ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「エール」72話「先生のうた」ネタバレ

2020年9月22日放送の【 連続テレビ小説「エール」】72話のネタバレです。

連続テレビ小説「エール」はNHKで放送しているドラマです。

現在は(2020年9月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。

あらすじ

「露営の歌」のヒットから1年後。裕一(窪田正孝)をたずねて、吟(松井玲奈)と吟の夫の智彦(奥野瑛太)が古山家を訪れる。智彦は自身が勤める陸軍の馬政課でつくることになった映画「暁に祈る」の主題歌の作曲を裕一にお願いしにやって来たのだ。裕一は作詞家と歌手を指定することを条件に、この話を引き受ける。作詞を鉄男(中村蒼)、歌を久志(山崎育三郎)が担当する“福島三羽ガラス”がついに始動する。

72話ネタバレ

エール (72)「先生のうた」

古山家
裕一の仕事場

智彦「古山さんに 曲を作って頂きたいんです。 私の属する陸軍の馬政課で この度 映画を作ることになったんです。」

智彦「『暁に祈る』という題名で 軍馬に対する 世間の関心を高めるための作品です。 この映画の主題歌を是非 古山さんにお願いしたいんです。」

裕一「はあ…。」

智彦「『露営の歌』は本当にすばらしい曲です。 古山さんが 愛国歌謡の第一人者であることは 誰もが認めるところです。」

裕一「そんな そんな…。」

智彦「『暁に祈る』でも 是非 その手腕を発揮して頂きたく お願いにあがりました!」

裕一「あっ… いや もう お声をおかけ頂き 本当にありがとうございます。 ちなみに あの… 詞は もう出来ているんでしょうか?」

智彦「あっ いや… 作詞家は現在選定中です。」

裕一「あの…でしたら 作詞家と歌い手をこちらで 指定させてもらうことは可能でしょうか?」

台所

吟「陸軍の仕事に関われるなんて とっても名誉なことだわ。 裕一さん よかったわね。」

音「映画の主題歌は初めてだから楽しみ。 お姉ちゃん 化粧しとらんね。」

吟「今は お国の非常時よ。 着飾る暇があったら やるべきこと やらんと。」

音「やるべきこと…。」

吟「例えば… 国防婦人会。」

国防婦人会とは かっぽう着に たすき姿で 出征兵士の見送りなどに参加していた 戦争を支える女性団体です。

吟「あんたんとこの分会長さんから 聞いたわよ。 顔 出しとらんって。」

音「いや~… まあね…。」

吟「今度の会合は必ず行きんよ。 最近は出征する人も多くて お見送りも大変なんだから。」

音「何か 苦手なんだよね。 班長さん 怖そうだし。」

吟「また そんな子どもみたいなこと言って。」

華「お母さんは子どもじゃないでよ。 大人だよ。」

吟「えっ? あっ… えっと… それはね… 。」

音「華 あさり 下さいな。」

華「はい どうぞ。」

音「ありがとう。」

居間

華「どうぞ。」

智彦「ありがとう。」

華「フフッ。」

智彦「華ちゃんは お利巧さんだな~。」

華「ヘヘッ。」

智彦「今 いくつでしたっけ?」

音「もうすぐ6歳です。」

智彦「ああ… かわいい盛りだ。」

玄関先

智彦「古山さんちとは上手につきあってくれよ。 彼は陸軍にとって大事な人材だ。」

吟「音楽教室って… のんきでいいわよね。」

鉄男のおでん屋

鉄男「映画の主題歌?」

裕一「大将と久志と僕 福島三羽ガラスで やらしてくれるって!」

鉄男「えっ… 本当か!?」

裕一「うん! 大将 久志は引き受けてくれたよ。 どうする?」

鉄男「もちろん やるに決まってんだろ!」

裕一「あ~ よかった! 頑張ろうね!」

鉄男「ありがとうな! よろしく頼む。」

裕一「こっちこそ。 …で これが資料。」

鉄男「『暁に祈る』。」

裕一「うん。」

鉄男「愛馬精神を啓蒙…。」

裕一「軍馬を題材にした映画なんだって。」

鉄男「馬か…。」

裕一「うん。」

鉄男「あんまし縁ねえけどな。」

裕一「大将ならできるよ! 頑張ろう!」

鉄男「おう!」

裕一「うん。」

喫茶店 バンブー

保「へえ~ 福島三羽ガラス ついに始動か。」

音「はい。 今日も3人で打ち合わせですって。」

恵「音さんの方は どう? 音楽教室 生徒さん集まった?」

音「いや 全然。」

恵「1人も?」

音「1人も来ません。 無料なのに…。」

保「もしかしたら それが原因だったりして。」

音「どういう意味ですか?」

保「ほら… タダって何か怪しいじゃない? 何されるか分かんないって 警戒されてるとか。」

音「いやいや いやいや… 無料にしたのは 私は教えるプロじゃないし 空いた時間で 子どもたちと 音楽を楽しめる時間があればいいなと 思ったからで。」

恵「分かった! 私に任せて。」

一瞬でイラストを制作する恵w

恵「出来た! どうかしら? これ。」

音「すっごい! 職人さんみたい。」

恵「フフッ 時々 頼まれて 新聞広告描いてたから。」

保「へえ~ 初めて聞いた。」

恵「これを あとは人の多い場所い貼って…。 あっ!」

客に話しかける恵

恵「ご主人 ちょっといいですか?」

団子屋「うん うん。」

恵「失礼します。 これ 見て下さい。」

団子屋「音楽教室?」

恵「うん! この教室の講師を務める古山 音さんは 東京帝国音楽学校の声楽家出身で なんと あの『椿姫』の主役にまで 選ばれるような実力の持ち主なんです。」

団子屋「へえ~!」

恵「その音さんが じきじきに教えて下さるって これって 結構すごいことですよ。 しかも お月謝なしですって。 子どもは国の宝 心豊かに育ってほしい そのお手伝いができることは 音楽家の使命だって そう おっしゃってます。」

