ドラマダイジェスト

よるドラ「だから私は推しました」4話ネタバレ

2019年8月17日放送の【だから私は推しました】4話のネタバレです。

現在は(2022年3月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。

あらすじ

森下佳子が描く「女オタ×地下アイドル」、物語は前半戦クライマックスへ。サニサイが夏フェスにエントリーすることになった。推しを晴れ舞台に立たせるべく投票権を買いあさるオタクたち。愛もハナの夢をかなえてあげたいと思うものの、お金で夢を買うかのようなシステムに納得できず、複雑な思いを抱える

4話ネタバレ

取調室

部下「実は 現場を目撃した方が現れまして。 どうします? 話 聞きますか?」

聖護院「会おうか。」

部下「はい。」

(ドアが閉まる音)

髪をINする愛

別室

聖護院「すいません どうぞ。 どうぞ こちらにお座り下さい。」

「すいません 何か…。」

聖護院「どうぞ どうぞ。 ちょっと こちらを見て頂いて。」

「はいはい はいはい。」

聖護院「どうですかね? あなたが もめてるの見たの この人じゃないですか?」

「あ… この方?」

聖護院「はい。」

11か月前 ベースメント

凛怜「私たち サニーサイドアップは 第8回アイドルサマーフェスティバル ステージバトルロワイヤルに エントリーし…。」

観客「…し?」

凛怜「同時に新曲をリリースすることに 決定いたしました!」

(拍手と歓声)

椎葉「ついに この時が来ましたね。」

小松「本当ですね。」

花梨「まあ 私たちも もう結成2年目ということで ねっ。」

詩織「そろそろ こういうところにも チャレンジしていこう という話になりました。」

ハナ「ので…。」

観客「…ので?」

ハナ「あ…。」

紀子「皆様 ひとつ 応援のほど…。」

5人「よろしくお願いします!」

(拍手と歓声)

観客「サニサイ! サニサイ! サニサイ! サニサイ! サニサイ! サニサイ!]

ライブ後

愛「『アイサマ アイドルサマーフェスというのは 地下から地上まで ありとあらゆる アイドルと ドルヲタが集う アイドル界最大の夏フェス』… えっ! すっごいじゃん! こんなの出れるなんて! えっ?」

ハナ「まあ…。」

愛「え~っ… 何か あんの?」

ハナ「その… 出られるかどうかは これからなんで…。」

愛「な… 何で? えっ えっ? 何で? どういうこと?」

打ち上げで花火

米原「アップ アップ…。 アップ アップ…。」

愛「そんな 人の足元見たねえ あこぎな話が あっていいんですかって話ですよ。 熱っ!」

米原「すいません! すいません。」

小豆沢「おばはん 何怒ってんの?」

柿崎「ああ バトロワの投票システムについてみたいですよ。」

愛「だって…。」

小豆沢「ちょ ちょ…。」

愛「おかしいでしょ! フェスの公式グッズ1,500円分につき 投票券が1枚。 それを どれだけ売ることができるかが そのグループの実力ってさ。 そんなさ…。」

椎葉「すいませんね。 こんな ポイズンな世の中で。」

愛「そうですよ こんな アンフェアなやり方。」

小豆沢「アンフェア?」

愛「フェアじゃないでしょうよ。 一人1票なら 集客力 イコール グループの実力って分かるよ。 でもさ これ 何票 買ってもいいわけじゃん。 だったら それってさ 大金持ちの客がいるとか そもそも メンバーが大金持ちの子どもとかさ そういうとこが勝つことに なっちゃうわけじゃん。」

小豆沢「じゃあ おばはんは どうやって決めたら フェアだって思うわけ?」

愛「オーディションとか? 予選やって 会場投票とか?」

小豆沢「審査員 買収するとか サクラ仕込むとか 金で どうにでも なりそうだけどね。」

柿崎「まあまあ… そもそも これはね 芸能の興行であって ほら スポーツの試合でも 議員の選挙でもないですから… そこを突き詰めたところで… もう 危ないですよ。」

