ドラマダイジェスト

よるドラ「だから私は推しました」1話ネタバレ

2019年7月27日放送の【だから私は推しました】1話のネタバレです。

現在は(2020年7月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。

あらすじ

脚本家・森下佳子が描く「女オタ×地下アイドル」。主人公・愛はリア充を装うため日々ちょっとした背伸びをしているアラサーOL。ある日、地下アイドルのライブに行き、オタクたちの異様な熱気の中、歌もダンスも下手なアイドル・ハナを見つける。不器用ながらもステージ上の居場所を守ろうと頑張る姿に、自分を見るようで嫌悪感を抱く愛。気付けばライブハウスの真ん中で叫んでしまっていた―。

1話ネタバレ

愛「あの 推しって分かりますか? 推薦の『推』に『し』と書いて『推し』です。 推薦したい人 応援したい人。 私には 生まれてから ずっと 『推し』って呼べる人はいなかったんです。」

愛「テレビにお映った時に ワ~キャ~言うレベルじゃなくて こう お金も時間も ガッツリかけて この人を応援したいって…。 私は… 私自身が 誰かに『推されたい』人間だったんです。 『いいね』です。」

愛「人から たくさん 『いいね』って言ってもらえる 推してもらえる人になるのが 目標 みたいな…。 今思えば しんどい日々で そrを変えてくれたのが 推しだったんです。 親友のような 妹のような 子どものような…。 分身。 ある意味 もう1人の自分。 だから…。 マンションから転落したそうです。 推したんですよ。 だから 私は推しました。」

愛「彼女に出会った頃の私は パッと見には リア充なOLだったと思います。 アフター5は ジムやヨガ 週末は彼氏とデート 平日の夜は 映えるレストランで女子会とかして。」

