【 連続テレビ小説「あまちゃん」】90回のネタバレです。
あらすじ
アイドルになる自信をなくしたアキ(能年玲奈)は、メンバーで沖縄出身の喜屋武(蔵下穂波)を連れて、北三陸に帰ってくる。突然の帰省に春子(小泉今日子)や夏(宮本信子)らは驚くが、町のみんなに歓迎され、にぎやかな正月を過ごす。懐かしい面々との会話に心を和ませるアキだが、喫茶リアスで春子を手伝うユイ(橋本愛)とだけは、以前のようには打ち解けられない。そんなときアキの携帯に一通のメールが…。
90回ネタバレ
北三陸駅
アキ「ただいま!」
<2010年 元旦 おら 4か月ぶりに北三陸さ 帰ってきました>
アキ「喜屋武ちゃん 起きて!」
吉田「じぇじぇ! じぇき長! じぇき長!」
大吉「誰が じぇき長だ? バカこの 新年早々!」
アキ「明けましておめでとう!」
大吉「じぇじぇじぇじぇ! アキちゃんでねえか!」
アキ「んだ おら帰ってきた!」
大吉「お帰り!」
アキ「友達も一緒だ!」
喜屋武「ハイタイ!」
2人「誰?」
吉田「あ そう 沖縄の方ですか。」
喜屋武「はい 東京より北は 初めてです。」
大吉「はい どうぞ。 寒いですか? 寒いでしょ わざわざ遠いところ。」
アキ「リアスは 休みか?」
大吉「いやいや 初詣のお客さんも いるがら通常営業だ。」
吉田「春子さんに知らせたのか?」
アキ「いや。」
大吉「そしたら びっくりするべ。 ほれ来た!」
春子「おはよう!」
アキ「ただいま!」
春子「お帰(がえ)り! じぇじぇ!」
アキ「ヘヘヘ!」
春子「何よ あんだ 帰(けえ)ってこねえって 言ってたべ!」
アキ「気ぃ変わった。 急だったから お土産も ねえ。 あ 沖縄の友達も一緒だ。」
喜屋武「はいたい!」
喫茶・リアス
菅原「アキちゃん 帰ってきたってか? アキちゃん!」
アキ「あ~ 菅原さん! 勉さん!」
勉「明けましておめでとう!」
アキ「あ おめでとう! この子 喜屋武ちゃん。 沖縄の子。」
喜屋武「はいたい!」
アキ「観光協会の菅原さん この人は 水口さんに師匠で…。」
吉田「勉アフレック!」
(笑い声)
アキ「勉アフレックか?」
(ドアベル)
喜屋武「ねえ アーキー!」
アキ「ん?」
喜屋武「ヤンキー 見るからにヤンキーが こっち にらんでる。」
アキ「ユイちゃん?」
春子「店 手伝わしてんだ。」
アキ「じぇじぇじぇじぇ! いつがら?」
吉田「11月だよね。 大変だったんだ お母さん蒸発して。」
<忘れでた。 おら東京から でっけえ お土産を 持ってきたんだ>
春子「ここで働くようになって ちょっと ましになったんだよね。」
<でも とても言えねえ>
勉「おらの目見て 挨拶してくれるもの。 今日は まだだけど。」
春子「どすたのアキ ユイちゃんも! 久しぶりなんだから しゃべれ。」
アキ「いや 何かママが えれえ なまってるね。」
春子「じぇじぇ! そんなに?」
アキ「『じぇじぇ!』って。」
春子「じぇじぇ! でしょ?」
大吉「何も おかしくねえべ!」
春子「そうよね!」
大吉「春子は 袖が浜の女子(おなご)だもの なまってるのは 同然だべ。」
アキ「あれ? あれ あれ あれ?」
春子「何よ?」
アキ「何か2人 前と違う。」
菅原「さすがアキちゃん 鋭いな。」
吉田「そこら辺は デリケートな問題だから 本人さ聞いてみろ。」
アキ「何 何?」
大吉「実は プロポーズしたっちゃじゃ!」
アキ「じぇじぇじぇ!」
大吉「去年のクリスマスに。 春子 離婚して ちょうど1年だし そろそろ いかっぺと思って。」
回想
黒川「別れたよ。 妻を愛してるんでしょうね。」
