ドラマダイジェスト

【 連続テレビ小説「エール」】53話ネタバレ

2020年6月10日放送の【 連続テレビ小説「エール」】53話のネタバレです。

連続テレビ小説「エール」はNHKで放送しているドラマです。

現在は(2020年6月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。

あらすじ

久しぶりに実家に帰ってきた裕一(窪田正孝)を囲んで、幼なじみの史郎(大津尋葵)や元従業員の大河原(菅原大吉)など、三郎(唐沢寿明)が招いた懐かしい仲間たちが集まって宴会がはじまる。皆が楽しく飲んでいるさなか、弟の浩二(佐久本宝)が役場の仕事から帰宅する。浩二は相変わらず裕一に冷たく、三郎がお酒を飲んでいる事にも苛立(いらだ)っているのだった。音(二階堂ふみ)は、三郎の体調が気になっていた…。

53話ネタバレ

エール (53)「家族のうた」

三郎「いや~ みんな 忙しいのに 来てくれてありがとな。」

大河原「いやいや…。」

三郎「どうしても 裕一の 今の姿を見てほしくってよ。」

大河原「いやいや 本当 どうなっことかと思ってましたけど ねえ あんじょう うまくいってるようで 安心しました。」

裕一「いやいや…。」

楠田「大出世じゃねえか! 『船頭可愛いや』 こっちでも よく流れてるよ。」

裕一「いや 史郎も元気そうで何よりだよ。 ハーモニカ倶楽部 まだやってんの?」

楠田「辞めて うちの家業 継いだよ。」

三郎「裕一はよ 俺の才能を受け継いだんだ。」

裕一「ちょっと もう いいから。 何言ってんの?」

三郎「こう見えても 俺だって 昔は歌手か役者に って言われたこともあったんだ。」

三郎「おっ 笑うとこじゃねえ! なあ まさ?」

まさ「知りません。」

三郎「おいおい 何すんだよ。 なあ?」

まさ「空っぽじゃない。 もう おしまい。」

三郎「このぐい飲み 穴 開いてんじゃねえか? ハハハハ!」

裕一「ほら もう…。」

まさ「兄さんに言うわよ! はい。」

裕一「父さんも酒 弱くなったね」

まさ「もう 年だもの。」

浩二帰宅

三郎「お~浩二 みんな 集まってんぞ。」

浩二「なんだよ これ。」

三郎「こっち来い。」

浩二「父さん また酒飲んでんのか?」

三郎「いいじゃねえか! 今夜はな 裕一のお祝いだ。」

浩二「いぐねえって。」

大河原「いやいや まあまあ まあまあ…。 浩二さん ほら グッと一杯! ねえ。」

浩二「いや…。」

大河原「また立派になって~。 役所の方で何か お忙しいってお聞きしましたけど。」

浩二「まあ…。」

裕一「こ… 浩二。 ひ… 久しぶり。」

浩二「よく ヘラヘラと帰ってこれたな。 たった1曲 売れたぐらいで 大作曲家 気取りかよ。」

裕一「いや そんなつもりはないよ。」

浩二「もういい。 明日も早えから もう寝る。 親父も 明日診察だろ。 先生に叱られても知んねえからな。」

三郎「悪いな 何だか。 ハハハ…。」

大河内「いやいや…。」

まさ「さあ 続けて下さい。」

三郎「うん やってくれ ハハハ。 裕一も ほら 飲め。」

裕一「いや… もういいよ。」

宴会後

音「お義母さん 手伝います。」

まさ「いいのよ。 華ちゃん 見てて。」

音「もう寝ましたから。」

まさ「寝床が違うから 夜泣きしなきゃいいけど。」

音「よく寝る子なんです。」

まさ「裕一も そうだったのよ。 一度 寝っと 朝まで ぐっすり。 でも… 浩二は 夜泣きする子でね 一晩中だっこしてないと駄目だったの。」

音「へえ~。」

まさ「でも そのあとは 裕一の方が大変だったかな。 言葉が うまくしゃべれないことで よく いじめられてね…。」

まさ「浩二は 何でもすぐに覚える 賢い子だったけど なかなか 人に分かってもらえないとこがあって。」

音「親になると 子どものことが ずっと心配なんですね。」

まさ「うん… 親は いつまでたっても親。 ずっと 心配の しっぱなしよ。」

音「華を産んでから お義母さんが どれだけ裕一さんのこと 思っとったか分かった気がします。」

回想

まさ「傷つく裕一を見たくないんです! 分かってくれる? あなたも 子どもを持てば分かってくれる。」

