ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「エール」102話「夢のつづきに」ネタバレ

2020年11月3日放送の【 連続テレビ小説「エール」】102話のネタバレです。

連続テレビ小説「エール」はNHKで放送しているドラマです。

現在は(2022年2月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。

あらすじ

華(古川琴音)はオーディションに向けて、音楽レッスンで忙しい音(二階堂ふみ)のために、家事を手伝おうとするが、母の仕事と自分がやりたい事は両立できると証明したいと考えている音は、「すべて自分でするから、華は自分のやりたいことをしなさい」と相手にしない。これといってやりたい事がない華は、甲子園に出る目標に向かって頑張っている渉(伊藤あさひ)と話していて、複雑な気持ちを抱く。

102話ネタバレ

エール (102)「夢のつづきに」

古山家
寝室

華「はい。」

裕一「うん。 ありがとう。 頂きます。 うん! おいしい。」

華「あ~ よかった。『風邪は万病のもと』だからね しっかり治してよ。」

裕一「はい。」

音「裕一さん!」

裕一「あ~ お帰り。」

音「大丈夫です?」

裕一「大丈夫 大丈夫。 ごめんね。 薬も のんだし 大したことないから。」

華「お水 替えてきたよ。」

音「あっ ありがとう。」

裕一「うん。 ありがとう。」

音「ごめんね 世話かけてしまって。」

華「いいよ。 お母さん 最終審査 残ったんでしょ?」

音「うん。」

華「練習いっぱいしないと いけないんでしょ? 家のことも お父さんのお世話も 私やるから。」

音「フフフ… それは いけません。」

華「何で?」

音「だって これは お母さんのお仕事だから。 華は自分のやりたいこと やりなさい。」

華「別に やりたいことなんてないし。」

音「若いのに 何言ってるの。 あとは お母さんがやるから。 貸して。 はい 裕一さん 上げて下さい。」

裕一「華 ありがとね。」

華「うん…。」

台所

裕一「おはよう!」

音「わっ! 裕一さん。」

裕一「おはよう。」

音「大丈夫?」

裕一「うん。 ぐっすり寝たら 熱下がった。」

音「よかった。 華のおかゆが効いたかしら。」

裕一「いや~ 優しい味でおいしかったな。 華 よく気が利くね。 いい子に育った。」

音「そりゃ 私たちの娘ですもん。」

喫茶店 バンブー

保「いらっしゃい。」

恵「いらっしゃい。」

渉「こんにちは! 伝説のミルクセーキを頂きに来ました。」

保「おっ! 今日は ちょうど 卵が手に入ったんだ。」

渉「本当ですか! あっ 華さん 来てたんだね。 ちょうどよかった。 お父さんに お礼を伝えてほしいんだ。」

華「お礼?」

渉「東京で一番強い高校と練習試合して 完封したんだ また一歩 甲子園に近づいた。」

華「うわ~ よかった! おめでとうございます。」

渉「きっと お父さんのサインの御利益だと思う。」

華「伝えときます。」

恵「そういえば 裕一さん 体調大丈夫?」

華「はい。 もうすっかり。」

保「よかった~。 華ちゃんや音さんに うつったら大変だからね。」

恵「うん… 音さん 最終審査 控えてるしね。」

渉「最終審査?」

華「今 オペラのオーディション 受けてるんです。」

渉「オペラ…。」

華「母は 歌手になるために 東京に出てきたんです。 私が生まれたんで 学校も歌も やめたけど 最近 また やり始めて。」

渉「へえ~ そうだったのか! すごいね。」

華「別に すごくは…。」

渉「お父さんは天才作曲家 お母さんはオペラ歌手。 いや~ すごいよ! あっ… 華さんは やらないの? 音楽。 華さんだって 音楽の才能 あるんじゃないかな?」

華「ないですよ。 音楽… 特に好きでもないし。」

渉「やってみたら楽しくなるかもしれないよ。 僕も 友達に誘われて始めた 野球だったけど 今では 人生で一番大切なものになった。」

華「私 帰ります。 宿題あるんで。」

渉「えっ?」

保「またね。」

恵「気を付けて。」

古山家
華の部屋

華「ああ~! 何で 私 あんな態度…。 バカだ 私…。」

♬~(音の発声練習)