回想終了
<やべえ お土産は 一つじゃねがった>
春子「返事は まだしてねえの。」
(笑い声)
勉「おとなしいね 喜屋武ちゃん 琥珀(こはく)のピアス あげようか。」
喜屋武「あ いいです ピアス開いてないし。」
吉田「楽しんでる?」
喜屋武「楽しんでは ないですね。(沖縄弁で)『何言ってるか分からないし そこそこは楽しめてると思います』」
吉田「ふ~ん 分がんない! 言葉の壁!」
(笑い声)
大吉「よし! 正月だし カラオケでもやっか!」
菅原「んだ んだ! BEGIN(びぎん) 聴きてえ! BEGIN 歌えば 一つになれる。」
大吉「よし! 入った!」
春子「沖縄だよね?」
喜屋武「うん。 はい。」
大吉「来た~!」
菅原「言ったそばから これだもの!」
喜屋武「そしたら私 踊りましょうね。」
♬『(Ghostbusters)』
吉田「沖縄と『GHOSTBUSTERS』の融合だ。」
大吉♬『(Ghostbusters)』
喜屋武「アイヤ! サッサ アイヤ!」
大吉♬『(Ghostbusters)』
北三陸駅
アキ「ユイちゃん!」
ヒロシ「初詣かな? 高校やめちゃってから 交友関係変わったんだ。 前は あんな連中 鼻にもかけなかったのに。」
アキ「種市先輩は まだ ユイちゃんと つきあってるつもりだ。」
ヒロシ「ないしょにしといて。 そのうち あいつも 目が覚めると思うし。」
<なんてこった 人に会う度 お土産が増える一方だ。 たった4か月しか たってねえのに>
ヒロシ「お帰り。」
アキ「あ ああ。 どうも ただいま。
海女カフェ
アキ「はい はい!」
長内「いらっしゃい! じぇじぇじぇ! アキちゃんでねえか!」
アキ「組合長! 明けましておめでとう!」
長内「おめでとう! お~い! アキちゃんが 帰ってきたぞ! お~い! 帰ってきたぞ!」
弥生「じぇじぇ! アキでねえか!」
かつ枝「じぇじぇじぇ アキだ!」
美寿々「じぇじぇ! アキちゃん! いや~! 何も変わんないね!」
桜庭「アキ先輩!」
アキ「桜庭さん!」
桜庭「繰り上げ当選 おめでとうございます!」
かつ枝「おめでとう よくやった! よくやった!」
アキ「ありがとう。 あ この子も一緒! 沖縄の子。」
かつ枝「よしよし! まあまあ 入(へえ)れ入れ!」
美寿々「やだな! 見ろ見ろ ほら!」
アキ「うわ~ 花巻さん!」
花巻「おう!」
美寿々「朝から 機嫌悪いんだ。」
花巻「元旦早々 まめぶの味が 決まらねえ。」
アキ「あ まめぶといえば 東京で安部(あんべ)ちゃんに会ったよ。」
一同「じぇじぇじぇじぇじぇ!」
アキ「車で まめぶ汁の 移動販売やってんの。 一人で。」
東京・安部の店
安部「まめぶ!」
「ケバブどうですか?」
安部「まめぶどうですか?」
「ケバブおいしいよ!」
安部「まめぶ汁!」
「マメブ~!」
安部「ケバブ汁!」
海女カフェ
かつ枝「うん そうか 頑張ってんだな!」
一同「うん。」
弥生「あれ? 何だ おめえ? 沖縄なのに静かだな?」
喜屋武「(沖縄弁で)『いやいや、沖縄じゃなくてもこんなもんです みなさんがうるさすぎるんです』」
弥生「何言ってるか 分がんねえ。」
(笑い声)
かつ枝「お互いさまだ!」
(笑い声)
美寿々「アキ!」
アキ「え?」
美寿々「アキちゃんは 東京で 彼氏できたの?」
長内「できたのか?」
桜庭「それどころじゃねえですよね! レッスン厳しいんでしょ?」
坪井「んだ それにアメ女は 恋愛御法度制度ですもんね。」
アキ「まあな。」
一同「まあな?」
美寿々「んだ んだ んだ!」
