ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「あまちゃん」59回「おら、スカウトされる!?」

【 連続テレビ小説「あまちゃん」】59回のネタバレです。

あらすじ

東京でアイドルグループのオーディションを受けたいと言いだしたユイ(橋本愛)。父・功(平泉成)と母・よしえ(八木亜希子)、兄・ヒロシ(小池徹平)が反対して大騒ぎ! アキ(能年玲奈)も、海女の仕事や海女カフェの接客で忙しいなか、ユイが気になって仕方がない。そんなころ、春子(小泉今日子)たちも、水口(松田龍平)の正体に気付いて…。

59回ネタバレ

海女カフェ

ユイ「あのさ 今 カフェにいるんだけど 会えない?」

アキ「え?」

ユイ「大事な話があるの。」

アキ「家の方が いがったか?」

ユイ「ごめんね。 お母さんと けんかしちゃったの。」

アキ「じぇじぇ!」

回想

よしえ「あめじょ?」

ユイ「知らないの? アメ横女学園芸能コース。 その3期生のオーディションが 今度の土日にあるの。」

よしえ「それ 卒業してからじゃ駄目なの?」

ユイ「駄目じゃないけど 次 いつあるか 分からないし。」

よしえ「受かったら どうなるの?」

ユイ「レッスン出たり アメ女のイベント出たり 結構 忙しいの。」

よしえ「じゃあ 家から通う訳には…。」

ユイ「無理に決まってんじゃん。 東京まで 片道7時間だよ。」

よしえ「えっ じゃあ どうすんの?」

ユイ「引っ越すんだよ!」

よしえ「みんなで!?」

ユイ「みんなで引っ越して どうすんの!」

よしえ「そのアメ女は 私立 公立?」

ユイ「お母さん! アメ女は学校じゃなくて アイドルグループなの!」

回想終了

ユイ「いくら話しても 分かってくれないんだもん。 やんなっちゃう。」

アキ「アキバ系は 説明が難しいよね。」

ユイ「今 秋葉原より アメ横が熱いんだよ。 太巻さんが作った アイドルカフェ太巻でも 常治20人のアイドルが サイン会やら 握手会やら やってるの! で そこに 47都道府県の ご当地アイドルを集めようとしてるの。 それが…。」

アキ「GMT47!」

ユイ「そう 水口さんのプロジェクト つまり GMTは アメ女の妹分な訳。」

アキ「…大体 分がった。」

ユイ「ホントに!?」

アキ「もう おなかいっぱいだ。 ユイちゃんは その アメ女さ入りでえんだな。」

ユイ「…ていうか デビューできるなら GMTでも アメ女でもいい。 でも 両親は 卒業しなきゃ駄目って言うし。 私が高校卒業したら 諦めるとでも思ってんのよ。 甘いよ!」

(ドアが開く音)

水口「だからって 家出は駄目だよ。」

アキ「水口さん…。」

水口「言ったよね? ちゃんと ご両親を説得して 同意を得てからじゃないと 事務所も バックアップできないって。 何か トラブルがあってからじゃ 遅いんだ。 何なら俺が お母さんに説明してもいいけど。」

ユイ「無理。 もう お兄ちゃん帰ってきてるし。」

水口「そっか…。 まあ とりあえず 心配してるだろうから アキちゃんの方から 連絡しといてもらえるかな?」

アキ「分がった。」

ユイ「水口さん 私 もう 岩手にいたくないんです。 同年代の子が テレビで 活躍してるのとか見ると もう…。」

水口「うん 分かるけど… でも その前に 家族を安心させなくちゃ。 そのためにも 高校は卒業した方が いいと思う。 それは 保険とかじゃなくて アイドルをやっていく上でもね。 オーディションは まだあるから。 焦っても いい事ないぞ。」

ユイ「(ため息)はい…。」

高校

「おはよう!」

「おはようございます。」

<高3の1学期が終わり アキや ユイちゃんにとって 人生最後の夏休みが やって来ます>

磯野「あ~ それから 3年生は就職活動もあるし 実習船にも乗るし 夏休みだからって 気を抜くんじゃねえぞ! あ~ それから 先生は基本的に学校にします。 潜りたくなったら来い! あ~ それから…。」

