ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「エール」118話「エール」ネタバレ

2020年11月25日放送の【 連続テレビ小説「エール」】118話のネタバレです。

連続テレビ小説「エール」はNHKで放送しているドラマです。

現在は(2022年3月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。

あらすじ

東京オリンピックの開会式を飾るオープニング曲を依頼された裕一(窪田正孝)。開幕が迫る中、音(二階堂ふみ)はなかなか曲を書こうとしない裕一に気をもむ。ある日、音から相談を受けた木枯(野田洋次郎)が古山家にやってくる。その場にいた鉄男(中村蒼)だけでなく、久志(山崎育三郎)、藤丸(井上希美)も集まり、みんなで歌い騒いで盛り上がる。そして、ついに裕一は曲を書き始める。

118話ネタバレ

エール (118)「エール」

古山家
居間

♬~(テレビ)

音「わ~! アハハ!」

「うん… 正常ですね。 ありがとうございました。」

音「ありがとうございました。 ご苦労さまでした。」

裕一「ただいま~。」

音「届きましたよ。」

裕一「来た~! おお~!

音「これでオリンピックは ばっちり。」

裕一「う~ん 色つき すごいね!」

音「曲は… どうですか?」

裕一「うん? あ~… まだかな。 ほかの仕事もあるしね。」

音「1年後 開幕ですよ。 締め切り それよりだいぶ前でしょう。 大丈夫?」

裕一「うん 大丈夫。 任せて。 ちゃんと ここにあるから。」

テレビ「♬『かぞえりゃ五つ』」

喫茶店バンブー

音「大ヒット おめでとうございます。」

木枯「あ~ いや… 三波さんのおかげかな。 三波さん シベリアで捕虜になってたから 曲に懸ける思いが すさまじかったんだよ。」

音「期待に応えていらっしゃって さすがですね。」

回想

酒井「日本政府を代表して参りました。 先生に 東京オリンピックの オープニング曲を書いて頂きたい。」

音「少し不安で。 裕一さんが 日本中の期待に応えられるかどうか。」

木枯「古山は どんな様子?」

音「『大丈夫だ。 任せておけ。 ここには あるんだ』って。」

木枯「じゃあ あるんだよ。」

音「あるなら どうして書かないのかしら。」

木枯「(せきばらい)僕たちの仕事ってさ 出したら もう消えちゃうの。 多分 自分の中で 楽しんでるんじゃないかな? 日本の音楽家の中で ただ一人の栄誉だから。 いい気分を終わらしちゃうの もったいないって。 もしくは… 最後のピースを探してるのかもね。」

古山家
裕一の仕事場

裕一「♬『闘魂こめて 大空へ』」

鉄男「おおっ!」

裕一「♬『球は飛ぶ飛ぶ 炎と燃えて ジャイアンツ ジャイアンツ ゆけゆけ それゆけ巨人軍』」

鉄男「おお~っ! いいよ これ! 盛り上がるよ ハハッ。 これで巨人は無敵になるな。」

裕一「フフフ…。 ファンが納得してくれんなら このまま球団に渡すよ。」

鉄男「はあ~ いや~。 あっ オリンピックのこと 聞いた。」

裕一「ああ。」

鉄男「よかったな。」

裕一「ありがとう。」

鉄男「誰よりも 藤堂先生が喜んでるんだろうな。」

裕一「うん…。 先生ね… 聴いてもらいたかったな。」

鉄男「任せとけ! 当日は 俺が ラジオ持って 墓参りすっから。」

裕一「本当?」

鉄男「うん。」

裕一「ありがとう。」

(ノック)

裕一「はい。」

音「どうぞ。」

裕一「えっ!? 木枯君!」

鉄男「えっ?」

木枯「久しぶり。」

鉄男「巨匠! アハハハ!」

居間

音「どうぞ。」

木枯「あっ ありがとうございます。 鉄男君のおでん 懐かしいな~。」

裕一「みんなで集まって 愚痴ばっかり吐いてたね。」

木枯「あのころの裕一は 本当に自信なかったけど 今や 大先生だもんな。」

裕一「いやいや…。」

鉄男「いやいや… もう 木枯さんには比べ物になりませんよ。」

裕一「何だよ! アハハ…。」

鉄男「まあ 裕一は裕一のよさがある。 おえめの歌は はやりもんじゃねえ。 ずっと残る音楽だ。」

木枯「そう。 俺のは売れる音楽。 お前のは残る音楽だよ。」

鉄男「木枯さんは 売れて 残ります。」

裕一「大将…。」

音「『丘を越えて』『酒は涙か 溜息か』『東京ラプソディ』。」

裕一「うん!」

音「『無法松の一生』。」

裕一「うん!」

音「ああ…。」

鉄男「いや 音さん 俺と木枯さんの『湯の町エレジー』忘れちゃ困んな。」

音「♬『伊豆の山々』」

木枯「よっ! アハハ。 音さんの声 合うね~。」

鉄男「ああ! 合う合う」

(笑い声)

