ドラマダイジェスト

【 連続テレビ小説「エール」】42話ネタバレ

2020年5月26日放送の【 連続テレビ小説「エール」】42話のネタバレです。

連続テレビ小説「エール」はNHKで放送しているドラマです。

現在は(2020年6月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。

あらすじ

音楽学校の記念公演の最終選考に、千鶴子(小南満佑子)と残った音(二階堂ふみ)だったが、環(柴咲コウ)から今のままでは千鶴子に勝つのは難しいのではと言われる。音が歌を通して何を伝えたいのかが何も伝わってこなかったというのだ。どうせ自分には才能がないとやけになる音に、久志(山崎育三郎)は伝えたいことを明確にするためには、まずは「椿姫」の世界を理解することだとアドバイスをする。そして…。

42話ネタバレ

エール (42)「東京恋物語」

環「正直言うと あなたの歌には 惹かれるものがなかった。 自分だけが楽しんでるようでは プロとしては通用しない。」

環「あなたは 何を伝えたいの? どこまで役を理解している? 何も伝わらなかったの… あなたの歌からは。」

喫茶店 バンブー

やけ食い中の音さん

音「すいません ソーダ水 お代わり下さい。」

保「はい。」

裕一「ち… ちっと た… 食べ過ぎじゃない?」

音「あ~ 最悪だ~ もう!」

久志「まるで この世の終わりみたいだ。」

裕一「ほら… 本当に駄目なら 2次審査で落とされてるって。」

音「千鶴子さんの技術には絶対かなわないって 分かっとったから せめて表現力でって思っとったけど…  何も伝わってこないって…。」

久志「だったら まずは 伝えたいことを 明確にするといいんじゃない?」

音「伝えたいこと?」

久志「手始めに 『椿姫』の世界を しっかりと理解すること。」

保「ねえねえ 『椿姫』って どんな話なの?」

音「えっと…。」

保「『なぜ? なぜなの? あの人の言葉が 私の心に焼き付いて離れない。」

保「真に人を愛してしまうと 傷つくといくこと? どうしたらいいの? この乱れる心』。」

恵「どういうこと?」

音「だから つまり その… つまり その…。」

久志「全く。 ちょっと待ってて。」

恵と保を使って演劇を始める久志

久志「舞台は パリ。 田舎の御曹司 アルフレードは社交場の華である ヴィオレッタに恋をします。」

田舎の御曹司 アルフレード

保「ヴィオレッタ 僕以上に あなたを愛する男はいない!」

社交場の華 ヴィオレッタ(椿姫)

