ドラマダイジェスト

よるドラ「だから私は推しました」5話ネタバレ

2019年8月24日放送の【だから私は推しました】5話のネタバレです。

現在は(2022年3月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。

あらすじ

夏フェスから9か月。人気も知名度も上がったサニサイにはさまざまな仕事が舞い込んでくるようになる。しかし忙しくなるにつれてメンバー間のプロ意識にズレが生じ始め、センター花梨と、2番手の凜怜が大激突。やがてそれはオタクたちをも巻き込んだ代理戦争になっていく。そんなある日、ハナ推し・中立派の愛のもとに、意外な人物から連絡が来て…。

5話ネタバレ

聖護院「そうそう 始まったみたいですよ。 サニーサイドアップの解散ライブ。」

愛「そうですか。」

聖護院「それで 人生で一番あつい夏が始まって それから どうしたんですか?」

愛「あ… あの… 大きなフェスに出られたことで サニサイは人気が出始めたんです。」

IDOL SUMMER FESTIVALから9か月後

「いらっしゃいませ。 サニーサイドアップの物販 こちらで~す。」

愛「これと これ かわいくないですか? ハナちゃん。 そうなんですよ。」

椎葉「あ~ この…。」

愛「あ~ 懐かしいな~。」

ハナ「じゃあ 皆さんとかと一緒に Tシャツ 着ませんか? Tシャツ。 …あっ 本当ですか。」

居酒屋

愛「お~ これは 紀ちゃん いよいよ バイト やめれるんじゃないですか?」

米原「おかげさまで もう一息だって。 ハナちゃんは どうです?」

愛「あ~ 前よりは人気出てきたけど まあ 当分は 私が支えなきゃダメかな~。」

椎葉「(ため息)」

愛「どうかしたんですか?」

椎葉「『センチメンタルジャーニー』ですよ。 貴文 まだ52なもんで。」

愛「えっ? ん? えっ? は?」

柿崎「ああ 売れるグループって だんだん 手 離れていくじゃないですか。」

愛「ああ…。 あっ みんなのものに なってほしいような なってほしくないようなっていう…?」

椎葉「そうそう。」

小豆沢「ていてい ていてい。 椎葉さんともあろう方が 何をぬるいこと おっしゃってるんですか。 推しを押し上げてこその オタでしょうが。」

椎葉「そうだけどさ。」

柿崎「あっ そういえば 小豆さんと花梨ちゃんって 昔 つきあってたって 本当ですか?」

愛「えっ そうなの!?」

小豆沢「おおっ!」

愛「えっ マジで つきあってたの?」

小豆沢「ハハハハ… はあ? つきあってねえし。 あの… ちょうど 前の推しが 卒業しちゃったのよ。」

愛「うん。 で? で?」

小豆沢「そしたら その日 路上で一人で歌ってる花梨がいて…。」

回想

花梨「♬『してくれないかい 大きな声で歌えば届くかと 出来るだけ歌うんだ」

警察「おい おい おい!」

小豆沢「あっ あの あっちに変な人がいたんですけど。」

警察「変な人?」

小豆沢「あの ちょっと急いで来て下さい! えっと… 早く! あっち!」

小豆沢「ああ 終わってるよな…。」

花梨「あ… あの!」

小豆沢「はい!」

花梨「さっきは ありがとうございました。 あっ ちょ… ちょっと待ってて下さい。 これ お礼です。 こんなもので申し訳ないですけど。」

花梨「本当は ライブハウスでやりたいんですけど まあ お金ないし チケットノルマとかあるし。」

小豆沢「じゃあ アイドルでやったら?」

花梨「は?」

小豆沢「アイドルだったら ノルマなしで ライブハウス 呼んでもらえるはずよ。」

花梨「ああ… でも アイドルって…。」

小豆沢「フフフ… まあ そういうの興味ないよね。」

花梨「いけますかね? こんな感じで。」

小豆沢「え?」

花梨「歌えるんだったら 何だってやりますよ。 だって そのために上京してきたんですから。」

