2020年6月24日放送の【 連続テレビ小説「エール」】63話のネタバレです。
連続テレビ小説「エール」はNHKで放送しているドラマです。
現在は(2020年7月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。
テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。
あらすじ
久志(山崎育三郎)は、裕一(窪田正孝)にすすめられた「コロンブス専属新人歌手募集」のオーディションに応募する気満々。トップクラスの成績で音楽学校を卒業したのにもかかわらず、4年たっていまだ歌手としてデビューできていない親友の久志がチャンスをつかむことができるように、裕一は作曲そっちのけでおせっかいを焼いていた。そんなある日、音の声楽の先生、御手洗先生(古川雄大)が突然古山家に現れる!
63話ネタバレ
エール (63)「スター発掘オーディション!」
喫茶店 バンブー
裕一「ちょっと~ 気取り過ぎじゃない?」
久志「男前はつらいな。 普通にしてても そう見えるんだから。」
裕一「ねえ この履歴書 何? 横書き?」
久志「いや 欧米は みんな そうだから。」
裕一「いや 読みづらいよ。 審査員の印象 悪いって。」
久志「もう うるさい!」
裕一「うるさくない。 合格させるために言ってる…。」
久志「あ~ もう 気が散るから 向こう行ってろって。」
華「お父さん 怒ってるの?」
音「父さん 応援してるの。」
裕一「字が違うよ。」
久志「あ~ もう うるさい!」
裕一「字が違う。」
コロンブスレコード
廿日市「…で どうなのよ? 新曲 進んでる?」
裕一「あ~ あっ はいはい…。」
廿日市「あ~ 書けてないのな~。 声 聞きゃ 分かるよ。」
裕一「あっ あの 廿日市さん… あの… こ… 今回の応募って 合格者は 1人だけですか?」
廿日市「そうだけど… えっ 何?」
裕一「ど… どんな歌手を求めてるんですか?」
廿日市「何で そんなことを?」
裕一「えっ?」
廿日市「さては スパイか?」
一同「えっ!?」
裕一「ち… 違いますよ 違います!」
廿日市「吐け! 誰に頼まれた? テイコクか!?」
裕一「そんなわけないでしょう!?」
杉山「我が社では 阪東妻三郎のような 存在感のある顔だちに知性と品性と たくましさを兼ね備えた 3オクターブを難なく出せる 天才を求めています。」
裕一「そんな人 います?」
廿日市「即戦力じゃなきゃ意味がないんだよ! 誰かさんみたいに ヒット出すのに 何年もかかってるようじゃ 会社 潰れちまうんだよ!」
杉山「顔はバンツマですよ バンツマ!」
裕一「それ 杉山さんの好み… じゃない…?」
杉山「あくまでも我が社の方針です。」
鉄男のおでん屋
鉄男「天才な上に バンツマか… そりゃ まずいな。」
裕一「しかも 全国から 『我こそは!』と集まってくるわけだから。」
久志「心配は無用! トップ オブ トップが ここにいるんだから。」
裕一「いや 上には上がいるんだよ。」
久志「その上。」
裕一「いや その上 いないんだよ…。」
藤丸「お先 熱燗でちょうだい。」
裕一「えっ?」
回想
藤丸「納得できな~い! バカ野郎~!」
裕一「ちょっと!」
回想終了
鉄男「あいよ。」
藤丸「こんばんは。」
裕一「こ… こんばんは。 えっ? ど ど… どうしたの? その恰好は。」
久志「藤丸ちゃん 随分 色っぽくなっちゃって。」
藤丸「これも仕事のうちですか。」
裕一「えっ?」
藤丸「私 今じゃ すっかり 歌手っていうより お座敷仕事ばっかりで…。 お花代で生きているようなもんです。」
裕一「そ… そうなの!?」
藤丸「芸者のふりして レコード出したら 本当に芸者にっちゃったわ。」
鉄男「えっ コロンブスは 新曲 出してくんないの?」
藤丸「うん。 いっつも口ばっかりで。 古山さん なんとかしてもらえませんか?」
裕一「が… 頑張る。」
久志「心配しないで大丈夫。 僕が コロンブスに所属した暁には デビュー曲のB面は 藤丸ちゃんとデュエットしよう。」
藤丸「えっ?」
裕一「あっ 今度のね オーディションに応募するの。」
藤丸「そうなんですか!」
久志「君は お座敷よりも 大きなステージが よく似合う。 一緒に歌える日まで もうしばらく辛抱だ。」
藤丸「久志さん…。 私 久志さんとなら もう1度 頑張れる気がする。」
久志「そうだ! 2人で これからのことについて 話さないかい?(必殺ウインク)」
藤丸「ええ… いいわ!」
久志「おでん屋さん。」
