ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「あまちゃん」89回「おらの仁義なき戦い」

【 連続テレビ小説「あまちゃん」】89回のネタバレです。

あらすじ

アキ(能年玲奈)は、ファンによる人気投票で合格圏内に入れなかった。しかし、上位に入ったアユミ(山下リオ)が、恋人がいることが発覚したため、GMTを去ることに。ほかにも辞めるアメ女のメンバーがいて、アキは繰り上げ当選でなんとか解雇を免れる。しかし、初めてのドラマ撮影でも大失敗したアキは、鈴鹿(薬師丸ひろ子)や太巻(古田新太)からの厳しい言葉を浴び、自信をなくす。そして年の瀬…。

89回ネタバレ

東京EDOシアター前

「あっ ごめん!」

<天野アキ 18歳 ご覧のとおり ズタズタです。 初めての現場で 40回も NGを出してしまったのです>

『おめでた弁護士』撮影スタジオ

アキ「島田さん 先週 しっこしましたよ。」

監督「カット!『しっこしました』って何だ バカ!」

<しかも 国民投票の結果は 42位で解雇。 そして 更なる事件が 待っていたのです>

東京EDOシアター前

真奈「大変ばい! アユミさんが GMT辞めるってよ!」

アキ「じぇじぇじぇ!」

東京EDOシアター

河島「メールで送られてきた。 匿名で。 正直に答えろ。 この男 誰だ? うん?」

水口「友達? バイト仲間とか…。 あれ 年子のお兄さんいたっけ?」

アユミ「彼氏です。」

河島「(ため息)」

水口「だよね… だと思った。」

河島「うちの恋愛御法度 三大原則 言ってみろ。」

アユミ「『撮らない 撮られない ついていかない』。」

河島「正直 驚いてる。 メンバーならともかく 奈落組の色恋沙汰まで 管理しなきゃなんねえとはな。 だって 君ら 無名じゃん! ほぼ一般人じゃん! …って事は これ撮ったの 内部の人間なんじゃねえ? 怖っ! アメ女 怖っ!」

水口「それはない。『アメ女に限って それはない』と思いましょ。」

河島「…で どうするよ これ。」

アユミ「5秒 考えていいですか?」

水口「うん。」

アユミ「辞めます。 彼の事 好きなんで。」

河島「いやいや いやいや いいのかよ!? 奈落じゃねえぞ 上 行けんだぞ!」

アユミ「いいっすわ。 平気で 他人の足 引っ張る連中と 頑張るぐらいなら 彼のために頑張ります。 ありがとうございました。」

水口「宮下。」

しおり「何それ どういう事?」

アユミ「写真撮られました。 彼と一緒に おるところ。 ほなけん 辞めます アイドル。 もう21やし 彼の事 好きやし。」

しおり「水口さん『まだ分かんない』って こういう事?」

水口「アユミが辞めると 29位以下から 1個ずつ繰り上がるから しおりは 40位で ギリ クビにならずに済む。」

しおり「こういうの嫌! ねえ 気持ち悪いから やめてよ! バカにしてんの!?」 自分が辞めれば 私が繰り上がって それで 私が喜ぶと思った!? ふざけんなよ! そんなつもりで あんたと つきあってなんかない!」

一同「…。」

しおり「こういうとこか…。 こういう うざいキャラだから 落ちるんだよね 私。」

アユミ「ごめん リーダー! ホンマ ごめん!」

しおり「いいよ…。」

アユミ「私 疑っとったんよ。『これ撮ったん しおりちゃん ちゃうん?』って。 だって 彼氏おる事 リーダーにだけ言っとったし…。 ごめん。 仲間疑うとか… 最悪!」

種市「どうした? 天野。」

アキ「何で いるんですか?」

種市「ごめん。」

喜屋武「その人 仕事 何してるの?」

アユミ「調理師。 新宿の忍者居酒屋で バイトしよる。」

水口「フフッ…。 あっ 失礼。」

アユミ「好きなんよ。 結婚してもいいって思っとる。 いつか 徳島帰って 2人で お店やろうって 話しよんよ。 ほなけん ずっと悩んどって…。」

荒巻「だったら 辞めなよ ガール! 辞めちまえ!」

アキ「じぇじぇ!」

真奈「何ね これ。 社長 ニューヨークじゃなかと?」

荒巻「あんなものは録画だ。 もっと言えば 合成だ。 僕は すし屋にいた。」

喜屋武「はあ~ だまされた。」

荒巻「恋愛御法度は 君たちを 縛りつけるためのルールではない。 若くて 可能性を秘めた君たちに 考える きっかけを与えてるんだ。 アイドルとして ストイックに生きるか 彼氏と ズブズブの恋愛に溺れるか。 専ら ズブズブの方だろ?」

アユミ「はい。」

荒巻「『はい』って言われちゃった。 ハハッ。 ね? 健康な女子ほど 恋がしたい。 そんな分かりやすい感情を 抑圧して ステージに立つ。 それが アイドルだ。 選ばれた一握りの人間の業だ。 ねっ 海女ちゃん?」

