2020年9月14日放送の【 連続テレビ小説「エール」】66話のネタバレです。
連続テレビ小説「エール」はNHKで放送しているドラマです。
現在は(2020年9月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。
テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。
あらすじ
ある日、古山家に田ノ上五郎(岡部大)という茨城なまりの青年が裕一(窪田正孝)を訪ねてやって来る。水戸の奉公先で聞いた「船頭可愛いや」や「福島行進曲」など裕一がつくった曲に励まされた五郎は、裕一の弟子にしてもらいたいとお願いに来たのだ。一度は音(二階堂ふみ)と話し合って断る裕一だったが、五郎はあきらめずに来る日も来る日も古山家を訪れる。一方、音の妹、梅(森七菜)も突然上京してきて…。
66話ネタバレ
エール (66)「弟子がやって来た!」
古山家
五郎「ごめんください!」
裕一「はい… はい。」
五郎「僕を弟子にしてくれねえでしょうか!?」
裕一「うん?」
五郎「お願いします!」
裕一「弟子!?」
居間
音「田ノ上五郎 21歳 茨城県出身 尋常小学校を卒業 5人兄弟の末っ子として生まれる。」
裕一「あ~ 奉公してたんだ。」
五郎「はい。 13から水戸の雑穀問屋に出ておりました。 あっ…。 これ どうぞ。」
裕一「いやいや… もらえない もらえない。」
五郎「何とぞ!」
裕一「いや…。」
五郎「気持ちですから。」
久志「もらってあげたら?」
音「雑穀?」
五郎「納豆です。」
速攻で裕一に手渡す音w
五郎「名物ですから。」
音「フフフ…。」
裕一「ありがとう。」
久志「君さ 作曲家になりたいんだよね?」
五郎「はい!」
久志「これまで どんな曲 作ってきたの?」
五郎「ないです。」
久志「えっ?」
音「あっ… 音楽の勉強は どうやって?」
五郎「それはもう 小山田先生の『作曲入門』を何度も何度も読み返して。」
裕一「あっ 僕と一緒だよ!」
五郎「先生もですか!?」
裕一「うん 小山田先生!」
五郎「感激です!」
裕一「うん!」
五郎「いつか 僕も先生のように 作曲で身を立てたいと思いまして。 敬愛する古山先生のご指導を 是非 賜りたく こうして お願いにあがりました!」
裕一「いや… う… うれしいよ。 ありがとね。 でも… 世の中 作曲家いっぱいいるよ。 何で 僕なの?」
五郎「『船頭可愛いや』最高でした。 『福島行進曲』は泣きました。 奉公のつらさを救ってくれたのは 先生の歌のおかげです! どうか 弟子にして下さい!」
裕一「あ… ありがとう…。」
音「うん… うん…。」
裕一「ち… ちっと待っててね。 ちっとだけ待ってて。」
裕一の仕事場
裕一「どう思う?」
音「裕一さん まだ自分のことで精いっぱいじゃない? ヒット曲も まだ1曲だし。」
裕一「いや 最近は そこそこ売れてるのもある…。」
音「そうだね。」
裕一「うん 一応ね…。」
音「裕一さん お弟子さん とりたいの?」
裕一「いや 何か… かわいそうでさ 見てたら。」
音「住み込みだよね?」
裕一「う~ん… 家はないだろうね…。」
音「私も 力になってあげたいけど…。」
裕一「そうだね…。」
音「うん。」
居間
久志「珍しいな 裕一の弟子になりたいなんて。」
五郎「先生は日本一の作曲家ですから。 先生の付き人か何かですか?」
久志「ハッ… 君の目は節穴か? コロンブスレコード 期待の大型新人スター歌手 佐藤久志だ。」
五郎「失礼しました!」
裕一「五郎君… あの… 申し訳ないけど お引き取り願えますか?」
五郎「えっ?」
裕一「うちは まだ お弟子さん預かれるような 身分ではないし 小さい子もいて 毎日バタバタしてるし。」
音「わざわざ来て頂いたのに ごめんなさい。」
裕一「本当に ごめん。」
五郎「分かりました。」
えてして純朴な人間は 思い込んだら諦めが悪いのが世の常で
次の日も…。
五郎「諦めきれずに また来てしまいました! お願いします! もう1度 先生に会わせて下さい!」
音「ごめんなさいね。」
次の日も。
五郎「どうしても先生の弟子になりたいんです! お願いします!」
次の日も。
五郎「先生と もう1度 話をさせて下さい! 先生!」
次の日も!