アキ「もう いい加減にしてけろや いっそん!」

磯野「え?」

アキ「『あ~ それから それから』って!」

磯野「何?」

アキ「今日は秋田から団体客が来んだ! 夏休みの方が忙しいんだ! それなのに オチも山もねえ話 ダラダラと! 手短に頼む。」

桜庭「んだ!」

磯野「…以上で~す。」

海女カフェ

「うわ~ いっぱい入ってる!」

「お~ 入ってる 入ってる!」

「あ~ すごいね!」

「はい ありがとう! うんめえ!」

アキ「花巻さん ちょっと浜さ出てきます!」

花巻「おう いっぺえ取ってこいよ。」

ヒロシ「ちょ ちょっと すいません!」

アキ「(舌打ち)」

ヒロシ「えっ『チッ』って…。」

アキ「いらっしゃいませ。」

ヒロシ「『チッ』って 一応 客なんだけど。」

アキ「だって やっと 潜れると思ったのに…。 ご注文は?」

ヒロシ「えっと この海女ランチって何ですか?」

アキ「まめぶと お握り。」

ヒロシ「海女プレートは?」

アキ「まめぶとパン。」

ヒロシ「海女セットは?」

アキ「まめぶとプリン。」

ヒロシ「…コーヒー下さい。」

アキ「(舌打ち)花巻さん この人 コーヒーだけ。」

花巻「(舌打ち)コーヒー!」

ヒロシ「この間は ごめんね。 ユイが迷惑かけて。」

アキ「ああ いえいえ。」

ヒロシ「家帰っても 大げんかして 大変だったんだよ。」

アキ「じぇじぇ!」

回想

功「もう一度 言ってみなさい。」

ユイ「お母さんみたいに なりたくないって言ったの。」

功「ユイ お前 それ どういう意味だ?」

ユイ「これからって時に 結婚したんでしょ?」

よしえ「やめなさい ユイ。」

ユイ「だって 女子アナ2年目だったんでしょ? お父さんと出会わなければ 全然違う人生が待ってた訳じゃん。」

よしえ「やめて。」

ユイ「それなのに こんな田舎で こんな山奥で だっさいポロシャツ着て 残念なエプロンして シチュー作って そんなふうに なりたくないって 言ってんの!」

ヒロシ「いい加減にしろよ。」

ユイ「顔は やめてよ!」

ヒロシ「何様のつもりだよ お前! 家族に迷惑かけて 大騒ぎして 東京行って そんなんで どうにかなるかよ。 なんねえよ! そんなに甘くねえよ! 痛っ!」

功「お前が言っても説得力ない。 ユイ 東京行こうが 芸能人になろうが お前の好きにすればいい。 でもな かあさんを悪く言うな。 それだけは ホントに許さないからな。」

