ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「エール」69話「弟子がやって来た!」ネタバレ

2020年9月17日放送の【 連続テレビ小説「エール」】69話のネタバレです。

連続テレビ小説「エール」はNHKで放送しているドラマです。

現在は(2020年9月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。

あらすじ

なかなか曲が書けないうえに、梅(森七菜)につい正論を言って怒らせてしまって落ち込んだ五郎(岡部大)は、鉄男(中村蒼)のおでん屋で飲みすぎて酔いつぶれてしまい裕一(窪田正孝)に連れて帰られる。そんな五郎のことが、梅は気になってしかたがない。相談した久志(山崎育三郎)から、その気持ちは「恋だよ」と言われ、「心を裸にして、ぶつかるしかない」とアドバイスされた梅だったが…。

69話ネタバレ

エール (69)「弟子がやって来た!」

古山家
裕一の仕事場

そっと水を置いて去ろうとする梅

五郎「梅さん…。」

梅「あっ… どうぞ。」

五郎「ありがとうございます。」

水を飲み干す五郎

五郎「あ~。 僕… 梅さんが書いた小説 好きです。 特に お父さんが娘の葛藤を知って 気落ちするところ すごく共感できて。 どうして梅さんは こんなにも 人の気持ちが分かるんだろうって 感動しました。」

五郎「僕は 駄目な人間です。 居場所なんて どこにもない。 でも 梅さんは違う。 すばらしい小説を書く才能と 人を慈しむ心がある! もっと… 自分を好きになって下さい。」

言うだけ言っていきなり眠りにつく五郎

梅「五郎さん?」

五郎「(いびき)」

華 五郎「渡ったら駄目よ あっぷっぷ!」

五郎「ヒヒ~ン! ブルルル…。」

華「フフフ…。」

五郎「はい 華ちゃんの負け。」

華「お母さんも やって。」

音「え~? やだよ~。」

華 五郎「(笑い声)」

音「昨日は かなり飲んでたね。」

五郎「すいません。 もう あんな醜態は今回限りにします。」

音「飲みたい時もあるよ。 そういう時は飲んだらいい。」

五郎「先生には音さんがいるから強いんですね。」

華「お母さんの方が怖いからね~。」

音「な~に~!?」

華「キャ~! フフッ。」

音「ペンペン ペンペン…。」

華「キャ~!」

音「」

華「(笑い声)」

音「どうだ! どうだ! ペンペン ペンペン…。」

華「アハハ 駄目…。」

音「うん? もう1回。ペンペン ペンペン…。」

華「アハハハ!」

音「効かないな~ これは。 背中 グリグリ グリグリ…。」

華「アハハハハハ!」

2階から様子を伺う梅

鉄男のおでん屋

久志「いや うれしいな。 梅ちゃんの方から会いたいなんて。」

梅「あの 鉄男さんは?」

久志「仕入れに行った。 その間 番しててくれってさ。 もう冗談じゃないよ! 見てよ これ。 僕 おでん屋に見える?」

梅「結構 似合ってます。」

久志「フッ もう勘弁してよ。 はい 梅ちゃんの大好きなちくわ!」

梅「頂きます。」

久志「…で 相談って何?」

梅「え~…。」

久志「はい 分かった! 音さんに僕たちのことを反対された。」

梅「へっ?」

久志「もう全然関係ない! 周りは全く関係ない! 新しい物語を これから2人で作っていこう。」

梅「そういうことじゃなくって。」

久志「うん?」

梅「これ お返しします。」

久志「いやいや いやいや…。」

梅「頂く理由がありませんから!」

久志「これは これは ささやかなお祝いなの。」

梅「とにかく お返しします。」

久志「分かった! じゃあ 銀座で 梅ちゃんの好きなものを買う。」

梅「私 2人で会うのは金輪際ちょっと…。」

久志「どうして?」

梅「私 変なんです。」

久志「変?」

梅「もう… 小説さえ書ければ 一生独りでいいって思っとったのに あの人ことを思うと 胸が こう キュッとなって 気になるっていうか ほっとけんっていうか…。」

久志「梅ちゃん… それは恋だよ。」

梅「恋? そっか… 恋か…。」

久志「一体 どこのどいつ?」

梅「実は…。」

久志「はい 聞きたくない 聞きたくない。 いい。 やっぱり いい。」

梅「私 どうしたらいいですか?」

久志「いや それを僕に聞く? いいから。」

梅「だって… 久志さん 詳しいんでしょう? 経験豊富なんでしょう?」

久志「いやいや まあまあ… そう。 そう 豊富… なんだけれども。」

梅「ほかに頼れる人がおらん。 ねえ 私 どうすればいいですか?」

コロンブスレコード

五郎「古山先生のお使いで伺いました!