米原「大金持ちを捕まえるのも アイドルの実力のうちってことですか。」

愛「そうなのかな~。」

小豆沢「まあまあ まあまあ。 フェアかどうかは置いておいて このフェスが 新規さんをつかんだり 知名度を上げる ものすごいチャンスなのは確かでさ。」

椎葉「あの子たち 行かせてあげたいですよね。」

愛「けどさあ…。」

小豆沢「おし! やるよな おまいら!」

米原「やりましょう バトロワ!」

柿崎「買いましょう 投票券!」

小豆沢「行くぞ! アイサマ! おい おばはん…。」

小松「愛さん…。」

愛「いや もう いい いい…。」

小豆沢「ほら おばはん。」

「早く~!」

愛「分かった もう…。」

小豆沢「サニサ~イ!」

一同「アップア~ップ!」

小豆沢「からの~!」

一同「アップア~ップ!」

(騒ぎ声)

愛の部屋

愛「結構 使っちゃったしなあ…。」

愛「お~。」

(携帯の通知)

小豆沢『サニサイすべり出し好調!』

愛『これ、私買わなくても大丈夫っぽい?』

米原『いやいや! 油断禁物!』

小松『何ぬるいこと言ってるんですか!』

小豆沢『オバハン、アイサマなめんなよ!!! 』

ハナ「『あ… あの… もしも アイサマフェスに行けたら 私… ビキニに エプロンで お料理しようと思います』。」

ハナ「『あ… あの… 私 間違えましたかね?』。」

愛「ハナ 気合い入ってるな~。」

ハナ「こんな感じで出来上がりました。 では また明日。 よろしくお願いします。」

ハナ「やばっ。 もう こんな時間。」

愛の職場

愛「すいません これ サニーサイドアップ っていうグループのCDなんですけど…。」

「もらえるの?」

愛「あっ もちろんです。 ありがとうございます。」

愛「すいません サニーサイドアップっていう グループのCDなんですけど…。」

ベースメント

♬~(『おちゃのこサニサイ』)

愛「あっ もう新曲 やっちゃいました?」

椎葉「まだです。」

愛「よかった。」

♬『Let’s Crack it Love me Love me もっともっと眩しい核心 ぎゅっとぎゅっと』

観客「オー オー Fu! Fu!」

♬『キミガタメ ホワイトナイト』

観客「Yeah!! Yeah!!」

愛「ハナ!」

♬『この関係 ニコイチだね』

愛「何か元気ない…。」

♬『平凡平穏 重ねた 日々は最強じゃん』

観客「サニサーイ! サニサーイ!」

♬『2人で決めた』

愛「ハナ… は?」

「ハナ!」

「ハナ!」

愛「ごめんなさい! すいません!」

「ハナ!」

愛「はっ…。」

(ざわめき)

「ハナ!」

「大丈夫?」

「ハナ! 大丈夫?」

「ちょっと ハナ…。」

「どうしたらいいの!?」

そして

愛「あっ… 病院は行った? 病院。」

小豆沢「病院は行ってないんじゃないかな。 疲れが たまってたらしい。」

愛「疲れてた… だけ?」

小豆沢「運営が言うにはな。」

愛「そっか… そっか。 でも 何で そんな疲れて…?」

柿崎「え… そりゃ ハナちゃん 今 バイト頑張って…。」

米原「カッキー。」

小豆沢「おお…。」

(笑い声)

愛「え… 何? 何? 何?」

小豆沢「えっ?」

愛「何?」

柿崎「何でもないです。」

愛「何?」

椎葉「♬『NAI-NAI-NAI』」

一同「♬『何でもない』」

愛「何? 言って!」

小豆沢「瓜田ってさ 半端ない太客だったから それが いなくなったんだから ハナも バイトが大変だよねって話。」

愛「でも キックバック制じゃなくなったんだよね? えっ? えっ? そうだよね?」

小豆沢「表向きはな。 場所 変えましょうか。」

一同「はい。」

居酒屋

小豆沢「チェキの売り上げなんだけど 結局は 回収した枚数に応じて キックバックされてるから 実質 前と変わらないことになってるらしい。」

愛「え…。」

小豆沢「瓜田のいなくなった ハナのキックバックは かなり落ち込んでるってこと。」

愛「え… それで バイトしてんの?」

小豆沢「うん。」

愛「何の?」

小豆沢「深夜は弁当工場 そのまま 早朝のコンビニ… っぽい。 フェスに向けてのあれこれもあるし。 で こんなことに なっちまったんじゃねえのかな。」

愛「でもさ 私 それこそ 月15万円近く 突っ込んでるよ。 それでも そんな バイトしなきゃ やっていけないものなの?」

小豆沢「キックバック 花梨で3万 いい時で5万だって。」

愛「え? え… 1回で?」

小豆沢「ひとつきで。」

愛「え… ちょっ… そんなのさ おかしくない!? だってさ 事務所が決めた歌 歌って 事務所が決めたライブ出て お給料は出さない キックバックは雀の涙って そんなブラック このご時世に おかしくない!? え 待って。 どうなんですか? 椎葉さん!」

