【 連続テレビ小説「あまちゃん」】74回のネタバレです。
あらすじ
正宗(尾美としのり)に女がいると知り、落ち込み激しくGMTの合宿所にたどり着いたアキ(能年玲奈)。埼玉出身・入間しおり(松岡茉優)、福岡出身・遠藤真奈(大野いと)、徳島出身・宮下アユミ(山下リオ)、沖縄出身・喜屋武エレン(蔵下穂波)、仙台出身・小野寺薫子(優希美青)らGMTのメンバーとの共同生活が始まった。翌日、初めてのレッスンに向かったアキは、社長の太巻(古田新太)となぜか二人きりになって…。
74回ネタバレ
黒川家
黒川「よっ。」
アキ「ごめん 急に。」
黒川「ううん 全然平気 全然平気。 えっ 何?」
水口「あ~ そっちじゃなくて 後ろ向いて。」
<上京した アキは 初日から 過酷な試練を受けまくります。 ユイが来なくて あからさまに 落胆する マネージャー 水口。 不意打ちの自己紹介。 揺るぎない階級制度>
しおり「海はないけど 夢はある。」
<自己紹介。 きれいな劇場。 奈落と呼ばれる吹きだまり。 自己紹介。 自己紹介に次ぐ自己紹介>
アキ「やっぱり 東京 好きじゃない。」
<そして 駄目押し…>
黒川「ジーザス…。」
女「誰?」
黒川「娘。」
女「…。」
黒川「何しに来た?」
アキ「ごめん。」
黒川「いやいや 怒ってないけど…。 何で来たのかなと思って。」
(携帯の着信)
スナック・梨明日
春子「あんたさ 電話ぐらいしなさいよ。 心配すんじゃないの! 手紙読んだの? 何か食べたの!? えっ? 今 どこなの?」
黒川家
アキ「ああ… うん 世田谷。」
春子「えっ いきなり?」
アキ「バタバタしちゃうから 最初に挨拶だけするべと思って。」
スナック・梨明日
春子「あっ そう…。 パパ 元気? 変わりない?」
黒川家
アキ「うん。 ものすご~く元気! 普通…。 普通に元気。」
スナック・梨明日
春子「ふ~ん…。 あっ そうだ。 あんた ユイちゃんから 何か 連絡あった?」
黒川家
アキ「ないけど…。」
病院
医師「意識が戻ったとしても 後遺症は残るかもしれない。 特に脳の疾患ですから 言語障害。 あと 手足の麻痺。」
スナック・梨明日
大吉「皮肉なもんだよな…。 あんなに 東京さ行きたがってた ユイちゃんが こんな事になるなんて。」
菅原「んだね。 アキちゃんは もともと消極的っつうか 付き添いみたいな 感じだったもんね。 あっ アキちゃん 変わりなかった?」
大吉「今朝の列車で行ったばかりだど。」
春子「う~ん…。 何か 変。 あの子 何か隠してる。」
黒川家
アキ「私の部屋は?」
黒川「ああ 出てった時のまんまだ。」
アキ「入っていい? 9月から 学校通うから。 かばんとか 必要なもの取りたいの。」
<最悪だ! 慰めでもらおうと思った自分が バカだった! 知りたくもねえ パパの秘密を知って かえって 荷物が増えちまった>
道中
回想
黒川「酒屋の娘なんだ。 今は コンビニになってるけど。 彼女も バツイチで…。 中学の頃 一緒に図書委員をやった仲で。 起こりがちなんだよな 同窓会っていうのは こういうの。」
黒川「これだけは言わせてくれ。 春子とは 去年の年末に 離婚が成立している。 同窓会は 1月4日 つまり 1分1秒たりとも 不倫じゃないんだ!」
アキ「お邪魔しました。」
回想終了
<ママ ユイちゃん 会いでえ。 夏ばっぱ 今すぐ 海さ潜りでえ。 陸(おか)は やんだ。 都会は こりごりだ>
「アキ? だよね? 三高の黒川アキだよね。 うわ~ どうしたの? 超 久しぶりじゃん。 元気?」
アキ「あ… ああ 元気 元気。」
<その子は こっちの高校のクラスメート。 いじめグループの主犯格で 陰で 私の悪口を 言いまくってた子です>
「ちょちょ… 何か あれでしょ? 東北か何かで 超人気なんでしょ? ネットで見たって 誰か言ってた。 すごいじゃん 超地味だったのに。」
「誰 誰?」
「黒川アキ 知らない? ネットアイドル。」
「マジで? アキバ系? グラビア系?」
「あ~何か 見た事あるような気がする。」
「写真 撮ってやるよ。 いいよね? ねえねえ どこ行くの? ちょっと。 待ってよ。 おい 調子こいてんじゃねえよ!」
(笑い声)
「言われてやんの。 ホントに アイドルかよ。」
まごころ第2女子寮
アキ「(泣き声)」
水口「えっ 何 お父さんに会えなかったの?」
アキ「(泣き声)」
水口「泣いてちゃ分かんないよ。」
アキ「ここ どこですか?」
水口「谷中。 GMTの合宿所。 入って。」
アキ「失礼します。」
アユミ「こんばんは。」
水口「おいおい こんな時間に そんなもん食うなよ。」
アユミ「すんません。」