かつ枝「何か ありそうだな こりゃ。」
回想
♬『波打ち際の マーメイド』
観客「ユイ! ラブ! まめぶ! やませ!」
♬『マーメイド』
回想終了
天野家
アキ「喜屋武ちゃん!」
夏「もうたくさんだ! 雑煮が食いてえっていうから わざわざ こさえたのに!」
忠兵衛「雑煮が食いてえなんて 語ってねえべ! 雑煮もいいなって 語ったんだ。」
夏「一緒でねえか! おら 雑煮も作って 今年は頑張って おせちも作ったのに ハムが食いでえとは 何たる冒涜(ぼうとく)!」
忠兵衛「あ~ うるせえ嫁だ! 出ていけ この野郎!」
夏「あ~! いいのか おらが出ていったら このうちは ほぼ空き家だぞ!」
忠兵衛「あ~ そんなら おらが出ていく!」
夏「あ~ 出ていけ 出ていけ!」
忠兵衛「アキ!」
アキ「じいちゃん!」
夏「アキ!」
忠兵衛「アキ~!」
夏「どけどけ! アキ アキ アキ~! アキだ アキだ アキだ!」
忠兵衛「久しぶりだな! この野郎!」
アキ「やっぱ 帰ってきた!」
夏「あ あ あ! 誰だ?」
スナック・梨明日
磯野「あれ? 天野が帰ってきた って聞いたんですが!」
今野「遅かったらしいですね。」
弥生「もう帰ったよ。」
磯野「何だ サインもらうべと 思ったのに! あけおめ 何だよ 天野!」
弥生「ご注文は?」
春子「先生。」
磯野「あ 焼うどんで。」
春子「あんたじゃなくて。」
菅原「じぇじぇ! 足立先生!」
功「やあ 久しぶり!」
ヒロシ「だいぶ調子いいんで 連れてきました。」
功「近くまで来たもんでねえ。」
大吉「いや 何なんだ今日は。 え~! 何だ! ハハハ!」
天野家
忠兵衛「喜屋武ちゃん きゃんって事は あれかい?」
<じいちゃんは 去年の暮れまで 漁さ出てて ちょっと前に 帰ってきたんだそうです>
喜屋武「沖縄。」
忠兵衛「そうが 何だ ウチナンチューか?」
喜屋武「はい。」
美寿々「いいよね こっちの海と 全然違うもんねえ。」
喜屋武「行った事あるの?」
美寿々「半年ぐれえ住んでたさあ。」
かつ枝「男とか?」
美寿々「1人で住む訳ねえべ。」
長内「すげえな美寿々 男絡みのエピソード どんどん出てくるな。」
かつ枝「自伝書けばいいよ 自伝。」
美寿々「書けねえ事ばっかりだ。」
(笑い声)
かつ枝「おかしい!」
忠兵衛「おらたちも行ってみっか 沖縄。」
夏「いや おら いい。 東京さ行った事もねえのに。」
喜屋武「じぇじぇ! そうなんですか?」
夏「ああ。」
アキ「ここが 一番いいところだって 知ってるからだよね。」
夏「まあな。」
アキ「はい。」
忠兵衛「どうだ アキ 東京は? 友達 いっぺえできたか?」
アキ「うん。友達って言っていいか 分かんないけど。」
<本当は もっと 言いたい事あったんだけど しゃべりだしたら 止まらない気がして 黙ってました>
喜屋武「でも すごいね アーキー。」
アキ「何が?」
喜屋武「どこ行ってもさ『アーキー アーキー』って こっちでは ホントにアイドルだったんだね。」
一同「そりゃそうだ!」
アキ「地元帰ったら 喜屋武ちゃんだって そうだべ?」
喜屋武「どうかな? でもさ ちょっと 帰りたくなった。」
長内「そりゃそうだよ!」
(メールの着信)
かつ枝「じっちゃん ばっちゃん 元気か?」
喜屋武「はい 元気です。」
長内「沖縄のどこだ?」
喜屋武「浦添(うらそえ)です。」
長内「浦添?」
かつ枝「豚だ 豚だ!」
アキ「喜屋武ちゃん ちょっと 出てきてもいい?」
喜屋武「は? 何でね。」
アキ「ごめん ちょっと。」
長内「豚の耳だろうが?」
かつ枝「あ 耳か!」