まさ「成功を求めて傷つくより 身の丈に合った幸せをつかんでほしいの。」

回想終了

音「あの時は 本当にすみませんでした。」

まさ「あなたは… あなたは正しかったのよ。 何の掛け値なしにあの子 信じてくれて… どうも ありがとう。」

まさ「あの子が今 うまくやれてるのは 音さん… あなたのおかげよ。 これからも 裕一のこと支えてやってね!」

音「はい! はい フフッ。」

音「あの… 気になっとったんですけど…。」

まさ「うん?」

音「お義父さん どこか悪いんじゃないですか?」

まさ「えっ?」

音「この辺りを 押さえて 痛そうにしとったんで。」

まさ「あっ… ちょっと お医者にかかっててね。 胃潰瘍なの。」

音「胃潰瘍?」

まさ「ええ。」

裕一の部屋

音「裕一さん…。」

裕一「うん?」

音「ねえ もう少し ここに いさせてもらえんかな? また次 いつ来られるか 分からんでしょう? お義父さん お義母さんのことも 気になるし。」

裕一「う~ん… まあ 浩二ともね 全然しゃべれてないし…。 まあ 弟とはね ずっと昔から あんなふうだったの。」

裕一「僕は自分の夢ばっか追いかけて 家族のこと 二の次 三の次にしてきたから。 音が そう言ってくれんなら もう少し いさせてもらおうかな。」

音「うん。」

同じころ 藤堂先生もまた 父親と久しぶりに向き合っていました。

藤堂家

藤堂「どこか行くの?」

晴吉「実はな 陸軍からの要請で 満州の視察に 相談役として ついていくことになったんだ。」

藤堂「とっくに退役した身だろ?」

晴吉「この年になっても お国のために 働けるというのは大変名誉なことだ。」

藤堂「まさか… 今更 ついてこいなん 言わないよね?」

晶子「お待たせしました!」

晶子「今日 とってもいいことがあったんですよ。 清晴さんの教え子が立派な作曲家になって 小学校の校歌を作ってくれたんです。 その凱旋のお祝いがあって。」

晴吉「お前も 田舎教師じゃなくて お国のために戦う身だったら 凱旋式でも何でも してもらえたろうに。」

藤堂「僕は僕なりに… 国のためになることを してきたつもりです。 でも それは 父さんのやり方とは違ったんです。」

晴吉「お前も親になれば 戦うことの意味が分かる日が来る。」

晶子「あっ 動いた! ほら!」

晴吉「おお… おおっ!」

晶子「清晴さんも ほら!」

藤堂「うん… 動いてる!」

晴吉「ハハハ…。」

晶子「この子は強い子になりますよ。 お国のために戦ってきた おじい様の強い血を受け継いでますからね。」

藤堂「そうかもな。」

晶子「私に?」

晴吉「丈夫な子を産んで 清晴を1人前の父親にしてやって下さい。」

晶子「はい!」

藤堂「父さん… ありがとう。」

喜多一

音「お義母さん。」

まさ「うん?」

音「お願いします。」

まさ「はい。 うん!」

裕一「母さん… これ。 もうしばらく ここにいさせてもらうから 食費に使って。」

まさ「そんな… いいから。」

裕一「いやいや… じゃないと ほら 居づらいからさ。」

浩二「母さん 今日…。 そんなもの受け取んなくていいからね。」

裕一「浩二… 違うんだって 浩二!」

裕一「これ 滞在費だから。 余ったら 父さんたちに うまい酒でも飲ませてやって。」

浩二「そんなことされる筋合いなんかねえ。」

裕一「なあ ちょっと… 浩二。 待てって… なあ ちょっと これ…。 あって困るもんじゃないだろ?」

浩二「なにが うまい酒だよ。」

裕一「なあ… 何があったんだよ 本当に。」

浩二「関係ねえべな。」

裕一「ちょっと 浩二 浩二! 頼むから… お… お願いだから 教えてくれよ! 何なんだよ!?」

浩二「父さん もう長くねえんだ。 胃がんだって。 もう 手の施しようが…。」

裕一「いや… う う… うそでしょ? だって あんな… 元気そうだったのに。」

浩二「父さんの前で… 父さんの前で そんな顔 絶対にすんなよ。 俺たちだって 父さんの体 気遣いながら 必死に隠してきたんだ。」

浩二「もし バレたら… ただじゃおかねえかんな。」

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