華「どうせ 私には 何にもないよ。」

音楽教室

羽生「一旦休憩。 よくなってきてるけど まだまだ課題は山積みよね。」

音「はい…。」

御手洗「ワオ! 音さん。 あなたの未来 明るいみたいよ。」

音「ティーチャー ちょっと 何 勝手に占ってるんですか!」

御手洗「このカードの意味 成功 満足 グッドエンディング。」

羽生「あら~!」

音「当たればいいですが…。」

御手洗「私の占いが信用できないって言うの?」

音「そういうわけでは…。」

御手洗「まあ 確かに… 占いは道しるべ。 あとは あなたの努力次第よ。 頑張って。」

音「シー。」

そして いよいよ 最終審査の日がやって来ました。

音「千鶴子さん…。」

千鶴子「お久しぶり。」

音「びっくりしました。 こんなところで再会するなんて。」

千鶴子「私は… また会える日を待っていたわ。 でも 審査は公平にやりますから。」

音「もちろんです。 よろしくお願いします。」

オーディション

古山家

裕一「そっか~。 今週中には合否の連絡来るのか~。 あ~ あっ 緊張するな~!」

音「今回は難しいかも。」

裕一「えっ? うまく歌えたんでしょ?」

音「あっ… 力は出し切りましたよ。」

裕一「うん。」

音「でも… やっぱ 最終に残った方々は さすがだった。 圧倒的にうまくて 実力の差を見せつけられた。 とても 私が かなうとは…。」

裕一「いや 見込みがあるから 最終まで残ったんだよ。 ねえ 華? お母さん すごいいよね? あんなにブランクあったのに よく頑張ってるよ。 音は本当にかっこいい。」

音「いつも 好きにやらせてもらって 感謝してます。 華も 好きなことを見つけたら どんどん やっていってね。 ありがとう。」

裕一「うん。」

華「やりたいことがないと駄目なの?」

音「えっ?」

華「目標あるのが そんなに偉いの? 私だって 何にも考えてないわけじゃないよ。 私なりに毎日頑張ってる。 でも…。 家のこと手伝うって言っても お母さんは やらなくていいって言うし。 私を産んだせいで お母さんの人生を 変えちゃったのなら申し訳ないと思って こっちは精いっぱい頑張ってるのに!」

音「華…。」

華「お母さん 私の気持ち 全然分かってない。 もういい!」

(戸の開閉音)

裕一「華… 華! 待ちなさい!」

関内家(吟)

(戸の開閉音)

吟「ただいま~。」

ケン「あっ…。」

吟「うん? 華ちゃん?」

古山家

音「えっ? お姉ちゃんのところに?」

吟「☎『うん。 明日はお休みだし いいでしょう? ねっ?』」

音「ごめんなさい。 明日 迎えに行くから。」

関内家(吟)

吟「うん。 じゃあね。」

音「☎『おやすみなさい。』」

吟「うん。」

華「本当に泊まってってもいいの?」

吟「もちろん。 さあ 夕ごはんの準備しよう! 手伝ってくれる?」

華「うん。」

吟「さあ…。」

華「最近 自分が 駄目な人間に思えてきちゃって。」

吟「駄目って?」

華「私には お父さんみたいな才能もないし お母さんや渉さんみたいな目標もないし 好きなものも分かんないし 何がやりたいのかも分かんない。」

吟「確かに… 最近 世の中の空気も どんどん変わってきたよね。 婦人代議士が誕生したり 女子大が次々に出来たり 女も どんどん社会に出るべきだって いろんな人が言ってる。 でも… 人それぞれだと思うのよね。 私だって 若い頃は やりたいことなんて なかったもん。」

華「そうなの?」

吟「うん。 たま~に 音や梅を見て 羨ましく思うこともあったけど 夢を追い続けるなんて それはそれで大変そうだし。」

華「何か才能があればって思わなかった?」

吟「うん… 才能って大げさに聞こえるけど 普通の日常の中に 転がってると思うのよね。 人の話を聞くのがうまいとか 家事の手際がいいとか。 それだって才能でしょう? コロッケ上手に揚げられた日は『私 天才!』って思うし。」

華「フフッ…。 私も 吟おばちゃんみたいに なれたらいいのにな。」

吟「まあ… 若いうちは いっぱい悩みなさい。 話なら いつでも聞くから。 ねっ?」

華「ありがとう。」

古山家

音「母親失格ね… 娘に気を遣わせて そのことに気が付かないなんて。  やりたいことやってって言ったのも せっかく自由に謳歌できる時代になったんだし 伸び伸びと羽ばたいてもらいたくて。」

裕一「あの年頃はさ 感受性も強いし のんびり見守ってあげよう。」

音「うん。」

裕一「うん。 電気 消すね。」

モバイルバージョンを終了