五郎「ごめんください!」
次の日も…
五郎「今日も いい天気ですね! 先生は?」
五郎「おねがいします!お願いします! お願いします! お願いします!」
居間
裕一「ねえ 華…。」
華「うん?」
裕一「今日もさ 五郎君 来るかな?」
華「絶対来るよ。」
裕一「うん…。」
五郎「ごめんください!」
華「ほら来た!」
裕一「本当だ。」
五郎「ごめんください!」
物凄い激臭に襲われる古山家w
裕一「ふほっ! うっ…。」
華「うう… 臭い!」
玄関を開ける裕一
五郎「先生!」
裕一「どうしたの? この服 これ…。」
五郎「野犬に襲われました。」
裕一「あっ そう…。 とりあえず 風呂に入って。 話は それからだから。 はい あっち。」
居間
風呂場から五郎の歌声が聞こえる
五郎「♬『エー 船頭可愛いや』」
裕一「普通だね 歌。」
音「ねえ 裕一さん。」
裕一「うん?」
音「そもそも お弟子さんって何するの?」
裕一「う~ん…。 譜面をきれいに清書したりとか…。 まあ編曲手伝ってもらったりとかかな? 多分。」
音「でも無休で働くんだから 裕一さんも 彼に 何か教えてあげないと いけないんでしょう? できる?」
裕一「音楽理論はな 分かってるつもりだから。 何で?」
音「いや… いつも バ~ッて降ってきたりとか 誰かのの話を聞いて 『おお~!』って 思いついたりとかだから それって 教えてあげられるのかな? と思って。」
裕一「そうだけどさ… まあ… と… とにかく あの 話してみる。」
音「ギュッ… そう ギュッて引っ張って。」
梅「ごめんください。」
音「うん?」
裕一の仕事場
裕一「この前も聞いたけど どうして僕なの?」
五郎「♬『紺碧の空 仰ぐ日輪』 つらい時は いつも この歌に励まされてきました。」
裕一に楽譜を手渡す五郎
五郎「レコードを聴いて 書いたもんです。」
裕一「正確だね。 いい耳してるんだね。」
五郎「ありがとうございます。」
裕一「家族だったり奉公先は賛成なの?」
五郎「家族は… みんな ちりぢりです。 奉公先からは 逃げてきました。 僕 飯 食いません。 その辺の葉っぱ 食いますから。」
裕一「葉っぱ?」
五郎「部屋も布団も要りません。 ここでいいです。 いえ… 庭で寝ます。 野犬がいないから安らかに寝られます。」
裕一「いや 五郎君 あの…。」
五郎「早くに親に売られた僕には ずっと居場所がありませんでした。 先生のそばに置いて下さい! ご迷惑かけません! 一所懸命やります! どうか お願いします!」
裕一「五郎君…。 やめて… やめて ほら ちょっと立って。 立って ほら… 五郎君…。 分かった。 君を弟子にする。」
五郎「先生~!」
裕一「おっとっと…。」
音「ちょっと待った!」
裕一「おっ?」
寝室
裕一「文藝ノ友新人賞!? すごいじゃん!」
音「それは うれしいんだけど うちで執筆活動続けるって言うの。」
裕一「こ… ここ!?」
音「そう。」
居間
梅「これ どうぞ。」
華「ちくわ! 食べていい?」
梅「どうぞ。」
華「ありがとう 梅叔母さん。」
梅「おばさん?」
寝室
裕一「ねえ… 吟義姉さんところは?」
音「あっちは… 息が詰まるって。」
裕一「え~? どうしよう…。」
音「年頃の2人が いきなり同居って まずいよね~?」
裕一「え~ 五郎君と?」
音「梅。」
想像中
五郎「梅。」
梅「五郎さん。」
想像終了
裕一「ああっ! ない ない ない。」
音「ないな。」
裕一「じゃあ いい?」
音「こちらも いい?」
裕一「う~ん にぎやかで楽しいんじゃない?」
音「食費はかかるけどね。」
裕一「うん…。」
居間
夕食中
五郎「お代わり下さい。」
華「また? 五郎ちゃん 食べ過ぎ!」
裕一「ねっ。」
五郎「こんなうまい飯 久しぶりで。 あっ すいません。」
裕一「葉っぱでいいって言ってたのにね。」
音「裕一さん お弟子さんの分も しっかり稼いで下さいね。」
裕一「はい… はい。」
五郎「恐縮です。」
華「恐縮です。」
五郎「恐縮です。」
裕一「ハハハ…。」
梅「ごちそうさま。」
音「梅は残して行儀が悪い!」
五郎「僕がもらいます。」
音「恐縮です。」
華「恐縮です。」
(笑い声)
梅の部屋
梅は 2階の空いていた部屋に 住むことになりました。
梅「(小声で)よっしゃ。」
襖が開く
音「何 見とるの~?」
梅「別に。」
音「え~? 見せりんって~。 うん? フフッ。 あ~ やっぱり 言葉で聞くより実感湧くわ。 『文藝ノ友新人賞 関内 梅』。 すごい。」
梅「でも… 結ちゃんは これ 16歳で取っとる。」
音「年齢は関係ない。 同じ土俵に立ったってことでしょう?」
梅「結ちゃんは もう10冊も出しとるんよ。 私は まだ1冊。」
音「意識する?」
梅「幽霊のお父さん 会った?」
音「うん。」
梅「お父さん 言っとった。 負けを認めろって。 そこから始まるって。」
音「梅は認めたの?」
梅「う~ん… そうかな? 分からん。」
音「認めたんじゃない?今の梅は全然違う。 前の梅は もっと かたくなで 自分の殻が固くて どうしようもなかったけど 今は… ひび割れとるというか…。」
梅「もう いい いい…。」
音「薄くなっとるというか 柔らかく…。」
梅「いい いい… 自己分析は自分でやる!」
音「まっ ともかく頑張りん。」
梅「うん。」
こうして 梅の 東京での新生活が始まりました。
ようやく再開(^^♪