小豆沢「そんで 2人で素人アイドル営業してたら 目に留まったのよ。 今の運営の。 それで メンバー集めて作られたのが サニサイと。」

柿崎「じゃ 何だ つきあってたわけじゃ ないんですか。」

小豆沢「うん。 何だよ おばはん。」

愛「いや~ 分かるなあと思って。 推しの夢は 俺の夢だよね。」

小豆「おばはんも 立派なオタクらしく なってきたじゃねえかよ。 なあ。」

米原「サニサイ 行きますけね 武道館。」

柿崎「やっぱ 武道館ですよね~。」

愛「武道館? アリーナじゃないの? 今どき。」

椎葉「武道館! ピンク・レディーの昔から アイドルは武道館なんですよ。 80年の山口百恵 引退コンサート 82年には 当時最年少の松本伊代 その後も トップアイドルたちが 次々とライブを行った 歴史のある聖地で ステータスを大きく向上させる 特別な場所なのです!」

(話し声)

取調室

愛「でも そんな能天気な私たちの 知らないところで その時 既に 解散注意報は鳴っていたんです。」

聖護院「解散注意報?」

凛怜の通っている大学

(電話の呼び出し音)

ハナ「はい。」

凛怜「ハナ? 私。 悪いんだけどさ…。」

ハナ「分かりました。 はい。」

楽屋

ハナ「今日行かないと 大学の単位が やばいそうで

花梨「単位落としたら 親から アイドルやめろって言われるから 今日は来られない。 何か こないだも そんなこと言ってませんでした?」

ハナ「こないだとは 違う単位なんだって。」

花梨「営業系のイベントになると いっつも やばくなる単位って何!?」

紀子「もう ハナに怒っても しかたないじゃん。」

花梨「ごめん。」

詩織「まあ ご新規さん 4人で山分けできるしさ。 前向きに行こっ。」

花梨「だよね。」

営業中のサニサイ

花梨「皆さん こんにちは! 私たち…。」

4人「サニーサイドアップです! よろしくお願いしま~あす!」

♬『失敗したっていいよ(したっていいよ)何回だっていいよ(だっていいよ)ようやく見つけた唯一の夢なら』

大学

「えっ アイドルって そんなことまですんの?」

凛怜「そうだよ。 売れるためなら そのくらい当たり前。」

「へえ~。 凛ってさ 何で アイドル やってんの? 意味分かんないんだけど。」

凛怜「就活だよ。 女子アナへの道。」

「ふ~ん。」

(携帯の通知)

凛怜「それに たまには こんな おいしい仕事もあるし。」

「へえ~。」

凛怜「見て。」

撮影中のサニサイ

(シャッター音)

「はい OKです。 チェックしますね。」

花梨「今 単位 やばいんじゃなかったっけ?」

凛怜「今日は やばくないから平気。」

花梨「ふ~ん。 そういうもんなんだ。」

凛怜「そうそう。 毎日やばいわけじゃないから。 あ… 大学行ってないと その辺の具合は分かんないか…。 ねえ しお そんなもんだよね?」

詩織「え? まあ。」

カメラマン「じゃあ 次のポーズ いきます。」

詩織「はい。」

(シャッター音)

運営「凛 花梨 ちょっといい?」

花梨「はい。」

運営「ここの社長が 表紙用の浴衣を 花梨じゃなくて 凛に着てほしいって。 まっ 単なる社長の好みだから。 じゃ よろしくね よろしく。」

凛怜「はい。」

カメラマン「はい じゃあ 目線下さい。 うん かわいい。」

凛怜「ステージじゃ 全然 かなわないんだからさ ここくらい譲ってよ。 ねっ リーダー。」

花梨「じゃあ… まあ しょうがないか。 ハハハ。」

その一発で終われば よかったんですけど。 調子に乗った運営は…。

楽屋

紀子「凛ちゃん目当ての子 増えてるし ファンサの一環だって。」

花梨「まあ ファンサは大事だもんね。」

ハナ「生誕祭だって思えば どうでしょう?」

花梨「だよね。 そう思えばいいんだよね。」

(ドアの開閉音)

ハナ「私 間違えましたかね?」

ベースメント

愛「あ~ 間に合った。」

(騒ぐ声)

