ドラマダイジェスト

【 連続テレビ小説「エール」】48話ネタバレ

2020年6月3日放送の【 連続テレビ小説「エール」】48話のネタバレです。

連続テレビ小説「エール」はNHKで放送しているドラマです。

現在は(2020年6月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。

あらすじ

高梨(ノゾエ征爾)の詞に作曲した「船頭可愛いや」はレコードになって売り出されるがまったく売れず、裕一(窪田正孝)は契約解除の危機を迎える。音(二階堂ふみ)にお願いされて曲を聞いた環(柴咲コウ)は、とてもいい曲なので世間の人たちに広く知ってもらうために、自分に歌わせてもらえないかと提案する。レコード化に向けて、コロンブスレコードでは廿日市(古田新太)は大賛成だったが、小山田(志村けん)は…。

48話ネタバレ

エール (48)「響きあう夢」

古山家

音「そんなに売れとらんの?」

裕一「もっと みんなに聴いてほしんだけどな~。」

音「いい曲なのにね。」

裕一「うん…。」

音「ねえ 契約金って 本当に返済しないといかんの?」

裕一「うん。」

音「いつもの脅しじゃなくて?」

裕一「今度は 本気。」

音「どうしよう…。」

裕一「安心して。 なんとかすっから。」

音「なんとかするって どうやって?」

裕一「と… とにかく なんとかすっから 音は稽古のことだけ考えて。 今 頑張り時でしょ? 気を付けてね。」

『なんとかする』 とすぐ言っちゃうのが 古山家の悪い癖です。

音「行ってきま~す!」

鉄男のおでん屋

裕一「とは言ったものの…。」

鉄男「いい曲なのにな~。」

藤丸「きっと私のせいです。 私が下駄屋の娘だから。」

久志「それは関係ない。 元気出して。」

裕一「んっ! 契約金返したら 1文無しだよ。 音の学費だって 1年以上残ってんのに。 僕も おでん屋 手伝おうかな?」

鉄男「おでん屋 なめてもらっちゃ困るな。」

久志「自分だって 成り行きで始めたくせに。」

鉄男「はあ?」

久志「ごめんね。」

鉄男「近えな おめえ。 …まあいいや。」

裕一「ド~ン!」

音楽学校

音「ああ… ああっ あっ… ああ…。 どうしよう…。」

環「今度は どこを悩んでるいるの?」

音「先生。 あっ… ここの半音階と…。」

環「あ~ ここ 難しいわよね。」

音「それと… 我が家の財政について。」

環「えっ?」

音「主人の契約が 打ち切られるかもしれないんです。 新しいレコードが全然売れてなくて。」

環「あら…。」

音「いい曲なのに どうして売れないんだろう? あっ…。 これです。」

環「『船頭可愛いや』。」

音「環先生 もしよかったら 聴いて頂けませんか?」

レコードを聴く環

♬「船頭可愛いや 波まくら」

音「ど… どうですか?」

環「とってもいい。」

音「ああ… よかって~! ありがとうございます。 環先生が褒めて下さったって主人にも伝えます。 今 すごく気落ちしてるから きっと喜びます。 環先生?」

環「ねえ… この曲… 私が歌ってもいいかしら?」

音「あの それは どういう…?」

環「私が この曲を歌って もう1度 レコードを出すの。」

音「えっ?」

喫茶店 バンブー

保「ここがね…。」

裕一「そうそう そうそう…。 あっ 背広着た方がよかったかな?」

保「あ~ どうかな?」

裕一「えっ もう… もう来る? ちょちょう… ど… どう どう?」

裕一「あっ 曲がってるかな? これも。」

保「まだまだ まだ大丈夫。」

裕一「どうしようかな? えっ?」

恵「あっ!」

裕一「ああっ あっ あああ…。」

裕一「あ あの… はじ… 初めまして…。」

環「双浦です。 初めまして。」

震えながらコーヒーとケーキを運ぶ梶取夫婦w

保「うれしい…。」

環「大体のことは 奥様から聞いてらっしゃるかしら?」

裕一「はい。 あの… ま ま… まことに まことに 光栄に あの 思いますけど… ど ど ど… どうして…?」

環「『船頭可愛いや』が 大変すばらしい曲だからです。」

裕一「あっ…。」

環「西洋音楽をベースにしながら 流行歌としての親しみやすさも 兼ね備えている。 これが評価を受けないなんて 日本の音楽業界は後れていると 感じました。」

環「私が オペラの世界で 広く認めてもらえるようになったのも プッチーニが 私を見つけてくれたから。 私は… いい音楽を広めたい。」

環「あなたの音楽を大勢の人に届けたい。 古山さん。」

裕一「はい。」

環「私に歌わせて頂けますか?」

