ドラマダイジェスト

【 連続テレビ小説「エール」】55話ネタバレ

2020年6月12日放送の【 連続テレビ小説「エール」】55話のネタバレです。

連続テレビ小説「エール」はNHKで放送しているドラマです。

現在は(2020年6月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。

あらすじ

浩二(佐久本宝)は、養蚕農家の畠山(マキタスポーツ)を再び訪ねる。畠山は浩二の資料がよく調べられていたと話し、素直な返事をしてくれる。一方、三郎(唐沢寿明)は、浩二に大事な話があると、二人で話をする。そして、裕一(窪田正孝)は、三郎のためにハーモニカを聞かせようとするのだが…。その後、裕一と音(二階堂ふみ)は、久しぶりに権藤茂兵衛(風間杜夫)を訪ねるのだった。

55話ネタバレ

エール (55)「家族のうた」

畠山の仕事

畠山「何だ? 昨日の威勢はどうした?」

浩二「畠山さんに言われてから 改めて考えてみたんです。 僕… 本当は何でもいがった。 見返すことができんなら。」

畠山「見返すって誰を?」

浩二「親父や兄貴。 いや… 世の中にですかね。 音楽の才能がある兄貴と違って 俺には何にもねがった。 だから 親父から 店 任された時 うれしかったんです。」

浩二「けど… 結局 店 閉めることになって…。」

畠山「どんな家族にも 割を食うやつはいる。 俺だって 虫なんか大嫌いなのに お蚕様と30年だぞ。」

浩二「役場入って うちみたいに潰れた商売人や 農家が大勢いることを知りました。 福島 出てった人も少なくねえ。」

浩二「だから 残された俺たちにできっことを と思って りんご栽培 提案したんです。」

畠山「ほい。 なかなか よく調べてあるじゃねえか。」

浩二「えっ… 読んでくれたんですか?」

畠山「いっちょ やってみっか。」

浩二「えっ?」

畠山「まだ隠居するのも早えしよ。 これからの人生 何か 新しいことに挑戦すんのも悪くねえ。」

浩二「本当ですか?」

畠山「ただし… 補助金が出るならだ。」

浩二「必ず 取り付けます。」

畠山「…なら お前 しけた面してねえで さっさと上の者 連れてこ。」

浩二「ありがとうございます。」

喜多一

音「裕一さん。」

裕一「ありがとう。」

音「これでよかった?」

裕一「大丈夫。 これで父さんに聴かせてあげられる。」

音「うん。」

裕一「ありがとう。 父さん 入るよ。」

裕一「父さん? …父さん! 父さん! 音! お医者さん 呼んで! 母さん… 母さん!」

浩二帰宅

浩二「父さん? 父さん…?」

まさ「今 お薬で眠ってる。」

浩二「医者は何て?」

まさ「このまま逝ってもおかしくないって。」

浩二「無理ばっか しやがって…。 こんなことなら もっと ちゃんと 病気のこと話しとけばよかった。」

裕一「父さん 知ってたよ。 自分が長くないこと。」

浩二「えっ?」

裕一「痛みが 出るたんびにね… こうやって 噛んで我慢してたんだって。」

浩二「バカだ… バカだ 父さん。 だったら… 文句に一つぐらい言えよ。」

裕一「浩二…。」

浩二「俺 だます気だったのかって怒れよ。」

まさ「浩二!」

浩二「何 かっこつけてんだよ…。」

三日三晩寝ずの看病

裕一「代わるよ。」

裕一「父さん…。 いつも 僕の味方だったよね。 周りに何言われても… かばってくれた。 まだ… 全然 恩返しできてない。 お願いだからさ…。」

三朗「だから… 何だ?」

裕一「えっ?」

三朗「化けもんじゃねえぞ。」

裕一「父さん… 父さん…。」

裕一「と… と… 父さん 起きたよ! 父さん 起きた! 父さん…。」

浩二「父さん? 父さん?」

三朗「おめえ 帰ってたのか。」

浩二「とっくだよ。」

まさ「おとうさん 3日も寝たままだったのよ!?」