愛「うわ~。 凛様 様様ですね。」

小豆沢「え~!? デビューシングル 持ってないの?」

愛「何? あれ。」

椎葉「凛怜オタを うんざりさせようと してるんじゃないんですか。」

愛「ああ…。」

小豆沢「え~!? ファンなのに? じゃあ 僕のでよかったら これ 皆さんで どうぞ…。」

「いい…。」

小豆沢「運営に言って 新しいやつ…。」

柿原「すいません すいません。 小豆さん やめて下さいよ。」

小豆沢「お前… ファンだったら お金落としてもらわなきゃ意味ねえだろ。」

柿原「凛怜デザインの髪留めは みんな 買ってくれてますから。」

小豆沢「だせえ。」

柿原「いや ださくない。 かわいいじゃないですか。」

愛「こういうのって 何て言うんでしたっけ?」

小松「代理戦争。」

愛「それ。」

「どうも~!」

(歓声)

椎葉「円陣なしですか 今日は。」

凛怜「今日も皆様の小さた… 太陽になりたい! 黄身担当 凛怜です。 よろしくお願いします。」

(歓声)

小豆沢「あれれれ れれれれ? えっと 将来の夢は 確か アナウンサーじゃなかったでしたっけ~?」

柿崎「美人すぎるんで 親しみを持たせるために わざと…。」

小豆沢「美人すぎるアナウンサーって 普通だからな!」

柿崎「静かにして下さい!」

花梨「小さた太陽。 言えない凛が かわいくて。 今日は ダイヤの殻担当 凛を守って走ります! 応援 よろしくお願いしま~す!」

小豆沢「花梨~! サイコー!」

柿崎「オタは サイテーだけどね~!」

(笑い声)

凛怜「それでは 聴いて下さい。『サイリウム・プラネット』。」

♬『Hi ! Hi ! Sunny Side Up!』

観客「オイ! オイ! オイ! オイ!」

♬『Hi ! Hi ! Sunny Side Up!』

観客「オイ! オイ! オイ! オイ!」

♬『Hi ! Hi ! Sunny Side Up!』

観客「オイ! オイ! オイ! オイ!」

観客「オイ! オイ! オイ! オイ! タイガー! ファイヤー! サイバー! ファイバー! ダイバー! ジャージャー! 虎! 火! 人造! 繊維! 海女! 振動! 化繊!」

♬『…胸を熱くする 眩しい光を 追いかけてた』

観客「超絶かわいい 凛怜!」

♬『君に憧れて 君になりたくて 無我夢中で』

観客「オーレーの! 凛怜ー!」

♬『進路変更 目的よりも』

小豆沢「いや~ こりゃ 事故だ 事故。」

♬『思うがまま 途中下車』

柿崎「そっか これ あれですよ。 花梨ちゃんのためですよ。 ほら 本気出すと 花梨ちゃんの立場 なくなっちゃうじゃないですか。」

小豆沢「いや…。」

(笑い声)

マイクを奪う花梨

♬『なんなんだ! なんだーーい!? 失敗したっていいよ(したっていいよ)』

凛怜「リーダー 間違ってますけど。」

♬『ようやく見つけた唯一の』

凛怜「リーダー 今日そこ 私のパートなんですけど! 嫉妬ですか? いい加減にしてほしいっていうか。 お客さんのこと 考えてます?」

花梨「お客さんのこと 考えてるから こうなったんでしょ! とても見せられないものは どうにかしなきゃいけないと思ったんで。」

平手打ちする凛怜

花梨「凛 ちょっと 裏 来て。」

凛怜「離して!」

花梨「ねえ! こんなの見せて どうすんの! ねえ!」

(争う声)

小豆沢「花梨…。」

止める柿崎

小豆沢「あ~! ちょちょう…。」

(ざわめき)

小豆沢「あ~!」

柿崎「何すんだ! こら~!」

(ざわめき)

愛の職場

愛「花梨ちゃんも 更新なしか…。」

(携帯の通知)

