ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「エール」74話「先生のうた」ネタバレ

2020年9月24日放送の【 連続テレビ小説「エール」】74話のネタバレです。

連続テレビ小説「エール」はNHKで放送しているドラマです。

現在は(2020年10月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。

あらすじ

鉄男(中村蒼)の歌詞にOKがでず、難航している「暁に祈る」の主題歌制作。鉄男が降板するなら、自分も降りると言った裕一(窪田正孝)に、もう1回だけチャンスが与えられる。歌詞を書くきっかけをつかもうと、裕一は鉄男を連れて福島に帰る。久しぶりに顔を出した実家に、なぜか久志(山崎育三郎)も来ていた! 賑(にぎ)やかになった古山家に藤堂先生(森山直太朗)が、昌子(堀内敬子)と息子を連れてやってくる。

74話ネタバレ

エール (74)「先生のうた」

鉄男のおでん屋

裕一「せっかく チャンスもらったんだからさ もう一度書いてみようよ。」

鉄男「もういいって。 俺はクビになったんだ。」

裕一「そ… そんなことないよ。」

鉄男「あの仕事は俺には向いてなかったんだよ。」

裕一「大将 聞いて。」

鉄男「とにかく もう関わる気ねえから。」

古山家

裕一「大将も いろいろ悩んじゃってさ 本領を発揮できてないだけだから…。」

音「6回も没になったら 自信なくしちゃうのも 無理ないと思うけど。」

裕一「何かな~ きっかけがあればいいんだけど。」

音「うん…。」

裕一「そっか…。」

喫茶店 バンブー

恵「えっ? 裕一さん 福島に行ったの?」

保「鉄男君と2人で?」

音「はい。 田舎に帰れば鉄男さんの気分も 少しは変わるんじゃないかって。」

恵「あ~ いいかもね。」

保「分かるな~ 原点に返りたくなる時ってあるよね。」

恵「あるの?」

保「あるさ。 長く生きてると 時々 ふっと 人生を見つめ直したくなることって 誰にでもさ…。」

恵「鉄男さん 元気になるといいわね。」

音「そうですね。」

保「僕の原点は やっぱり本の匂いかな。 本屋で 紙の匂いを嗅ぐと 何とも言えない…。」

保を軽く流す恵w

恵「福島三羽ガラスの曲 私たちも聴きたいもんね。」

音「はい。 裕一さんたちの夢なので。」

恵「うん。」

保「夢なので。」

福島 裕一の実家

鉄男「本当に世話になっていいのか?」

裕一「もちろん。 好きなだけ泊ってって。 ただいま~!」

鉄男「お邪魔します!」

裕一「さあ 入って入って。」

居間

裕一「ほら 大将 上がって。」

久志「どうぞ。」

「いや~ うれしい! 見で!」

「私も頂けっかしら?」

久志「もちろんです。」

鉄男「久志?」

裕一「何で? ちょっと…。」

まさ「裕一。」

裕一「あっ!」

まさ「お帰り。」

裕一「母さん。 ちょ… ねえ 何で? 何で 何で 何で?」

まさ「歌手の方まで来てくれて 皆さん 大喜びよ。」

裕一「う… うん…。」

「『露営の歌』大好きなの! レコードも買ったのよ。」

久志「本当ですか。 うれしいな。」

「実物も いいお声だわ~!」

久志「(せきばらい)ありがとうございます。(必殺ウインクw)」

「あっ…。」

「あ~ 裕ちゃん 久しぶり!」

裕一「あ~ どうも ご無沙汰してます。」

「歌手の佐藤さん いたもんで びっくりだわい。」

裕一「あ~ それはそれは…。 ちょちょ… ねえ 何してんの? 何で?」

久志「僕だって三羽ガラスの一員だからね。 仲間外れにしようったって そうはいかない。」

気を取り直して

久志「これ つまらないものですが。」

