ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「あまちゃん」84回「おら、大女優の付き人になる」

【 連続テレビ小説「あまちゃん」】84回のネタバレです。

あらすじ

アキ(能年玲奈)たちに「国民投票」の開催が告げられた。アキたちGMTとトップグループのアメ横女学園のメンバー全員が対象の、ファンによる人気投票だ。40位以内に入らないと解雇されるというが、知名度のないGMTは圧倒的に不利。アキたちは焦る。そのころ、ユイ(橋本愛)は、春子(小泉今日子)に誘われ、スナック梨明日でアルバイトをすることに。一方、太巻(古田新太)は、アキの何気ないひと言にひどく動揺して…。

84回ネタバレ

記者会見

荒巻「2009 国政も 政権が代わりました。 アイドル界でも 政権交代が あるかもしれない! ないかもしれない。 アメ女も結成3周年! 日頃 日の当たらない場所で 頑張ってるメンバーにも チャンスを与えてあげようじゃないか という訳で 国民投票を行います!」

まごころ第2女子寮

水口「まあ 早い話が 人気投票だな。 アメ横女学園の全メンバーと お前らGMTの6人を合わせた…。 46人が対象。」

アキ「じぇじぇじぇ!」

水口「ランキングで 20位以内に入ると アメ女の レギュラーメンバーに昇格します。 30位以内はリザーブ。 恒例年越しライブに 参加できます。 で 40位以内は ビヨンド。 まあ補欠?」

記者会見

荒巻「ただし 41位以下の6人は…。」

(どよめき)

まごころ第2女子寮

一同「解雇!?」

水口「うん。 まあそういう事だから ごめんね。」

喜屋武「はあもう 絶対無理さ うちらみたいな地下アイドル。」

真奈「どがん方法で 投票ば すっとですか?」

アユミ「ネットとちゃう? 携帯とか。」

しおり「それだと 自分で投票できちゃうじゃん。」

アユミ「ほうじゃ 組織票も 入れ放題じゃわ。」

水口「何でも マイナスに考えるなよ。 社長は お前らに チャンスを与えてくれたんだよ。」

アキ「でも 6人クビになるんですよね。」

水口「それも優しさだろ。 ここで 40位以内に入らないような奴は さっさと諦めて 違う道 探した方がいいっていう 親心だと思う。 もう決まった事だし。 生き残る方法を考えて下さい。 はい以上。 おやすみ。」

しおり「どうする? 喜屋武ちゃんの言うとおり うちら圧倒的に不利なんだよ。 メンバーじゃないし シャドウだし 誰かが休まない限り ステージにも立てないし。」

喜屋武「アピールしたくても できない訳よ。」

アキ「あの イベントやったら いいんでねえか。」

しおり「イベント?」

喜屋武「路上ライブは どうね?」

しおり「何歌うの?」

喜屋武「BEGIN(ビギン)とか?」

しおり「出たよ 沖縄の人 すぐ BEGIN歌う。」

喜屋武「BEGINは沖縄の誇り! 島人(しまんちゅ)の宝さ!」

しおり「所ジョージ 小柳ゆき 尾崎豊 冠二郎 アルフィー みんな埼玉出身 埼玉んちゅぬ宝さ! でも自慢しない。」

真奈「福岡もくさ 武田鉄矢さんの 海援隊とか甲斐バンドとかくさ。」

しおり「あんた佐賀じゃん。」

真奈「佐賀もくさ はなわさん。」

しおり「はなわの出身地は埼玉県春日部市ですから 親の都合で佐賀に 引っ越したんですから。」

アユミ「けんかは やめようだ リーダー。 ここで はなわ取り合っても しゃあないで。」

アキ「『潮騒のメモリー』。」

しおり「え?」

『ユイ! ラブ! まめぶ! やませ!』。

♬『マーメイド』

真奈「よか歌にゃとは 思うばってん。」

しおり「うん ピンとこない。」

アキ「じぇ! そうですか?」

喜屋武「でも この子 で~じ かわいいなあ?」

アキ「んだべ? めんこいべ!」

アユミ「水口さんが この子センターって言うん 分かるわ。」

アキ「うん。」

アキ「もしもし? 夜中にごめんなさい。 何かうれしくて 電話しました。 みんながね ユイちゃんの事 めんこいって センターにふさわしいって 言ってるよ。 あとね 知ってると思うけど…。」