『相談に乗ってもらってもいいですか?』

愛「誰? これ。」

『すみません。 ハナの裏垢です。』

公園

ハナ「すみません いきなり DM。」

愛「いや 私はいいけどさ。 そっちは事務所禁止だよね。」

ハナ「非常事態なので。」

愛「まだ収まってないの?」

ハナ「はい。 昨日 ライブのあと 運営さんから集められたんです。 私と のりたまちゃんと しおりんと。 それで なんとか2人を仲直りさせろって 言われました。」

愛「えっ? それってさ 運営の仕事じゃないの?」

ハナ「私たちも そう言ったんですけど。」

回想

運営「いや もう 先に手ぇ出したの 凛の方だし。」

凛怜「いや マイク強奪されたんですよ。 襲われた方が謝らなきゃいけないって どういうことですか?」

花梨「あんな歌で お金とったら詐欺ですよ! 何で私が謝らなきゃいけないんですか! 詐欺 止めたのに?」

運営「2人とも 取りつく島がなくてさ。」

回想終了

愛「それで どうしたらいいか 相談に来たってこと?」

ハナ「はい。 社会人の方は こういう時の さまざまなテクニックを ご存じなのではないかと。」

愛「まあ 普通は こう 距離を置くとかだけど。 あ~ ハナたちはなあ…。」

ハナ「次のライブ あさってですし。」

愛「だよね。 あっ! お酒飲んで話すとか?」

ハナ「未成年なんです。」

愛「あっ そっか。 あっ じゃあ 手打ちとか?」

ハナ「手打ちとは…?」

愛「あの 何かこう 偉い人が出てきて 私の顔に免じて 許してくれませんかね ってやるんだけど。」

ハナ「偉い人…。」

愛「うん。 何か 2人ともさ『この人の言うことだったら聞く』みたいな 何か そう言う人 誰か いたりしない?」

ハナ「ちょっと 紀ちゃんと しおりんにも 聞いてみます。 頼めそうな人 いないか。」

愛「でも 何か意外だな。 いや 何か ハナが先頭立って そういうこと やってるの。」

ハナ「あそこしか 私の居場所ないんで。」

愛「居場所?」

ハナ「私… は…。」

回想

「おはよう。」

愛「ハナ?」

ハナ「私 いじめられてたんです キモいって。」

愛「キモいって? えっ どこが?」

ハナ「笑った顔とか?」

愛「そ… そんなのね やっかみだよ やっかみ! かわいいから。」

ハナ「いや… そんなんじゃないと思います。 きっと 何か 自分が知らないうちに 何か やったのかなって…。

愛「何で?」

ハナ「思うんですけど。 そんな時 アイドルのライブのテレビで見て。 その子は みんなに ペンラ振って 応援してもらってて すごく羨ましくて。 半年くらい スカウトされないなって ウロウロして それで なんとか 今の事務所に拾ってもらえて。 私にとって サニサイって やっと たどりついた 天国みたいなとこなんです。 だから…。」

愛「その話ってささ みんな知ってるの?」

ハナ「いえ…。」

愛「今の話 聞いたらさ みんなも ハナのために サニサイ続けようって なると思うんだけど。 あっ あんまり知られたくない?」

ハナ「あ… はい あんまり おおっぴらには…。」

愛「そうだよね。 ごめん。」

ハナ「あ… でも そういう強い気持ちを持って2人に仲直りしてって 言おうと思います。」

楽屋

ハナ「2人は サニサイの柱なので けんかされてると 私たちが困るといいますか…。 私たちのためにも なんとか 仲直りしてもらえないかなと思いまして。 お願いします!」

職場

愛「仲直りできたかな~。」

愛「くう…。 私もな…。」

(携帯の通知)

愛「あ…。」

ハナ「✉『今日のライブで 発表することになるかと思いますが』。」

愛「はあ!? ちょっ…。」

ハナ「✉『私たちは 解散することになりました』。」

道中

愛「ど… どういうこと? 何で そんなことになったの?」

ハナ「私 また間違ったみたいです。」

愛「はあ?」

回想

ハナ「お願いします!」

凛怜「…っていうか そんなに熱く言われると 引くっていうか。 何かもう 私 やめた方がいい気がしてきた。」

ハナ「えっ… え?」

凛怜「ぶっちゃけ 私はアイドルって 就活の一ネタくらいしか考えてなくて。 正直 長い間やる仕事じゃないなって 思うし。 その辺の… こう 真剣さとか 思い入れとか。 全然 みんなと違う気がする。 サニサイは そこのリーダー中心に ガッツリ 歌もダンスもできる本格派のアイドル? 目指せばいいんじゃないかな?」

