ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「エール」73話「先生のうた」ネタバレ

2020年9月23日放送の【 連続テレビ小説「エール」】73話のネタバレです。

連続テレビ小説「エール」はNHKで放送しているドラマです。

現在は(2020年10月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。

あらすじ

吟の夫の智彦(奥野瑛太)から依頼された映画「暁に祈る」の主題歌制作。軍は厳しく、鉄男(中村蒼)の歌詞は何度書き直してもOKが出ない状況が続いていた。一方、音(二階堂ふみ)の音楽教室に来ている弘哉(外川燎)は、歌が下手で教室を辞めようとする。しかし、裕一(窪田正孝)に教えてもらったハーモニカで参加するようになり、華(田中乃愛)もなついて家族ぐるみでつきあいを深めるようになる。

73話ネタバレ

エール (73)「先生のうた」

喫茶店 バンブー

保「また書き直しなの?」

鉄男「これで5回目。 裕一の記録 超えました。」

裕一「いやいや…。」

恵「陸軍さんの仕事って大変なのね。 あっ! これ 詞の原稿?」

鉄男「あっ… いや~…。」

保「『ああ その黒目がちな瞳 艶やかな体』。」

恵「『うなじのような たてがみが いとおしい』。」

保「え~? 妙に なまめかしいね…。」

恵「愛馬の解釈が若干違うような…。」

鉄男「もう訳分かんなくなってきちゃって。」

裕一「大将 大丈夫 大丈夫! もう1回… もう1回考えよう。 ねっ?」

音の音楽教室

♬『よする波も かいの色も』

音「弘哉君 すっごくよかった! みんなは どうだった?」

シズ子「楽しかった! ハーモニカっていいわね。」

澄子「うん! きれいだった。」

節子「うん!」

佐智子「弘哉君 すごい上手だね!」

音「弘哉君 ほかの曲も練習してきてくれる?」

弘哉「はい!」

佐智子「やった~!」

節子「頑張ってね!」

弘哉「うん!」

帰宅

音「みんな 忘れ物ないようにね。」

子どもたち「は~い!」

シズ子「先生 今日 すっごく楽しかった。」

音「よかった。」

節子「ハーモニカっていいですね。」

音「うん いいよね。」

佐智子「先生 新しい歌も習いたいです。」

音「おっ!」

婦人会

克子「いいですか? 国防は台所から。 婦人の力でお国を支えることが 私たちの使命です! では 交代して 繰り返し練習いたしましょう!」

一同「はい!」

関内家(吟)

回想

克子「関内さん ちょっと。」

吟「はい。」

克子「妹さんに ご指導してくれたのよね? 分会に まだ出ていないようだけど。」

吟「あ~… すいません。 出るように言ったんですけど。」

克子「(ため息) あっ それから来週の廃品回収だけど 関内さん 岡田さんの代わりに お願いできる?」

吟「でも先週も 私が…。」

克子「岡田さん 妊娠中だし 力仕事させられないでしょう? 関内さんは お子さんもいないし 身軽なんだから大丈夫よねえ?」

吟「分かりました。」

克子「はい。」

回想終了

化粧をしているところ智彦に見つかる吟

智彦「何やってるんだ?」

吟「あっ いえ…。」

智彦「そんな顔で外には出るなよ。 ただでさえ軍人の家は いい暮らしをしてるんじゃないかと妬まれやすいんだ。 お前は何かと目立つし ふだんから 地味にしておくぐらいで ちょうどいい。」

吟「別に 私は…。」

智彦「風呂。」

古山家

裕一「はい 弘哉君 これ あげる。」

弘哉「いいですか?」

裕一「うん! 子どもの時にね 読んでたの。 す~ごい分かりやすいから。」

弘哉「ありがとうございます!」

裕一「うん。 いっぱい練習して 母ちゃんにも聴かせてやります!」

華「お母さん 水やり終わった。」

音「ありがとう。 台所に おやつあるよ。 今日は ドーナツ。」

華「やった~!」

音「気を付けてね。」

華「は~い。」

裕一「華は? 相変わらず?」

音「うん…。 毎回 一緒に歌おうって言ってるんだけど。」

裕一「音楽教室 そんなに嫌なのかな?」

弘哉「嫌なわけじゃ… ないと思います。 この前 華ちゃんと話したんです。」

回想

弘哉「華ちゃん。 あめ食べる?」

華「要らない。」

弘哉「今度 一緒に合奏してみない?」

華「う~ん…。」

弘哉「やりたくない?」

華「やらないって言っちゃったから。」

弘哉「何で そんなこと言っちゃったのかな?」

華「お母さんは 華のお母さんなのに…。」

回想終了

音「そんなふうに思ってたんだ…。」

弘哉「本当は みんなと一緒にやりたいのに 意地張ってるんだと思います。」

音「華と一度話してみるよ。」

裕一「そうだね。 弘哉君 教えてくれてありがとね。」

音「華と これからも仲よくしてあげてね。」

弘哉「はい!」

トキコ「ごめんください。」

音「は~い!」

玄関

弘哉「母ちゃん。」

トキコ「仕事が早く終わったので ついでに迎えにと思いまして。」

居間

裕一「『こいのぼり』にしよう。」

弘哉「はい。」

裕一「じゃあ アンサンブルでやってみる?」

弘哉「はい!」

裕一「やってみる?」

華「アンサンブルって?」

裕一「アンサンブルはね お父さんと弘哉君…。」

トキコ「ありがとうございます。」

トキコ「裕一さんから 今度は すてきなご本を頂戴したようで 何だか すみません。」

音「いえ 主人も楽しそうですし。 弘哉君 お母さんに聴かせてあげるんだ って張り切ってましたよ。 お母さん 音楽が大好きだからって。」

トキコ「母子2人暮らしで 弘哉には さみしい思いをさせてきましたけど ハーモニカをやるようになってから あの子 よく笑うようになったんです。 音楽の力って すごいんですね。」