椎葉「地下アイドルが事務所と交わす契約は 労働契約ではなく マネジメント契約というもので 働いた時間と給与は関係がないんです。 もちろん それではいけないという異論も あるんですが 実態は…。」

柿崎「まあ 金払うイメージすら ないところも ありますからね。 レッスンつけてやって 発表させてやってるんだから 払う必要ないだろうみたいな?」

愛「何 それ!?」

椎葉「でも そんな条件でも 志望者が引きも切らない世界で。 なかなか改善も進まないといいますかね。」

米原「もう 辞めましょう こんな話。」

愛「だからって 受け入れていい話なんですか?」

小豆沢「んじゃ おばはん やる?『アイドルの待遇改善何とか~』とかいって デモとか アハハ。 やんねえだろ? んなことやってたら 肝心のオタ活できねえし 下手すりゃ 推しをこう 潰しかねないし。 思うとこは みんな あるよ。 けどさ アイドルに俺たちがプレゼントできる 唯一のブレークスルーは 売れる手伝いをする。 これだけなんだよ。」

道中

愛「瓜田の代わり… かあ…。」

(携帯の通知)

愛「あっ。」

ハナ「『病院です。』」

愛「え… 行ったんだ。」

ハナ「『本当は いけないんですけど 連続配信 誓ったんで』。『ライブに来て下さった皆さん 今日は心配かけて ごめんなさい』。」

(騒ぐ声)

ハナ「『新曲 しんどい曲なんですけど… 私 すごく好きなんです。【光の海】って歌詞があるんですけど 私 まだ このお仕事する前 あるアイドルさんのステージ見て。 その時 すごい数のサイリウムが 揺れてるの見て 思ったんです。 光の海みたいって。 すごくきれいで ああ いいなあって。』」

ハナ「『私も あんなふうになって あんなとこで生きていきたいって 思ったことを思い出しました。 だから 私…』。(チャイム)あっ あっ… 今の音は ナースステーションの音かな。 すいません 最後にひと言だけ。 ありがとうございます。 私が 曲がりなりにも 今 そうなれているのは 皆さんのおかげです』。」

ベースメント

「チェキ券つきの短冊 いかがですか~? 1,000円です。」

ハナ「事務所からも禁止されてますし…。」

愛「いいから。 いいから。」

ハナ「いや でも…。」

愛「もう隠して。」

ハナ「でも…。」

愛「今回だけ特別。」

ハナ「けど…。」

愛「今回だけだから。 ねっ。 チャンスだっていうじゃない アイサマ。 チャンスは ちゃんと物にしていかないと いつまでも この状態から抜け出せないよ。 売れるしか道はないんだからさ。 だから 今だけはバイト休んで フェスのことに集中して。」