(小野寺のすすり泣き)

アキ「種市先輩が 板前さんになりました。 まだ見習いで 出前と皿洗いだけど。」

(すすり泣き)

アキ「ごめん また電話します。」

アキ「小野寺ちゃん? 寝れねえの?」

小野寺「ごめんなさい 不安で。」

アキ「何が?」

小野寺「40位に 入れねえんじゃねえかって。 どうすっぺ 母ちゃん こっちゃ 出てくる予定なんです。」

アキ「お母さんだけ?」

小野寺「はい 離婚したみてえです。」

アキ「うちと一緒だ。」

小野寺「もともと父ちゃんは 芸能界入り反対で 母ちゃんがノリノリで 意見合わなくて。 どうすっぺ 解雇されたら ごしゃがれる。」

アキ「ごしゃ… 何?」

小野寺「怒られるという意味です。」

アキ「大丈夫だよ 小野寺ちゃん めんこいし。」

小野寺「でも 歌もダンスも苦手だし 何も 誇れるものがねえ。」

アキ「まだ14歳だべ? これからだって。」

しおり「(寝言)ビビる大木も埼玉 だから 天下取ろうね。」

小野寺「リーダー。」

アキ「ね! リーダーも こう言ってるし 明日また相談するべ。」

小野寺「うん ごめんね。」

しおり「(寝言)ダイヤモンドユカイ 照英(しょうえい)も 埼玉。」

アキ「うるせえな。」

天野家

(電話の呼び鈴)

春子「もしもし。」

テレビ局

アキ「じぇ!」

春子☎『じぇ!』ってアキ? アキなの?』

アキ「びっくりした! ママ出ると思わねがった。」

天野家

アキ☎「夏ばっぱは?」

春子『まだ お店。 今日ママ遅番なんだもん。』

テレビ局

春子☎『何よ? ママとしゃべりたくねえの。』

アキ「いや そうじゃなくて 声聞くと 帰りたくなるから。」

天野家

春子駄目よ あんだ まだ2か月しか たってねえでしょ。」

テレビ局

アキ「あれれ?」

天野家

春子「何よ。」

テレビ局

アキ「何でもねえ あ 社長に会ったよ。」

「すいません。」

春子☎『ああ 太巻さん?』

アキ「うん 何考えてるか 分かんねえけど おもしれえ人だ。」

天野家

春子「あ~そう よろしぐ伝えて。」

テレビ局

アキ「やっぱり!」

天野家

春子「何よ!」

テレビ局

アキ「ママ ちょっと なまってっぺ?」

天野家

春子「嘘 そんな事ない! やんだ もう! もう! 田舎者の相手してるから しょうがねえの!」

喫茶・リアス

大吉「どうなのよ!」

夏「どうって 何が?」

大吉「先月も なんとか黒字で乗り切った。 町全体が 活気にあふれた。 そろそろ 俺自身が 幸せになってもいいんでねえの? 今度は 俺が潤う番でねえの? 潤い足りねえんでねえの? 俺。」

夏「はっきり言えって 大吉っつぁん。」

大吉「そろそろ正式に 春ちゃんさプロポ…!」

(電話の呼び鈴)