詩織「いや…。 本格派とか言われちゃうと しおも自信ないっていうか…。」

ハナ「私も気持ちしか ないし…。」

紀子「でもさ 本格派だけじゃ愛想もないっていうかさ。 だからこそ応援してくれてる…。」

花梨「一緒にやってたのが おかしいってことか。」

凛怜「そういうことかな。」

ハナ「あ… 私… 私 今のサニサイが好きなんです! この5人なのが いいなって。」

花梨「それはさ ハナが大手に受かんないからでしょ。」

ハナ「え?」

花梨「ハナは ほかに アイドルやれる場所がないから サニサイがなくなると困るから 好きなだけでしょ。」

ハナ「そんなことはない…。」

花梨「じゃあさ 例えば そこから今 大物プロデューサーが歩いてきて『明日から うち来なよ』って言われても 行かないの?」

ハナ「行かないです。」

花梨「『センターだよ』って言われても?」

ハナ「私は サニサイにしかないものがあると 思ってます。」

花梨「何? それって。」

ハナ「そ… それは…。」

回想終了

愛「(ため息)」

ハナ「どうしたんですか?」

愛「いや~ 何か だんだん腹立ってきて。」

ハナ「ごめんなさい。 私 間違えたんですね。」

愛「そんなこと言う花梨ちゃんもさ 答えられないハナもさ 私たちが応援してきてるってことを 何だと思ってるわけ? 私たちはさ 数あるグループの中から サニサイを選んだわけ。」

愛「時間かけて お金かけて『サニサイ 最高』って やってきたわけ。 それをさ それを その本人たちがさ いいとこなしとかさ。 私たちは一体 何を推してきたわけ? みんな 楽屋だよね。 私が サニサイにしかないもの 100個挙げて みんなを説教…。」

ハナ「私が言います!」

愛「言うって 説得できないんでしょ!?」

ハナ「でも 何か… 何か これは 私たちで解決できなきゃ いけないんじゃないかって。 説明できないですけど 何か そう思うから。 その… ここで待ってて下さい!」

楽屋

ハナ「あの 花梨ちゃん この間の話なんですけど。」

花梨「ごめん。 最低だったよね 私たち。 自分のことばっか言ってさ。 じゃあ 今日もよろしく ハナ。」

ハナ「は… はい。」

ハナ「あ… あの この間の話なんですけど あの…。」

凛怜「ああ 何か 私みたいなのが ここにいることにも 意味があるのかなって。」

ハナ「ん?」

凛怜「もうちょっと いてみるのも 面白いかなって。 じゃあ。」

ハナ「ん…? ん?」

紀子「花梨ちゃんは 小豆さんに カツ~ンと言われたっぽい。」

ハナ「小豆さんに?」

紀子「うん。 ソロになるつもりだって言ったら 幻滅だって。」

ハナ「幻滅。」

回想

花梨「小豆さんは ずっと応援してくれるよね?」

小豆沢「それは ちょっと分かんないかな。」

花梨「え?」

小豆沢「だって あんな くだらない けんか さらして 仲直り一つできないで解散とかさ。 考えてみ? もし 自分の好きなアーティストが そんなこと やらかしたら。 それでも好きでいられる?」

花梨「言うんじゃなかった。 ありがとう。」

詩織「凛ちゃんは…。 これ もらったんだって。」

ハナ「これ…。」

詩織「カッキーが学校に提出した 凛ちゃん論? 何か 凛ちゃんみたいな 存在によって  アイドル界が変わっていく? みたいな?」

凛怜「リーダー。」

花梨「ごめん。」

凛怜「私も ごめん。」

ベースメント

「サニサイ! アップア~ップ!」

椎葉「戻りましたね。」

柿崎「凛様 偉い!」

小豆沢「バーロー 偉いのは花梨だろ。」

米原「どした?」

小松「愛さんは?」

(拍手と歓声)

花梨「今日も あなたの小さな太陽になりたい。 私たち…。」

5人「サニーサイドアップです! よろしくお願いしま~す!」

(拍手と歓声)

公園

(携帯の呼び出し音)

愛「もう どうなったの! もう! 椎葉さん 全然 電話出ないし。 もう!」

愛「その後 サニサイは 卵のウェブCMが決まったんですが…。 そのころから 妙なことが起こり始めるんです。」

聖護院「妙なこと?」

愛「はい。」

(携帯の着信)

聖護院「はい。 どうした? うん… 瓜田さんが? 瓜田さんが どうした?」

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