ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「エール」90話「歌の力」ネタバレ

2020年10月16日放送の【 連続テレビ小説「エール」】90話のネタバレです。

連続テレビ小説「エール」はNHKで放送しているドラマです。

現在は(2022年2月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。

あらすじ

長かった戦争がようやく終わる。豊橋では、梅(森七菜)を助けようとして戦火に巻き込まれた岩城(吉原光夫)が、入院生活を続けていた。裕一(窪田正孝)は戦争中、自分の作った音楽が人々を戦うことに駆り立て、その結果若い人の命を奪ってきたことを自分のせいだと悔やんで曲を書くことができなくなってしまう。一方、劇作家の池田(北村有起哉)は戦争孤児のドラマの企画をNHKに持ち込む。

90話ネタバレ

エール (90)「戦場の歌」

喜多一

(玉音放送)「『然れども朕は 時運の趨く所 堪え難きを堪え…』。」

華「日本は… 負けたの?」

(玉音放送)「『太平を開かんと欲す。 朕は茲に国体を護持し得て 忠良なる爾臣民の赤誠に信倚し…』。」

まさの寝室

浩二「母さん… 戦争が終わったよ。」

まさ「よかった! アハハ…。」

古山家

(玉音放送)「『大道を誤り 信義を世界に失うが如きは 朕 最も之を戒む。 宜しく 挙国一家子孫 相伝え…』。」

病院

五郎「梅… 梅! ああ…。」

梅「五郎ちゃん…。」

五郎「僕が バカだった…。 大事なのは… 君だったのに…。」

光子「あっ…。 岩城さん 心臓が悪かったの。 ずっと… つらいの隠して 働いてくれとったんだね。」

五郎「岩城さん…。 すいません! 自分のことばっかりで…。 申し訳ありません!」

喜多一

音「浩二さん。」

浩二「あっ… もう帰っちまうのか。」

音「長い間 ありがとうございました。」

華「ありがとうございました。」

浩二「いやいや こちらこそだ。 ああ…。 それにしても… ねっ。 家族で暮らすっていいな。」

音「フフフ。」

華「早く お嫁さん もらわないとね。」

浩二「見てて。 3年以内には見つけっから。」

音「本当かな~?」

浩二「絶対。 絶対だから。 ハハハ…。」

華「男は 自信と優しさ。」

浩二「ほう~ 華ちゃん 一人前のこと言うね。 何? 好きな人でもいんの? ハハハハハ…。」

古山家

トキコ「これだけ… 帰ってきました…。(すすり泣き)」

関内馬具跡地

光子「♬『うるわしの白百合 ささやきぬ昔を イエス 君の墓より いでましし昔を うるわしの白百合 ささやきぬ昔を 百合の花 ゆりの花 ささやきぬ昔を 春に会う花百合 夢路より めさめて かぎりなき生命に 咲きいずる姿よ うるわしの白百合 ささやきぬ昔を 百合の花 ゆりの花 ささやきぬ昔を』。」

古山家
玄関

音「ハア… ハア…。 ただいま。 あっ… よいしょ。 ハアハア…。 暑っ…。」

廊下

音「裕一さん? どうしたんです?」

裕一「華…。 弘哉君が亡くなった。 僕のせいだ…。 僕のせい…。」

音「あなたのせいじゃない。 あなたは自分の役目を果たしただけです。」

裕一「役目? 音楽で… 人を戦争に駆り立てることが 僕の役目か? 若い人の命を奪うことが 僕の役目なのか? 音…。 僕は音楽が憎い。」

華「お母さん… お母さん…。 弘哉君に会いたい… 弘哉君に会いたい! ねえ お母さん! ねえ お母さん! お母さん 弘哉君に会いたいよ! 弘哉君に会いたい! 弘哉君… ああ~! あっ ああ~!」

この日以来 裕一は曲を書かなくなりました。

NHK

初田「戦争孤児の話か…。 今 国民は戦争を忘れたい。 ラジオには娯楽を求めてる。」

池田「えっ!?」

初田「それにCIEも認めないと思います。」

CIE 民間情報教育局は 敗戦国 日本の教育 メディア 宗教 芸術など 広範囲にわたる諸改革を指導・監督した GHQの部局の 一つでした。

池田「いやいや いやいや…。 あなた 闇市 行ったことありますか?」

初田「そりゃあ 何度も。」

池田「あの子たちのまなざしに 何かを感じますよね?」

初田「まあ それは…。」

池田「なら 分かってくれるはずだ! ああ… きっと このドラマは 彼らに希望を与えます! いや~ よかった…。 ねっ やりましょう。」

初田「わかりました。 あなたの文章はすばらしい。」

池田「自信あります!」

初田「才能もある。」

池田「承知してます!」

初田「そこで まず あなたの才能を 上に知ってもらうためにも 別のドラマ やりましょう。 ねっ? その上で これ 考えるって条件で どうです?」

池田「うそじゃないな?」

初田「NHKですよ。 うそは つきません。」

池田「ああ… NHKだもんね! よし 書いてくる!」

初田「お願いしま~す。」

初田「重森~。」

重森「はい。」

初田「これ しまっといて。」

重森「あの… あんな口約束して大丈夫ですか? うちらもCIEの言いなりなのに。」

初田「今の時代 先のことなんか誰にも分らんよ。」

重森「…」

占領下の日本では 配給制度が まひ状態にあり 特にに 復員兵が多く戻ってくる都心では 食糧や物資が圧倒的に不足していました。

そんな深刻な状況で生まれたのが 闇市でした。 軍の横流し品や地方の農産物を 違法に商売する人で あふれ返りました。

闇市

池田「おやじ 一杯。」

「はいよ!」

この男 池田二郎。 劇作家であり 演出家。 後に 裕一と 数々の名ドラマ 名舞台を 作り上げていく男である。

池田「ほら…。 もう少し待ってろ。 元気にさせてやっからな。」

財布をスられそうになる池田

池田「おいおい…盗む相手が悪い。」

「離せ!」

池田「名前は?」

「離せ!」

池田「名前 言ったら!」

「離せ 離せ!」

池田「名前 言ったら 離してやるよ!」

ケン「ケンだ ケン。」

池田「おい ケン! もう少し待ってろ! お前たちの話 作ってやるからな。」

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