音「私 お医者さん 呼んできます。」

三朗「あ~ あ~…。 浩二と2人にしてくれねえか。」

三朗と浩二

三朗「浩二…。」

浩二「うん?」

三朗「おめえには さんざん迷惑かけて悪がったな。」

浩二「何だよ… 気持ち悪い。」

三朗「店 継いでくれた時は… 腹の底から うれしかった。」

浩二「本当は 兄ちゃんの方がいがったろ?」

三郎「ハッ… バカ言え。 あいづは音楽しか能がねえんだから。」

浩二「俺… 2人が音楽の話するのが ずっと嫌だった。 全然 話題に入れねえしさ。」

三朗「音楽があったから あいづとお話ができたんだ。 浩二とは 何がなくても 言いてえこと言い合ってきたべ。 なっ? ハハッ。」

浩二「うん。」

三朗「いいか? 浩二。」

浩二「うん?」

三朗「俺が死んだら… 喪主は おめえだ。 喜多一を継いだやつが この家の主だ 家長だ。 この家も土地も 全部 おめえが引き継げ。」

回想

三朗「喜多一の土地と家 全部 浩二に譲らせてくれ!」

三朗「おめえは古山家の長男だ。 けど 俺は 喜多一を継いでくれた浩二にやりてえ。 それぐれえしか あいづにしてやれることがねえんだ!」

裕一「いや… もちろんだよ 父さん。 父さんの好きにして。」

三朗「本当か!?」

回想終了

三朗「ちゃんと承諾取ったから。 母さんのこと… 頼んだぞ。 聞いてんのか?」

浩二「聞いてるよ。 何だよ… 口約束ばっかし…。 だから だまされんだよ。」

三朗「おめえは だまさねえ。」

浩二「分かんねえぞ。 長生きしねえと 何すっか分かんねえぞ。」

三朗「フフフフ…。」

浩二「笑い事じゃねえって。 俺のこと ちゃんと見張ってろよ。 もっと… もっと長生きしてくれ。 生きてくれ…。」

三朗「おめえ… いいやつだな。」

回想

三朗「おめえらのおかげで… いい人生だった。 ありがとな。」

裕一「父さん…。」

三朗「ありがとう。」

回想終了

その夜 三郎は安らかに息を引き取りました。

喜多一を出発の日

裕一「お世話になりました。」

まさ「いつでも帰ってきてね。」

音「はい。」

まさ「華ちゃん また来てね。」

浩二「兄ちゃん…。 俺 りんご やんだ。 うまいの出来たら 送るよ。」

裕一「ありがとう。 浩二 元気でな。」

浩二「うん。」

裕一「母さんもね。」

喜多一を出た裕一は あの人のところへ やって来ました。

裕一「お… 伯父さん あの… お… お花 ありがとうございました。」

茂兵衛「行かなくて悪いな。 どうせ あの世で会えっから。」

音「アハハハ…。」

裕一「いえ… あっ。」

裕一「ち… 父の生前は ご心配やご迷惑を おかけして申し訳ありませんでした。」

裕一「と… というより あの… 僕が 本当に身勝手で 伯父さんの期待に沿えなくて ご… ごめんなさい。」

茂兵衛「いいだろう? この曲線。 本当は ずっと これがやりたかったのよ。 没頭できるってのは いいことだな~。」

茂兵衛「ちっとも飽きねえ。 好きなことだけで飯食えるやつなんざ 一握りだ。 せいぜい気張って かみさんと子どもに 苦労かけるんでねえぞ。」

裕一「はい!」

茂兵衛「うん。 ほれ… 夫婦茶わんだ。 持ってけ。」

裕一「あっ…。」

音「ありがとうございます。」

裕一「ありがとうございます。」

裕一「あれ? これ…。」

音「あの これ どっちがどっちですか?」

裕一「どっちですか? これ…。」

茂兵衛「見れば 分かっぺ!」

音「ハハハハ…。」

裕一「フフフ…。」

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三郎さん 最後までいい人だったな。

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