まさ「どら焼き? すみません わざわざ。」

久志「ここのどら焼き あんこが とってもおいしいんです。」

まさ「お父さんにお供えしなきゃ。」

裕一「そうだね フフッ。」

まさ「うちのお父さんね お酒も大好きだったけど あんこも大好物だったの。 早速 開けさせて頂くわね。 ちょっと待ってて。」

裕一「うん。」

浩二「ただいま~。」

裕一「浩二だ! 浩二 ただいま!」

浩二「兄ちゃん お帰り!」

裕一「弟の浩二。」

浩二「どうも。」

鉄男「どうも。」

久志「お邪魔してます。」

裕一「今ね 市役所でりんご栽培の支援してんの。 どう? 最近。」

浩二「あ~ なんとか 一歩ずつ進んでる。」

裕一「そっか。」

浩二「うん、。 あっ それにしても 兄さんの方も いがったな。」

裕一「うん?」

浩二「『露営の歌』。」

裕一「ああ… ありがとう。」

浩二「近所から 兄さん 町の誇りだって言われて。」

裕一「えっ!」

浩二「母さんも喜んでる。」

裕一「ハハハ…。」

浩二「そうだ そうだ… これ よかったら皆さんで。」

鉄男「あ~ わざわざ どうも。」

久志「よくできた弟さんだ。」

裕一「ありがとう。」

浩二「じゃあ 僕は これで。」

裕一「えっ!? もう行くの?」

浩二「あ~ 今から生産組合の集まりなんだ。」

裕一「そっか。」

浩二「じゃあ ごゆっくり。」

久志「また。」

裕一「気ぃ付けて。」

裕一の部屋

鉄男「『露営の歌』人気すげえな。 2人とも福島の星だな。」

裕一「母さんも浩二も大げさだったよ。」

鉄男「お母さんも弟さんも いい人だ。 いい家族だな。」

裕一「まあ 顔 見っと ほっとするよね。」

鉄男「久志は? 実家は戻んなくていいのか?」

久志「実は ちょくちょく こっち戻ってきてんだ。」

裕一「へえ…。」

久志「父さんも年取って あちこち ガタが来てて心配でね。」

鉄男「そうか… 家族がいっと 心配事が増えるもんなんだな。」

まさ「裕一 いらしたわよ。」

裕一「大将 立って。 久志。」

久志「何?」

裕一「いいから いいから… 下 行こう。 行こう 行こう。 お客さん お客さん。」

久志「えっ?」

居間

鉄男「えっ?」

久志「藤堂先生!」

藤堂「よう みんな。 元気そうだな。」

昌子「裕一君 お久しぶり!」

裕一「昌子さん お久しぶりです。 どうしてもね 藤堂先生に会いたくて 遊びに来て下さいって誘ったの!」

まさ「今夜は宴会ね!」

裕一「うん!」

台所 久志とまさ

久志「よし… よいしょ。」

まさ「ありがとね。 助かった。」

久志「お安い御用です。 よいしょ。」

まさ「ひさしぶりに大勢集まって うれしいわ。 裕一にも こんないいお友達いたのね。」

久志「裕一君といると ほっとするんです。 僕たちの癒しです。」

まさ「癒し? フフッ。」

久志「東京でも みんなで助け合ってるんで どうぞ ご心配なく。」

まさ「ありがとう。 これからも よろしくお願いします。」

久志「よろしくお願いします。」

庭 裕一 昌子 憲太

裕一「上から下ろして 左に…。」

憲太「出来た!」

裕一「そう 出来た 出来た。」

憲太「フフフフ…。」

裕一「憲太君 5歳ですか。 大きくなりましたね。」

昌子「うそみたいよね~ 私たちが 親になってるなんて。」

裕一「本当ですよ。」

昌子「懐かしいわね。 銀行いた頃。 ダンスホールの事件とか いろいろあったよね。」

裕一「ハハハ…。 ありましたね。 あっ 上手!」

憲太「う~ん!出来た!」

昌子「アハハハ…。 あのころから ずっと… もっと前から 裕一君のそばには音楽があったのよね。」