ハナ「でも 私たち アイサマに行けるとは 限らないわけですよ。」

愛「絶対に行ける。 私たちが行かせるから。 だからハナは 大舞台に負けない パフォーマンスをさ 見せてよ。 約束。」

愛「しまって。」

ハナ「すいません。」

愛「小豆君さ このあと ちょっと。」

小豆沢「あっ。 ありがとう。」

公園

愛「現状の投票結果を見ると サニサイは下から3番目。 前に見た時から 随分 順位落としてるんだけど。」

小豆沢「おお…。 おばはんさ 金票買うの 納得してなくなかった?」

愛「思い直した。 我が子を まず ごはん食べれる状態にまで持っていく。 これぞ お母さん!」

小豆沢「親じゃねえけどな。」

愛「でさ 現状の この順位はさ 安心して見てていいものなの?」

小豆沢「あ~ 実は 濃いオタには連絡取って あえて まだ全部は振り込まないように って話はしてる。」

愛「それってさ 期限ギリギリに なったところで 一気に投票する作戦?」

小豆沢「う~ん できれば マークされないまま ダークホース的な感じで 間際で ズバッと行きたいかなってね。」

愛「小豆君の読みではさ 票は確保できてる感じ?」

小豆沢「9割… あ~… 8割くらいは なんとかかな。」

愛「8割9割か。 じゃあ 私は 残りの1割2割を 用意しとけばいいってことか。」

小豆沢「できんのか? おばはん。 1割2割って。」

愛「う~ん… うん うん。 まあ… やってみるよ。 よし! じゃ!」

小豆沢「ちょちょ… おばはん 1割2割 やってみるって何…?」

愛「あのさ ハナにさああ おばはん しばらく忙しくなるから 来れないけど心配すんなって 言っといて。」

小豆沢「忙しいって 何するつもりだよ。」

愛「マルつけのバイト。 赤マル先生。」

小豆沢「ああ 赤マル… って赤マルって何だよ!」

愛「じゃあね バイバ~イ。 よし~。」

愛「あっ あの すみません 今日から お仕事始めたいんですけども…。」

楽屋

花梨「じゃあ お疲れ。」

紀子「お疲れさま~。 お疲れさま。」

ハナ「あっ あの… 花梨ちゃん 紀ちゃん。 空いてる時間でいいので 私のダンス 見てもらえませんか?」

紀子「えっ…。 ハナが前向き。」

ハナ「あ… あの 私 アイサマで 今までで一番の パフォーマンスしたいんです!」

詩織「私も。」

凛怜「私も。」

花梨「じゃあ みんなで頑張ろう。」

ハナ「ありがとうございます。」

花梨「じゃあ 戻るか。」

紀子「あ~ もう一回 着替えないと。」

詩織「ねっ。」

(笑い声)

花梨「ワン ツー スリー フォー…。 ハナ ターン。」

花梨「ファイブ シックス スリー フォー。 ファイブ… ハナ 肘 伸ばして。 はい。 セブン エイト…。」

「1,500円分のグッズを購入して頂くと 投票券が1枚つきます。」

「3枚。」

椎葉「T… Tシャツ 全色。」

一同「椎葉! 椎葉! 椎葉! 椎葉!」

「…からの?」

椎葉「ステッカー。」

小豆沢「8位か…。」

米原「どっからか忘れたよ~! もう!」

花梨「ハナ…。 めっちゃ いい!」

紀子「すごいよ~。」

花梨「衣装買ってきたの。」

居酒屋

一同「かんぱ~い!」

椎葉「飲んでる場合じゃない…。」

柿崎「愛さん 全然 来ないですね。」

米原「もう投票期間 終わんのになあ。」

小豆沢「8秒 8秒! あ~7! お~ 2位になった! お~! お~! 2位! お~ 降ってきた! 降ってきた! 降ってきた! お~ 1位! …あっ!」

小豆沢「アイサマ~! アハハハハハ! ん? これって… まさか おばはんがか?」

職場

愛「すいません コピーできました。」

「ありがとう。」

愛「お願いします。」

アイドルサマーフェスティバル

「アイドルサマーフェスティバル 今年も いよいよ始まりました!」

(歓声)

「会場が 全部一つに まとまってる感じするんです…。」

菜摘「愛! いやあ~!」

愛「えっ えっ… あっ えっ? 何で? 堀川さんも!?」

堀川「一度 来てみたかったんですよ。」

愛「うわ~! うれしい!」

菜摘「私 ちゃんと投票もしたよ~。」

愛「うわ~! すご~い!」

堀川「私も。」

椎葉「愛さ~ん!」

愛「あっ 椎葉さん お久しぶりです!」

愛「あっ なっちゃん こっち こっち。」

菜摘「すいません ごめんなさ~い。」

愛「こっち こっち。」

米原「お~ 愛さん 久しぶり!」

愛「あ~ 久しぶり~!」

柿崎「どうしてたんですか?」

愛「いや 何か ちょっと会社がね 忙しくてさ。」

堀川「え? そうだっけ?」

愛「いつもよりは… っていうニュアンスです。」

小豆沢「あ… あのさ おばはん。 投票 最後の最後で まくってくれたのって ひょっとして…。」

「サニサイ!」

「アップア~ップ!」

愛「あっ。」

「からの!」

「アップア~ップ!」

椎葉「これが聞こえると 出てくるんですよ。」

(拍手と歓声)

花梨「はい 鉄は熱いうちに打て! 卵は丸いうちに焼け! 皆様の小さな太陽になりた。 私たち…。」

5人「サニーサイドアップです! よろしくお願いします!」

(拍手と歓声)

