ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「エール」103話「夢のつづきに」ネタバレ

2020年11月4日放送の【 連続テレビ小説「エール」】103話のネタバレです。

連続テレビ小説「エール」はNHKで放送しているドラマです。

現在は(2022年2月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。

あらすじ

音(二階堂ふみ)が自分の気持ちを全然わかってくれないと、家を飛び出して吟(松井玲奈)の家に向かった華(古川琴音)。翌日、迎えに来た裕一(窪田正孝)と帰る途中に、孤児院「マリア園」を訪れる。華と子供たちが一緒に遊んでいる様子を見ている裕一に、シスターの佐代(黒川智花)は子供たちがようやく娯楽を楽しめるようになって、「鐘のなる丘」をいつも楽しみにしている話をする。

103話ネタバレ

エール (103)「夢のつづきに」

関内家(吟)

ケン「大丈夫だよ。 このぐらい しっかり塗らなきゃ。」

智彦「あ~ そうか。」

吟「華ちゃん お父さん迎えに来てくれたわよ。」

裕一「おはようございます。 どうも 華が お世話になりまして。」

智彦「あっ いえ… また いつでも来て下さい。」

吟「私もケンも出るので そこまで一緒に行きましょう。」

裕一「はい。」

吟「ケン 支度して。」

ケン「は~い。」

裕一「華… 帰ろう。」

聖マリア園

「あっ ケンにいちゃんだ!」

ケン「おう!」

裕一「教会…。」

吟「そうだ。 ねえ 知ってた? 音と裕一さんが 初めて出会ったのって教会なんだって。」

裕一「いや あの…。」

華「えっ? 文通って言ってなかった?」

吟「それがね… 子どもの頃に 川俣の教会で歌ってた音のことを 裕一さんが偶然見てたって。」

裕一「いいじゃないですか その話は もう。」

華「ふ~ん。」

ケン「華姉ねえちゃんも やろうよ!」

華「えっ? ボタン… ボタン ずれてる。」

吟「優しいですよね 華ちゃん。」

裕一「ええ!」

佐代「子どもたちのために いろんな催し物をやってるんですよ。」

吟「佐代さん こんにちは。」

佐代「こんにちは。」

吟「古山裕一さんと華ちゃん。」

裕一「初めまして 古山と申します。」

佐代「えっ? 古山裕一さんって あの作曲家の?」

裕一「い… 一応。」

佐代「『鐘の鳴る丘』子どもたち いつも楽しみに聞いてるんですよ。」

裕一「へえ~!」

佐代「『とんがり帽子』も一緒に歌ってます。」

裕一「え~! うれしいです。 ありがとうございます。」

佐代「この子たちも ようやく 娯楽を楽しめるようになって…。 今までは 命をつなぐことに必死でしたからね。」

吟「佐代さんたちのおかげですね。」

佐代「最低限の衣食住は満たされても 本当に大変なのは これからなんですけどね。」

古山家
玄関

(戸の開閉音)

裕一「ただいま。」

音「お帰りなさい。」

華「ただいま。」

華の部屋

音「華の気持ち ちゃんと 考えられなくて ごめんなさい。 駄目ね…。」

華「私も… 言い過ぎたし。」

音「あのね 華…。 お母さんが歌を中断したのは 華のせいじゃない。 お母さんが 華を選んだの。 華に会いたかったの。」

廊下

裕一「ちゃんと話せた?」

音「伝わったかは分からないけど。」

裕一「そっか… うん。 ゆっくりいこう。」

音「うん。」

それから数日後 最終選考の連絡が来ました。

音「はい… 分かりました。 ありがとうございました。 はい… 失礼します。」

裕一「えっ… ど… どうだった?(倒れる音)ちょちょ… 音? 音? えっ えっ?」

音「どうしよう…。」

裕一「えっ えっ えっ?」

華「ただいま。」

音「受かってしまった!」

裕一「えっ!? えっ えっ?」

裕一「受かった!? 受かった!? 本当に!?」

音「信じられない… 本当に私でいいのかしら?」

裕一「いいんだ いいんだ いいんだよ いいんだよ いいんだよ! えっ… おめでとう! おめでとう! 本当におめでとう!」

音「うん… 頑張る。 絶対に いい舞台にする。」

裕一「できる… 絶対できる…。 おっ 華 お帰り! お母さん 受かったよ!」

音「華! これから 忙しくなると思うけど… お手伝い 頼んでもいいかしら?」

華「お弁当は自分で作るよ。」

音「ありがとう。」

華「おめでとう。」

そして いよいよ オペラ『ラ・ボエーム』の 顔合わせの日が やって来ました。

駒込「古山さん お待ちしていました。 皆さん 主役のミミを演じる 古山 音さんです。」

音「古山 音です。 よろしくお願いします。」

(拍手)