裕一「まあ 本当に 小学校の時に藤堂先生が ハーモニカ薦めてくれなかったら 僕の人生 全然違うもんになってたと思います。」

昌子「そうね…。 私も 子どもに音楽教えてるあの人が 1番好きなんだけどね。」

藤堂と鉄男

鉄男「先生… すみませんでした。 ずっと謝んなくちゃと思ってました。 先生が紹介してくれた新聞社 相談もせずに辞めてしまって。」

藤堂「ああ… そんなの気にするな。 好きなことをやればいいんだ。」

鉄男「こんな自分が 道 踏み外さず なんとか生きてこられたのも 先生のおかげです。」

藤堂「…で どうした?」

鉄男「えっ?」

藤堂「いや 何か… 話を聞いてやってほしいって 古山が。」

鉄男「そういうことか…。」

藤堂「まあ別に話さなくてもいい。 こうして会えただけで俺はうれしいよ。」

鉄男「陸軍から受けた仕事で… 6回連続不採用。 あげくの果てにクビになりました。」

藤堂「そりゃ… しんどいな。」

鉄男「裕一は 諦めず 一緒にやろうって 言ってくれてますけど…。 愛馬精神とか戦意高揚って言われても どうしても気持ち乗せられなくて。」

裕一と昌子と憲太

裕一「出征? 先生が どうして?」

昌子「実は あの人 予備役将校なのよ。」

裕一「戦地に行かれるんですか?」

昌子「恐らく そうだろうって。 だから あの人 今日をすごく楽しみにしてたの。 ありがとね 裕一君。」

裕一「いや… いやいや。」

藤堂と鉄男

藤堂「俺さ… 『福島行進曲』 好きなんだよ。」

鉄男「ありがとうございます。」

藤堂「あれって たった1人のことを思って 自分の気持ちをつづった歌だろ?」

鉄男「はい そうです。」

藤堂「誰か1人に向けて書かれた曲って 不思議と 多くの人の心に刺さるもんだよな。」

鉄男「ああ…。」

藤堂「今度は… 俺のことを思って 書いてみてくれないか? 実は… 出征することになったんだ。」

鉄男「えっ?」

藤堂「うちの父は軍人でね 若い時には反発していたが 自分も親になってみて 親父の気持ちが分かるようになった。 お国のために 立派に役目を果たしてくるよ。 歌って心の支えになるだろ? 誰にでも 自分にとって大切な曲があるもんだ。」

鉄男「はい。」

藤堂「もし 村野と古山が作った曲と 共に行けたら こんなに心強いことはない。」

古山家 宴会

久志「はい。 お母さん… お母さんの煮物 最高でした。 あのおだしの風味が 1流の料亭にも負けない品があります。」

まさ「そうかしら? 適当なんだけど。」

昌子「アハハ…。 久志君って 子どもの時から こんなだったの?」

藤堂「ああ。 こんなだったね。」

久志「『こんなだったね』って何ですか。」

藤堂「あっ その つまり… 独自の世界を持ってたってことだ。」

裕一「フフフ…。」

藤堂「古山は 気弱なとこもあるけど 根っこは頑固で 思い込んだら一直線。」

まさ「さすが先生! よく見てらっしゃるわ。」

藤堂「村野は 学校一のガキ大将だった。」

昌子「分かる。 けんか強そう。」

藤堂「でも本当は すごく繊細でな…。 みんなとは 楽しい思い出ばっかりだ。 本当に幸せな教師生活だったよ。」

久志「フッ… いや そんな先生やめるみたいな 言い方しないで下さいよ。 ねえ?」

就寝タイム

久志「先生ほど 教師が向いてる人はいないのにね。」

裕一「先生には いろんなこと教えてもらった。」

鉄男「ああ…。」

久志「僕は… 歌う楽しさを教わった。」

鉄男「俺は 詩 諦めんなって 背中推してもらった。」

裕一「僕は 得意なもんを見つけてもらった。」

75話へ

古山兄弟が仲よくしているのを見て和みました(^.^)

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