ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「エール」68話「弟子がやって来た!」ネタバレ

2020年9月16日放送の【 連続テレビ小説「エール」】68話のネタバレです。

連続テレビ小説「エール」はNHKで放送しているドラマです。

現在は(2020年9月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。

あらすじ

古山家に居候して作曲家を目指す五郎(岡部大)は、裕一(窪田正孝)に作曲のコツを“頭じゃなく心で感じること”と教わって、思いを巡らして作曲に挑戦をするが、書いても書いても自分が以前聞いたことがある曲に似てしまって、なかなかうまくいかない。一方の梅(森七菜)も、二作目の締め切りに向けて、原稿用紙に向き合うが何も書けない日が続いていた。ある日、梅は五郎とそれぞれの創作について話をするが。

68話ネタバレ

エール (68)「弟子がやって来た!」

コロンブスレコード

裕一「廿日市さん 先日 あの 弟子をとりまして…。」

廿日市「ふ~ん。」

五郎「田ノ上五郎です! よろしくお願いします!」

廿日市「声 でかいよ 君!」

裕一「以後 お見知りおき下さい。 あと これ… 作曲できた分です。」

廿日市「は~い 確かに。」

裕一「はい!」

廿日市「残りの曲も よろしくね。」

裕一「すぐに。」

廿日市「そろそろ大ヒットお願いしますよ~。 みんな 期待してるんだからさ。 古山大先生。 フフフ…。」

五郎「やっぱり 先生はすごいですね!」

裕一「うん? な… 何が?」

五郎「今の方が『大先生』って。 コロンブスレコードじゃ 先生は 神様たいな存在なんでしょうね。」

裕一「いや… 五郎君 あれだね あの 幸せな人だね! ハハハ…。 いや 幸せな人だな!」

五郎「えっ? えっ?」

古山家
裕一の仕事場

五郎「先生 出来ました。」

裕一「はい。」

裕一「これ… 僕の『月のキャムプ』と おんなじだね。」

五郎「あれ?」

裕一「ここ。」

五郎「本当だ。」

裕一「うん。」

次も・・・

五郎「お願いします。」

裕一「『涙の渡り鳥』。」

そして・・・

五郎「もう一度 見て下さい。」

裕一「木枯君の『酒か涙か溜息か』だね。」

五郎「ああ…。 何でだろう? 先生みたいに 頭ん中 巡らすと どうしても これまでに聴いた曲が 出てきてしまうんです。 どうしたらいいでしょう? 先生。」

居間

音「難しい問題だね…。 裕一さんは どうしてたの?」

裕一「う~ん…。 多分 僕も いろんな音楽から 影響は受けてるから 重なってる部分はあるけど その中から こう いろいろ組み合わせて 新しいものが出来てる… 気がはする。」