鉄男「えっ?」
裕一「おでん屋さん?」
久志「お釣りは大丈夫です。」
鉄男「はっ? ああ…。」
久志「行こう 行こう。」
鉄男「まいど…。」
古山家
音「久志さんのウインクは危険だよ。」
回想
「ああっ…キャ~!」
一同「ああ~!」
回想終了
音「藤丸さん コロッといってないといいけど…。」
裕一「それよりも 今は オーディションに集中してほしいんだよ。 久志のやつ もう受かった気でいるんだからね。」
裕一「どんな強者が来るかも分かんないのに。 明日は 僕が しっかり 廿日市さんに売り込みしなきゃ。」
コロンブスレコード
久志「よろしくお願いします。」
杉山「確認します。」
廿日市「はあ~? 何だよ これ! 全く なんて神経してんだ。 こんな履歴書 読んでられっかよ!」
まさかの御手洗先生の履歴書w
裕一「廿日市さん 廿日市さん あの…。」
廿日市「おっ! もう曲書けたのか! さすがは天才作曲家。」
裕一「いや… それは まだなんですけど…。」
久志「ご無沙汰しています。」
裕一「あっ 友人の佐藤久志です。 あの 以前 『船頭可愛いや』の録音の時 見学に…。」
回想
久志「そうだよ! 本物の芸者 連れてこいよ。」
廿日市「誰だ このひらひらシャツ。」
回想終了
廿日市「あ~ ひらひらシャツ男。」
久志「はあ!?」
裕一「いやいや… 彼も オーディションに参加するんです。 声楽科出身の かなりのエリートです! 何とぞ よろしくお願いいたします。」
久志「どうぞ よろしく。」
廿日市「まあ 応募するのは勝手だけどさ こっちも遊びじゃないから 落ちても恨みっこなしよ。」
杉山「こちらです。」
廿日市「え~? 何これ 横書きじゃん! 読みづれ~!」
裕一「だから言ったでしょ。」
久志「彼の読解力の問題だ。」
裕一「縦書きにしとけばいい…。」
喫茶店 バンブー
音「でね 裕一さんったら 自分の作曲 そってのけで 久志さん 合格させるのに必死なの。」
恵「裕一さんの方が その気なんだ~。」
保「新聞で見たよ。 随分大きな広告だったね。」
音「そう 全国版だって。」
華「ねえねえ お母さん 見て。」
音「おっ すごいね!」
御手洗「ごめんくださ~い。」
恵「いらっしゃいませ~。」
御手洗「ちょっと お伺いしたいんですけど こちらの住所 ご存じかしら?」
恵「う~ん… ねえ…。」
音「御手洗せ… ミュージックティーチャー?」
御手洗「音さん? あ~ よかった!」
音「お久しぶりです。」
御手洗「今 ちょうど あなたのところへ行こうとしてたのよ~。」
音「えっ?」
御手洗「まあ! なんてかわいらしいプリンセスなの。」
音「娘の華です。 華 『こんにちは』は?」
華「こんにちは…。」
音「どうして 東京に?」
音「コロンブスのオーディション!? 御手洗ティーチャーが?」
御手洗「今は もう ティーチャーじゃない。 私のことは スター御手洗と呼んでちょうだい。」
音「スター御手洗…。」
御手洗「私 必ず合格するもの。」
音「どうして…?」
御手洗「『経験不問 年齢不問 性別問わず』。 新聞の募集記事を見た時 心臓が高鳴ったわ。 まるで 私のためのオーディションだって。」
音「レッスン やめちゃったんですか?」
御手洗「生徒さんたちも みんな 理解してくれたわ。 私 最後のチャンスに賭けてみたいの。」
御手洗「でね… 戦略を練るためにも 裕一さんに いろいろとお話を伺いたいと思って。 今も まだ コロンブスにいるんでしょう?」
音「ええ。 でも あの…。」
裕一「ちゃんと聞いてよ 本当に…。 あっ! …えっ? 御手洗先生… えっ えっ? ミュージックティーチャー!」
御手洗「オー ミラクル! 今 ちょうど あなたの話をしていたところよ!」
裕一「えっ? ちょ… な… 何で?」
音「コロンブスのオーディションを 受けられるんだって。」
裕一「あっ… 僕の友人も 今 応募してきたところなんです。」
御手洗「どうも 御手洗清太郎です。」
久志「どうも 佐藤久志です。」
御手洗「どうも… スター御手洗です。」
久志「僕は プリンス… プリンス佐藤久志です。」
御手洗「どうも スター御手洗です。」
久志「佐藤久志だ。」
御手洗「スター御手洗です。」
久志「何を回ってるんだ。」
御手洗「回っちゃ 何で駄目なのよ。」
久志「うん?」
御手洗「回っちゃ 何で駄目なのよ…。」
華「スターとプリンスって変なの!」
音「すてきだね。」
古山家 裕一の仕事場
裕一「もう… なにも別々に食べなくていいのに…。」
久志「戦場で敵と同じ食卓で食うやつがいるか?」