水口「さっき バイトでいなかった徳島の子。 ほら 自己紹介。」
アユミ「(ため息)ヤットサー ヤット ヤット! はい! 宮下アユミ 19歳 徳島県で アイドルグループ うずしお7(セブン)のリーダー やってました! ヤットサー! …はい。」
アキ「岩手県北三陸市から来ました 天野アキちゃんこと 天野アキです!」
水口「あれ? 何か それっぽくなってない?」
アキ「ヘヘヘ…。 みんな ここさ住んでるんですか?」
水口「地方組は 大体そうね。」
アユミ「あと 親に見放された奴(やつ)な。 お風呂ないけん 銭湯か 劇場のシャワー使いようわ。 あと 冷蔵庫は共同。 誰と相部屋なん?」
水口「部屋割りは明日やろう。 とりあえず 今日は 俺の部屋でいいよね。 荷物 ここに置いといていいから。 こっち。」
アキ「『俺の部屋』?」
<夏ばっぱ 事件でがす。 お父さん以外の男性と 同じ部屋で寝るなんて。 その距離 僅か 30~40cm。 事件ってほどじゃねえが 大ピンチでがす。 どうすべえ いきなり襲われだら どうすべえ>
アキ「いや いや いや!」
<仮にも おら アイドルの卵。 いくら 水口さんでも 大事な商品には 手 出さねえべ>
アキ「いやいや いやいや!」
<水口さんだって 社会人である前に健康な男性だ。 そういった方面の欲望も あるだろう。 理性を失い 野獣と化して…>
アキ「いやいや いやいや! 水口さんに限って…。」
水口「うるさいよ ブツブツ言ってないで 早く寝て。」
アキ「すいません…。」
<ウニが1匹 ウニが2匹…>
<ウニが3匹 4匹 5匹 6匹…>
アキ「7匹…。 うわ~ 数え切れねえ! ヘヘヘッ。」
水口「天野 怒るよ。」
アキ「すいません…。 勉さんが1人 勉さんが2人 勉さんが3人が 勉さんが4人 勉さんが 5人 6人…。」
水口「だから やめろって!」
アキ「(いびき)」
翌朝
アキ「おはよう!」
2人「おはよう!」
アキ「みそ汁?」
しおり「実家から ネギ送ってきたから。 御飯は 小野寺ちゃんちのササニシキだよ。」
小野寺「うちは 農家だから。」
アキ「じぇじぇ! うまそうだ。」
真奈「めんたいこも あるとよ。」
喜屋武「島らっきょうと ゴーヤーの漬物もあるからさ。 はい これ チラガー。 豚の顔。」
アキ「え!?」
喜屋武「おいしそうでしょ?」
アキ「じぇじぇ。」
しおり「ねえねえ 昨日から 気になってたんだけど 何で いちいち『ぜ?』って言うの?」
アキ「『ぜ?』ああ『ぜ?』じゃなくて『じぇ』だ! 海女さんたちの しゃべる方言で びっくりした時に『じぇ』って言うんだ。」
しおり「『じぇ』」
喜屋武「面白いね!」
しおり「もっと びっくりした時は?」
アキ「『じぇじぇ』」
しおり「もっと もっと びっくりした時は?」
アキ「『じぇじぇじぇ』」
しおり「増えんのかよ。」
(笑い声)
水口「は~い 早割り発表しま~す。 天野アキは 1号室に入って下さい。 入間しおりと 小野寺薫子と同室です。」
しおり「じぇー 3人で 一部屋ですか?」
アユミ「部屋余っとんやし 2人ずつにしよう。」
水口「まだまだ増える予定なんだよ。 つうか 入間 お前 実家だろ? 何 勝手に泊まってんの?」
しおり「だって 一応 リーダーだし。」
水口「ここで暮らすなら 交通費返せよ 泥棒。 あと 天野。 これ見て 歌とダンス覚えて。」
アキ「アメ女。」
水口「『涙目セプテンバー』と『歴の上ではディセンバー』は 代表曲だけど カップリングの『ペンフレンドはバンクーバー』も聴いといて。」
しおり「ねえねえ 誰のシャドウ?」
水口「それは太巻さんが決める事だから。」
<シャドウというのは 正規メンバーが 病気や けがで抜けた時の穴埋め つまり ピンチヒッターです>
水口「奈落空いてるから 飯食ったら おいで。」
道中
アキ「おはようございます! おはようございます!」
東京EDOシアター
荒巻「♬『歴の上ではディセンバー でも ハートは』違う。 うん? ♬『暦の上ではディセンバー でも ハートは サバイバー』違うか。 ♬『暦の上ではディセンバー でも ハートは サバイバー』」
アキ「じぇじぇじぇ!」
荒巻「誰? おはよう!」
<いかに 芸能界に疎い おらでも その顔には ピンと来た>
荒巻「♬『歴の上ではディセンバー でも ハートは』」
<アメ横女学園のプロデューサーであり ハートフルの社長 荒巻太一(たいち)。 通称 太巻さん。 つまり 会社で一番偉い人>
荒巻「♬「師走は忙しい 町は慌ただしい』」
<ユイちゃん 事件でがす。 正式なメンバーですら なかなか 会ってもらえない太巻さんと なぜか今 奈落に2人きり>
荒巻「ねえ ガール!」
アキ「はい!」