ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「エール」113話「恋のメロディ」ネタバレ

2020年11月18日放送の【 連続テレビ小説「エール」】113話のネタバレです。

連続テレビ小説「エール」はNHKで放送しているドラマです。

現在は(2022年2月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。

あらすじ

数々のラジオドラマをヒットさせた池田(北村有起哉)はその腕を見込まれて、大きなエンターテイメント会社にヘッドハンティングされる。池田から一緒にやろうと誘われて、裕一(窪田正孝)は池田の次の作品、喜劇の大物総出演のミュージカルの曲を手掛けることになる。一方、華(古川琴音)は、将来を心配して音(二階堂ふみ)が持ってくるお見合いの話を断っていたが、ある日職場の先輩が結婚すると知って…。

113話ネタバレ

エール (113)「恋のメロディ」

古山家
居間

音「あの… 華…。 お見合いって興味あるかしら?]

音「大学卒業されて 大手証券会社の営業マン。 これからは経済の時代。 証券会社は有望よ。」

華「そんな情報 どこで仕入れたの?」

音「美容院の雑誌で。 お母さんも 株 始めようかしら。」

華「もう やめて。(ため息)」

音「どう? 会うだけ会ってみない?」

華「心配しないで。 自分で見つけるから。」

華の部屋

回想

一年半前

華「これ… 就職祝。」

渉「ありがとう。」

華「開けてみて。 好みだといいんだけど。」

保 恵「ありがとうございました。」

華「野球チームもあるし いいところでよかったね。」

渉「だよな… そうなんだよな。 プロになれなかった… もう終わりだ。」

華「終わりじゃない。 まだ会社でも野球続けられるし 頑張ってれば プロから誘われるかもしれないじゃない。」

渉「ないよ… ない。」

華「諦めないで。 きっと またチャンスは来る。」

渉「どうして『サラリーマンでも 楽しいことあるよ』とか 気を紛らわすことを言ってくれないの?」

華「だって… 渉さんのこと 信じてるし 諦めてほしくないから。」

渉「別れてくれ。」

華「別れたくない。 私が支えるから もう一回頑張ろう!」

渉「君は いい人だ。 だけど 僕には重い。 ごめん。(ドアの開閉音)」

NHK

池田「長い間 ありがとう。」

重森「こちらこそ 育てて頂きました。 お二人の舞台… 必ず 見に行きます。」

池田「うん。」

裕一「頑張って。」

池田「はい。」

裕一「もう来ないと思うと さみしくなりますね。」

池田「ああ… 新しい世代が 新しいドラマを作るさ。」

初田「池田さん やめたらしいな。 お前の黄金時代も終わりか~。(ため息)…なんて思ってないさ。 お前の その貴重な経験 今度は テレビドラマで生かせよ。 まだ電気紙芝居なんて ひどい言われようだが 面白くなるぞ。 やってみないか?」

重森「裏切った僕を どうして?」

初田「過去は過去だ。 やるか?」

重森「はい!」

病院

華「はい… 終わりましたよ。」

和俊「華さんだと 注射痛くないんだよね。」

華「みんな 同じですよ。」

アキラ「そういう時は ありがとうって 素直に言うもんだ。 怒った顔も チャーミング!」

華「怒ってませんよ~。」

アキラ「君さ もっと気軽に楽しんで仕事したら?」

華「あなたのお仕事とは違います。 私たちは命を預かってるんです。」

アキラ「そうかもしれないけど ここにいる人たちは みんな つらくて重い気持ちを抱えてる。 君たちまで一緒に重くなっちゃったら つらいよ。」

古山家
華の部屋

華「私… どうしたらいいんだろう?」

東都

裕一「失礼します。」

池田の秘書「古山先生 お待ちしておりました。」

裕一「あっ どうも。」

(ノック)