裕一「も も… もちろんです! よ… よろしくお願いします!」

コロンブスレコード

廿日市「ええっ!? あの双浦 環が!?」

役員たちに直談判する廿日市と裕一

廿日市「社長… あの 世界の双浦 環ですよ! 話題性 抜群! 絶対に売れます! 間違いありません!」

裕一「わ… 私からも お願いします! 是非 もう1度 双浦 環さんの歌声で ろ… 録音させて下さい!」

廿日市「どうか ひとつ!」

専務「双浦 環が歌うってことは 青レーベルから発売するということか?」

販売部長「そうなりますね。」

専務「赤レーベルの作曲家が作った曲を 青レーベルの歌手が歌うというのは どうなんだろうね?」

廿日市「世間は 赤とか青とか 気にしませんって!」

社長「世間は ともかく… 小山田先生がね…。」

裕一「えっ?」

喫茶店 バンブー

音「えっ 許さん? 小山田先生が? 何で あの人が口挟むの?」

裕一「嫌先生は 青レーベルの中心人物だからって 会社の上の人が お伺い立てたらしい。」

音「何? それ。」

裕一「いや 会社も 先生の機嫌 損ねたくないみたいだし 廿日市さんも すっかり おとなしくなっちゃって…。」

音「じゃあ 環先生は歌わせてもらえんの?」

裕一「あの… う~ん…。」

音「許さん。 私 行ってくる。」

裕一「いやいや いやいや… ちょっと落ち着いて。 ねっ? ちょっと…。」

環「古山さん。」

裕一「うん。」

環「私に任せて。」

小山田の屋敷

小山田「君が訪ねてくるのは珍しいな。」

環「お忙しいところ 突然すみません。」

小山田「…で 何かな?」

環「理由をお聞かせ下さい。」

小山田「理由?」

環「『船頭可愛いや』の件です。 なぜ 反対されていらっしゃるのか。」

小山田「フフッ… そんなことは 説明しなくても分かるだろう。 青レーベルは西洋音楽 赤レーベルは流行歌 それがルールだ。」

環「でも 小山田先生も 赤レーベルで曲を書かれていますよね?」

小山田「青レーベルの私が 赤で書くのと 赤レーベルの新人作曲家が 青で書くのと わけが違う。 身の丈があるだろう。」

環「赤とか青とか その区分は そんなに こだわるべきものですか?」

小山田「だったら なぜ 君は あの男にこだわる? コロンブスのお荷物だぞ。」

環「その古山さんをコロンブスレコードに 推薦したのは 小山田先生ですよね? その目…。」

環「私 その目を見たことがあります。 ドイツにいた頃 先生と同じ目をした 芸術家たちをたくさん見ました。 彼らは皆 自分の立場を脅かす 新しい才能に敏感です。」

小山田「フッ… バカバカしい。」

コロンブスレコード

廿日市「だからさ~ もう 俺を巻き込まないでくれよ。」

裕一「僕が ディレクターやるって 言ってたじゃないですか。」

廿日市「状況が状況だからさ…。」

音「そりゃあ 悩みますよね。 環先生のレコードを出せば 小山田先生に けんかを売ることになりますし」

音「それで もし当たらなかったら 廿日市さんも クビになっちゃうかもしれませんし。」

裕一「音。」

音「でも もし 当たったら…。」

廿日市「そりゃ まあ… でかいわな。」

裕一「うん。」

環「ええ そのとおりです。」

廿日市「え~! 何? 本物!?」

環「上の機嫌をとって 今いる場所を守るか 勝負に挑んで 大きな利益を得るか。 どちらになさいますか?」

廿日市「お前らに関わったら 面倒ばっかりだよ…。」

双浦 環が歌謡曲を歌う。 発売前から大きな話題となりました。

録音室

廿日市「あ~ 気持ち悪い…。 頼むよ~ 売れてくれよ~。 よしいこうか。」

小田「はい。」

環「♬『夢もぬれましょ 潮風夜風 船頭可愛いや エー 船頭可愛いや 波まくら』」

廿日市の決断は…。

当たりました! 双浦 環版の『船頭可愛いや』は 発売されるや 大ヒット。

相乗効果で 藤丸版も売れ行きを伸ばし 裕一のメロディーが 街じゅうに流れるようになったのです。

そして…。

裕一「あ~ すごいね!」

音「今日ね 環先生にお褒められたの。」

裕一「ほう!」

音「声が伸びるようになってきたって。」

裕一「地道な特訓の成果だね。」

音「絶対 いい舞台にする。」

裕一「楽しみだな~ 音のヴィオレッタ!」

恵「最近 何だか 調子悪そうだけど…。」

音「何か ムカムカするんですよね。」

恵「月のものは?」

音「あれ?」

恵「もしかして 音さん… 赤ちゃんできたんじゃない?」

音「えっ?」

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