2020年11月2日放送の【 連続テレビ小説「エール」】101話のネタバレです。
連続テレビ小説「エール」はNHKで放送しているドラマです。
現在は(2022年2月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。
テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。
あらすじ
裕一(窪田正孝)から「受けてみたら?」と背中を押されて受けることにした「ラ・ボエーム」のオーディションに向けて、音(二階堂ふみ)はベルトーマス(広岡由里子)とのレッスンや自宅での自主トレーニングで一生懸命練習を重ねる。そのかいもあって、音は一次審査を無事通過する。バンブーでのお祝いの会に、みんなに話があると藤丸(井上希美)と一緒にやってきた久志(山崎育三郎)たちの話に一同はびっくりする。
101話ネタバレ
エール (101)「夢のつづきに」
古山家
オペラ『ラ・ボエーム』のオーディションが近づき 音は 必死に練習を重ねていました。
音「ハッハッハッハッ…。」
裕一「おはよう。」
音「あっ おはよう。 ハッハッハッハッ…。」
華「それも呼吸法?」
音「おはよう。 そう 新しいの教えて頂いたの。」
裕一「『椿姫』の時も 毎朝 いろいろやってたね。 基礎から鍛え直すって。」
音「さあ ごはんにしましょう。 これと これと…。」
華「持っていく?」
音「あっ お願い。」
音楽教室
御手洗「オープン… オープン…。 そう! マーベラス…。」
羽生「ブラーヴァ。」
(拍手)
羽生「オーディションまで あと3日。 しっかり仕上げていかないとね!」
音「シー。」
羽生「さあ もう一回『Bada』からよ。」
音「シー! ♬『Bada』。」
喫茶店 バンブー
鉄男「えっ! 音さん 一次審査通ったのか。」
裕一「たくさんレッスンしたもんね!」
恵「いよいよ 大舞台も目前ね。」
音「まだまだです。 今日も 朝から みっちりレッスンで。 これから 二次審査 三次審査って続きますし。」
保「体調 気を付けてよ~。 季節の変わり目は風邪ひきやすいから。 喉を大事にねってことで 蜂蜜しょうが湯。」
音「あっ ありがとうございます!」
鉄男「帝都劇場か~。 実現すっといいな。」
裕一「僕の曲 歌ってほしかったんだけだな~。」
保「裕一君の曲?」
裕一「いや 大昔に約束したんですよ。 僕が作った曲を 音が大きな舞台で歌うって。 出遅れたな~ 悔しいな~。」
音「まだ 一次審査 通ったばかりですか。」
鉄男「夫婦の夢か~ いいな。」
裕一「うん。」
恵「それも かなうといいわね。」
音「藤丸さん! お久しぶりです。」
藤丸「ごめんなさい 遅くなって。」
裕一「久志 遅いよ~。」
久志「今日は 新曲のリハーサルあってさ。」
恵「楽しみね!」
音「(小声で)久志さん よかったですね。」
久志「頑張ります。」
裕一「…で 話って?」
音「えっ?」
裕一「え~っ!?」
藤丸「婚約しました。」
裕一「ええ~っ!? ハハハハ!」
保「ええ~っ!?」
音「おめでとうございます!」
裕一「おめでとう!」
鉄男「よかったな!」
藤丸「ありがとうございます。」
久志「僕という存在が 誰か一人だけのものになる日が来るとは。」
藤丸「何よ ひと事みたいに。 そっちが求婚してきたんでしょ!?」
久志「君が 早く言えって顔するから。」
藤丸「いや 何言ってるのよ…。」
裕一「はい はい はい はい はい!」
鉄男「乾杯すっか! 2人の婚約と…。」
裕一「うん!」
鉄男「音さんの一次通過 祝って。」
裕一「おっ! 保さん いいですか?」
保「いいよ!」
裕一「やった! 座って 座って。」
鉄男「座ろう。」
裕一「すご~い!」
古山家
(戸の開閉音)
裕一「ただいま~!」
華「お帰り~。」
音「あっ…。 ごめん。 そんなことまで やってもらってしまって。」
華「大丈夫。 もう終わるし。」
音「ありがとう。 あとは お母さんがやるから。 ねっ もう大丈夫だよ。 はい ありがとう。 ほら 手 洗っちゃって。」
関内家(吟)
吟「へえ~。 音も 頑張っとるじゃん。」
華「練習 忙しそうだから 家事 手伝うって言ってんのに 全部 自分でやろうとすんだよね。」
吟「いいじゃん 楽できて。」
華「私 頼りにされてないってことだよね。」
(戸の開閉音)
ケン「ただいま!」
2人「お帰り。」
ケン「華ねえちゃん。 今日 何 作ってんの?」
華「鬼まんじゅん。」
ケン「やった!」
吟「こ~ら! ちゃんと 手 洗いなさい。」
ケン「は~い。」
吟「そうだ… 華ちゃん 例の野球少年とは どうなったの?」
華「別に。 向こうは こっちのこと 友達としか思ってないし。」
吟「好きなら 取りにいかなくちゃ!」
華「関内家の女の人たちって… 何か 強いよね。」
吟「そう?」
華「うん!」
吟「う~ん…。」
華「フフフ。」
古山家
半月後 音のオーディション 二次審査の日がやって来ました。
音「♬『(発声練習)」
華「おはよう!」
音「(高い声で)はい お弁当!」
華「今日ぐらい 自分でやるのに。 大事なオーディションなんでしょ?」
