ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「エール」116話「エール」ネタバレ

2020年11月23日放送の【 連続テレビ小説「エール」】116話のネタバレです。

連続テレビ小説「エール」はNHKで放送しているドラマです。

現在は(2022年3月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。

あらすじ

アキラ(宮沢氷魚)が華(古川琴音)と結婚の許しを得ようと古山家にやってくる。憮然とする裕一(窪田正孝)と心配する音(二階堂ふみ)。裕一と音は、アキラのロカビリー歌手という不安定な職業や、これまでの派手な生活から結婚に反対する。アキラは華を思って作ったという曲を熱唱。すると裕一と音は、アキラの娘への真剣な愛を感じるとともに、自分たちの結婚のときのことを思い出し…。

116話ネタバレ

エール (116)「エール」

病院
病室

華「退院 おめでとうございます。」

(拍手)

アキラ「皆さんのおかげで ステージに復帰できます。 ありがとうございます!」

裕一「ステージ?」

音「あっ… 白鳥が…。」

「えっ?」

古山家
玄関前

華「(ため息)」

アキラ「あっ… ああっ! いってえ~!」

華「アキラ君!」

アキラ「あっ ハハッ。 緊張してるみたい。」

華「私も。」

アキラ「お父さんの様子は?」

華「娘を持つ父。」

居間

音「アキラさんの話 ちゃんと聞いてあげて下さいね。」

裕一「…。」

(足音)

アキラ「失礼します。 このような機会を頂き ありがとうございます。 霧島アキラです。 よろしくお願いします。」

音「ようこそ。 どうぞ。」

アキラ「ありがとうございます。」

音「まあ… 堅苦しいのも何ですから… ねえ? 甘い物でも まず つまんで頂いて。 福島の名物なんです。」

アキラ「あっ… 頂きます。 あっ!(落としてしまう)申し訳ありません!」

音「いいんですよ。 新しいの持ってきますから。」

アキラ「このくらい 何でもありません。 うん!」

音「アハハハハ… アキラさんって面白い方ね! アハハ…。 あ~。」

アキラ「お父さん。」

裕一「君にお父さんと呼ばれる筋合いはない。」

アキラ「古山さん。」

華「古山だと 私たち全員だから名前でいい?」

アキラ「ゆ… 裕一さん。」

音「何だか気持ち悪い『お父さん』の方が しっくりきますけど。」

裕一「『お父さん』は嫌だ。」

音「じゃあ 何にします?」

裕一「呼びかけは なしで話してくれ。」

アキラ「分かりました。 華さんは 私が出会った中で 最高にすばらしい女性です。 私は華さんを愛しています。 一生 添い遂げたいと望んでいます。 どうか 結婚を前提とした交際を お許しください。」

