ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「エール」109話「ふるさとに響く歌」ネタバレ

2020年11月12日放送の【 連続テレビ小説「エール」】109話のネタバレです。

連続テレビ小説「エール」はNHKで放送しているドラマです。

現在は(2022年2月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。

あらすじ

裕一(窪田正孝)は浩二(佐久本宝)に頼まれて、「高原列車は行く」の作曲のために、しばらく福島に滞在することにする。ある日、浩二は畠山リンゴ園の会合で、娘のまき子(志田未来)が親戚の会社で経理の仕事をするために、東京に出ることを知り、複雑な心境になる。これまでいつも断っていたまさ(菊池桃子)が持ってくる見合いの話を、浩二は「行ってもいいよ」と言いだすのだが…。

109話ネタバレ

エール (109)「ふるさとに響く歌」

りんご農園

浩二は役場の担当者として りんご農園に足しげく通っていました。

浩二「まきちゃん。」

まき子「あっ 浩二さん!」

浩二「これ 頼まれてた資料 持ってきたから。 他県の果樹園の肥料分析について 書かれてる。」

まき子「ありがとう! 助かる!」

浩二「勉強熱心だね まきちゃんは。」

まき子「りんごの実のつきが やっと安定してきたからね。 土 よくすれば 収穫量もっと増えるんじゃないかと思って。」

浩二「あんま 根詰めねえでね 焦る必要ねえがらさ。」

まき子「うん。」

畠山「まき子。 お~ 浩二!」

まき子「お父さん どうしたの?」

畠山「あっ 関根さん来たら このりんご 渡しといてくれ。」

まき子「分かった。」

畠山「なっ。 じゃあ 浩二 後でな。」

まき子「ねえ ちっと ここ教えて。」

浩二「うん? あ~… 肥料の三要素っつうのがな 窒素 リン酸 カリのことなんだけど まあ これが いい肥料には欠かせねえんだけど…。」

喜多一

裕一「う~ん『高原列車は行く』いいタイトルだね!」

浩二「俺 やっぱし 明るい曲がいいな。 福島さ 行ってみたくなるようなさ。 福島 盛り上げるためにも よろしくお願いします。」

裕一「任せて下さい!」

リンゴ園の会合

畠山「そうか。 坂下の相樂さんが りんごやるってか。」

「んだ。 最初は 興味ねえの一点張りだったんだけどよ 浩二が説得してくれてよ。」

「おお~!」

畠山「やるじゃねえか。」

浩二「いや… 僕は何にも。 僕は ただ 皆さんの業績と将来性について お話ししただけですから。」

「いやいや…。」

畠山「福島のりんごが全国さ知れ渡んのは 時間の問題だな。」

「だな!」

「んだんだ!」

「全国ってか!」

(笑い声)

「あ~ そういや まきちゃん いつ東京行くんだ?」

畠山「うん。 月末にはな。」

浩二「東京?」

「寂しくなんな…。」

畠山「な~に 清々してるわ。 二言目には経費削減って やかましいんだから。」

(笑い声)

浩二「あの… 東京って何ですか?」

畠山「ああ 親戚の会社で世話になんだ。 経理が辞めて 困ってんだと。」

浩二「えっ?」

畠山「2~3年で戻ってくっぺ。」

「フッ そだこと言って あっちで いい男めっけたら 帰ってくるわけねえべな。」

「ハハハハハ!」

畠山「そんなら それで御の字よ えっ? 建築会社の息子だの 議員の息子だの あれこれ見繕ってやっても うん? 全部 断りやがって。 ここいらさ いい男なんて はあ 一人も残ってねえわ。」

「ほだな。」

「んだんだ。」

(笑い声)

会合後

浩二「畠山さん 本当に まきちゃん 東京さ 行かせていいんですか? 今まで ずっと一緒に頑張ってきたのに。」

畠山「(ため息)まき子のやつ 戦死した男 いまだに引きずってっぺ。 ここさ いたら いつまでも忘れらんにぃ。 区切りつけるためにも 一度 福島出た方がいいんだ。」

