ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「エール」114話「恋のメロディ」ネタバレ

2020年11月19日放送の【 連続テレビ小説「エール」】114話のネタバレです。

連続テレビ小説「エール」はNHKで放送しているドラマです。

現在は(2022年3月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。

あらすじ

職場の先輩が結婚するという話を聞いてから、自分を変えたいと思い、恋人探しをはじめた華(古川琴音)だったが、出会う男性はピンとこない人ばかり。アメリカの大学で医療の勉強をしてきた外科医に、リハビリテーションの話を聞いた華は、自分の仕事にしたいと思い、院長にリハビリに挑戦させてほしいと願い出る。そして、ロカビリー歌手のアキラ(宮沢氷魚)のリハビリを引き受けることになるのだが…。

114話ネタバレ

エール (114)「恋のメロディ」

病院
看護師詰所

榎木「華 華… フフッ。 休憩中に うたた寝なんて珍しいね。 いつも カルテとか読んでるのに。」

華「ちょっとね…。」

榎木「何?」

華「いや… いい。」

榎木「えっ 言ってよ~。 同期によしみじゃない。」

華「最近ね… 夜の街に繰り出してるの。」

榎木「華が? どうして?」

華「私 軽い女になろうって思って… もっと気軽につきあえる女になろうって。」

榎木「…で?」

回想

華「乾杯。」

「乾杯。」

「好きだ」

乾杯してすぐに好きって言う男に お酒 吹き出しちゃったし…

手鏡見てる男に鳥肌立って じんましんが出るし

自分から よさそうだって 勇気出して声かけたら…。

「ママみたいな人と結婚したいって 本気で思ってるんだ。」

お母さんの話ばっかりする男で 説教しちゃうし。

華「あのですね あの… 自立っていう言葉を知ってますか?」

回想終了

華「もう どうなってんの? 今の日本男児は。」

榎木「う~ん… もう少し マシな男は いると思うけど。」

華「確かに 一人だけ アメリカの大学で 医療の勉強をしてきたって外科医が 声かけてきたの。」

榎木「うん… いいじゃない!」

華「それが 自慢話ばっかりだし ちょいちょい挟んでくる アメリカンジョークにも イライラしちゃって。」

回想

城畑「患者がね『ドクター とても緊張します。 僕 初めての手術なんです』って 不安げに言うと そのドクターが こう答えたんだ『心配いりません。 私も初めてですんで』。 フフッ ハハハハハ!」

それに…。

城畑「日本の医療は世界から100年 遅れてるよ 骨折した人を そのまんま放り出すなんて もう ありえない。」

回想終了

華「…なんて とうとうと しゃべるから 腹が立って。」

榎木「ふ~ん。 でも 役に立ちそう。」

華「そうなの! 特にリハビリテーションの 考え方は すっごく参考になった。」

榎木「リハビリテーション?」

華「骨折でも 今は ただ固めて退院させるけど 患者さんの予後の行動では 運動障害が残ることもある。 そうならないように病院で訓練して 元の生活や仕事に戻れるようにするのが リハビリテーション。 これこそ 私たちの仕事じゃない? ねえ どう思う?」

榎木「いいんじゃない? 院長先生にも相談してみたら?」

院長室

院長「いいよ。」

華「ありがとうございます!」

院長「ロカビリーのアキラ君で やってみてくれたまえ。」

華「えっ? あっ… でも ほかにも…。」

院長「初めてのことで危険も伴う。 若い人の方がいい。 それに 彼のおじいちゃんは 私の 小学校時代の同級生なんだ。 彼の骨がくっついても ステージを飛び回れないじゃ 申し訳が立たん。」

華「(ため息)よりにもよって…。 嫌がるだろうな~。」

病室

アキラ「面白そう! やろう。」

華「えっ?」

アキラ「いつやる? 今から?」

華「すごく つらいんですよ。 覚悟はありますか? 退院も 大幅に伸びますよ。」

アキラ「余計うれしいよ。 華さんと一緒にいられるから。」

華「(せきばらい)明日から始めます。 よろしくお願いします。」

アキラ「華さん ありがとう。 正直 前みたいに ステージに 立てなかったら どうしようって 不安だったんだ。 俺 頑張るから 応援頼みます。」

華「はい。」

リハビリテーション

華「では 壁を頼りに 杖なしで 歩いてみましょう。」

アキラ「いきなり!?」

華「杖に頼る時間が長いと 体のバランスが崩れます。 可動域を広げるためにも なしで挑戦してみましょう。 はい。」

アキラ「えっ?」

華「はい。 よし… じゃあ いきますよ。」

アキラ「うん。」

華「せ~の! 1 2 3…。」

アキラ「あ~ いってえ! ああ…。」

華「最初は つらくても だんだん よくなってきます。 頑張りましょう。 せ~の! 1 2…。」

アキラ「あ~ いてててて…! ああ…。」

華「リハビリテーションは 地道な努力の積み重ねなんです。」

アキラ「あ~ それは分かるけど…。 君さ ちゃんとした知識持ってやってる? まあいいや。 肩 貸して。」

古山家
華の部屋

華「あいつの言うとおりだ。 アメリカ野郎の話だけで やとうとするなんて…。」

(ノック)

