さんの事だよ。」
アキ「何も言ってない。 …っていうか あの人 ホントに スカウトマンなのかな?」
ユイ「信じてないんだ。」
アキ「そういう訳じゃないけど…。」
喫茶・リアス
美寿々「ねえ タクちゃんは 車 持ってる人?」
水口「いや 免許は持ってるけど。」
美寿々「嘘 じゃあ 私と駆け落ちしない?」
水口「え?」
美寿々「私の車 使っていいからさ シャコタンだけど。」
水口「いや でも 俺 ここ好きだし。」
美寿々「じゃあ 私と同棲しない? 私の車 乗っていいからさ シャコタンだけど。」
高校
ユイ「ねえ アキちゃん もし… もしもだよ。」
アキ「うん。」
ユイ「もし 万が一『2人で デビューしないか』って 言われたら どうする?」
アキ「…2人?」
ユイ「潮騒のメモリーズだよ。」
アキ「じぇじぇじぇ!」
ユイ「静かに!」
アキ「ごめん…。 でも それは ねえべ。」
ユイ「それしか 理由ないと思うの。 私一人だったら 身分なんか偽ったりしないで 直接 声かければいいと思うの。 実際連絡先書いて 渡したんだよ。 でも 何も言ってこない。 …って事はさ 私一人じゃ駄目なんだよ。 アキちゃんも一緒じゃないと!」
<確かに アキにも思い当たる節が ない訳じゃありませんでした>
回想
水口「まだ 17歳だろ? まだまだ 知らない世界が ある訳じゃんか。 君自身 無限の可能性を 秘めてる訳じゃんか。」
回想終了
<だけどだからって… 芸能界なんて 第一 ママが 春子が許してくれる訳がない>
ユイ「『楽しかった』って言ってたよね。」
アキ「え?」
ユイ「お座敷列車。 歌ったり 踊ったり そういうの。」
アキ「うん 楽しかった。」
ユイ「私も楽しかった。」
アキ「でも 仕事にできるとは思えねえ。」
ユイ「そうかな…。 海女さんと そんなに変わんないじゃん。」
アキ「いや 違う。 全然違う。」
ユイ「アキちゃん…。」
アキ「おら ユイちゃんとは違う。 潜りたくて潜ったり 歌いたくて歌ったり それしか できねえ。 プロじゃねえがら 自分のためにしか できねえ。 お座敷列車は… あれは あれで いい思い出にしてえから ごめん。」
回想
(歓声)
♬『来てよ その火を 飛び越えて 砂に書いた アイ ミス ユー』
一同「アイ ミス ユー!」
♬『来てよ タクシー捕まえて 波打ち際の マーメイド』
一同「マーメイド! 早生まれの』
回想終了
天野家
春子「アキ。」
アキ「…え?」
春子「食べないなら それ頂戴~!」
アキ「駄目だ。 おらのハンバーグだ。」
春子「だったら 早く食べなさい。」
かつ枝「あっ 春ちゃん 春ちゃん! 夏ばっぱは!?」
春子「今日 スナックだけど 何?」
長内「さっきまで 銀行の人が来ててよ 海女カフェの話で。」
春子「銀行?」
長内「2,000万 融資するってよ!」
かつ枝「海女カフェ造れるぞ アキ~!」
アキ「じぇじぇじぇじぇ!」
坑道
水口「うわっ…。」