1年2ヶ月前

「それでは始めます。」

「わあ~ あっ すごい すごい。 わあ~。」

真衣「もう いいなあ 菜摘は。」

愛「えっ 何が 何が?」

真衣「菜摘 休み ハワイだって。 しかも 別荘。」

愛「いいな~。」

真衣「しかも カハラって。」

愛「えっ 超セレブなとこじゃん。」

菜摘「セレブじゃないよ。」

真衣「いいよね~。 私なんてさ 結局ずっと仕事だよ。 もう かわいそうじゃない?」

菜摘「しかたないじゃない。 真衣は私たちとは違う ユニバーサルコースなんだから。」

愛「そうだよ 会社を背負って立つ人間なんだからさ。」

真衣「私も エリアコースに すればよかった。 転勤する心配もないし。」

菜摘「思ってないくせに。」

愛「うん 思ってない。 絶対 思ってない、」

菜摘「でもさ 真衣って 連休 仕事入ってたっけ?」

真衣「仕事じゃない体で来る仕事だから タチが悪いんだよ。 無駄に豪華な接待を受ける予定が 入っちゃって。」

菜摘「何 それ? 超楽しそうじゃん。」

愛「うん うん うん。」

真衣「楽しくないよ。 面倒だからって 部長が私に振ってきたんだから。 もう ガンマGTP100よ 100。」

菜摘「ちょっと 本当に気を付けなよ 体。 真衣の肩には 会社の未来が かかってんだから。」

菜摘「はい はい。 あっ 愛はどうするの? お休みは。」

愛「あっ いや 何か… 私は恭介待ちっていうか。」

菜摘「一緒に旅行?」

愛「何か 恭介に ついに海外転勤の辞令が出たって話…。」

真衣「ついに? どこどこどこ?」

愛「ポルトガルって言ってた。 だから多分 近々 恭介の実家に ご挨拶とか行くんじゃないかなと思って。」

菜摘「キャ~ じゃあ ついてくの? 愛 ポルトガル。」

愛「それしかないよね。」

真衣「やばいんじゃない ポルトガルは。 恭介君って ヨツトモだよね。」

愛「うん。」

真衣「ヨツトモの場合 ポルトガルって…。 うん。」

愛「えっ? 何?」

真衣「ポルトガルは 決して 会社の メインストリームじゃないってこと。」

愛「うん… えっ そうなの?」

真衣「結婚すると 身動き とれなくなるからさ その辺含めて もう1回 考えた方がいいと思うよ。」

菜摘「よく知ってるね。」

真衣「常識だよ。」

菜摘「えっ そうなの?」

真衣「ヨーロッパ市場は 停滞してるからさ…。」

帰りの道中

負け惜しみだ。 美人で仕事できても 結局 彼氏いないって。 それって 1番大きな『いいね』を もらえてないってことで。

当時の私は そんなふうに強がって メンタルを保ってました。

愛の自宅

愛「メインストリームじゃなくても ついていくよ 私は。」

デート中

恭介「写真?」

愛「おいしいですか? 写真だよ。」

恭介「動画でしょ?」

愛「それ 何食べてるんですか?」

恭介「ケーキ ケーキ ちょっ 動画でしょ?」

愛「何ケーキ? 動画じゃない…。」

恭介「これ?」

愛「うん 食べたいな 私。」

恭介「食べる? はい。 あ~ん。」

破局

愛「えっ どういうこと?」

恭介「だから 別れて下さい。」

愛「な… 何で?」

恭介「言ったと思うけど 俺 海外赴任になるんで。 だから その節目っていうか。」

愛「うん…。 うん? えっ ちょっ… えっ? 全然 意味分かんないんだけど。」

恭介「本当に分かんないの?」

愛「うん。」

愛「えっ? これが何…?」

恭介「『何?』じゃないよ。 おかしいだろ これ! なあ。 これもさ。 俺 こういうの やんないから 知らなかったんだけど 友達に言われて 見て すっげえ びっくりして。」

恭介「「正直 キモいっていうか 痛いっていうか。 俺お前の『いいね』の道具じゃないから。」

愛「ちょっ… ちょっと ちょっと待って! 恭介 ちょっと待って! ごめん! ごめん ごめん! そんな やだって思わなかったから」

愛「ごめん もう2度としないから! ねっ ごめん。 本当 ごめん! ねっ ねっ。」

恭介「それだけじゃなくてさ 俺 愛のこと 奥さんだって 人ひ紹介したくないんだよ。」

愛「え?」

恭介「海外赴任組の奥さんって 頭いい人 多いんだよ。 語学出来たり日本文化 詳しかったり そういうコミュニティーなわけ。」

恭介「そういうのがないんだったら せめて 性格いいとか 人づきあい うまいとか コミュ力は高いとか…。」

愛「私! 私 コミュ力ある方だと思うよ。」

「何 何 何?」

「けんか?」

「やばいって かわいそう…。」

愛「そんなことないでしょ!」

恭介「現に俺 言われたんだから 同僚に。 こんな痛いのと つきあってんのかって。」

「こんなとこで… 恥ずかしい。」

恭介「みっともないんだよ。」

「彼氏 行っちゃったよ。」

愛「あんただって… あんただって メインストリームじゃ…。 (コケる)」

スマホを落としたことに気付かず その場を後にする愛

カラオケ

愛「♬『甘い匂い』」

会計

「2160円です。」

愛「はい。」

スマホがないことに気付く愛

「あの大丈夫ですか?」

愛「ああ はい 大丈夫です。 あれ? ない。 ちょっ…。」

「お財布 それじゃないんですか?」

愛「あっ いや 財布じゃなくて…。 ちょっと…。 すいません ちょっと 電話 貸してもらってもいいですか?」

「電話?」

愛「はい。」

愛「あっ… ああ もしもし…。」

小豆沢「はい。」

愛「あっ すいません それ 私の携帯だと思うんですけど。」

小豆沢「あ~ 拾ったんですけど まだ警察 届けられてなくて。」

愛「あの~ すいません 私 じゃあ 取りに行くので どこに行ったらいいですか?」

小豆沢「ベースメントってライブハウスまで 取りに来てもらっても いいですか?」

愛「えっと… お名前をお聞きしてもいいですか?」

小豆沢「俺 小豆沢っていいます。」

愛「分かりました。 じゃあ 取りに行きます。」

ベースメント

♬『Give me KIMI KIMI KIMI Give me KIMI KIMI KIMI Give me KIMI KIMI KIMI サニーサイドアップ Enjoy Enjoy Enjoy』

愛「何?これ。」

♬『火傷しそうな恋は(恋は)』

観客「超絶かわいい 花梨!」

♬「夏の日差しで加速(するよ)』

観客「オーレーの 凛怜!」

♬『試行錯誤の』

それぞれに魅力的な女の子たちが

歌って踊って してたんですけど。

ハナ♬『運命って言葉 初めて使った』

愛「その中に… どうしようもなく ついていけてない子が 1人だけいたんです。」

♬『Let’ s Crack it Love me LOVE me もっともっと 眩しい核心 ぎゅっとぎゅっと キミガタメ ホワイトナイト この関係 ニコイチだね Love you Love you もっともっと』