喜多一
玄関

浩二「ただいま~。」

まさ「お帰り~! お勤め ご苦労さま。」

裕一「浩二 お帰り! 曲 いい感じになりそうだよ。」

浩二「そう。 よかった。」

裕一「どした?」

浩二「ちと 疲れただけだ。」

裕一「うん…。」

音「ごめんくださ~い!」

まさ「は~い。 音さん! よかった 無事着いて。」

音「ご無沙汰しております。 お義母さんも元気そうでよかった。」

裕一「音… どうしたの?」

まさ「今朝 音さんも来るって連絡もらったの。」

音「私も 皆さんに会いたくなってしまって。」

裕一「ちょっ ねえ… 華は? 置いてきたの!?」

音「それがね…。」

回想

華「私 もう19だよ。 一人で大丈夫だから お母さんだけで行っといでよ。」

音「まあ… あの子 学校あるし。」

裕一「そうね… うん… うん。」

まさ「来てくれてうれしい。 さあ入って!」

音「お邪魔します。」

居間

まさ「あっ…。」

裕一「浩二 何してんのかな?」

音「お忙しいのかしら。」

まさ「ええ… お見合いの件ですよね。 もう少し お待ち頂けますか? すみません。」

裕一「お見合い? 浩二の?」

まさ「そう。」

裕一「ああ… ねえねえ…。」

音「うわ~ すてきな方ですね!」

裕一「ねえ!」

まさ「いろいろ お話 頂くんだけど お断りしてばっかりなの。 あの子 まるで興味がないんだから。」

音「そうなんですか? 前に 3年以内には見つけるからって…。」

回想

音「どんな方がいいんですか? いい人がいたら紹介しますよ。」

浩二「原 節子みてえな?」

裕一「原… 原…? そんなこと言ってたの!? 原 節子…。」

浩二「音さん 久しぶり。 元気そうだね。」

音「浩二さん ご無沙汰してます。 お元気そうで。」

まさ「谷口さんがね 浩二に どうかって。 気立てがよくって いい方なんだけど… どう?」

浩二「うん… 分がった。」

まさ「えっ? いいの?」

浩二「母さんの顔もあんだろ?」

まさ「どういう風に吹き回し? えっ?」

裕一「ちょっ… 見せて 見せて…。 はあ~。」

お見合い

見合い相手「それで お裁縫なんか始めたんですけど なかなか上達しなくて。」

まさ「そんな ご謙遜ばっかり。 ねえ 浩二。」

浩二「そうだね。」

喜多一
居間

音「浩二さん うまくやってるかしら。」

裕一「うん? う~ん どうだろうね? フフフ…。」

まき子「こんにちは~!」

音「は~い!」

玄関

音「あっ…。」

まき子「畠山林檎園の畠山まき子です。 浩二さんにお借りしてた資料を お返しに。」

音「あっ 浩二さんが いつも送って下さる りんごの。 私 浩二さんの義理の姉の 音と申します。 裕一さん… 裕一さん!」

裕一「うん? はい。 はいはい…。」

音「こちら 浩二さんが一緒に お仕事なさってる 畠山林檎園の まき子さん。」

裕一「あっ 浩二が いつもお世話になってます。 兄の裕一です。」

まき子「こちらこそ!」

裕一「あっ 今 浩二 いないんですよ。 あっ よかったら 中でお茶でも。」

まき子「あっ いえ! 資料返しに来ただけですから。」

音「あっ…。」

裕一「どうも。」

まき子「あっ よかったら こっちいる間に うちの農園 遊び 来て下さい。」

2人「是非!」

お見合い

見合い相手「あの… 一つ お伺いしても よろしいでしょうか?」

浩二「はい。」

見合い相手「失礼ですが 古山さんは なして 今まで お一人だったんですか?」

浩二「えっ?」

見合い相手「立派なご経歴ですし きっと いいお話 たくさん おありになったと 思うんですけど…。」

「失礼します。 福島のりんごでございます。」

まさ「ありがとうございます。」

畠山林檎園

音「そうですか… ここまでくるのに いろいろあったんですね。」

まき子「浩二さん いなかったら 父も とっくに諦めてたと思います。 困った時は いっつも助けてくれたから。」

裕一「ふ~ん。 このりんごは みんなの努力の結晶なんだね。」

まき子「父も私も うちのりんごを日本中の人に 食べてもらうのが夢なんです。」

音「きっと かないますよ。 だって すっごく おいしいですもん。」

まき子「うれしい~! ありがとうございます!」

裕一「お~ 浩二! うわさすれば!」

浩二「書き置き見て 驚いたよ。 何で2人が ここにいんの?」

まき子「私が誘ったの。」

音「林檎園 見せて頂いたんです。 楽しかった。」

裕一「で で で? どうだったんだよ? お見合いの方は。」

浩二「あああ… あとは 俺がやっとくから。 なっ? 2人は もう帰って。 はいはい…。」

まき子「あっ ちと りんご持って帰って下さい。」

裕一「あっ ありがとうございます!」

喜多一

まさ「浩二が まき子さんを!?」

音「間違いありません。 恋 してます。」

裕一「そうかな~?」

裕一「絶対 絶対 絶対そうよ!」

まさ「言われてみれば そうかもしんない。 お見合いん時もね りんごを こう じ~っと見たりして…。」

裕一「なら よかったじゃない。 浩二にも やっと いいお相手が見つかった。」

まさ「そんな簡単にはいかないわよ。 何年も一緒にいんのに一つも進展しなかったんだから。」

裕一「そうか… そう… そうだね。」

畠山林檎園

まき子「浩二さん お見合い行ったんだ。」

浩二「うん… 頼まれて行っただけ。」

まき子「ふ~ん。」

浩二「まきちゃん 東京さ 行くんだって?」

まき子「うん。」

浩二「水くせえな… 話してくれればよかったのに。」

まき子「ごめん そのうち 言うつもりだったんだけど…。」

浩二「まきちゃん 行っちったら 畠山さん さみしいべな。」

まき子「フフ… どうだろうね? 私が 林檎園 継ぐっつったら 大反対して 東京行きの話だって 勝手に進めちゃうんだから」

浩二「それは まきちゃんのこと 心配してのことだよ。 ここにいたら 昔のこと引きずっちまうからって。」

まき子「東京行けば… 忘れられんのかな? 浩二さん… 私…。」

裕一「うん?」

まき子「東京行ったら 動物園でも見に行こうかな。 新しいゾウがいんだって。」

喜多一

音「浩二さん。」

浩二「音さん。 何? こんな夜中に。」

音「目が覚めてしまって。」

浩二「アハハハ…。」

音「ねえ 浩二さん。」

浩二「うん?」

音「まき子さんって すてきな方ね。 彼女がいると 農園が バ~ッと明るくなって…。」

浩二「まきちゃん 家 出て 東京さ行くんだ。」

音「浩二さんは それでいいんですか?」

浩二「いいも悪いもねえよ。 まきちゃんが決めたことだし。」

音「まき子さん このりんごを日本中の人たちに 食べてもらうのが夢だって言ってた。 彼女… 本当に東京に行きたいのかしら。」

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