2020年11月20日放送の【 連続テレビ小説「エール」】115話のネタバレです。
連続テレビ小説「エール」はNHKで放送しているドラマです。
現在は(2022年3月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。
テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。
あらすじ
御手洗ティーチャー(古川雄大)がタロット占いで、運命の人にもう出会っていると予言をしていたとおり、アキラ(宮沢氷魚)のリハビリを手伝ったことをきっかけに、華(古川琴音)とアキラは急接近。普通の人でも厳しい目で見そうなのに、同業者の上にロカビリー歌手のアキラを裕一(窪田正孝)が認めるかどうか、音(二階堂ふみ)は気をもむ。そんな折、裕一が病気で倒れて華の病院に入院することになる。
115話ネタバレ
エール (115)「恋のメロディ」
古山家
居間
華「お母様…。」
音「うん?」
華「運命の人… 見つかりました~!」
音「ええ~っ!?」
喫茶店バンブー
♪~(レコード)
音「これが ロカビリー?」
保「うん。 若い人に すごい人気でね いろんなバンドが出るコンサートのことを カーニバルって呼んで それはもう 紙テープだらけで演奏ができないわ 女性が失神するわで すごいらしいよ。」
恵「フフッ『監獄ロック』とか かっこいいもんね~!」
保「音さん どうしたの? 悩み事?」
音「華に… 恋人ができたんです。」
恵「はあ~! よかった~! 渉君との別れ方がきつかったから 心配してたの。」
音「しかも 患者さん。」
保「えっ 意外!」
音「意外なんです。 その上 意外なことに相手が…。」
恵「うん?」
保「うん?」
恵「ああ…。」
保「えっ ロカビリー歌手なの?」
音「もうすぐ退院で 裕一さんに 会いたがってるみたいなんです。 普通の男性ですら 厳しい目で見るだろうに 同業者な上に ロカビリーだなんて…。」
保「音楽家であることが 吉と出るか凶と出るか ロカビリーが 吉と出るか凶と出るか…。」
音「裕一さんの反応が全く読めません。」
保「確かに。」
恵「あっ 裕一さんに ロカビリーを聴かせて 反応を見てみたら どう? それで大丈夫だったら 紹介したら?」
音「いいですね! やってみます。」
恵「うん。」
古山家
裕一の仕事部屋
(ノック)
裕一「はい。」
音「裕一さん。」
裕一「うん。」
音「何してるの?」
裕一「うん? いや 体調不良でね 役者が代わることになってね 音域違うから メロディー書き直してるの。」
音「本番始まっても いろいろあるのね。 また今度にします。」
裕一「うん? いいよ いいよ。 何?」
音「レコード頂いたの。 ロカビリーって知ってる?」
裕一「うん。 知ってるよ。 あんまり聴いたことないけどね。」
音「じゃあ 聴いてみる?」
裕一「うん。 いいよ。」
♪~(レコード)
裕一「ごめん ごめん ごめん ごめん… ちょっと止めて 止めて。 ごめん… 今 書いてる音楽が逃げちゃいそう。」
音「どうして ロカビリーなのかしら…。」
裕一「あっ! あとで直したところ 歌ってみて。」
音「は~い!」
居間
華「何で勝手なことするの!?」
音「真面目で仕事一筋の娘の相手が ロカビリーの歌手よ!? 慣らしておく必要があるでしょ?」
華「反応よくなかったんでしょ?『やぶへび』じゃない。」
音「急に聞かせるよりは マシだって。」
華「そうかな? もう~。」
音「どうするの?」
華「退院したら すぐにでも来たい って言ってる。」
音「挨拶 遅らせたら? 2人だって まだ病院でしか会ってないんでしょ?」
華「つきあうなら ちゃんとしたいんだって。」