廿日市「だから 声がでかいっつってんだよ 君は。 これ 新しい歌詞。 届けて。」

五郎「はい。」

廿日市「絶対 落とすなよ。」

五郎「確かに。」

廿日市「…で どうなの? 君。」

五郎「『どう』っていうのは?」

廿日市「大先生の下で何か学んだのかって 聞いてんだよ。」

五郎「それは…。」

廿日市「この世界 才能だからな。 1に才能 2に才能 3に才能! 技術は学べても 才能は そうはいかないから。 言ってる意味分かるな?」

五郎「はい…。」

廿日市「才能なかったら 飯なんか食っていけねえぞ。」

1人悩む五郎

回想

裕一の仕事場

五郎「僕って才能ないんですかね?」

裕一「えっ!? いや… そんな… そんなことないよ… ないよ うん。」

回想終了

梅「五郎さん。」

五郎「梅さん…。」

相談にのる梅

梅「才能か…。」

五郎「言われた瞬間 目の前が真っ暗になって。 努力しても… しょせん 自分は駄目なんだって。」

梅「ねえ 五郎さんは 本気で 音楽で 身 立てたいの?」

五郎「えっ?」

梅「『私たちの急務は ただただ 眼前の太陽を追いかけることではなく 自分らの内に高く太陽を掲げることだ』。 島崎藤村先生の言葉。 大事なのは 五郎さんが どう生きたいかってことだと思う。」

五郎「どう生きたいか…。」

梅「私だって 自分に才能あるかなんか分からんよ。 でも… 文学は私の太陽なの。 人から才能ないって言われたっていい。 五郎さんの太陽って何?」

五郎「それは…。」

梅「大丈夫。 五郎さん 駄目な人なんかじゃない。 駄目なだけの人 好きにならんもん。」

五郎「えっ?」

梅「私… 五郎さんのことが… 好き。 先 帰る。」

鉄男のおでん屋

久志「何で僕が振られるの? あげくに相談まで乗ってさ。」

鉄男「梅ちゃんのお目当てって誰なんだ?」

久志「予想が外れることを祈る。」

裕一「知ってんの 知ってんの? 誰?」

「ごちそうさん。」

久志「お前 気付いてないのか?」

裕一「全く。 誰 誰 誰 誰?」

「恐るべき鈍感さ! 本当 変わんないな そういうところ。」

裕一「だ… 誰?」

藤丸「こんばんは~。」

裕一「こ… こんばんは。 あっ。 えっ?」

久志「おっ! フフッ。」

鉄男「いつものでいい?」

藤丸「あっ 今日はいいの。」

鉄男「うん?」

久志「やっと気付いたんだ… 何が1番大事かってことを。」

藤丸「フフッ うれしい。」

久志「じゃあな!」

鉄男「えっ?」

久志「さあさあ。」

裕一「あっ ちょっと ねえ… 誰 誰 誰 誰? ちょっ 久志! ねえ…。」

鉄男「久志?」

裕一「…ってか 立ち直り 早いよね。」

鉄男「ハハッ 本当だな。」

裕一「はあ…。」

鉄男「裕一。」

裕一「うん?」

鉄男「おめえもよ いつまでも ウジウジしてねえで はっきり言ってやったらどうだ。」

裕一「うん? 何を?」

鉄男「はあ… ごまかすな。 このづぐだれが。」

裕一「あっ… 懐かしいね。」

古山家
朝食

おかわりをよそおうとする音

五郎「今日は もう。」

裕一に向き直る五郎

五郎「先生 食べ終わったら お話があります。」

裕一の仕事場

五郎「先生… 僕には才能がないんでしょう?」

裕一「も… 申し訳ない。」

五郎「先生が謝ることじゃありません。 先生のそばにいて 骨身にしみました。 突然おしかけてきた僕を 受け入れてくれて…。 ありがとうございました。]

五郎「子どもの頃に売られて 居場所のない僕にとって ここは 初めて… 心から安らげる場所でした。 音さんにも 華ちゃんにも 優しくして頂いて…。」

裕一「五郎君…。 次の道 見つかるまで ここ いていいんだよ。」

五郎「駄目です! これ以上 皆さんに ご迷惑はおかけできません。」

裕一「五郎君…。 困ったら いつでも来てね! ねっ?」

五郎「先生!」

裕一「よしよし…。」

五郎の旅立ち

音「五郎ちゃん 元気でね。」

五郎「はい! ありがとうございました。」

五郎「華ちゃん… 泣かないで。 華ちゃん泣くと 僕も泣いちゃうから。」

五郎「お世話になりました!」

華「五郎ちゃ~ん…。 五郎ちゃん…。」

音「もう泣かない。 もう泣かない。」

華「五郎ちゃん…。」

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