裕一「はいはい。」
久志「あの気取り屋 実力あんのか?」
裕一「御手洗先生は 音が豊橋でお世話になった 声楽のコーチ。 ドイツ帰りの超本格派! 頂きます。」
久志「敵として 不足はなさそうだな。」
裕一「言っとくけどね ほかにも ライバル いっぱい いるんだからね。 そもそも書類審査も通ってないんだから。」
久志「ドイツ帰りか…。」
居間
御手洗「そう… 東京帝国音楽学校にねえ。 で で… 成績は?」
音「常に トップクラス。 プリンスって呼ばれてました。」
御手洗「スター御手洗に プリンス久志の戦いってわけね。」
音「あの~ 滞在中は どちらに宿泊されるんですか?」
御手洗「ホテル取ってたんだけど… お財布 すられちゃって。」
音「あっ それで うちに?」
御手洗「ヘルプ ミー プリーズ。」
音「うちは構いませんが…。」
御手洗「サンキュー! これで いつでも レッスンできるわね。」
音「あっ はい。 フフフ。 あっ どうぞ。」
御手洗「頂きます。」
音「華 食べなさい。」
御手洗「何? あらやだ… お宅 白みそなの?」
音「裕一さんが こっちの方が好きなんです。」
御手洗「豊橋の人間とあろうものが 八丁みそを譲るなんて…。」
音「そのかわり 納豆は許してませんから。」
御手洗「当然よ! プリンス久志め… 必ず蹴落としてみせるわ。」
スター御手洗と プリンス久志の戦いが 今 始まりました。 まあ 2人とも まだ 書類審査 通ってませんけどね~。
朝食
華「はい どうぞ。」
裕一「ありがとう。 ねえ 御手洗先生は?」
音「2階で体操してる。 日課なんだって。」
裕一「ふ~ん。 ありがと…。」
音「どうぞ。」
裕一「ねえ ちょっと… み… みそ 変えた?」
音「変えてないよ。」
裕一「いや 変えたでしょ。」
音「変えてないよ。」
裕一「ほら!」
音「フフッ バレた? だって スター御手洗が どうしても 八丁みそがいいって言うからさ。 しばらく それで我慢して。」
裕一「はい 頂きます。」
音「どうぞ。」
御手洗の歌声が聞こえる
裕一「さすがだね。」
音「なんてったってドイツ仕込みですから。」
裕一「あの2人 どうなんのかな?」
音「ねっ? どっちにも受かってほしいけど そういうわけにも いかないもんね。」
裕一「僕は 久志を応援してあげたいけどね。」
音「それを言うなら 私だって 御手洗先生を応援したい。」
裕一「まあ とにかく… あの2人が悔いなく戦えるように 精いっぱい応援してあげよう。」
音「そうだね。」
裕一「うん。」
華「朝から うるさいな…。」
書類審査 結果発表当日
音「来てる?」
裕一「まだ。」
裕一「お~ 来た!」
新聞配達員「すみません お待たせしました。」
音「ありがとうがざいます! 待ってました!」
裕一「どうも。」
音「あった!」
裕一「あった。 えっと…。 どこだ どこだ どこだ…?」
音「あった! 御手洗先生の名前!」
裕一「あ~ 本当だ! よかったね! あっ 久志もあった! あった!」
音「あった~! よかった よかった!」
応募総数 なんと800通!
音「どうぞ よろしく。」
久志と御手洗先生は 書類審査をパスしたのです。
鉄男のおでん屋
裕一「久志 1次選考 通過おめでとう1」
鉄男 藤丸「おめでとう!」
久志「まあ 分かっていたことだけどね。 当然の結果だ。」
裕一「じゃあ 次 オーディションで何 歌うか 決めないとね!」
藤丸「うん!」
鉄男「何がいいんだ?」
久志「そうだな…。」
藤丸「♬『仙台 仙台 なつかしや』」
裕一「あ~ いい歌だね~。 これ 最近出た 僕の曲『ミス仙台』!」
鉄男「駄目だ 俺の詞じゃねえ。」
藤丸「じゃあ 『福島行進曲』?」
久志「はい やだね。 僕を外して作った曲は。」
鉄男「まだ 言ってんのか。 おめえ 自信ねえのか?」
久志「そんなこと…。 それよりも 僕にふさわしい曲 もっとあるでしょう?」
藤丸「誰もが知ってる 大ヒットした曲がいいわよね。」
裕一「うん うん うん!」
鉄男「木枯さんの曲とか?」
裕一「あ~ 確かに! いいと思う!」
久志「いいのかよ。」
裕一「いいよ! いい いい!」
鉄男「よしおめえ 今度 何がウケっか こっそり調べとけ。」
裕一「分かった。」
古山家
発声練習をしている御手洗
御手洗「♬『あ~ ああああ~ ああああ~』」
御手洗「♬『あ~ ああああ~ ああああ~』」
久志「♬『ば~ ばばばば~ ばばば~』」
久志「♬『ば~ ばばばば~ ばばば~』」
ほかのライバルの存在も忘れ2人だけの熱い戦いを 繰り広げるのでした。 はい。