駒込「演出の駒込です。 よろしく。」

音「よろしくお願いします。」

駒込「お席は あちらです。」

音「はい。」

伊藤「古山さん 伊藤と申します。 よろしくお願いします。」

音「ロドルフォの…。 古山です。 よろしくお願いします。」

伊藤「いい舞台にしましょうね。」

音「はい。」

駒込「さて 皆さま おそろいになられましたので 顔合わせを始めたいと思います。 …が 最初に 私から ご挨拶を申し上げます。」

駒込「『ラ・ボエーム』は 青春群像劇です。 芸術家志望の貧しい若者4人に 2人の女性が関わることで 彼らが大人になっていくさまを 描いていきます。…」

駒込「どうぞ よろしくお願いいたします。」

(拍手)

喫茶店 バンブー

保「どうぞ。」

音「はあ~ 疲れた。 コーヒー おいしい。」

恵「どうぞ。」

音「ありがとうございます。」

恵「お稽古 大変そうね。」

音「すごい方ばかりなんです。 ついていけるかしら…。」

恵「音さんなら大丈夫。」

音「ありがとうございます。 頑張るしかないですよね。」

恵 保「うん。」

音「うん。」

NHK

池田「帝都劇場の『ラ・ボエーム』!? えっ 奥さん 舞台経験あるんだっけ?」

裕一「いやいや… 音楽学校を中退して ずっと休んでたんで これが初めての舞台なんですよ 必死に練習して オーディション 勝ち抜きました。」

池田「へえ~! ブランクあるのに大したもんだね!  あっ 演出は誰?」

裕一「え~っと… 駒込さんって 言ってたと思います。」

池田「駒込?」

裕一「はい。」

池田「あ~ あの調子のいいやつか。」

裕一「えっ ご存じですか?」

池田「うん。 まあね。 そっか… 駒込か。 へえ~。」

帝都劇場

伊藤「古山さん どこ見てるんですか? 僕を見て下さい。」

音「あっ… すみません。」

伊藤「指揮は見るものじゃなくて 感じるものでしょ。」

音「はい。」

伊藤「それから この先の話しなんですけど ハイツェー もう少し伸びませんか?」

音「はい。」

伊藤「それと ここの歩き方なんですけど…。」

駒込「伊藤君 伊藤君 そういうのは演出の仕事だからね。 ねっ? 古山さん 大丈夫。 少し休憩して もう一度 今のところから いきましょう。」

音「すみません。 お願いします。」

駒込「大丈夫。 休憩しましょう。」

「はい。」

古山家
台所

裕一「置いとくね。」

華「はい。 これと…。」

裕一「もう一個?」

華「うん。 もう一個。」

音「ただいま。」

裕一「お帰り。 音が作ってってくれた煮物 ちょうど あったまったところ。」

音「先に召し上がっていて下さい。 今日の復習しないと。」

裕一「えっ ごはん食べてからでも いいんじゃないの? 大丈夫かな?」

帝都劇場

♬~(音の歌声)

「千鶴子さん 先に行くわね。」

千鶴子「あっ ごめんね。」

駒込「よし… ちょっと休憩にしよう。]

伊藤「(ため息)」

音「伊藤さん… いろいろ ご迷惑をおかけしてしまって 申し訳ありません。」

伊藤「僕に謝ることじゃないです。」

駒込「脇坂常務!」

脇坂「ご苦労さん ご苦労さん。」

駒込「古山さんこちら 今回の公演を企画された 千代田音楽協働社の脇坂常務。」

音「あっ… 古山です。 よろしくお願いします。」

脇坂「どうですか? 調子は。」

音「皆さんに ご迷惑をおかけしてしま…。」

脇坂「大丈夫ですよ。 あなたなら きっとやれる。」

音「あっ…。」

回想

駒込「よろしいですね? では この2人で もう一度…。」

(ドアの開閉音)

駒込「脇坂常務。」

脇坂「ご苦労さま。」

駒込「今 オーディションが終わりまして ちょうど 最終審議を。」

脇坂「主役は… 古山 音さんでいこう。 彼女 古山裕一さんの奥さんだそうだ。 話題になるだろう。 宣伝にも使える。」

千鶴子「あの… お言葉ですが… それでは 何のための オーディションだったのでしょう?」

脇坂「駒込君 いいよねえ?」

駒込「はい。」

脇坂「古山さん 期待してますよ。」

音「はい… 頑張ります。」

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