裕一「お引き取り下さい。」

華「お父さん!」

裕一「あなたに 娘は やれません。」

華「どうして?」

裕一「苦労させたくない。」

華「勝手に私の苦労を決めないで!」

裕一「音楽で稼いだ収入は いくらありますか?」

華「収入 聞くなんて下品だよ。」

裕一「いくらですか?」

アキラ「まだ少しです。 父親の仕事を て… 手伝って 収入を得ています。」

裕一「今の収入で華を養えますか? 音楽で食えるようになってから 出直してきて下さい。」

音「お父さんも 何もなかったけどね。 裕一さん 忘れたんですか? 私にプロポーズした時 音楽の収入ゼロでしたよ。」

裕一「(小声で)ねえ… 銀行で働いてたから 収入はあったから。」

華「音楽で稼いでないなら アキラさんと一緒じゃない。」

裕一「一緒じゃない! あの時 僕は 賞をもらってた。」

華「アキラさんだって ステージやれば いっぱいお客さん来るよ!」

裕一「レコード契約だって あったんだ。」

音「あれは私が取ってきたんです!」

裕一「僕の実力が認められたとも言える!」

音「その契約金だって レコード売れない… というか レコードにもならないから 実質 借金だったし!」

華「えっ!? そうなの?」

音「そうよ!『船頭可愛いや』が売れるまで 却下された曲は 100曲くらい?」

裕一「21曲だよ!」

アキラ「すごいです! 100曲 却下されても作り続けるなんて。」

裕一「21曲だ。 君は 話を聞いてるのか?」

アキラ「21曲でも尊敬します!」

裕一「バカにしてるね 君は。」

音「そのヒットだって 環さんのおかげだったし。」

裕一「環さん? 環さんはね きれいな人だったんだよ。」

音「はあ?」

華「いずれにしても お父さんと 今のアキラさんって 大差ないんじゃないの?」

音「人気ある分 アキラさんの方がマシかも。」

裕一「女性関係も心配だ。」

音「裕一さん 失礼よ。」

華「そうよ。 撤回して!」

裕一「今まで 何人の女性と つきあってきた?」

音「あっ… アキラさん 言う必要ないから。」

裕一「別に問題がないなら言えるだろう?」

華「お父さんの挑発に乗っちゃ駄目。」

アキラ「16人です。」

音「ええ~っ!?」

裕一「じゅ…。」

華「どうして黙ってたの…。」

アキラ「聞かれなかったから。」

音「今 23でしょ? 初めて つきあったのが 16だったとしても 1年間で…。」

華「お母さん やめて。」

アキラ「多い?」

華「多いし 一回が短いよ!」

アキラ「華さんは何人なの?」

裕一「華 答えなくていい。」

アキラ「僕は何人でも平気です。」

裕一「私は平気じゃない!」

華「1人です! それも 今 思い返せば… あれ? つきあってたのかな?」

音「その16人の方々とは 真剣な交際だったの?」

アキラ「いえ 遊びの人もいました。」

華「正直に言えばいいってもんじゃないから。」

アキラ「今日は 将来 家族になるかもしれない 人の前だ。 うそはつけない。」

裕一「アキラ君は… うん まあ… 顔は そこまででもないがな 華があるよ。 ステージで歌う姿を想像すると まあ 女性にモテるだろう。 でもな 華 人気商売の人と結婚するということは 不安定な収入と 乱れた愛憎劇に 巻き込まれる可能性が高いんだよ。 もっと普通に いい人いるから。 華にはな 打ち込める仕事もあるんだから 何にも焦ることはないよ。」

アキラ「ちょ… ちょっと待って下さい。 確かに 僕は たくさんの女性と おつきあいがありました。 モテることを楽しみ 遊ぶことに 喜びを感じていた時期もあります。 そんな経験があるからこそ 華のすばらしさに気付きました。 華さんは特別です。 華さんを 僕に下さい!」

華「アキラさん…。」

音「だまされたらいけません! モテる男の常套句だわ。」

華「えっ!?」

音「私 昔 歌のために水商売をやっていたの。」

回想

音「音江です。」

華「初めて聞いた。」

音「君は特別だっていう言葉を信じちゃ駄目! モテる人は みんな言ってるから。」

アキラ「言ってません。 華さんだけです。」

裕一「アハハハハハ…! もう いつの間にか 3体1だな アキラ君。 ねえ? もう諦めなさい。」

アキラ「僕の歌を聴いて下さい。 華さんのために作りました。」

裕一「君も しつこいな!」

アキラ「過去に弁解はしません。 お願いします。 歌を歌わせて下さい。」

裕一「諦めなさい!」

アキラ「嫌です! 頼みます! 今日のために作ってきたんです。 お願いします。」

裕一「どうぞ。」

アキラ「ありがとうございます!」

裕一「華…。 音楽業界はな 厳しい世界なんだよ。 音には たくさん苦労かけてきたんだ。 同じ苦労をしてほしくないんだ 華に。 反対してるのは 華を思ってだからだ。 そこだけは分かってくれ。」

華「お母さん…。」

音「そうね…。 その分 楽しいことも多かったけど。」

アキラ「華さんを思って 作りました。 聴いて下さい。 ムーン・ライト・セレナーデ」

アキラ「♬『うつむいて歩いた あの日の僕はきっと 知らないままで 恋や夢を 探していたようさ 見上げればきれいな 夜空に輝いてる 月のようだね 迷い はぐれ やっと見つけた 愛をもう離さない 離さないよ こんな気持ち 初めてなのさ 欲しいものは たったひとつ 君の笑顔 見せておくれ I IOVE you』」

(笑い声)

アキラ「えっ 何?」

華「気合入り過ぎ!」

アキラ「あっ!」

裕一「華 手当してきなさい。」

華「はい。 来て。 上向いて 上向いて。」

音「かっこいいところだったのに フフッ。」

裕一「どう感じた?」

音「本気 感じましたよ。」

裕一「だよね…。」

音「ねえ 裕一さん…。」

裕一「うん?」

音「アキラさんが普通の仕事をしていたら おつきあい 許しましたか? 何日間か病室を共にして 彼のこと どう思いましたか? 私たちも反対されました。」

回想

音「裕一さん…。」

三郎「おいおいおい!」

光子「駄目駄目 駄目駄目…。」

裕一「あの時の僕は 何にも持ってなかったもん。 よ~く許してくれた…。」

音「そうね。 今でも…『汽車は走りだしました。 もう止まれません』って あの言葉 時々 思い出す。」

裕一「あれね…。 あれで 父さんも 急に『任せとけ!』って乗せられちゃってさ。 音は? 賛成なの?」

音「裕一さんは仕事 私は女性関係。 引っ掛かるところはあるけど…。 さっきの歌を聴くと… 頭は 駄目って言っとるけど 心が 行けって叫ぶんです。」

裕一「(ため息)いつの間にか 親になって いつの間にか 昔の自分 棚に上げて 安心とか幸せって 言葉を隠れみのに 大切な何かを 見落としてたのかもしれない。」

音「何かって?」

裕一「自分の子どもを信じる気持ち。 父さんも 光子さんも… あの時は 僕たちを信じる気持ちだけで 許してくれたのかもしれない。」

回想

裕一「父さん…。」

裕一「2人 遅いな。」

音「まさか… あ あ あの時 私たちは…。」

回想

裕一「華! あっ!」

音「お お お… 遅かったわね!」

華「鼻血がなかなか止まらなくて。」

裕一「(せきばらい)2人とも ほら 座りなさい。」

裕一「ふう…。 んっ! アキラ君。」

アキラ「はい。」

裕一「どうして 華なんだ?」

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