音「そう言えばいいんじゃない?」

裕一「いや… い… 言ったの 言ったの。 そしたらね…。」

回想

五郎「分かんねえ!」

回想終了

裕一「一人になりたいって出ていっちゃった。 う~ん 教えるっていうのは 本当に難しい…。」

音「五郎ちゃんといい 梅といい…。」

裕一「うん? 梅ちゃん どうしたの?」

音「久志さんとデートに行ったらしいの。」

裕一「ええっ!?」

回想

喫茶店 バンブー

音「うそでしょ?」

藤丸「間違いありません。 銀座のレストランで 久志さんと梅さんが食事をしていました。」

回想終了

裕一「う う… えっ? あの梅ちゃんが久志と? どこで? いつ いつ? ど… どこ行ったの?」

音「いや だから 分からない 分からない。 帰ったら聞いてみる。」

玄関

梅「ただいま。」

音「あんた デートしとった?」

梅「うん。 久志さんに オムライス ごちそうになった。」

音「真剣なの?」

梅「やめてよ! 食事に誘われたから行っただけ。」

音「いつもそうなら言わんけど どうしたのかなと思ったから。」

梅「お姉ちゃんさ 歌手目指しとったでしょう?」

音「まだ諦めとらんけどね。」

梅「もし その夢が実現して そこが思い描いとった世界と違ったら どうする?」

音「何かあったの?」

回想

「容姿がいいことも 売りの1つなんですから。ハハハハ…。」

文子「この場所を譲るつもりないから。」

回想終了

梅「自分が世間知らずだと思った。 その知らん世界を知ることも 大切だと思って デートに行った。」

下駄が治ってることに気付く梅

音「五郎ちゃんが直してくれたの。」

鉄男のおでん屋

藤丸「忙しい 忙しいって 全然会ってくれないと思ったら あいつ… よりにもよって…。 裕一さんのせいですからね!」

裕一「何で僕なの?」

藤丸「妹さんに合せたりするから?」

裕一「いや それは違うよ…。」

鉄男「もし結婚したら 久志 義弟だな。」

裕一「やめろ もう!」

藤丸「うわ~!」

裕一「ちょちょ… えっ どこ行くの?」

鉄男「藤丸ちゃん?」

裕一「き… 気を付けてね。 もう…。」

鉄男「五郎は? 元気か?」

裕一「う~ん… なかなか曲書けなくて 悩んでるよ。 いいやつだからね なんとかしてあげたいんだけど。」

鉄男「まあ いいやつが才能あっとは 限んねえからな。」

古山家
梅の部屋

梅「あ~。 分かった… 書く 書く。」

鉛筆の芯が折れる

台所

五郎「あっ… すいません。」

梅「お湯 沸かそうと思って。」

五郎「手拭い… 手拭…。」

梅「そこ そこ。」

五郎「あっ。 失礼しました。」

梅「あっ あっ… あの… 下駄 ありがとう。 直しといてくれたでしょう。」

五郎「ああいうの 得意なんで。」

裕一の仕事場

ノックする梅

五郎「はい どうぞ。」

梅「お茶 よかったら。」

五郎「あっ すいません。 ありがとうございます。」

梅「あの… もし ご迷惑じゃなかったら 鉛筆 削ってもらえませんか?」

鉛筆を削る五郎

梅「作曲しとったの?」

五郎「はい。」

梅「何か悩んどるの?」

五郎「実は… 全然書けなくて。 先生に申し訳ないです。 いっつも よくして下さってんのに。」

梅「本当に 裕一さんのこと 尊敬しとるんだね。」

五郎「尊敬しても し足りません。 売れる音楽を作り続けることが どんなに大変なことか…。 そんで あったかい家族もいて。 先生は 僕の憧れです。」

鉛筆を渡す五郎

五郎「梅さんは 憧れの作家さん いるんですか?」

梅「昔は… あの子を追い越すことが 目標だった。 受賞式にいた 幸 文子って作家。 彼女 16歳であの賞を取ったの。 小学校の頃の同級生なんだ。」

五郎「えっ…。」

梅「先越された時は悔しかった。 自分の力のなさに気落ちして 書くのやめようと思った。 でもね 好きな文学だけには まっすぐ向き合おうと思った。」

梅「そこからは ただ がむしゃらに書き続けてきた。 私は ほかに何も取り柄ないし 人づきあいも苦手で無愛想だし つまらん人間なの。 だから もう… 文学だけいいやって。」

五郎「本当に そう思ってるんですか?」

梅「えっ?」

五郎「一生 文学だけでいいって。」

無言で去る梅

五郎「梅さん…。」

朝の台所

音「はい お願いします。」

五郎「はい。」

五郎「お… おはようございます。」

梅「今日 私 朝ごはん要らない。」

音「どうしたの? 具合悪いの?」

梅「別に。」

鉄男のおでん屋

五郎「お代わり。」

鉄男「おお… どうした? 作曲 うまくいかねえのか?」

五郎「それもあんですが…。 実は 失礼なこと言って 梅さんを怒らせちゃって。」

裕一「やっぱり。」

五郎「俺は駄目だ!」

裕一「いや そんなこと…。 あっ ちょ… いや 五郎君 飲み過ぎ…。」

古山家
梅の部屋

回想

梅「私は ほかに何も取り柄ないし。 文学だけでいいやって。」

五郎「本当に そう思ってるんですか?」

回想終了  

玄関

裕一「ほら 着いた 着いた…。 音~ ただいま! 五郎君 着いたよ。  1回 そこ… 座って。 いたた…。」

音「お帰りなさい。 うわっ どうしたの!?」

裕一「五郎君 こんなところで寝たら風邪ひくよ!」

五郎「先生。」

裕一「はい。」

五郎「もう大丈夫ですから。」

裕一「大丈夫じゃないよ。」

音「お酒くっさ…。」

裕一「音 悪いけど ちょっと手伝って。」

音「はい。」

裕一「ほれ 起きて!」

音 裕一「せ~の!」

裕一「立って 立って…。」

五郎「よいしょ。 うえっ!」

裕一「あっ ちょっと! 駄目だ 吐いちゃう!」

音「ここで吐かないで!」

裕一「吐かないで!」

音「ここで吐かないで。 もうちょっと頑張ろう。」

裕一「もうちょっと もうちょっと…。」

音「よし よし よし もう着くよ~ はい 着いたよ。」

華「梅はさ 五郎のこと どう思ってるの?」

梅「えっ? 別に何も。」

華「五郎は梅のこと好きだよ。 間違いない。」

梅「え~?」

華「だって 梅の本 何回も読んでるもん。」

梅「えっ?」

裕一の仕事場

そっと水を置いて去ろうとする梅

五郎「梅さん…。」

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