花梨「はい 心にいつも太陽を! 黄身担当 花梨です!」

小豆沢「花梨! アイサマ!」

詩織「君なんて何さ! メレンゲで あなたを包みたい。 サニサイの白身担当 しおです。」

菜摘「挨拶 かわいい。」

愛「ちょっと おかしいの。」

凛怜「この殻はダイヤモンドで出来ている。 何よりも強く美しく。 卵殻番長 凛怜です。」

(歓声)

小豆沢「凛怜! 凛怜!」

紀子「呼ばれて飛び出て ジャジャジャジャ~ン。 いつも君のそばにいるよ。 フリーズドライ担当 のりたまで~す!」

(歓声)

米原「のりたま~!」

ハナ「どこをとっても 伸びしろだらけ 可能性しかない永遠の生卵 ハナです。」

観客「ハナ~!」

(歓声)

花梨「じゃあ 早速 1曲目 いきたいと思います! 聴いて下さい。『サイリウム・プラネット』。」

(拍手と歓声)

♬『Hi ! Hi ! Sunny Side Up!』

観客「オイ! オイ! オイ! オイ!」

♬『Hi ! Hi ! Sunny Side Up!』

観客「オイ! オイ! オイ! オイ!」

♬『Hi ! Hi ! Sunny Side Up!』

観客「オイ! オイ! オイ! オイ! タイガー! ファイヤー! サイバー! ファイバー! ダイバー! ジャージャー! 虎! 火! 人造! 繊維! 海女! 振動! 化繊!」

♬『胸を熱くする』

堀川「こりゃ すごいな。」

♬『眩しい光を』

菜摘「愛は やんないの?」

愛「何か 新曲 あんま知らなくて。」

♬『君に憧れて 君になりたくて 無我夢中で』

観客「オーレーの! 花梨ー!」

♬『進路変更 目的よりも 思うがまま 途中下車 寄り道 道草 曲がり角 <We are サニサイ>意味のないことも上等 笑っちゃうのは 何故なんだい なんなんだ! なんだーーい!? 失敗したっていいよ(したっていいよ)』

(泣き声)

菜摘「ちょっと。 愛 どうしたの?」

(泣き声)

愛「約束 守ってくれて…。」

菜摘「え…? ちょっと…。」

♬『全部 大正解だよ』

回想

『あるアイドルさんのステージ見て。 その時 すごい数のサイリウムが 揺れてるの見て 思ったんです。 光の海みたいって。 すごくきれいで。 私も あんなふうになって あんなとこで生きていきたいって』。」

「ハナ!」

愛「ごめんなさい! すいません!」

「えっ 何? どうした!?」

柿崎「ハナちゃん 今 バイト頑張って…。」

米原「カッキー。」

愛「キックバック制じゃ なくなったんだよね?」

小豆沢「表向きはな。」

愛「そんなブラック このご時世に おかしくない!? だからって 受け入れていい話なんですか?」

小豆沢「じゃあ おばはんは どうやって決めたら フェアだって思うわけ?」

米原「大金持ちを捕まえるのも アイドルの実力のうちってとこですか。」

椎葉「あの子たち 行かせてあげたいですよね。」

小豆沢「おばはんさ 金で票買うの 納得してなくなかった?」

愛「売れるしか道はないんだからさ。」

ハナ「私たち アイサマに行けるとは 限らないわけですよ。」

愛「絶対に行ける。 ハナは 大舞台に負けない パフォーマンスをさ 見せてよ。 約束。」

回想終了

小豆沢「おばはん あんがとな。 あいつらに こんなもん 見してくれて。 すっごい励みになると思う。」

♬『ここで生きると きめたんだ Oh Oh Oh Oh サニーサイドアップ(Say!)Oh Oh Oh Oh サニーサイドアップ 叫ぼうよ この思い』

愛「もうさ… サニサイ… 最高!」

観客「やっぱり サニサイ かわいいよ! ずっと照らしているからね! 宇宙の果てまで行っちゃってー!!」

♬『見上げた空 果てなき空 この光の海を越えていこう どんな困難も 正面突破 ここで生きると 失敗…』

取調室

(ドアが開く音)

(ドアが閉まる音)

愛「あの…。」

聖護院「目撃者の方が瓜田さんと もめていたのは あなただと。」

愛「ああ… いや そりゃ そうですよ はい。」

回想

聖護院「この人 じゃないですか?」

「何か… どっか違う気もする…。」

聖護院「ああ そうそう 始まったみたいですよ さっき。 サニーサイドアップの解散ライブ。」

愛「そうですか。」

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