団子屋「立派な先生なんだね~!」

音「(小声)そんなこと言ってない…。」

保「あの人 人気の団子屋さんの ご主人なんだよ。 お店にチラシを貼ってもらえたら 校歌あるんじゃない?」

音「なるほど。」

恵「すごく感謝されると思いますよ。」

団子屋「店に貼っとくよ これ。」

恵「あっ ありがとうございます!」

音「フフッ。」

団子屋「立派のな先生なんだね。」

保「いらっしゃいませ。」

恵「いらっしゃい。」

トキコ「あの… この音楽学校は どちらにあるんでしょうか?」

音「はい! うちです! すぐそこです。」

トキコ「うちの息子 通わせてみたいんですけれど…。」

音「はい! 是非!」

恵たちの協力によって 生徒が続々と集まり ついに 音の音楽教室が 始まることになりました。

音の音楽教室

音「古山 音です。 どうぞ よろしく。」

シズ子「音先生 よろしくお願いします。」

子どもたち「よろしくお願いします。」

音「先生…。 では早速 今日は『浜辺の歌』を みんなで合唱しましょう。」

子どもたち「はい!」

音「華も一緒に歌おうよ。」

華「私はいい。」

音「歌おうよ。」

華「いいの!」

オルガンを弾く音

音「『あした浜辺を さ 迷えば』 さん はい。」

♬「あした浜辺を さ迷えば」

(笑い声)

シズ子「ちょっとやめてよ。 弘哉君 ひっどい音痴。」

(笑い声)

音「大丈夫 大丈夫。 声はよく出てるから。 今のところから もう1回。」

仕切り直して

音「はい。」

♬「あした浜辺を」

(笑い声)

音「大丈夫 大丈夫。 もう1回やろう。 ねっ?」

シズ子「音先生 さようなら。」

音「さようなら。 気を付けてね。」

子どもたち「さようなら~。」

「難しかったね。」

「ね~。」

音「弘哉君 また来週ね。」

弘哉「さようなら。」

帰宅途中の弘哉

佐智子「弘哉君。 弘哉君 来週も来るよね?」

弘哉「こんなとこ 本当は来たくなかったんだ。 でも 母ちゃんが行ってみろって しつこく言うから。」

佐智子「そのうち 楽しくなるかもよ。」

弘哉「もういいよ。 笑われるだけだし。」

佐智子「そんなこと言わないで また一緒にやろう? ねっ? 行こっ。」

裕一「あれ? 鍵かかってる…。」

佐智子「こんにちは。」

裕一「あっ こんにちは。」

古山家

音「弘哉君のお母さんからも 歌が苦手なことは聞いていたんだけど…。」

裕一「まあ ほら初日だしさ 気長にやろう?」

音「その前に やめちゃうかも。」

裕一「いや 彼はね… やめないと思う。」

音「どうして?」

裕一「うん? どうしてかな。 華は? 一緒にやったの? 今日。」

華「私はいいの。」

音「何度も誘ったんだけどね。」

裕一「華 どうしてやらないの?」

無視しておもちゃを物色する華ちゃんw

華「これにしよ。」

裕一「(小声)ねえ… 音楽 興味ないのかな?」

音「まあ そのうち やりたくなる時が来るかもしれないし。」

裕一「そうだね。 あ… ありがとう。」

音の音楽教室

♬「風の音よ 雲のさまよ よする波も かいの色も」

シズ子「弘哉君 いいかげんにしてよ。 きれいな歌が台なし!」

澄子「本当よ!」

シズ子「こんなんじゃ歌ってても楽しくない。」

音「シズ子ちゃん…。」

佐智子「でも シズ子ちゃんだって 少し音程 外れてたよ。」

シズ子「はあ? 私も音痴だって言うの?」

音「2人とも けんかしないの。 ねっ?」

弘哉「もういいよ。」

音「えっ?」

弘哉「僕 もうやめます!」

音「あっ 弘哉君!」

玄関

裕一「弘哉君 ちょっといい?」

ハーモニカを渡す裕一

裕一「はい。 あげる。」

ハーモニカで「浜辺の歌」を演奏する裕一

弘哉「すごい…。」

裕一「フフフ… 吹いてみる? 吹いてみる? ここ。 そうそう。」

陸軍 馬政課

智彦「私の上官の武田少佐です。」

裕一「どうも。 こ… 古山裕一です。」

鉄男「初めまして。 村野鉄男です。」

武田「どうぞ お掛け下さい。」

裕一「失礼します。」

鉄男「はい。」

智彦「では早速ですが…。」

鉄男「はい。 こちらが 詞の原稿です。」

原稿を読む武田

武田「軟弱ですな。」

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