ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「エール」81話「歌の力」ネタバレ

2020年10月5日放送の【 連続テレビ小説「エール」】81話のネタバレです。

連続テレビ小説「エール」はNHKで放送しているドラマです。

現在は(2022年1月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。

あらすじ

一(窪田正孝)のもとに召集令状が届く。これまで戦争のための曲をたくさんつくってきた裕一だったが、自分が兵隊になって戦地に向かうことは想像した事がなかったので、裕一は複雑な気持ちになる。そんなある日、裕一を訪ねて、東都映画の三隅(正名僕蔵)という男が古山家を訪れる。

81話ネタバレ

エール (81)「歌の力」

古山家

裕一「徴兵検査は丙種だったから 来るとは…。」

音「何かの間違いだと思う ちょっと お姉ちゃんに聞いてくる。」

裕一「音!」

(戸の開閉音)

関内家(吟)

音「本当に なんとかならん?」

吟「無理に決まっとるでしょう。」

音「裕一さんが戦地に行ったら 誰が音楽作んの?」

吟「そりゃ 裕一さんは売れっ子だけど…。 そもそも 招集は名誉なことよ。」

古山家

音「ごめんなさい 遅くなって。」

裕一「ううん。 眠れなくてさ…。」

音「私も眠れないと思う。」

裕一「今までさ… 戦争の曲 たっくさん作ってきたのに…。 想像もしなかったな…。 自分が兵隊になるなんて。」

音「何かの間違いよ。」

裕一「でも これ現実だよ。」

音「絶対に間違いよ。」

裕一「1週間後か…。」

縁側

音「お帰りなさい。」

裕一「ただいま。」

音「どこ行ってたの?」

裕一「あっ… これ。 散髪屋から借りてきた。 せっかくならさ 音に切ってほしいなと思って。」

音「ごめんなさい。」

関内家

柿澤「次の礼拝は 瓜田さんとこで やることになったで。」

光子「そうですか。 大丈夫なの?」

柿澤「瓜田さんとこでやるの初めてだで まんだ大丈夫だわ。」

光子「そう。」

柿澤「ほいでも お宅は特高に 目 つけられとるみたいで 大変でしょう。」

光子「さっきも表にいたでしょう?」

柿澤「特高にバレんように 気ぃ付けておいでんね。 司祭さんが大事な話があるちゅうて 言っとったで。」

光子「ええ… 分かりました。」

夕食

五郎「よし…。 ごはん出来ました!」

梅「は~い。」

光子「あら おいしそう!」

五郎「無理言って作らせてもらって すみません。 じゃあ…。」

光子「主よ この食卓を祝したまえ。 アーメン。」

2人「アーメン。」

一同「頂きます。」

梅「器用なのに 何でだろう?」

五郎「うん?」

梅「こっちに来て もう7年? 我慢も限界。 今度の試験に合格できんかったら 私にも考えがある。」

五郎「えっ!? えっ?」

光子「おいしい。」

古山家
玄関

三隅「ごめんくださ~い!」

音「はい。」

三隅「どうも! 私… こういう者でございます。」

裕一の仕事場

三隅「先生しか この映画の主題歌を 書ける人はおりません! この映画は 海軍航空隊の予科練習生を主題とした映画えであります! 題名は『決戦の大空へ』。 予科練のたくましい若者と それに憧れる病弱な少年を 原 節子演じる 姉の目を通して描きます!」

裕一「えっ? 原 節子さんですか!?」

音「すごいですね~。」

裕一「ねっ!」

三隅「あ~ 奥様 わざわざすみません。 今回の作品は気合いが入っとります! 作詞は西條八十先生に頼みました! 曲は誰に書いて頂こうかと思案した時に 巨匠の小山田先生も浮かびましたが 私は… 私として 戦時歌謡の第一人者として あの『露営の歌』『暁に祈る』の 名曲を手がけた古山さんに どうしても 是非とも お願いしたいと思っております! 引き受けて頂けますか!?」

裕一「いや… えっと… 本当に あの 光栄なんですけど… えっと…。」

三隅「はい…。」

裕一「(せきばらい)」

三隅「あっ! なるほど~。」

音「あっ!」

裕一「えっ?」

部屋を出る音

裕一「音? 音?」

関内家(吟)

音「軍からのお仕事 これで招集解除の理由にならん?」

吟「だから無理だって言っとるじゃん。」

音「だよね… 分かっとるけど…。」

吟「私の夫は 戦地に行っとるのよ。 大丈夫。 日本は勝つ。」

音「考えん? お義兄さんが もしも… って。」

吟「音… みんな 覚悟しとるの。 戦争なのよ。 音も現実を見つめりん。」

音「苦しい… 苦しい。」

吟「私だって苦しいの。 分かって。」

関内馬具

岩城「そいじゃあ 託革の 手縫いの試験を始める。 始め。」

回想

裕一「頭ん中で 好きな音楽 流してみるといいかも。 そうすると 自然と 不思議と心が落ち着くの。」

五郎「よし…。」

♬(『船頭可愛いや)

♬『夢もぬれましょ』

光子「急に どうしたの? 追いつめられると力を発揮するのかな?」

梅「それなら とっくに合格しとる。」

光子「そうね。」

梅「裕一さんの助言が効いたんかも。」

♬『船頭可愛いや 波まくら』

二人を手招きする岩城

五郎「どうでしょう?」

岩城「合格!」

五郎「梅ちゃん…。 梅さん…。 結婚して下さい。」

梅「はい。」

五郎「(泣き声)」

梅「アハハハハ!」

五郎と梅は 7年越しに結ばれました。

古山家

音「裕一さん… えっ…。」

裕一「音… いや これは 本当に しかたのないことだから。」

音「違うの。 残しておきたくて。 あなたのことを… 裕一さんのことを待ってますから。」

裕一「ありがとう。」

(戸が開く音)

三隅「ごめんください! 東都映画の三隅です! 先生 ご在宅でしょうか!?」

玄関

三隅「ちょっと… 個人的なツテがありまして 軍の方に確認してみたところ 先生は曲作りで 国に多大な貢献をして頂いてるため 即日招集解除にするとのことです。 形式上は 一日だけ入隊して 即解除となるそうです。 軍としては これからも国民を鼓舞する 曲を期待するとのことでした。 フフッ。」

裕一「僕だけが特別ってことですか?」

三隅「あっ… 気にされなくても! ほかの分野でも こういうことはあるそうです。 それぞれの得意分野で貢献することこそ 国民の務めです! 先生 これで映画の方に 全力投球 お願いしますね! ねっ!」

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