音「そういうわけには いかないの。」
裕一「(ため息)華もさ もう子どもじゃないんだから 少しぐらい 甘えたら?」
音「それは いけません。」
裕一「何で?」
音「昔 華に聞かれたことがあるの。 お母さんは 私のために 歌をやめたのかって。」
回想
華「私のために… 歌をやめたの?」
音「そうじゃないって証明したい。 母親の仕事と やりたいことは 両立できるって。 華のためにも頑張りたいの。」
裕一「そっか。」
審査会場
「古山 音さん お入り下さい。」
音「はい。 失礼いたします。 古山 音です。 よろしくお願いします。」
喫茶店 バンブー
華「急に お誘いしちゃって すみません。」
渉「あっ… ううん。 今日は ちょうど練習休みだったから。」
恵「は~い お待たせしました~。」
華「ここのコーヒー とってもおいしいんです。」
保「…といっても 豆が手に入りにくくてね まだまだ 昔のようには いれられないんだけど。」
渉「そういうものなんですか。 恥ずかしながら 野球のこと以外 何も分からなくて。」
恵「あら! 野球やってるの?」
渉「甲子園 目指してます。」
恵「おっ!『栄冠は君に輝く』ね。」
渉「はい! 大好きな曲です。」
保「華ちゃん よかったね。 お父さんの曲 みんなに愛されて。」
渉「えっ? お父さんの曲?」
華「父は作曲家なんです。」
渉「えっ 作曲家?」
保「早稲田の応援歌もだよ『紺碧の空』。」
渉「えっ? ぼ… 僕 早稲田の野球部 行きたいんです!」
恵「あっ! じゃあ ミルクセーキも 飲んでほしいわね。 ここのミルクセーキを飲むと 早稲田に合格するっていう 伝説の一品なのよ!」
渉「じゃあ 次は それを飲みに来ます! そうか… 華さんのお父さんは すごい方だったんだね。 お目にかかってみたいな。」
華「うん…。」
古山家
裕一「夏目千鶴子さんが審査員やってたの?」
音「そう。 まさか こんな形で再会するなんて。」
音「あれ? 歌手になったんだよね? 今も現役?」
音「うん。 帰国されてから いろんな舞台で活躍されて…。『ラ・ボエーム』のミミも やったことあるみたいだから それで呼ばれたのかも。」
裕一「でもさ~ 審査する側と される側が 同級生っていうのは… 複雑だね。」
音「そうね… 千鶴子さんも やりづらかったと思う。」
裕一「お疲れさま。」
音「おお~! アハハ。」
(ドアが開く音)
華「ただいま。」
音「お帰りなさい。」
裕一「お帰り。」
渉「初めまして。 私 中川台高等学校2年 竹中 渉と申します。」
裕一「あっ… うん。 えっと… は… 華の父です。」
音「母です。」
渉「『栄冠は君に輝く』は 私が この世で最も愛する歌です!」
裕一「ああ…。」
渉「先生 どうか サインを頂けませんでしょうか?」
音「いいですよ。 フフフ。」
裕一「…うん。 あっ はい。」
音「渉さんは 華とは いつからお友達なの?」
渉「はい 今年の春に華さんが お友達と 我が野球部の試合を 見に来て下さいまして。」
華「いいじゃない そんなこと。」
音「あら そうですか。」
渉「それで たまにですが お会いさせて頂いています。」
音「あ~。」
渉「ありがとうございます! 感激です! 家宝にします!」
裕一「いやいや そんな… 大したものではない。」
渉「華さん ありがとう!」
華「ううん。」
喫茶店 バンブー
恵「へえ~ 渉君 本当に遊びに行ったんだ! 彼 好青年よね。」
音「ええ。 礼儀正しいし 目標を持って 頑張ってるし すごくいい子でした。」
恵「華ちゃんの気持ちには 気付いてないみたいだけど。」
保「片思いか~ 青春だね。」
音「でも… 少し安心して。 弘哉君のこともありましたし…。」
保「まだまだ若いし これからだもんね。 裕一君は 気が気じゃないだろうけど。」
音「そうなんです。 裕一さん いつも以上に うろたえてしまって…。」
裕一「(くしゃみ)」
(笑い声)
恵「うまくいくといいいわね。」
音「そうですね。 フフフ。」
古山家
玄関前
音「あっ。」
裕一の仕事場
(戸の開閉音)
裕一「(くしゃみ)」
音「裕一さ~ん!」
裕一「うん? あ~ お帰り。 うん?」
音「通った!」
裕一「えっ?」
音「通った! 二次審査 通った~!」
裕一「うそ~!? すごい! よかったね。 あれ? 次 最終だったよね?」
音「次が通れば… 舞台に立てる。」
裕一「すごい すごい すごい! ハハハハ! 頑張っ…。(くしゃみ)」
音「大丈夫?」
裕一「ごめん ごめん。」
音「先生に 報告 行ってきますね。」
裕一「うん! 気を付けてね。」
音楽教室
羽生「はっ… やったわね~! すごいじゃないの。」
音「はい! 先生のおかげです。」
羽生「でも 次が本当の勝負よ。 このままじゃ駄目。 徹底的に弱点を克服しましょう! 少し レッスンしていく?」
音「はい! お願いします!」
羽生「♬『歌声』」
音「はあ…。♬『歌声』」
古山家
玄関
華「ただいま~。」
裕一の仕事場
華「お父さん? どうしたの?」
裕一「あっ… あ~ お帰り。 うん? ううん 何でもないよ。」
華「お父さん! お父さん 大丈夫? どうしたの? すごい熱! えっ どうしたの?」