裕一「出会ってから何十年も たつけどさ みんな それぞれ活躍してるなんて 本当に奇跡だよ。」

鉄男「ああ…。 その俺たちの集大成が オリンピックだからな。 裕一 頼むぞ。」

裕一「うん! フフフフ…。 あ~ うれしいな。」

鉄男「うん!」

音「久志さんと藤丸さんも呼びましょうか?」

裕一「あ~ 呼ぼう 呼ぼう!」

久志と藤丸が合流

♬『汽車の窓から ハンケチ振れば』

裕一「ラン ランラ ランランランランラン。」

♬『牧場の乙女が 花束なげる』

裕一「ジャン ジャンジャ ランランランラン。」

♬『明るい青空 白樺林』

裕一「ジャンジャ ジャンジャン。」

♬『山越え谷越え はるばると』

久志「ダンダ ダダダダ」

♬『ララララ ラララララララ 高原列車は ラララララ 行くよ』

音「あっ…。(くしゃみ)ああ…。 いたたた… はあ…。 ああ…。」

裕一「木枯君に相談したって?」

音「心配だったんです。」

裕一「何だって?」

音「生む楽しみを先延ばしにしてるか 最後のピースが見つからないかって。」

裕一「いや~ さすがだね。 どっちも正解。 僕さ… 日本で行われるからって 日本古来の音楽取り入れたり 復興を高らかに叫ぶマーチになんか したくなかったんだ。 こう… もっと普遍的な 世界中の人々が 心高鳴る音楽にしたかった。 そうやって心に決めたら 毎日 あふれんばかりの音が 僕の中に降ってきたけど 何かが足りなくてね… 書き出せなかった。」

音「その『何か』は見つかりました?」

裕一「うん 見つかったよ。 今さっき。」

音「この醜態?」

裕一「いつ会っても 出会った頃のように騒げる 仲間がいる。 これ以上の幸せってあるのかな? 何より尊いのはさ 人と人とのつながりだと思うんだ。 僕は それを曲に込めたい。」

オリンピック開会式当日

(荒い息遣い)

オリンピック 控室

音「裕一さん もうそろそろ。」

裕一「うん… うん。 もうちょっと待って。 こ… 心の準備がね。 うん…。」

音「はい。」

裕一「ごめんね。」

音「はい。」

裕一「ふう…。」

係員「失礼します。 時間です。 ご移動お願いします。」

音「はい。 裕一さん。」

裕一「あの… 少しだけ時間下さい。 心を落ち着かせてきます。」

その後の顛末は 皆さんもご存じ。 トイレに閉じこもった裕一を音が連行。

音「裕一さん!」

会場入り口まで連れていくも だだをこねる裕一。 音の説得にも ふんぎりがつかないところに 居合わせた長崎出身の警備員が 熱い思いを伝えると…。

警備員「先生の晴れ舞台ですけん どうか… どうか 会場で!」

裕一「ありがとう。」

オリンピック 会場

♬(『オリンピック・マーチ』)

裕一は 胸を打たれ 会場へ向かいました。 東京オリンピックは 秋晴れの中 1964年10月10日に開幕しました。

古山家

智彦「あ~ 映った 映った!」

テレビ「『開催国といたしましても…』。」

華「おじいちゃんだよ ほら。」

テレビ「『スポーツマンシップを発揮し 正々堂々と戦ってもらいたいと思います』。」

畠山家

まき子「楽しみだね。」

藤堂の墓

ラジオ「『オリンピックは 全世界の青年の胸に 平和と希望の前進の火をともして…』。」

オリンピック 控室

酒井「世界中の人々が 感動し 希望に胸膨らませる曲でした。」

裕一「そうですか。 いや~ ほっとしました。」

音「最高でした!」

その後15日間にわたって開かれた 東京オリンピックは 敗戦のどん底から復活した 日本のシンボルとなりました。

オリンピック以降も 裕一は 池田とのコンビで 数々の舞台音楽を手がけていきました。 そんな日々が10年続いた ある日。

東都

池田の秘書「先生!? 先生! えっ…?」

古山家
裕一の仕事場

回想

池田「そこしか演出してないんだけどね。 あとは もう全部 森さんの力。」

池田「あ~ 次はな オペラ。」

裕一「ああ… いつか やってみたかった。」

池田「ああ… と思ってな その力を存分に 発揮できる場所をこしらえてやるから。 待ってろよ。」

裕一「はい!」

池田「フフフ。」

池田を失った裕一は 何度か ほかの人との仕事に取り組みますが 情熱は戻ってこず 第一線から退いていきました。

古山家 別荘

池田の死後から5年の時は過ぎ 音は 乳がんを患い 長い闘病生活に入っていました。

音「この写真 好き。」

回想

アキラ「よし…。」

音「うん。 うん?」

一同「ああ~!」

裕一「もうすぐ 裕太は大学を卒業するし 杏は高校生になった。」

音「早いですね…。 んん…。」

裕一「大丈夫? もう お客さん来るけど 断ろうか?」

音「せっかく訪ねてきて下さったのに 失礼です。」

(ノック)

広松「失礼します。」

裕一「どうぞ。」

広松「広松寛治と申します。 本日は お時間頂き ありがとうございます。」

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