愛「なのに グループの一員でいようとする その姿が まるで自分のように思えて。」

♬『黄身は半熟 外はカリカリでしょ』

観客「食べちゃってー! 言いたいことがあるんだよ。」

愛「何で… 何で あんたが そこにいんの? 1人だけ ダンスはできないし 歌は下手だし。 実力ないのに しゃしゃり出て。 身の丈 分かってなくて マジで痛い! 大体 何 その前髪! コミュ障か!」

愛「何よ…。 何よ。 本当のことでしょ! ねえ。」

愛「何 泣いてんの? 泣いたって… 泣いたって どうにもなんないんだからね!」

その場を去る愛

愛「八つ当たり…。 そうですね。 本当に最低でした 私。 でも とにかく 私の推しとの出会いは そういう さんざんな感じだったです。」

「ねえ… 早く来てって。」

「えっ?」

「はい サニサイ。」

「はい どうぞ。」

「すいません。 ハナ もうちょっとしたら 出てこられると思うんですけど。」

瓜田「いいよ。 大丈夫?」

「大丈夫だと思いますけど。」

瓜田「本当 しっかりしてよ。 あんな厄介 もう2度と入れないでよ。」

「もちろんです。」

瓜田「じゃあ… これ ハナに渡しといて 楽しみにしてると思うから。」

「何ですか? これ。」

瓜田「洗濯機。」

「洗濯機?」

瓜田「ハナ 欲しがってたから。 ああ 金 払ってあるから ここに電話して 配送してもらってってこと。」

「あ… いつもすいません。」

花梨「あれ? 小豆さん スマホ替えたの?」

小豆沢「うんにゃ。拾ったんだけど 返しそびれた。」

花梨「もしかして 今日の厄介さんって…。」

小豆沢「…かも。」

花梨「うわ~。 それ 関わんない方がいいよ。 …ってかさ 警察届けた方がよくない?」

花梨「何?」

小豆沢「やっぱ 最強。 花梨かわいい。」

花梨「何 言ってんの。」

小豆沢「やっぱり 結婚しよ。」

花梨「結婚?」

小豆沢「うん。」

花梨「え~ どうしよっかな。」

小豆沢「エヘヘ。」

花梨「エヘヘ。」

愛の自宅

愛「ああ…。」

愛「あれだけ大事だったスマホのことも その時は 何か どうでもいいや っていう気持ちになってました。」

職場

「おはようございます。」

愛「おはようございます。」

堀川「遠藤さん どうしたの?」

愛「ちょっと花粉症 ひどくなっちゃって。」

堀川「大丈夫?」

愛「お見苦しくて すいません。」

堀川「ああ いや。」

愛「目玉焼き…。」

堀川「お土産で もらったんだよ。 変?」

愛「いえ もう… かわいいです。」

堀川「ありがとう。」

ハナに八つ当たりをしたことは 気にはなっていたんですけど でも もう 2度と会うこともない人ですし このまま知らんぷりしておこうって 思ったんです。

電話が鳴る

愛「はい 大都安心生命でございます。」

☏「あ~ 俺 お宅のほっとプラン25に入りたいんだけど 入れる?」

愛「では 担当の課の方に 回させて頂きますので。」

☏「俺はお前に聞いてんだよ。 入れるの? 入れないの?」

愛「申し訳ございません。 私は担当ではございませんので…。」

☏「おいおい 自分の会社の商品なのに 分かってないわけ?」

愛「えっ?」

☏「何で そんなやつが そこにいんの?」

愛「ですから…。」

☏「だから 何であんたみたいなのが そこ座って 偉そうな顔してんのって言っ…。」

通話を切る堀川

堀川「大丈夫?」

愛「はい。」

堀川「最近 よくかかってくるんだよね 変な電話。 うちに落ちた八つ当たりか何かかね。」

愛「何か そんな感じでしたね。」

堀川「まあ 気にすんな。」

愛「はい。」

ベースメント

再びライブハウスに訪れた愛

愛「チケット1枚 お願いします。」

「はい。」

「2500円。」

愛「あっ すいません。」

恐る恐る中に入る愛

推葉「この間は 新曲のいリリースがあったんで 在宅のファンも出てきてたんですが いつもは こんなもんですよ。」