池田「はい。」

「失礼いたします。」

池田「おう!」

裕一「すごいじゃないですか!」

池田「俺も びっくりだよ。 重役で迎えられちまった。 ハハハ…。」

裕一「ネクタイも お似合いです。」

池田「えっ? あっ 分かる? これね…。」

池田は 数々のラジオドラマを ヒットさせた腕を見込まれ 今風に言えば 大きなエンターテイメント会社に ヘッドハンティングされました。

池田「会長から うちの劇場で思う存分 公演打ってくれって言われた。」

裕一「ほう!」

池田「…で これ書いた。」

裕一「えっ… もうですか?」

池田「ああ。 ラジオドラマやる前 ちょこちょこ舞台やってたからな。」

裕一「ミュージカルですか!? いきなり?」

池田「そうそう。 でな 出演者がな… ジャン。」

裕一「エノケン!?」

池田「フフッ… ジャン。」

裕一「ロッパ!」

池田「ジャン!」

裕一「吹雪 吹雪… 越路吹雪!」

池田「ハハハハ… ジャン。」

裕一「宮地まり子! えっ!? 喜劇の大物 総出演ですか?」

池田「そうだよ。 今までとはスケールが違う! 頼んだぞ。」

裕一「はい!」

古山家
裕一の仕事場

裕一は ミュージカルの作曲に向け 32段の譜面を作りました。 西洋音楽を学んできた裕一にとって それは 念願の譜面でした。

裕一「フフフフ…。」

喫茶店 バンブー

御手洗「裕一さんは 今が一番いい期間ね。 華ちゃんは… 運命の出会いがあるかも。」

音「全く その気配がないんですけど。」

御手洗「そう? もう会ってる人よ。」

病院
病室

アキラ「♬『ハッピー バースデー ベイビー ハッピー バースデー ガールフレンド ハッピー バースデー マイ スイートハート ハッピー バースデー チエ』」

チエ「えっ?」

(拍手)

「おめでとう!」

「ハハハハ…。」

華「やめて下さい! ここは ステージじゃないのよ。」

チエ「あっ ごめんなさい。 私の誕生日だからって アキラ君が 歌をプレゼントしてくれたの。」

華「えっ? 楽器演奏や大きな声は ほかの患者さんの迷惑になります。 今日は認めますが 今後は おやめ下さい。」

アキラ「♬『ハッピー バースデー ベイビー』」

看護婦詰所

榎木「はい。」

華「ありがとう。」

榎木「聞いたよ。 フフッ 別に気落ちすることないじゃない。 先輩の私たちの役目よ。」

華「そうだけど… せっかく チエさん喜んでたのに いい雰囲気を台なしにしちゃった。」

榎木「華は気にし過ぎ! みんな 気にしてないよ。」

華「そう?」

榎木「うん!」

華「私って 何で こう真面目なんだろう?」

榎木「そこが 華のいいところじゃない。」

華「私って重い?」

榎木「えっ?」

華「何でも こう 真面目だから 相手に重く感じさせちゃうのかなって。」

榎木「う~ん… 真面目だけだと 重くはならないけど 華の場合 優しいから 2つ重ねると…。」

華「あ~ このままじゃ 私 幸せになれないかも。」

榎木「フフフ… 大丈夫だよ。 私だって幸せになれたんだから。」

華「えっ?」

榎木「私ね… 昨日 プロポーズされたの。」

華「お… おめでとう!」

榎木「いや 彼が 早く子ども欲しいって言うから 来月で仕事辞めることにした。」

華「つきあってる人いたんだ。 そんなそぶり 全く見せないから びっくりした~。」

榎木「いや 恥ずかしくてね… あっ 結婚式には来てね。」

この瞬間 華は看護婦の中で 独身最年長になりました。

古山家
玄関

音「お帰りなさい。 今日は早いのね。」

華「早退した。」

音「えっ? どうしたの? 体調悪いの?」

華「大丈夫。」

音「なら 遊んでくればいいのに。」

華「そうだよね… そうだね! 遊んでない… 私…。 お母さん。」

音「はい。」

華「私 お見合いしてみようかな。」

音「えっ? この間の方でいいの?」

華「何でもいい。(襖が閉まる音)」

音「何でもいい?」

裕一の仕事場

裕一「もっと もっと もっと もっと…。 そう…。」

(ノック)

裕一「うん? 浮かれてる?」

音「フフフ… どうしたんです?」

裕一「(せきばらい)音… これ見て。 池田さんの第1回公演。」

音「ミュージカル… 帝国シアター!」

裕一「しかも フルオーケストラ! 楽しみ…。」

音「すご~い!」

裕一「はあ…。 えっ それで?」

音「えっ?」

裕一「何か 話あった?」

音「あっ… そう どうして心変わりしたか 分からないんですけどね…。」

裕一「うん。」

音「華が お見合いするって。 付き添いは 私 行きますね。」

裕一「(せきばらい)いや… 大事な娘だ… うん。 僕が行く。」

音「あなたは忙しいし 華も忙しいから 予定が合わないの。」

裕一「いやいや… 僕の仕事なんかね どうにでもなるから。」

音「どうにでもなるって こんな大事なものが 決まっているんでしょ!?」

裕一「そんなこと言ったって お見合いは お見合いだから!」

音「お見合い お見合いだからって…。」

華「お義母さん 捨てて。」

音「えっ? 何?」

華「渉さんへのプレゼント。 自分では捨てられないから。」

音「あら すてき。」

華「私… やっぱり お見合いしない。 自分で見つける。」

裕一「うん! そ… それがいいよ 華。 焦ることは何もないから。」

音「そんなこと言ったって 出会いなんて…。」

華「自分を変えたいの! 私 重い女は卒業する。 軽い女になる!」

音「その決意が 既に重いのよ。」

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