アキ「はい。」

荒巻「『はい』じゃない! 今日 現場で NG40回出したんだって?」

種市「じぇじぇ! マジか…。」

荒巻「マジですよ! 逆に才能だよ。 40通りのNG出すなんて。」

アキ「すいません。 次は必ず…。」

荒巻「次なんか ないよ! 君には これから いい事なんて 何もない。 答えが出たんだ。 君を必要とする人間は ここには いない。」

荒巻「君たちも ちゃんと落ち込め! 若さに ごまかされるんじゃないぞ!」

一同「はい。」

まごころ第2女子寮

アユミ「ありがとう。」

喜屋武「ねえねえ ねえねえ! みんなで写真撮ろう。」

真奈「いいね 撮ろう 撮ろう。」

喜屋武「すいません 写真撮ってもらっても いいですか?」

「いいですよ。」

喜屋武「ごめんなさい。」

「せ~の!」

一同「GMT!」

(シャッター音)

喜屋武「ありがとうございます。」

<アユミさんは合宿所を出て 彼氏と暮らす事になりました>

アユミ「お世話になりました。」

しおり「借りができたけどさ お礼は言わない。」

アユミ「うん。」

しおり「天下取ったらさ ありがとうって言うからさ。」

アユミ「応援しよるけん。 みんなもな! ほなな。」

東京EDOシアター

<小野寺ちゃんは アメ女のレギュラーに大抜てき。 でも 春に お母さんが上京するまでは 合宿所で暮らします>

<佐賀の真奈ちゃんは リザーブに昇格。 年越しライブにも出演します。 でも 貯金がたまるまでは 合宿所暮らし。 沖縄の喜屋武ちゃんとリーダー そして アメ女のトップだった マメりんなどが奈落組>

水口「(ため息)」

<そして おらは 奈落に落とされ フェードアウトした アメ女の子に代わって なんとか 40位に滑り込みました。 うれしいとか ホッとしたというより こうなる事を期待していた自分に 腹が立ちました。 そして 太巻(ふとまき)さんの言葉>

回想

荒巻「君を必要とする人間は ここには いない。」

回想終了

<耳から離れませんでした>

東京EDOシアター

アキ「あっ 真奈ちゃん 小野寺ちゃん!」

<そして 大晦日 奈落は年越しライブの控え室になり おらたち GMTは 追い出され…。 しおりさんは 実家に帰りました。 独りぼっちで年を越す おらを気遣って 喜屋武ちゃんは寮さ残ってくれて>

まごころ第2女子寮

アキ「ごめんな 喜屋武ちゃん。」

喜屋武「別にいいよ。 だって 往復の飛行機代 もったいないさ~ね。 …ってか アーキー 世田谷の実家には行かんの?」

アキ「世田谷は… 実家であって 実家じゃねえ。」

喜屋武「ふ~ん。」

種市「ごめんください!」

アキ「種市先輩!?」

種市「いや~ 迷った 迷った。 これ 食べて。」

アキ「じぇじぇ! なして?」

種市「うちの大将が届けろって。」

喜屋武「は? あのキモい板さん?」

種市「2人だけで さみしい思いしてるだろうって。 えっ 大将 キモい?」

喜屋武「あっ はい。 何か 質感が ハブっぽいっていうか 目つきとか 動きとか ハブ系ですよね あれ。 頂きます。」

種市「どうぞ どうぞ。 じゃあ。」

アキ「先輩 いつ帰るの?」

種市「それが 年明け 宴会入って 帰れなくなった。 頑張っぺ! 俺が言えた義理じゃねえけど このタイミングで 田舎さ帰ったら 負けだもんな。」

アキ「うん ありがとう。」

種市「おう。」

アキ「あっ 小野寺ちゃん いる!」

喜屋武「嘘 どこにいる? どこ?」

アキ「ほれ これ。 そうでしょ?」

喜屋武「はっ?」

アキ「違う?」

♬~(『暦の上ではディセンバー』)

アキ♬『忙しい』

♬『町は慌ただしい だけど 虚(むな)しい そこは デリカシー 果てしなく ラララ 貪欲 貪欲 クリスマスを過ごす相手と あてどなく ラララ 暗躍 暗躍 お正月まで 一緒にいたくない』

アキ「出だがったなあ…。」

喜屋武「アキ ウニ食べない?」

アキ「えっ いいのか?」

喜屋武「いいよ。 苦手だわけさ。 はい。 そのかわりに カッパ頂戴!」

アキ「いいよ 全然いいよ! はい。」

喜屋武「ありがとう! おいしいね。」

アキ「うん!」

<その日のウニの味は 何だか 特別 身に沁みました>

♬~(『いつでも夢を』)

回想

アキ「うまっ!」

(笑い声)

鈴鹿「あなた 女優は無理ね。」

安部「アキちゃん ウニ取った!」

アキ「取れた!」

鈴鹿「女優は駄目。 向いてない。」

アキ「次は 必ず…。」

荒巻「次なんか ないよ! 君を必要とする人間は ここには いない。」

♬『声がきこえる 淋しい胸に』

種市「このタイミングで 田舎さ帰ったら 負けだもんな。」

アキ「行ってくっかんね~!」

夏「アキ バンザ~イ! バンザ~イ!」

春子「みんなに好かれたね。 こっちに来て みんなに好かれた。 あんたじゃなくて みんなが変わったんだよ。」

♬『いつでも夢を いつでも夢を』

回想終了

アキ「駄目だ…。」

喜屋武「アーキー?」

アキ「おら やっぱ帰る! 帰りでえ! 今から出れば 宮古行きの深夜バスさ乗れるべ!」

喜屋武「えっ!? 待って アーキーよ!」

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