椎葉「こないだ 叫んでた方ですよね?」

愛「あ… はい すいません。」

椎葉「それ 余計 目立つと思いますよ。」

愛「はい。」

椎葉「今日は おわびですか? 彼女に。」

愛「はい。」

椎葉「そうですか そうですか。いいと思いますよ。」

「サニサイ!」

「アップア~ップ!」

「からの!」

「アップア~ップ!」

椎葉「これが聞こえてくると 出てくるんですよ。」

椎葉「ハナちゃん いませんね。」

花梨「は~い 今日もあなたに目玉焼き! 皆様の小さな太陽になりたい。 私たち…。」

4人「サニーサイドアップです! よろしくお願いしま~す!」

花梨「お気づきだと思うんですけど 今日は ハナがお休みです。」

愛「あの こういうことって よくあるもんなんですか?」

椎葉「こういうこと?」

愛「無断欠勤とか。 ハナちゃんって あの… あの子ですよね。 私が言っちゃったから 来なくなっちゃったとかじゃない…。」

ドアが開く

ハナ「あっ あっ あ… 今日… 今日は ありがとうございます。 あ… ありがとうございます。 ありがとうございます。」

ステージ上で着替えるハナ

紀子「そこで着替えるんだ?」

「(笑い声)」

ハナ「お… お待たせしました。 遅れて申し訳…。」

紀子「前髪切った!」

凛怜「え? 自分で切った?」

ハナ「美容師さん 予約できなくて 前髪くらいって思ったんだけど そろわないなって 切ってたら…。」

詩織「もう 言ってくれたら 切ってあげたのに。 そんなんなっちゃって。」

ハナ「ご… ごめんなさい。」

凛怜「そこ 謝るとこじゃないよ。」

花梨「でもさ 何で急に切ろうと思ったの?」

ハナ「前髪あると 私 逃げちゃうから。 困ると こうやる癖あって。」

ハナ「泣かせちゃったって 思わせてしまうこともあって。 歌とかダンスとか すぐに うまくなるのは無理だけど ここは今すぐ直せるかと。」

凛怜「あのさ おでこ 上げちゃえば よかったんじゃないの? 前髪 切るんじゃなくて。」

「(笑い声)」

凛怜「ねえ?」

詩織「確かに。」

小豆沢「でも ハナ! 偉い!」

柿崎「いいですよ! ハナちゃん!」

米原「前向き 大事!」

「(笑い声)」

花梨「じゃあ 1曲目 ハナに言ってもらおうかな。 ねっ。」

花梨「じゃあ ハナ 1曲目は?」

ハナ「『おちゃのこサニサイ』。」

♬「Love me Love me 始めよう hug me hug me 恋しよう 胸をじりじりと焦がすような クッキングタイムさ」

ハナのダンスも歌も 相変わらずひどくて みっともないものだったんですけど でも 逃げないで 前に進もうっていう気持ちは

まっすぐで キラキラしてて。 私も 前に進まなきゃって。

ライブ後

椎葉「これ 使います? ハナちゃんのチェキ券。」

愛「あ…。」

椎葉「これでお話しして チェキ 撮れますよ。」

愛「あの じゃあ…。(財布を出そうとする)」

椎葉「いいです いいです。 私は箱推しなんで ファンが増えてくれれば それで。」

椎葉「ハナちゃん。 この人 分かる?」

ハナ「あっ あっ… あの これは当てつけとかじゃなくて…。」

愛「すごい かっこよかったです。 あなたは私なんだっていうか。 あの… これから そういう気持ちで 応援させてもらいたいと思ってます。」

ハナ「えっ あっ… えっ えっ… それは… あ… ま… 毎度ありがとうございます!」

愛「ま… まい…。」

ハナ「こ… 今後とも 何とぞ ご… ごひいきのほど…。」

愛「あ… 全力で ごひいきします。 あの…。」

愛「あの…。 こちらこそご指導のほど…。 あ…フフッ。」

愛「あの握手から 私とハナの二人三脚の日々が 始まったんです。」

聖護院「それは 瓜田さんを突き落とすまでの日々 ということですか?」

愛「はい。」

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