音「いい方ね。」
(電話の呼び鈴)
音「はい 古山でございます。 えっ!? 裕一さんが?」
病院
待合所
音「働き過ぎだったんだ…。 気付かなかった。」
華「うちの先生は みんな 優秀だから 大丈夫。」
音「先生 手術は…?」
医師「胃潰瘍でした。 命に別状はありません。」
2人「ああ…。」
医師「まあ 1か月ほど入院すれば 日常生活に戻れるでしょう。」
音「ありがとうございました。」
病室
アキラ「お父さん。」
裕一「へっ?」
待合所
音「よりによって… 隣なんて」
華「ベッドが ちょうど空いたのよ。」
音「何か適当に理由つけて変えられないの?」
華「無理。 よほどの理由がないと。」
音「あのままじゃ すぐにバレるわよ。 さっきだって…。」
回想
アキラ「お父さん。」
裕一「へっ?」
華「あっ アハハハ… そう 私のお父さんなの。 古山裕一です。」
裕一「いや… か… 彼 今… 僕のこと お父さんって言った…。」
音「言ったかしら? 私は 華のお父さんって聞こえたけど。」
裕一「あ~そう。」
アキラ「はい お父さん!」
裕一「えっ?」
華「お父さん 手術後は 睡眠が大事だから よく寝て。」
裕一「うん…。 でも お父さんって 今 言った…。」
音「裕一さん… ねっ よく寝て。」
裕一「うん うん…。」
回想終了
華「ごまかせたのかな~?」
音「五分五分ね。 どうするの?
華「手術明けのお父さんに ロカビリー歌手を紹介するのは 負担が大きすぎると思う。」
音「そうね…。 アキラさんの退院まで ごまかしてもらいましょう。 退院 いつだっけ?」
華「4日後。」
音「短いようで長いような。」
華「うそついて あとで困らないかな? どうして 入院してる時に 挨拶しなかったんだって。」
音「退院後に つきあったってことにしましょう。」
華「いいね。 4日なら 乗り切れるよね?」
音「私も なるべく いるようにするけど… アキラさんに ちゃんと伝えてね。」
華「うん。」
病室
池田「あ~ 最初っから飛ばし過ぎだ。 代わりの指揮者見つけたから しばらく休め。」
裕一「いや~ ご迷惑おかけして 本当に申し訳ないです。 譜面は ここで書きます。」
池田「駄目だ 駄目だ もう! 休む時は休む! なっ? じゃあ また来るから。 お大事に~。」
裕一「すいません。」
リハビリテーション
華「痛くない?」
アキラ「全く。 こんなこともできる。」
華「あ~ 無理しちゃ駄目! 努力が水の泡になる。」
アキラ「アハハハ… 冗談 冗談。 さあ 何する?」
華「激しい動きのために筋力強化。」
アキラ「え~? あれ きついんだよな…。」
華「文句言わない。 頑張りましょう。」
アキラ「うん…。」
華「はい。」
アキラ「うっ… ハア…。 あのさ… ごまかすって話だけど 俺 うそ苦手なんだよな。」
華「分かってるけど 今は必要なの。」
アキラ「言った方がよくない?」
華「お父さんの傷口が開く。」
アキラ「ロカビリーって そんなにまずい?」
華「まずいっていうか… とにかく 悪い印象だけは避けよう。 言葉遣いも丁寧にね。」
アキラ「うん。」
病室
音「あっ… こんにちは~。」
音「着替え 持ってきました。」
裕一「ありがとう。」
音「あら… これは?」
裕一「池田さんのお見舞い。」
音「ブランデーケーキ… なんて芳醇な響き。」
裕一「池田さんが よろしくって。」
音「ありがとうございます。 フフフ。」
裕一「あっ… あれ? リハビリでしたっけ? もう終わったんですか?」
アキラ「おかげさまで。 華さんのおかげで元に戻りました。 華さんは すばらしい女性で 優しくて かわいくて いつも一生懸命で。」
音「裕一さん!」
裕一「うん?」
音「あれは白鳥かしら?」