音「少しでも お役にたててるなら うれしいです。」

音「あの… もしよろしければ このあと お夕飯 一緒にいかがですか?」

トキコ「あっ… いえいえ そこまでお世話になるわけには。」

音「あっ…。 華。」

華「は~い。」

音「弘哉お兄ちゃんと ごはん食べたい?」

華「うん! 食べたい!」

音「にぎやかな方が楽しいですし 食べていって下さい。 ねっ?」

トキコ「ありがとうございます。」

鉄男のおでん屋

鉄男「愛馬精神… 軍馬への関心…。 ああ~…。」

「号外 号外!」

赤城「おい 黒さん 号外出てたぞ。 大将 とりあえず酒。」

鉄男「はい!」

黒田「お~ さすが帝国陸軍! このまま連戦連勝だ!」

赤城「戦争するからには 勝たなきゃ意味ねえもんな。」

白石「何 分かったような口きいてんだか…。」

黒田「はあ!?」

白石「あんたら 戦場が どんなところか 知ってて言ってんのか?」

黒田「てめえ… 何様だ こら!」

鉄男「おい! おい… やめろ!」

赤城「飲み過ぎだよ。 悪いな 大将。 これ お代ね。」

鉄男「まいど。」

赤城「黒さん 帰ろう。 なっ? 機嫌直せよ。」

白石「すまん。」

鉄男「いや…。」

白石「負傷して除隊したんだ。」

鉄男「それは… ご苦労さまです。」

白石「地獄だよ 戦場は。 心 殺さないとやってらんねえ。」

馬政課

武田「話になりませんな。 あなたは 根本が理解できていない。 軍馬への関心を高めることも 国民の戦意高揚の1つです。 もう結構です。 この仕事は別の作詞家に頼みます。」

裕一「いや ちょっと待って下さい 武田さん。 あの…。」

鉄男「分かりました。 悪がったな。」

裕一「大将…。 ちょっと 大将…。 ちょっと… ねえ ちょっと 大将!」

出ていく鉄男

武田「6回直して あれじゃあ もう どうしようもない。 古山さん ほかにどなたか よい作詞家を紹介してもらえませんか?」

裕一「すいません…。 彼が書かせてもらえないなら… 僕も やめます。」

武田「はあ?」

裕一「すいません! 失礼します!」

智彦「あっ…。」

関内家(吟)

智彦「古山さんに辞退されるのは困る! 考え直してもらうよう お前から音さんに話してくれ。」

吟「そんなに裕一さんにこだわらなくても。 作曲家なら ほかにも…。」

智彦「そういうわけにはいかないんだ! 古山さんを推薦した 俺の立場はどうなる!? はあ…。 とにかく頼んだぞ。」

喫茶店 バンブー

音「ごめん お姉ちゃん。 裕一さんの仕事に 私が口挟むことはできんって。」

吟「そこをなんとかしてって 頼んどるんでしょう。」

音「裕一さん言っとったの。」

回想

裕一「『暁に祈る』はもともと三羽ガラスで やらせてもらう約束で始めた仕事だから。 大将がいないんじゃ意味がない。」

回想終了

音「そういうことだから 悪いけど…。」

吟「だから あんたから うまいこと説得してよ。」

音「お義兄さんと裕一さんが 直接 話し合えばいいでしょう?」

吟「自分は関わりたくないってこと?」

音「そういうことじゃなくて。」

吟「(ため息)みんな 自分のことばっかよね。 あんたは婦人会にも行かんし。」

音「それ 今 関係ないじゃんか。」

吟「あんたも少しは お国のためになること したらどう? こんなご時世に音楽教室なんて 何の役にも立たんでしょう。」

音「そうでもないよ。 うちの教室の子どもたち 合奏するうちに みんな仲よくなって すごく いい顔するようになった。 こういう時代だからこそ 音楽が必要なんだよ。」

吟「もういい。 帰る。(お金を置く) ごちそうさまでした。」

小山田の屋敷

小山田「馬政課が?」

松田「はい。 『暁に祈る』の作曲を 古山裕一に発注したそうです。 もっとも… 最近 何やら もめているようですが。」

小山田「彼は まだ経験が浅いからな。」

松田「古山氏は少し 調子に乗っているんじゃないですかね? 彼のような若造が作った曲より 私は小山田先生の作る愛国歌曲の方に共感しますがね。」

小山田「それはそれは 光栄です。」

松田「小山田先生には 今後も いろいろと 軍部へのご協力を お願いすることになるかと。」

小山田「もちろんです。 私自らの音楽人生を この日本国にささげる覚悟です!」

松田「よろしくお願いします!」

古山家

智彦「もう一度だけ 村野さんの歌詞を 拝見するとのことです。 彼が一緒なら 古山さん 曲 書いて頂けるんですよね?」

裕一「…そういうお約束でしたので。」

智彦「来週中に新しい歌詞を 持ってきてほしいとのことです。」

裕一「あっ… ちょっと あの 本人に聞いてから…。」

智彦「あなたに書いて頂かないと困るんです! お願いします。」

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