音「華。 お茶いれたわよ。」

華「ありがとう。」

音「軽い女計画は やめたの?」

華「早々にね。」

音「ふ~ん。」

2人「フフフフ…。」

華「ねえ お母さん 結婚した方が幸せだと思う?」

音「う~ん…。 そうね。」

華「どうして?」

音「どうしてって… う~ん…。 お父さんと駆け落ちして 二十歳で 一緒に ここに住んで いろんなことがあった。 華が生まれて… 戦争が始まって 喜びも悲しみも全部 お父さんと分かち合ってきた。 フフッ… うん…。 一緒だと楽しいわよ。 華のことを理解し 愛し そばにいてくれる方がいれば 私は安心。 フフッ。」

華「こんな重い女 受け入れてくれる人いるかな?」

音「フフフフ…。」

病院
リハビリテーション

華「このパイプが ゴールの目印です。 ここまで自力で歩けるように リハビリ頑張っていきましょう。」

アキラ「遠いな~。」

華「少しずつで大丈夫なので 一緒に頑張りましょう。」

アキラ「うん。」

華「じゃあ まずは 一歩ずつ。 せ~の! 1 2 3…。」

アキラ「うっ!」

華「1 2 3…。」

アキラ「あ~ いってえ…。」

華「上手です。 1 2 3…。」

アキラ「ああ… ハア… しんどい。」

華「休みながらで大丈夫です。 ゆっくりいきましょう。」

アキラ「うん。」

華「はい 曲げます。」

アキラ「ハア…。」

華「そう 息吐いて下さいね。 はい もう一度。」

アキラ「あ~ いってえ… ハア…。」

華「曲げます。」

そして

アキラ「要らない。」

華「えっ?」

躓くアキラ

華「あっ…。」

華「あっ… すごい! アキラさん すごい!」

アキラ「うん。」

華「そろそろ時間です。」

アキラ「俺 もう少し 一人でやる。 いいよね?」

華「無理しないで下さいね。」

アキラ「うん。 ああ… ハア…。 よし…。」

病室

華「お変わりありませんか?」

チエ「最近 気分がいいみたい。」

華「食欲も出てきましたね。」

チエ「それも あるかもしれないけど… アキラ君が 明るい空気 出してくれるからかな。 気配りできる優しい子だよ。 この前もね 丁寧に白い筋取ったみかん くれたのよ。 あんなにきれいなの 見たことない。 私ね 毎日 華さんとアキラ君が うまくいきますようにって 仏様に拝んでるからね。」

華「私は何も…。」

チエ「あら? そう?」

アキラ「うめえ! これ 普通じゃないね。」

華「お母さんお薦めのお店なの。」

アキラ「銀座まで わざわざ? 俺のために買ってきてくれたの?」

華「頑張った患者さんへのご褒美です。 それなりのものじゃないと失礼ですから。」

アキラ「んっ 華さんのお父さんって 有名な作曲家なんだってね。 びっくりしちゃった。 俺でも知ってるもん。『露営の歌』とか『長崎の鐘』とか。 はあ… すごいな~。 家では どんな人なの?」

華「優しい 普通のお父さんです。」

アキラ「ふ~ん。 会ってみたいな。」

華「フフ… 会ってどうするんですか?」

アキラ「娘さんを下さいって言うの。」

アキラ「華さん…。 俺と つきあってくれない?」

華「えっ?」

アキラ「君のことが好きなんだ。 隣にいると 落ち着くんだ。」

華「そ… そういうの よくあるんです。 患者さんの一時の感情で。 でも… 退院すると そういう気持ちは なくなります。」

アキラ「生半可な気持ちで言ってないから。 君の気持ち 聞かせてほしい。」

東都

池田「おう… 後半出来た。」

裕一「はい。」

池田「あ~。 早めに頼む。」

裕一「早め… はい。」

池田「よっしゃ…。」

(ドアが閉まる音)

(ノック)

裕一「はい どうぞ。」

音「失礼します。」

裕一「あ~ 音。 きれいだね。」

音「フフフフ… あら まだ必要なんですか?」

裕一「うん… 次の公演のやつ。」

音「本番前なのに大変ですね。」

裕一「うん。 その次も詰まってるんだよ。 もう少し早く台本書いてくれたら いんだけどね。」

音「これ 皆さんに。」

裕一「あ~ ありがとう。 あっ 舞台 楽しんで。」

音「はい。 フフッ。」

(ドアの開閉音)

古山家

音「ただいま~。」

華「お帰り。 どうだった?」

音「満員のお客様が ドッカ ドッカ笑って 楽しかった。 音楽性も すごく自由で。」

華「私も行こう。」

音「指揮者のお父さん かっこよかったわよ ほれ直した。」

華「はいはい。」

音「何か いいことあった? うん?」

華「お母様…。」

音「うん?」

華「ご心配おかけしました。 運命の人… 見つかりました~!」

音「ええ~っ!?」

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