恵「アルフレード あなたは ただの友人。 ほかを当たって。」

保「ヴィオレッタ!」

久志「いや もっと情熱的に。 パッションをぶつけて。パッション。」

保「はい。」

保「ヴィオレッタ~!」

久志「しかし ヴィオレッタもまた 本当は アルフレードを愛していたのです。 こうして 愛を確認し合った2人。」

久志「しかし ある時 アルフレードの父親が ヴィオレッタのところへ やって来て…。 はい。」

久志「早く 早く…。 はい! はい。」

アルフレードの父 ジェルモン

保「うちの息子と別れてくれ。」

恵「そんな!」

保「君と一緒にいる限り 息子は幸せになれない。」

久志「はい。 え~ 細かい事情は割愛します。」

裕一「えっ?」

恵「分かりました…。」

久志「そして ヴィオレッタは 心にもない言葉をつづった手紙を残し アルフレードのもとを去ったのです。」

恵「あなたのことなど愛してないわ!」

久志「もっと感情を殺して… 強がって 強がって 強がって。」

恵「私… ほかに好きな人がいるの。」

久志「そう。」

恵「さようなら!」

保「なぜ こんな…。 もういい! あんな女 最低だ!」

恵「ああっ アルフレード! 愛してるわ…。(せきこみ)」

久志「胸を患っていたヴィオレッタの 余命は僅か。」

久志「間もなく 命の灯火が消えようとした その時 再び アルフレードがやって来て… はい!」

保「僕が愚かだった。 許してくれ… 愛してる!」

久志「しかし 時遅く ヴィオレッタは 天に召されたのでした。」

恵「アル… フレード…。」

保「ヴィオレッタ~!」

久志「カ~ット!」

恵「はあ… 思い出すな~。 旅芸人の一座にいた時のこと。」

保「旅芸人?」

久志「まあ 省略し過ぎたが おおよそ こういうストーリーだ。」

裕一「悲しいお話だね。」

音「全然わからん。」

保「ごめん。 やっぱり 僕らの演技力が…。」

音「そういうことじゃなくて 分からんのは ヴィオレッタの気持ち。 好きなら好きって 言うべきよ!」

久志 保 恵「あ~…。」

音「な… 何!」

久志「彼女の気持ちを理解するには もっとたくさんの恋愛を経験しないと… 駄目かもしれない。」

裕一「えっ… いやいや… ちょっと ちょっと あの 待って…。」

音「無理だわ 人妻だし。」

裕一「そう 人妻だよ。 この人 人妻だからね 人妻。」

恵「なら 恋愛小説を片っ端から 読んでみるって… どうかしら?」

音「恋愛小説?」

音楽学校

潔子「あっ いた。 音さん 次の授業…。」

音「憎い男に嫁ぐって… 意味分からん。 う~ん?」

福島日民新聞社

編集長「また東京か。 何しに行ってんだ?」

鉄男「ええ… ちっと…。」

編集長「まあ いいけど。 テツ いつも頑張ってくれてるしな。」

そこに堂林と仁美が入ってくる

編集長「社長! おはようございます。」

一同「おはようございます。」

堂林「おはよう。」

編集長「お嬢様も ご一緒でしたか。」

仁美「おはようございます。」

鉄男「どうも。」

堂林「村野君に会いたいと言って 聞かないもんだから。」

仁美「お父様 やめて下さい。」

堂林「また近いうちに遊びに来なさい。」

鉄男「あの…。」

堂林「じゃあ 頑張ってな。」

編集長「はい!」

古山家

音「何? これ。」

裕一「うん? 地方小唄の歌詞。」

音「『横浜囃子』。」

音「『そぞろ歩けば山下公園 食べて美味しい南京町 楽しく踊ろう伊勢崎町で 明るく映える赤い靴 スッチョイ スッチョイ スッチョイナ』」

音「気持ちいいくらい中身がないね。」

裕一「うん… 何を伝えるのかってのは 本当に大事だ。 これに どんな気持ちで曲つけていいのか 分かんない。」

音「裕一さんも大変だね。」

裕一「音は? どう?」

音「頑張って読んどるけど 役に立っとるかどうか…。」

裕一「大変だね…。」

音「そうか 分かった!」

裕一「えっ 何?」

音「裕一さん この前 また カフェーに行ったでしょう?」バレてたのかw

裕一「はあ!?」

音「お願いがあるんだけど。」

裕一「いや… えっ?」

カフェー パピヨン

音「初めまして 新人の音江です。」

音「お願いしま~す。」

ママ「音江ちゃん こちらのテーブルをお願い。」

音「はい! 失礼いたします。」

岡崎「よろしく。」

音「よろしくお願いします。」

喫茶店 バンブー

保「カフェーの女給? 音さんが?」

裕一「ああ 僕はなんてバカなことを…。」

恵「どうして? 何があったの?」

裕一「いや…。」

回想

音「本を読むより 実践で学ばんと。」

裕一「じ… 実践?」

音「男女の社交場といえば カフェーでしょう。 『椿姫』のヴィオレッタも 社交場の華だった。」

音「ねえ 裕一さん。 裕一さんから 木枯さんに頼んでもらえん? あの人 顔が利くんでしょう?」

裕一「た た… えっ? 頼むって… な な… 何を? うん? な… 何を?」

回想終了

恵「なるほど…。」

保「なんという行動力…。」

恵「しかも 発想が独特。」

裕一「いや… カフェー行った旦那さんを怒る 奥さんの気持ちも よく分かりました。」

恵「心配いらないわよ。 だって 1週間の臨時雇いでしょ?」

保「裕一君も行ったことある店なんだろ?」

裕一「いや~音の夢に協力したくて つい 協力して許しちったけど…。 ああ 僕はバカだ~。 あ~ やっぱ 止めるべきだったな~! う~ん…。 バカだな~…。」

カフェー パピヨン

愛子「岡崎社長は いつも おしゃれですよね。」

岡崎「うん?」

エミ子「このネクタイ すてきです。」

岡崎「そうか? ハハッ。 本当に?」

希穂子「ええ とってもお似合いです。」

岡崎「希穂子ちゃんも そう思うかい。 ハハハハハ…!」

ママ「音江ちゃん。」

音「あっ はい。 とてもすてきです… 毛虫みたいで。」

岡崎「け… 毛虫?」

ママ「ちょ… ちょっと!」

音「あっ… 実家の庭に よくいたんです。 焦げ茶の上に 赤い線が入ってて 葉っぱの上を モソモソ~って。」

ママ「音江ちゃん。 すみません。 まだ この子 慣れてないものですか。」

岡崎「ハハハハハ…! 君 面白いね~。 新人さんだよね? ハハッ。 これ 取っておきなさい。」

音「ありがとうございます。」

岡崎「ちょっと厠へ。」

ママ「岡崎さんに お酒をお願い。」

愛子「はい。」

ママ「何なの? 毛虫って。 失礼じゃない!」

音「あっ いえ… 逆に でも それ 毛虫に失礼じゃ…。」

ママ「口答えしない。」

音「すいませんでした。」

ママ「あのね 思ったことを 口にしているようじゃ この世界は務まらないの。 もう少し頭を使ってちょうだい。」

客「ママ! ママ ちょっと。」

ママ「は~い。 ただいま。」

客「ママ!」

ママ「はい。」

音「お客様には常に笑顔で。」

希穂子「ここは夢を売る場所だからね。」

音「勉強になります。」

希穂子「フフッ 音江さんってユニークね。」

音「えっ ユニーク? ユニーク… フフフ。」

古山家

裕一「あっ 音! 音… えっ えっ えっ えっ?」

音「裕一さん ただいま。 フフフフ…。」

裕一「臭っ。 えっ? 酒飲んだの? ちょ… 立って 音。 立って せ~の! そう そのまま! そのまま…。」

音「お~。」

裕一「ねえ 大丈夫? そ… そんなに飲んだの? 座って 座って。」

音「まあ… 少しはね。 少しはね…。」

裕一「上着も脱ごう。」

音「だって…。」

裕一「えっ 何で立つの?」

音「何てったって夢を売る場所だから。」

裕一「音…  音… お酒なんて喉に悪いからさ あそこはね もう辞めた方がいいと思うんだよ。 それより 歌の練習した方がいいよ。」

音「私 決めた。」

裕一「えっ?」

音「私… 社交場に咲く花になる。」

裕一「えっ? えっ あの… 駄目だよ? いや あの… ううん 音 音…。 ねっ 音… 分かったから 分かったから…。」

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