ドラマダイジェスト

【 連続テレビ小説「エール」】36話ネタバレ

2020年5月18日放送の【 連続テレビ小説「エール」】36話のネタバレです。

連続テレビ小説「エール」はNHKで放送しているドラマです。

現在は(2020年6月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。

あらすじ

古山家に、早稲田大学応援部の団長(三浦貴大)たちが押しかけてくる。早慶戦で慶応に連敗を喫した早稲田の応援団員たちは、慶応義塾の新しい応援歌「若き血」が歌われだしたことから連敗が始まったと考えて、自分たちにも心沸き立たせるような新しい応援歌が必要だと考えたのだ。早慶戦まで2週間。公募ですでに決定している「紺碧の空」の詩に、曲をつけてほしいとお願いされた裕一(窪田正孝)だが、曲は出来ず…。

36話ネタバレ

エール (36)「紺碧(ぺき)の空」

田中「この度は 我が応援部の新しか応援歌 作曲ば お引き受け頂き ありがとうございます!」

裕一「お お…? えっ 何の話?」

田中「僭越ながら エールば 送らせて頂きます!」

裕一「エ… エール?」

田中「おい!」

一同「はい! 失礼します!」

裕一「あの… あっ あの…。 何で? いや あの…。」

田中「フレ~!」

裕一「あの ちょっと…。 声が…。」

田中「フレ~! こ や ま~!」

裕一「声が大きいです。」

田中「それ~ はい!」

一同「フレ フレ 古山! フレ フレ 古山!」

裕一「声が…。」

一同「フレ フレ 古山! フレ フレ 古山!」

裕一「音? 音… ちょっと 何? これ。 すいません… 通してもらっていいですか?」

田中「よ~し 景気づけに いつもの いくばい!」

一同「はい!」

裕一「えっ?」

一同「わ~っしょい わ~っしょい!」

裕一「下して~!」

一同「わ~っしょい!」

裕一「痛い痛い 痛い痛い…。」

音「ここ?」

裕一「いや もっと上 上 上…。」

音「ここ?」

裕一「あ! もっと下 下…。」

音「ここ!」

裕一「あ~ 痛い痛い! 痛い痛い…。」

音「病院 行った方がいいかもね。」

田中「先生が やめろ言うたけん。」

裕一「浮いてる時に やんなくてもいいでしょ?」

田中「ああ…。 申し訳なかです! おい! 罰として 腕立て100回ばい!」

一同「はい!」

裕一「いいから…。」

田中「1!」

裕一「あ~ もう いいから…。」

田中「2!」

裕一「やめて~!」

田中「はい! あっ… やめ!」

一同「はい!」

裕一「いろいろ あの… 混乱してっから… 整理して話して。」

回想

事の始まりは 明治36年。 早稲田大学の野球部が 慶應義塾大学に挑戦状を出したことから 始まりました。

一時は両校の応援が盛り上がり過ぎて 中止になるも 東京六大学野球の創設をきっかけに復活。 早慶戦は ラジオの普及に伴って 空前の人気を呼び 国民的関心事となりました。

村田「これで慶應に 11連敗だ!」

小熊「ああ~! なんたる惨劇! 我が校始まって以来の屈辱だ! チクショー!」

♬『慶應」

実は この連敗は 慶應義塾のあたらしい応援歌 『若き血』が歌われだした頃から 始まったのです。 当時 応援歌は 勝敗を左右するほどに 大きな力を持っていたのです。