功「泣くな。」

よしえ「ごめんなさい。 ごめんなさい…。」

回想終了

アキ「それ 修羅場でねえか。」

ヒロシ「まあ 俺が出てった時も そんな感じだったから。 それにしても どうしちゃったのかな。 あいつ 急に焦って ソワソワして…。」

<ストーブさんは まだ知らないのです。 この町に スカウトマンが潜伏している事を>

美寿々「東京に彼氏がいるからでねえか? なっ!」

花巻「種市君か。」

<ストーブさんだけじゃない 美寿々さんも 花巻さんも>

喫茶・リアス

ユイ(テレビ)『は~い! ミス北鉄の足立ユイです!』。

春子「『は~い! 足立ユイです!』」

<大吉っつぁんも 菅原さんも そして 春子も気付いてない。 この男の正体を知っているのは 今のところ アキとユイちゃんだけなのです>

ユイ(テレビ)『こちらを ご覧ください! 私は北三陸の夏景色が 大好きです!』

回想

ユイ「水口さん 私 もう 岩手にいたくないんです。」

回想終了

ユイ(テレビ)『私は この町を ず~っと愛し続けます!』

<ユイの本心を知る アキは 複雑な心境でした。 大好きな海に潜っている時でさえ 何だか 気分が晴れません>

回想

水口「まあ 2人とも いいキャラだし ホントは 君も 東京に連れていきたいんだけど 何か 忙しそうだし 興味ないんじゃね。」

回想終了

<興味なくはない。 ユイちゃんと 2人なら楽しいし 実際楽しかったし>

回想

♬『潮騒のメモリー 17才は』

回想終了

<だけど 東京は嫌い。 大っ嫌い>

春子「アキ。 ねえ アキ!」

アキ「うん?」

春子「あんたさ 洗濯物 出す時には ポケットに中 確認しなさいって 何度言ったら 分かんのよ。」

アキ「ごめ~ん。」

春子「紙も こんなんなって…。 何だ これ? 名刺かな? 水… 水 何だろう これ。」

アキ「じぇ!」

春子「マネ… マネージ マネージ…。 何 何? 何よ。」

アキ「な… 何でもねえ。」

スナック・梨明日

勉「初めて見ました…。」

春子「だろうね。 ずっと 弟子だと 思ってたんだもんね。」

美寿々「えっ 何 何? どういう事?」

春子「だから ハートフルっていうのは 東京の芸能事務所なの。 そこの名刺 持ってるって事は 業界人って事でしょ。」

ヒロシ「水口さんが?」

大吉「業界人が なして こんな田舎に…。」

菅原「しかも 勉さんの弟子って。」

勉「琥珀の… 琥珀の魅力に目覚めて!」

春子「違うね! 琥珀なんか 全然興味ないんだよ。 ただ この店に出入りするために 勉さん 利用されたの。」

勉「じぇじぇ…。」

美寿々「じゃあ 私も?」

春子「そうかもね。 情報を得るために近づいたのかも。」

美寿々「じぇじぇ!」

ヒロシ「えっ? アキちゃんが これを持ってたって事は…。」

春子「当然 ユイちゃんーも スカウトされてるでしょうね!」

一同「じぇじぇ!」

ヒロシ「道理で…。」

菅原「えっ 何?」

ヒロシ「変だと思ってたんですよ 様子が。 やたら 親に反抗したり 東京の賃貸情報とか 間取りとか取り寄せたり…。」

春子「やばいじゃん それ!」

ヒロシ「えっ? えっ ハートフルって 有名な事務所なんですか?」

菅原「あっ こいつ知ってる ほら 敏腕プロレスラー。」

春子「プロデューサーの 荒巻太一 通称 太巻。」

ヒロシ「あっ!」

吉田「何? ピンと来ちゃった?」

回想

ユイ「PC!」

ヒロシ「PCが 何だよ。『PC貸して下さい』だろ お前。 ここ 職場だぞ お前。」

ユイ「見ないで!」

回想終了

ヒロシ「『太巻き』の事なんか調べて どうすんだろと思ってたんですよ。 そっか プロデューサーか! スッキリした~。」

大吉「いや スッキリしない! ちょっと ちょっと 今 ユイちゃんにいなくなられたら 北鉄は どうなるんだよ! チクショー! 何 考えてんだ 水口の野郎!」

春子「どうする?」

美寿々「チクショー! チクショー!」

吉田「何か『チクショー』の重みが 違いますけど…。」

美寿々「真剣につきあってたのに… 結婚まで考えてたのに。」

菅原「結婚は あんた しょっちゅう考えてるでしょ?」

美寿々「式場 仮押さえしてたのに。」

一同「じぇじぇじぇ!」

美寿々「車もあげたのに~!」

一同「じぇじぇじぇじぇじぇ…!」

ヒロシ「あれ 勉さんは?」

菅原「あっ あれ? さっきまで…。 勉さん?」

ヒロシ「勉さん?」

海女カフェ

アキ「何泊するの?」

ユイ「オーディション受けるだけだから 1泊だよ。」

アキ「その割には 荷物でっけえな。」

ユイ「大丈夫。 水口さんが 車で送ってくれるって。」

アキ「そうじゃなくて。 もう帰ってこないの?」

ユイ「分かんない。 でも 親に言って 出てきたから 家出じゃないでしょ。 遅いな… 水口さん。」

坑道

勉「水口…。」

水口「あっ 師匠! ちょうどよかった。 大きいのが採れたんで 梨明日に持っていこうと思って…。」

勉「破門だ。」

水口「えっ?」

勉「今すぐ出ていけ!」

海女カフェ

ユイ「運転中かな…。」

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