裕一「いててて… うん? どこ?」
音「一瞬 見えたんだけど… ハトだったのかしら?」
華「ハトよ! こんなとこに 白鳥いるわけないじゃない。」
裕一「あっ! きれい…。 すごいね。 ねっ?」
アキラ「とても。」
裕一「あれ? えっと 名前 名前… アキラ君だったっけ?」
アキラ「はい。」
裕一「名字は?」
アキラ「霧島です。 霧島アキラです。」
裕一「霧島…。 何か 俳優とか歌手みたいな名前だね。 霧島君は 学生? もう働いてるの?」
アキラ「と… とび職です。」
音「んっ…。」
裕一「あ~ じゃあ それも仕事で?」
アキラ「はい。 とても大きなビルの建設時に 足場から足を滑らせてしまいました 。 ああ…。」
裕一「大変だったね~。 そっか そっか。」
ラーメン屋
音「とび職なんて…。」
華「お父さんが とび職人だから 思わず出ちゃったって。」
音「それで つらつら 話 合わせられたのね。」
華「不幸中の幸いです。」
音「余計まずいでしょ。 うそだって明かさなきゃいけないなら せめて うそが下手な方が かわいげがある」
華「東京タワーを建てるのが夢ですって 言った時…。」
回想
アキラ「東京タワーを建てることが夢なんです。 日本一高い塔の上で仕事をするために 今 頑張ってます!」
華「信じかけた。 俳優でも いけるかもな~。 エヘッ。」
音「『エヘッ』じゃないでしょ。 調子に乗って膨らませ過ぎよ。」
華「お父さんと話したかったんじゃないかな?」
音「ロカビリーの歌手ってだけでも まずいのに 今じゃ うそつきのロカビリーよ。 あ~ どうしよう…。」
華「んっ…。」
音「お義兄さん どう思います?」
智彦「えっ?」
音「えっ?」
智彦「え~? ケン お前は どう思う?」
ケン「そうだな… 全部解決するには… アキラさんが 本当に とび職人になる!」
音「それよ!」
華「『それよ!』じゃないでしょ! 全く…。」
音「全く…。」
華「今 この瞬間も 2人並んで寝てるんだよね。」
音「華… これは運命よ。」
病院
病室
音「どうぞ。」
アキラ「ありがとうございます。」
裕一にバレないために 昼は 音が張り付き 当たり障りのない会話に終始するよう 努めました
音「おいしいでしょ? もうね カリッカリで 中は ほら ふわふわなんですよ ほら。」
裕一「ねえ…。」
音「わ~ おいしそう! 頂きま~す。」
裕一とアキラ 2人きりの夜は 仮病作戦で乗り切ることにしました。
アキラ「(せきこみ)」
裕一「夜になると 急にせきこむね。 大丈夫? 誰か呼ぼうか?」
アキラ「(せきこみ)」
古山家
華の部屋
華「空ぜきし過ぎて 喉がガラガラだって。」
音「そんなにやらなくていいのに。」
華「やり始めると ひたむきなんだ。 リハビリでも 弱音は初めだけ あとは 一人で黙々とやってた。」
音「そう…。 まっ 明日 無事退院して きちんと もう一回 お父さんに紹介しましょう。 お父さんには お母さんがうまく言っておくから。」
華「ありがとう。」
音「うん。 お風呂 入りなさい。」
華「はい。」
病院
病室
裕一「うん… やっぱり 味が薄いね~。」
アキラ「だんだん慣れてきますよ。」
裕一「僕の妻はね 八丁みそを扱う土地の生まれでね 初めは違和感だったけど だんだん慣れてくるもんだよね。」
アキラ「すてきな奥様です。 元気で 明るくて 若々しくて。」
裕一「ありがとう。 霧島君 独身?」
アキラ「はい。」
裕一「うん… いい人に出会えるといいね。」
アキラ「はい。」
そして
華「退院おめでとうございます。」
(拍手)
アキラ「皆さんのおかげで ステージに復帰できます。 ありがとうございます!」
裕一「ステージ?」
音「あっ… 白鳥が…。」
「えっ?」