田中「俺らにも 新しか応援歌が必要ばい。 今までん お行儀よか歌やなか。 心沸き立つ歌が必要ったい!」

一同「お~!」

詞は学生たちから公募しました。

村田「貼ってこい!」

寺門「はい! 行くぞ!」

一同「はい!」

当時 早稲田の教授であった 詩人 西條八十に選考を頼みました。

一同「そ~れ かっ飛ばせ! かっ飛ばせ!」

30の詞の中から 西條八十が選んだのは 高等師範部3年生 住 治夫の詞でした。

八十「1字も直す必要がない。 いい詞だ。」

それは その後 歌い継がれることになる 『紺碧の空』でした。

田中「紺碧の空 仰ぐ日綸 光輝あまねき 伝統のもと すぐりし精鋭 闘志は燃えて 理想の王座を 占むる者われ等 早稲田 早稲田 覇者 覇者 早稲田」

小熊「おお~!」

田中「すばらしか~! これこそ 我々が求めとった歌ばい!」

小熊「団長 団長! 曲は どうしましょう?」

村田「詞の募集に時間をかけ過ぎて 秋の早慶戦まで 2週間しかありません。」

田中「あいた~…。」

村田「事務局に相談しましょうか?」

田中「いや! また大御所の先生になる。 もっと若か… 血潮の たぎっとう者がよか!」

村田「見込みがあるのですね! さすが団長です!」

小熊「団長… 団長~!」

田中「ん~!なか!」

一同「団長…。」

田中「いや 誰か… そげんやつ知らんね?」

村田「誰か知らないのか?」

部員「いや~…。」

田中「佐藤 言い。」

音楽学校

潔子「う~ん もうちょっと言い方とか…。」

学ランを着た連中がやってくる

潔子「何 あれ?」

音「さあ?」

久志が歌の練習をしている

女生徒「キャ~!」

そこへ学ランを来た連中がやってくる

田中「失礼します」

一同「失礼します」

田中「早稲田大学 応援部 5代目団長 田中 隆ち言います。」

田中「先に連絡ば すべきやったとですが 居ても立ってもおられんで 押しかけてしまった失礼 おわびします。」

久志「幸太郎か!」

久志「これ 何?」

そのことを音に伝える久志

音「応援歌か… 裕一さん やるかな~?」

久志「あいつ このままじゃ駄目になるよ。」

回想終了

音「というわけなの。」

裕一「久志が…。」

音「本当は 裕一さんの ちゃんと了承を得てから 来てもらおうと思っとったんだけど。」

裕一「あ~ いやいや…。 あの… 早稲田の応援歌とは こ…光栄です。」

田中「おお…。」

佐藤「ハハハハ…。」

田中「では お受け頂けるとですか?」

裕一「いや あの… 今 いろいろあって 自分の曲も作れずにいる状態で あの… ごめんなさい。」

田中「そこば どげんかして!」

一同「お願いします。」

裕一「あっ…。 ど… どうしよう?」

音「私は やるべきだと思う。」

裕一「どうして?」

音「だって…。」

回想

久志「早稲田の応援歌って 結構 偉い人が作ってて 小山田先生も名を連ねてる。」

回想終了

裕一「そ… そうなの?」

田中「第1応援歌です。」

音「先生と同じ土俵に立つってことでしょう? 名誉なことじゃん!」

裕一「し… 締め切りは?」

田中「10日後で お願いします!」

裕一「急ですね…。」

田中「秋の早慶戦が2週間後に迫っとうとです。 練習もせんといかんけん。 なにとぞ!」

田中「おい。」

佐藤「はい!」

裕一「うん? わ… 分かりました。 あの… や や… やります。 やります…。」

一同「うわ~!」

田中「先生~! 慶應の『若き血』ば 超えて下さい! 必ず!」

裕一「はい…。」圧がw

とはいえ… 裕一にも お仕事があるわけで。

裕一「ああっ あっ あっ… 廿日市さんは?」

杉山「こちらです。」

裕一「はい はい…。」

山藤♬『丘を越えて 行こうよ 小春の空は 麗らかに澄みて 嬉しいこころ 湧くは胸の泉よ 讃えよ わが青春を いざ聞け 遠く希望の鐘は鳴るよ』

廿日市「いいよ これ!また当たるよ! これ 売れちゃうよ! よかったですよね? これ。 いや~ 特に歌い出し! ♬『丘を越えて 行こうよ』」

裕一「廿日市さん… あの…」

廿日市「何か 心が躍るよね… あっ! いたの? 何?」

裕一「す… すいません あの… か… 書けませんでした。」

廿日市「はあ!?」

裕一「す… すいません!」

廿日市「まあ いいよ。 これが大ヒット間違いなしだから。」

裕一「『酒は涙が溜息が』とは全く違う 明るい曲ですね!」

廿日市「そう? どっちも分かりやすいよ。 君の作る曲より全然。」

裕一「ハハ…。」

廿日市「笑い事じゃないよ。」

裕一「じゃあ…。」

山藤「お疲れさまでした。」

廿日市「山藤君 よかったよ~! すばらしい歌声だった! 喉乾いたでしょ? 座って 座って。」

山藤「ありがとうございます。」

裕一「廿日市さん あの じゃあ 僕…。」

廿日市「あっ 彼ね 木枯先生と同時に契約した 古山よういち君。」

裕一「あっ… ゆういちです。」

廿日市「まだヒット曲はおろか 1年で 1枚も レコードを出せてないんだよ。 何か言ってやってよ。」

山藤「山藤太郎です。 頑張って下さい。」

裕一「あ… ありがとうございます。」

山藤「ご卒業は どちらですか?」

裕一「福島商業です。」

廿日市「彼はね 国際作曲コンクール …だったっけ? それで2等だったの。」

山藤「勉強は どちらで?」

裕一「独学です。」

廿日市「アハハハハ… 笑っちゃうよね 独学だって。ハハハハ…。 この山藤君はね 慶應義塾からの 東京音楽学校 声楽科 エリートだ。」

裕一「慶應から 東音ですか?」

山藤「はい。 どうしても 歌がやりたくて。」

裕一「何で こんなことしてるんですか?」

山藤「家庭の事情で お金が必要なんです。 なので… 山藤太郎も偽名です。」

裕一「あっ すいません… 余計なこと聞いてしまいまして。」

廿日市「えっ ちょっと待って。 今の質問 どういう意味?」

裕一「いや…。」

廿日市「ねえ…『何で こんなことを』って」

裕一「あっ いや…」

廿日市「ちょっと 古山君?」

裕一「あっ いや…。」

廿日市「返答によっちゃ 俺 怒るよ。」

裕一「違う あの… 変な意味じゃなくて…。」

廿日市「えっ? うん? うん?」

木枯「廿日市さん。」

廿日市「は~い 先生 どうしました~?」

木枯「ごはん 食べに行きませんか? おなか すきました。」

廿日市「いいですね! じゃあ 銀座 煉瓦堂の オムライスなんて いかがでしょう?」

木枯「いいですね~。」

廿日市「かしこまりました~。 ほら山藤君も一緒に行くよ。 ほら。」

木枯「あとで サロンにいて。」

裕一「う… うん。」

裕一「失礼します。」

小田「君。 新人?」

裕一「あっ はい。」

小田「君みたいな人 いっぱい見てきたよ。 己に こだわって 才能を生かせない人。」

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