夏「もしもし!」

テレビ局

アキ「夏ばっぱ? こっちで イベントやるんだけど 海女のコスチューム どこに売ってるべ。」

喫茶・リアス

夏「買う事は ねえべ。 おめえが着てた 春子のお下がり。」

テレビ局

夏☎『あれ送ってやっぺ!」

アキ「ホントに? ありがとう。」

鈴鹿「天野さ~ん!」

アキ「は~い! ごめん 呼ばれだ。 じゃあ よろしぐね。」

喫茶・リアス

大吉「そろそろ正式にプロ… プロ…! プロポー…。」

東京EDOシアター

水口「う~ん どうなんだ? これは。」

水口「え~ 阿波(あわ)踊り 海女さん。 牛 エイサー。 1人飛ばして。」

しおり「飛ばさないで下さい!」

水口「だって 意味分かんねえもん。」

しおり「深谷(ふかや)名物 ネギです。」

水口「あ ネギか? 言われなきゃ分かんねえよ。」

喜屋武「泥つければ いいさ。 そしたら 分かるよ。」

水口「で 真奈ちゃんは?」

真奈「佐賀の がばいばあちゃんです。」

しおり「あ~!」

水口「…。」

真奈「すいません 佐賀で検索ばしたら 1番に出てきたもんやけん。」

水口「おかしいでしょ! アイドルだっつってんのに おばあちゃんいたら おかしいでしょ!」

真奈「じゃあ 佐賀牛で。」

水口「牛が2頭いたら おかしいでしょ! まあ 衣装は もう少し考えるとして 問題は 何を歌うかだな。」

喜屋武♬『君への想(おも)い 涙(なだ)そうそう』

しおり「歌わない BEGIN歌わない! あんたたちさあ BEGINに 印税払った方がいいよ。 マジで 全員 沖縄県民の義務だよ。」

アユミ「やっぱり アメ女の歌が お客さん的には 盛り上がるんとちゃうん?」

しおり「『ディセンバー』とか。」

アユミ「ほうよ 間奏で 私は 阿波踊り踊って 喜屋武ちゃんは エイサー踊って アキちゃんは ウニ割って。」

水口「ちょっと 待って待って! ウニ必要か? 海女の要素 要らなくねえ?」

<みんな必死でした。 でも おら 何だか懐かしかった。 海女カフェや お座敷列車を 思い出して楽しかった。 だからこそ余計に こごさ ユイちゃんが いないのが 悲しかった>

病院

ヒロシ「じゃあ 明日また寄るから 欲しい物あったら 今日中にメールして。」

功「ああ かあさんは?」

ヒロシ「え?」

功「よしえ 最近来ないけど 具合でも悪いの?」

ヒロシ「うん ちょっと 疲れてるみたい。 何だよ 俺じゃ不満かよ。」

功「いやいやいや 助かるよ。」

ヒロシ「じゃ また明日。」

功「ああ。」

スナック・梨明日

(笑い声)

春子「いらっしゃい!」

春子「何 ボ~ッとしてんのよ。 座んなよ。」

菅原「おい。」

ユイ「ご注文は? ビールでいい?」

ヒロシ「何やってんの? お前。」

菅原「まあまあ 座れって ユイちゃん ビール。」

春子「週3で 入ってもらってんの。 高校やめたっていうし ブラブラしてるよりは ましでしょ。」」

ヒロシ「え? 何で。」

大吉「ここさいれば 悪い虫がつく事もねえべ。」

吉田「そもそも おらたちが悪い虫だって 話もありますけどね。」

(笑い声)

ヒロシ「いいのかよ。」

ユイ「私 もう18だよ。 お兄ちゃんには 関係ない。」

春子「リハビリよ 心の。 腫れ物は スナックで再生すんのよ。」

(笑い声)

菅原「今 色っぽい 言い方したね。」

(笑い声)

菅原「ほれた。」

東京EDOシアター

荒巻「よう 海女ちゃん!」

アキ「あ どうも。」

荒巻「どう? やってる? 付き人。」

アキ「はい 今日も おすし屋さんです。」

荒巻「毎日つきあってんだ フフ! 大変だな。」

アキ「いえいえ 勉強させてもらってます。」

荒巻「なかなか面倒くさい人だけど 悪気は ないから よろしく。」

アキ「はい! あ お母さんが よろしぐって。」

荒巻「お母さんが?」

アキ「はい 天野春子っていいます。」

荒巻「え? 何 え? 君 天野春子の娘?」

アキ「はい これ見で下さい。 ママの お下がり。」

荒巻「ああ そう。 そうなんだ。」

アキ「はい。 お先に失礼します!」

荒巻「お… お… お疲れ。」

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